萌えてばかりもいられない!

そんなに色々なことにやたらと深い造詣などいだけないから適当に綴っていこうかしらん

ELO - Mr.Blue Sky (Original Promo) 2013年キリン一番搾りのCM曲

2013-01-08 00:21:16 | No Music, maybe, No my Life!
ELO - Mr.Blue Sky (Original Promo)


一番搾りは余り好きではないんですが、この曲、久々に聞きました。
E.L.O!そう!Electric Light OrchestraのMr. Blue Sky!

いつまでも聴いていたい…。


いい選曲するなぁ…KIRIN!

そういえばキリンビール、本社ビル売ったんでしたっけ?


いつまでも続くと思うな、今の世が!って感じですね。


無常を感じつつも古(いにしえ)を懐かしむ今日このごろです!
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白球の約束 -高校野球監督になったプロ野球選手たち-

2013-01-08 00:08:11 | スポーツへの想い
白球の約束を読んだ。
プロ野球に所属して、引退(中には挫折と呼べなくないものもある)をし、大学に戻って教職課程を経て、今では2年の教員経験をさらに経て、やっと高校野球の指導ができるというプロアマの確執の果てに今の現状に翻弄されたり、期待が大きく潰されそうになったり潰れそうになっている指導者、生徒と衝突、抗議を常套手段としているように見られてしまう人など。。。作戦や方針、その意識や気持ちがインタビューによってかなりの部分に光を当てている。

初っ端が、私が在学時やっとちょうちん行列に導いてくれた早大の大越基投手。
かなり紆余曲折した人生を歩んでいるという話は知っていたが、高校野球で監督になって、2012年の選抜で山口県の早鞆高校(はやともこうこう)を甲子園に導いているという話から始まる。

実は…それ以外の方には、ほとんどというかまるでというかそのプレーの記憶や記録を目にしたことがない。
それほど自分の人生は野球漬けではないということにも気付いた。(当然といえば当然な話なんだけど)

杉本友監督(元投手)、川越高校から筑波大学、そしてプロ野球という変わり種。変人というか自分の領分を崩さないことを信条としているため、ある部分では科学的に映るその姿勢も、プロの世界ではかなりの偏屈者と思われていたという話なども、この本で初めて知った。

大野久、阪神・ダイエー、そして東洋大牛久高校野球部監督、そう、これを読んで思い出したのだが、去年の選抜で横浜高校がホームベースの空過を問われ、アウトを喰らった相手の監督だったのだ。

大野監督はクレーマーという渾名をもらったこともあったようだ。
一瞬あれに苛まれた横浜高校のことも頭を過ぎったが、それよりもここに出てくる監督陣の指導方針、指導方法、甲子園への意識、高校生への接し方への葛藤、葛藤といえばプロ出身ということでかかるプレッシャーなどの方への興味が上だった。

佐野心部長、監督。常葉菊川高校といえば、おふくろの出身地静岡県からいつの間にか甲子園に出場して、いつだか優勝した高校だ。
その高校の監督に元プロ野球の選手でも、中日時代の落合選手と邂逅し、そこで突き詰める野球を胸に、意識は確実に次元の違う野球を施していたという話が一番面白かった。
甲子園を目指してはいない、勝つことが至上命題ではない、勝負に一番重要なもの、甲子園で勝利を挙げるための策、徹夜で臨む相手チームの解析と作戦立て。

マネーボール的な野球というと、逆に安っぽい。
理に適った作戦とそれに基づく練習が行われる場面は胸が熱くなった。

なので私はこの章が一番痛快だった。

しかし、特待生問題や生徒の不祥事の責任を取って、今は辞任されているようだ。とても残念な状況だが…。

指導方針では、優勝校の監督と日本代表での監督・コーチの中でも論陣を張る。
6点差で勝っている場面で、さらに追加点を狙ってのバント攻撃を受けた決勝戦について、あれはない!と持論を相手監督であり、日本代表のスタッフ同志である大阪桐蔭の西川に食ってかかる。常葉菊川の後半の爆発力が怖いというのが大阪桐蔭西川の意見。それでもそういう野球の方針がいいのか悪いのかで佐野の信念は変わらない。目指す方向が違うのならある部分では捩じ伏せる必要があるときは徹底している。

やってみたいことが、1つが木製バットで甲子園を目指す(というか高校野球を全うさせる)ということ。いきなり大学や社会人、プロで木製を使って初めて野球に触れるのでは遅いという持論。大学で初めて木製バットに触れるということから東都では、投高打低という図式が抜けられていないとしている。野球の底上げには最終的に触れるバットに早く馴れさせる必要性を説く。

そしてもう一つが、野球だけでない人生のマルチ化だ。アメリカンフットボールやバスケットの選手が、メジャーリーグもこなすという形こそが望ましいという挑戦。色々なしがらみを越える必要のある話だが、もっともな内容だと思った。

他の特技を磨くことも人生を豊かにするという信念と、野球だけでは厳しい、この日本での社会。
野球を通じて生きてきて感じる野球の偏執的な部分と歩んできたその野球人生を賭して訴えていることと思う。

ここに登場していくる監督は、甲子園を「目指す」場所とも「通過点」とも捉える。
プロ出身監督が背負う十字架として課される甲子園出場という部分。その意識の反映と苦悩、試行錯誤が透けて見える。


もちろん、そこ(甲子園)で摩耗させられる部分もある。
そして当然だがもちろん昇華する部分もあるのだが、
あの大会だけが全てとする見方を撫で斬りにする監督もいる。
ただ、学校運営では、知名度という部分や甲子園出場ということが齎らす世間や在校生、受験を考えている中学・小学校の未来の生徒とその親へのアピールでもあるため、一筋縄ではいかない部分や、高校野球そのものの利権に噛み付く部分もある。

初めは、プロ野球とアマチュア野球の柳川事件を契機とした確執に苛まれる人生という辺りに焦点が中っていたように見えたが、最終章の後原富(せどはらひさし)プロ→アマ指導者第一人者の章で大団円。その人生は、確執を破るためにあったという歴史の数々。

ここまで根深いんかい!と思わず、何のための協会なんだろうか?と思わせる部分もあったが、そこはそれなりに考えのあることであろう。赤裸々に書かれたこの監督達の指導や想いなどにどれだけのものを感じてもらえるかというあたりだろうか。

プロの経験者の狂った(?)金銭感覚をアマチュアの世界に持ち込まれたくないという辺りと、プロ中のプロである長嶋茂雄や王貞治が最終的に後進の指導者に成れないということが本当に正しいのか?というプロ側の主張がぶつかり合う。


この後、どのような交流が生まれ、どのような発展を見せてくれるのかについては楽しみな提言でした。



明日返却します。
読み返したくなったらまた借ります!
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