まきた@VetEpi

酪農学園大学をベースに、発展途上国と日本の獣医疫学に取り組む獣医師のブログです。

もうあと一週間

2005-08-31 08:04:12 | 健康は大切よ。
8月30日(火)。

みなさん元気してますか?

僕は元気ですが、忙しいです。
来週の今日(英語の言い方がしみついちゃった。日本語だと変?)、約3ヶ月間ウガンダへ出発です。間に合わないような、まあそれでもなんとかなるわい、という変な落ち着きもあります。まあ、なんとかなるんだろうね。今までの経験からすると。

妻子は10月の途中まで語学学校。その後40日ほど日本に帰国予定です。会える人、会ってくださいねー。

夜8時前ぎりぎりまでパソコンに向ってウガンダ政府への研究許可申請書類を作り、8時半からの空手を終え、今シャワーを浴び終わったところです。

今日初めて型を習ったけど、小学校一年生の時に習ったのを思い出しました。あー、これやったな!という感動。しかもTaekwon-doと似ているので、なんとか一日で一つ目を身に付けました。意外と、高校時代に没頭していた弓道とも、足裁きや気の置き所など、通じるものが多々あって、改めて日本の武道の面白さをかみ締めています。

やっぱり空手に変えて良かった。今振り返ると、Taekwon-doは楽しいスポーツでした。空手は、国が違えども、やはり武道です。

日曜日には、ウガンダ直前だけれど、日本人の先生の稽古があるので行って来ます。

プロの仕事。

2005-08-24 07:44:17 | 学業
8月23日(火)。

今、夜11時。空手から帰ってきたところです。
Taekwon-doも3ランク目に昇級手前でしたが、探していた空手道場が見つかり、やはり日本の心を求めて、2週間前からそこに決めました。そのことは、また追々。

今日は、とうとう大学内の、統計学に強い疫学者マークのところに、ウガンダの首都カンパラにおいて、都市周辺部の性格を持つ村の分布を特定するために、いくつの村をどのように調査すれば、正確に現状を表すことが出来るか、という「お題」について、自分の案を持って、指導教官のエリックと最終的な相談に行きました。

マークは、口蹄疫や牛疫という、非常に感染性の強い伝染病の疫学を専門にしていて、FAO(国連食糧農業機関)やWHOの相談役もされています。

結果は、まあ僕のアイデアとはかなり違った形になりましたが、確かに文句の付け所のない方法が新しく出来上がりました。

数週間本を探したり地図を眺めたりして悩んでいたものが、わずか30分ほどで形になってしまいました。目の前で、Epi infoというソフトウエアを使って、自分が悩んだ統計学の数式をぽーんと飛び越して、出来上がってしまったのです。

しかし、議論には、提案したり確認したり、二人の優秀な学者に付いて行くことが出来たし、何よりも、自分でとことんまで悩んで調べ、考えてみる、という課程がちゃんと出来たかな、と思います。

この人たち、やっぱりすごいわ。こりゃプロの仕事だ、と感動した一日でした。
さて、明日早朝、今日の結果のまとめを仕上げて、他の二人の指導教官と、大詰めの協議に入りまーす。もう早く寝なくっちゃ。

バート・ヤンシュ

2005-08-23 05:50:31 | イベント
8月21日(日)。

いやー、エディンバラ・フェスティバル万歳!

アコースティック・ギターが好きなら、知る人ぞ知る、バート・ヤンシュはエディンバラに住んでます。毎年フェスティバルではコンサートで演奏しているので、妻子は家に残して、大学の友人と行ってきました。

会場は、以前妻が英語を習っていた、古い教会の建物を使った公民館。これが結構音響がいい。荘厳な雰囲気もあるけれど、観客も含め、どことなく暖かい小さな教会跡でコンサートを聴けるなんて、エディンバラ・フェスティバルならでは。席はよくテレビで見る教会とは違って、階段状になっていました。

バート・ヤンシュは、古いレコードのジャケットとは違って、すごいビール腹で、コンサートにも、ビールのパイントジョッキを片手に出てきました。彼ももう50歳くらいで、ちゃんと弾けるのかな、と疑っていましたが、

いやー、よかった。

あの途中で変則的なリズムを入れる彼独特の弾き方も良かったけど、昔のアルバムのような寂しさのある、すれたような感じよりも、落ち着いた明るい暖かさが持ち味になっていました。アンジーを弾かなかったのは残念だったけど。知らない方にはごめんなさい。でも、一度聴いてみる価値はあると思いますよ。

アコースティックの本場にいるんだもんね。まだまだあと2年のうちには楽しもう。最高の楽しみを見つけたよ、ということで。

祭り気分のエディンバラ

2005-08-23 05:23:42 | イベント
8月20日(土)。

ペルシャ系フランス人の友人、ネリーの誕生日ということで、久々に空が快晴だったので、芝生でバーベキューをしてきました。

フランスからおばあちゃんが、イタリアからお母さんが来ていて、メキシコ人の彼氏と一緒に楽しい一時を過ごしました。この日関係していた国はというと、イラン、メキシコ、イギリス、フランス、イタリア、日本。

それは置いておいて、我が家は子供が病み上がりなので二時間ほどで退散したのですが、帰りの路地で、後ろから足音がしたので振り返ると、な、なんと、クマが!

