まきた@VetEpi

酪農学園大学をベースに、発展途上国と日本の獣医疫学に取り組む獣医師のブログです。

湖水地方

2008-05-28 07:00:17 | ほっと一息。
5月22日(木)。

僕が電車の切符を一日間違えて買っていた、という信じられないハプニングもありましたが、何とかエディンバラからカーライル駅まで電車で行き、そこからレンタカーで湖水地方に行きました。車の運転はウガンダで乗った12月以来5ヶ月ぶり。イギリスでの運転は、1年ぶりくらいでしょうか。

イギリスには、ボックスホールという車の会社があって、その車の特徴は、シフトレバーをバックに入れる時、レバー持ち手のすぐ下に付いているロックを、上にスライドさせなければ、バックにギアが入らない仕組みになっています。

2年ほど前にも、ボックスホールの車を借りた時に分からなくて、車を後ろに動かしているつもりが前に動き、危うく事故りそうになったことがあります。

今回も、そんなことは綺麗さっぱり忘れて、駐車場の壁側に、ぐいぐい前側バンパーを押し付けてしまいました。お陰で出発前なのに、しっかりバンパーが凹みました・・・。

お昼頃には、そんなこんなで、実は疲れ切った状態だったのですが、両親に心配を掛けてはいけません(恐らく十分心配し切っていたことでしょう)。

ポーカーフェイスで運転し、湖水地方に来てみると、本当に、それはそれは美しいところでした。山深く、湖も本当に美しかったです。写真は、宿から一時間近く歩き山を登ったある場所からの風景です。出だしはさんざんでしたが、あの風景には大満足でした。

教会へ

2008-05-28 06:35:32 | ほっと一息。
5月17日(日)。

もう1週間以上前の話になりますが・・・。

父と母も、妻子とともに教会に来ました。
僕は家族より早めに教会に入り、準備をして、賛美歌の演奏をしていました。

日本にいる時は、家族で法事には寺へ、正月には神社へ行ったものでしたが、よくぞすんなり教会へ来てくれました。この日の午前中には、父はアーサーズ・シートという近くの山を登頂していたので、疲れていたようでしたが、居眠りもせず最後まで参加してくれました。母は、子供の頃カソリックの学校に通っていたこともあり、久し振りの説教を熱心に聴いておりました。息子の天馬は、最近毎回一番前の席に陣取って、僕の演奏を熱心に見つめて聴いています。この日もやはり演奏中は一番前で聴き、家に帰っても賛美歌を鼻歌で歌っているのでした。

記念すべき平和な日でした。

第7章完成

2008-05-21 06:26:16 | 学業
5月17日(土)。

金曜も両親を外に連れて行きながらも、歩きながら論文のことを考え、帰ると少しずつ書き進めていました。

思えば海外に両親といるのは、生まれて初めてです。一番大きな発見は、両親の海外への適応能力です。特に父は地理の把握も割りと早いし、意外にも母も最初から楽しんでいるようでした。

なので、非情ですが、3日目はもう両親を放っておいて勝手に観光に行ってもらい、僕は論文執筆に集中しました。そして午後、両親が家に帰ってきても、構わず仕事を続け、とうとう博士論文最後のデータ・チャプターである第7章を書き上げました。最後まで、頭の中のイメージどおりに分析が進むか一か八かの賭けでしたが、幸運にも、とても美しくまとまりました。

残るは、全体のまとめを第8章で書くのみです。そして、すべての章の校正にかかります。ああ、本当にもう先が見えて来た。もうちょっとだなあ。

海外でのクレジットカードの使い方には気を付けましょう

2008-05-21 06:11:29 | 異文化
5月16日(金)。

両親がスコットランドに着いて、2日目の朝、我が家で朝食を済ませ、僕と3人、歩いて駅まで行きました。翌週月曜日にロンドンに行く、電車の往復切符を買うためです。

順調に駅に着き、両親の通訳をしながら希望の切符を予約し、無事支払いをしようとした時です。父のカードを出すと、駅のコンピュータのモニターには、読み取り不能の文字が出ました。駅員が席を立ち、カードを持って事務室の中に入って行きました。

待つこと5分、戻ってくると今度はパスポートを要求され、また中へ。さらに待つこと10分くらいだったかな?今度は、生年月日等要求されました。子供を幼稚園に迎えに行く約束をしていたので、もう時間がありません。カードを諦めて、現金で支払いました。カードが使えなかったのです。

朝食は家で摂り、また午後は、今度は旅の後半でスコットランドのハイランドを観光するため、ツアーを予約しに、観光センターに行きました。

ツアーを選び、支払いしようとすると、またカードが使えず。今度は母のカードを出しましたが、認識はしても、暗証番号が合わないので断念。僕の銀行カードで支払いました。ここで皆焦りました。ロンドンとスコットランドには、両親だけで行きますが、カードで支払う予定が、両親二人ともカードが使えなかったのです。

家に帰ってから、だめもとで近くのスーパーマーケット、「テスコ」に買い物に行きました。ちょうどレジが知り合いのフィリピン人のお姉さんだったので良かったのです。また認識出来なかったカードを見て、すぐに教えてくれました。

カードが、表にチップが付いていない旧式のものだったのです。これはもう、イギリスでは使えません。海外に初めて、または久し振りに出られる方は、確認してくださいね。

翌日になりますが、17日土曜日、両親二人で観光に行き、昼食を摂った際、母がカードで払おうとしましたが、やはり認識はされるけれど(母のにはチップが付いてました。)、暗証番号が合わず、現金で払いました。日本でのクレジットカードでの支払いには、暗証番号は必要とされないので、覚えてない人が結構多いと思います。イギリスでは、読み取り機にカードを差し込み、暗証番号を押さなければならないので、これを読まれた方は、海外に出られる際には、必ず暗証番号を確認することをお勧めします。

結局、最終的に思い出すことが出来たので良かったですが、これはよくある話だろうなと思いました。皆さん、くれぐれもカードのチップと暗証番号の確認は忘れずに。ま、こういうのも、振り返ってみれば楽しい思い出の一つになるかも知れませんが、旅行中は不安で楽しめなくなるかも知れませんからね。

両親の来英

2008-05-16 06:36:51 | 家族
5月15日(木)。

今日の夕方18時40分、無事両親がエディンバラに着きました。
久しく会っていなかったので、どんな顔で迎えようか、落ち着かず空港で待っていましたが、出て来たら、あっけないものです。すぐに、いるのが普通な状態になってしまいました。

明日は、夜はウイスキーソサイエティーに、友人達と両親とで行ってくる予定ですが、その他は決めていません。

とにかく、無事に着いて良かった良かった。今はもう、旅疲れで寝ています。これから2週間、楽しみです。

愛こそすべて

2008-05-06 09:46:36 | ほっと一息。
5月5日(月)。

言わずもがな、John Lennonの歌、All you need is love。
難解な歌詞については何も言いたいことはないのだけれど、愛こそすべて、というのが、急にその通りだなと感じました。エディンバラには珍しい、Tシャツ一枚でも過ごせるほどの陽気だったからかも知れません。学生も試験から開放されて、たくさんのカップルが楽しそうにそこら中を歩いているからかも知れません。

でも、本当だなと思います。

どんなに一流の大学を出て一流の企業に勤め、そしてバリバリ仕事をしても、幸せを感じることが出来なくて、疲れて体や精神を病んでしまうことが多くあります。

長くバンドでメジャーデビューを夢見て来た人達が、夢を叶える段階で、中身のない商業主義に疑問を感じ、離れていくこともあります。

一方で、どんなに小さな仕事や家庭のことでも、思いやりを持ってやっていると、とても楽しくなります。もちろん、成功していて、そこに愛があるからこそ上手く回っている人も、たくさんいるでしょう。

論文を書いていて、また就職活動をしていて、一体どこにどう進んで行ったらいいものか、分からなくなる時があります。特に今年は、イギリスにいるのであれば、8月から息子も小学校一年生(5歳で小学校が始まるのです)なので、焦るんですね。しかし、愛こそすべてだ、と考えると、今までの選択は決して間違っていなかったと確信が持てるし、今後も正しい選択をして行けそうに感じます。僕の場合、どんなに高度な数学を使いこなすようになっても、愛がなければ機械のようになってしまう。でも、それが血が通ったものであるなら、毎日同じ作業をしていても、きっと人の役に立ったり、お互い喜びがあったり、遣り甲斐のある人生になるはず。そして、話すこと、書くことも、きっと誰かに届くはず。

皆さんも、そう思いませんか?僕は、それに賭けます。

でも、論文、試験、履歴書の作成などは、抜け目がないよう、しっかりしなくちゃね。

春じゃのう

2008-05-03 05:42:28 | ほっと一息。
5月2日(金)。

今週から、本当に春になったという感じです。折りしも大学の学部生と修士課程の学生のほとんどは、試験が終わったからなのか、明るい日差しの中を、多くの若者カップルが嬉しそうに歩いていく姿をよく見かけます。

僕たちのオフィスの博士課程の学生4人で、今日は校舎の斜向かいにあるメドウズという公園でランチを食べました。曇っていたので寒くなってしまい、すぐにオフィスに戻りましたが、やはり街中はいいです。便利で人も多くて、心ウキウキします。ちょっと休憩、とカフェに行けるのが、すごくいいですよね。これまでは、外の空気を吸いに外に出ても、牛か馬、羊しかいなかったですから。ま、それも良かったんですが。

今日は、ようやく博士論文の提出予告の書類を出し終わり、意外と複雑で進んでいなかった第7章も、糸口が見つかり、進み始めました。来週には終わらせないと。

仕事が終わって、子供が遊んでいるメドウズの公園に行くと、とある日本人家族に会いました。ご主人は、3年前にエディンバラ大学で博士課程を終え、イギリスで働いていらっしゃいます。今年の夏には、日本で仕事が見つかり、帰られるそうです。話を伺っていると、自分の他にも、同じような道を歩み、しかも卒業後さらに挑戦を続けている方がいらっしゃるのだということを知り、ちょっと心強くなりました。卒業後の仕事は、あまり焦って決めないように、とのご助言をいただきました。実際焦りますけどね。爽やかな笑顔のお陰か、不思議と前向きになれました。メドウズでは、八重桜がとうとう咲き始めました。ようやく、待ちに待った春じゃのう。