もちろんぬいぐるみですが、それでも可笑しいよね。普通ーの路地なのに。思わず写真を撮らせてもらいました。天馬が起きなかったのは残念。

でもエディンバラの祭り期間は、変な人たちであふれているからね。また面白いことがあるでしょう。


見つかったー!!!

2005-08-19 08:16:55 | 学業
8月18日(木)。

今日はめちゃめちゃ嬉しい!
ようやく探しに探していた数式が一つ見つかった。
ちょっと専門過ぎて説明しきれないけど、自分のアイデイアで研究をしても、理論的に正しいという裏づけが取れたのだ。

あの分厚い700ページの本には書いておらず、書いてあるっぽい本が検索で見つかったのが昼過ぎ。本のある自宅近くの本校舎まで急いでバスに乗り、今日中に見つけることが出来た。

家に本を持ち帰って、寝転んで読んでいたが、見つけた瞬間は、飛び上がって、
「やたーー!!見つかったー!ざまみろー!!」
と両手を振り上げて叫んでいた。

風邪がよくなった息子も一緒に、
「ヤター!!」
と訳も分からず喜んでくれた。

昨日の夕方には、疲れてひどい顔をしているから、もう帰ってすぐ寝たほうがいいと指導教官に言われていた。帰ったら、確かに目の下にひどいクマが出来ていた。

しかーし、今日は久しぶりに気持ちよく眠れそうだ。
長く続いたバスのストライキが先週で終わってくれ、スムーズに動けたのも幸いした。

明日のミーティングが楽しみ。見ておれよー!
次のウガンダ行きが9月6日。もう3週間を切った。何とか計画も間に合わせて見せるさ。それでは、お休みなさーい。

彼のスタイル

2005-08-17 20:19:45 | 家族
8月17日(水)。

今ちょっと昼の休憩です。
今週に入って、「Epidemiology(疫学)」という700ページほどの教科書を読みまくってます。はー、何で今まで暇なときに読んでおかなかったんだろうー!
と思いっきり後悔してるけど、多分ようやく必要な時期に入ったんだよ、と自分に言い聞かせてます。

そう、今日はとっておきの面白い写真を紹介します。

最近、息子の天馬に独自のおしゃれセンスが身に付いてきました。
その時その時で、着たいものは変わるみたいなんだけど、お祭り気分でハイテンションの彼は、かなり面白いです。

パンツをかぶり、寝巻きの上にスパイダーマンのタンクトップを着て、数珠をぶらさげて踊ってます。
一体どんな子になるんだか・・・。

病院の記憶

2005-08-16 19:55:30 | 家族
8月16日(火)。

土日と夜更かししたのがよくなかったのだろう。
また天馬が風邪をひいてしまった。早い対応が良かったのだろう。今は横でうるさいくらい元気にしている。

3月には入院、6月にも夜中に救急外来に連れて行き、今回も昨日の夜10時に病院に駆け込んだ。

子供に無理をさせると、すぐひどい風邪をひく。2日連続の夜更かしは絶対ダメだ。申し訳ないことをした。でも、風邪の対応にかけては、だんだんコツが掴めてきた。

相変わらず聴診器がないけれども、背中の音を聞いて、また辛そうな呼吸から、細菌の二次感染が起きると分かる。イギリスの医師は抗生物質をなるべく使わないようにするのはいいのだが、小児科医でなければ薬の使用に踏み切るタイミングが下手だ。躊躇すると、小児は数時間でひどい状態になる。イギリスに子供づれで滞在する方は、夜や週末は特に、かかりつけの医者を通さずに、直接小児科にかけこむことをお勧めする。イギリスの規則では、原則GP(かかりつけの医者)を通さなければならないのだが。

僕は丁度日本にいるとき、子牛のストレスから来る肺炎について発表したことがあったので、発症から1、2日で肺が真っ赤になり、3日目には気付いて治療しないと命を落とす場合があることも知っていた。その肺の写真も目に焼きついていた。だから夜中だろうと、危ないと思ったら躊躇しない。

夜中に朦朧としながら病院から帰ってフラットの階段を上がっているとき、人間は我が子を助けるためなら、どんな苦労でも惜しまないのだろうな、と思った。それと同時に、また自分が子供のときの記憶にフラッシュバックした。

僕が中耳炎になったとき、眼科医だった母は、夜遅く僕を肩に担いで病院へ走っていった。肩の上で母が走るリズムに合わせて体が弾んでいたのを覚えている。病院の裏口から入ったそのときの景色も。

3歳のときに、壊れた犬小屋の板を遊んで踏んだら足の裏に釘が刺さった。泣きながら母の元へ歩いていったときの、異変に気付くまでの母の微笑み、気付いた時のあわてた様子、そして治療風景。

勤め先の病院に体重を量りに行き、看護婦さんたちに挨拶をした。体重は15kgだった。実際さらに半年から一年ほど前らしい記憶の断片もあるのだが。

今、天馬は2歳7ヶ月で、体重が12.7kg。彼が3歳になり、体重が15kgくらいになったら、彼の記憶に情報が記録され始めるのだろう。そうすると、何となく自分の人生が、息子の人生とリンクして繋がるように感じる。

「おとうさんはね、またアフリカへお仕事。」

そんな言葉を記憶するようになるのだろうか?しっかりと生の僕を記憶してもらいたいが、それはそれでいいか。

TAO

2005-08-15 01:35:56 | イベント
8月13日(土)。

エディンバラ・フェスティバルが始まってから初めて、コンサートを聴きに行ってきた。
エディンバラ・フェスティバルは、世界最大の音楽祭と言われ、街中のたくさんの会場では、連日コンサートや劇などが行われている。普段は割りと静かなエディンバラの町も、ヨーロッパ中からの観光客で賑わっている。

僕たち家族3人で行ったのは、TAOという九州の和太鼓グループだ。エディンバラでも人気が高く、大学の仲間もよく知っていた。

うちの子、天馬は和太鼓が大好きで、「たいこどんどこどん!」とよく騒いでいるので、じっとしていられるか心配だったが、思い切ってチケットを取った。途中迫力ある太鼓がぴたっと止まり、音がなくなったとき、天馬が
「また始まるんだよね!」
と大声を出したときには、やっぱり早かったかー、と後悔したが、なんとか最後まで聴いていることが出来た。うちに帰ってもタイコ、タイコで大はしゃぎ。連れて行ってよかった。

TAOの演奏力、迫力は、すごいものだった。こちらまで全身に力が入ってくる。
日本の雰囲気はもちろんのこと、サンバのリズムも取り入れた、インターナショナルなグループだ。
しかし、その美的感覚は、やはり日本的なもの。繊細であり、ミステリアスな東洋の魅力。日本文化の素晴らしさを堪能した。彼らの今後の活躍を、心から応援したい。

ウェブ・サイトは、こちら↓
http://www.drum-tao.com/
CD、DVDともオススメです。

歌の大辞典2005

2005-08-13 23:42:38 | 音楽は心の泉
8月12日(金)。

今日は1ヶ月ほど日本に帰っていた音楽仲間のサムが、ユリさんとユリさんの妹と遊びに来た。サムは焼酎を、ユリさんは梅干と昆布の佃煮を持ってきてくれたので、久々に日本の宴会になった。

サムは12歳ころからずっとスコットランドに住んでいるので、彼の一番の言語は英語である。日本に帰る前は、正直言って日本語が少したどたどしかったので、僕たちが話すときは大体英語だった。

しかし焼酎も入ってか、サムの日本語はすごく上手になっていた。やはり言語は使えば使うほど上手になるものなんだね。

さて、そのサムが、日本から「歌の大辞典2005年度版」を買ってきたので、早速二人でギターを弾きながら歌ってみることにした。歌い始めたのは10時頃、ページをめくるごとに懐かしい曲が出てくるので、歌っても歌ってもなかなかページが進まない。

それもそのはず、この本は電話帳くらいの厚さで、総曲数は2,310!結局朝4時頃、みんなもう眠くなって途中で切り上げた。近所の皆様ごめんなさい。
この本のすごいところは、今ご存命のほとんどの日本人が楽しめるほど年代、ジャンルの幅が広いことだ。今までの歌の本の中では、満足度No.1だった。みなさんにも是非オススメです。

しかし、いい曲は本当にたくさんあるものだ。こっちに来てから、今まで聴いたり歌ったりすることがほとんど出来なかった日本の歌。こんなにいい歌がたくさんあるんだもんなー。10年間ミュージシャンになりたくて作曲、ライブを続けたけれど、あらためて自分の能力とのギャップを感じた。でも、納得するところまでやったんだから、これからはこんなふうに、たくさんの曲を聴いたり歌ったりして楽しめばいいのだ。

僕がウガンダにいる間、日本に帰る予定の妻には、是非この本を日本から持ってくるか送ってもらえるようお願いした。

プチプチの魔力

2005-08-12 06:05:47 | 家族
8月11日(木)。

やっぱりプチプチは楽しいやねー!
気持ちよくってなかなか止められないやねー!

うちの子は、まだ2歳だというのに、もうはまってしまった。
トイレにも持って行く始末。

この後おとうさんも参加して二人でやってました。