萌えてばかりもいられない!

そんなに色々なことにやたらと深い造詣などいだけないから適当に綴っていこうかしらん

書けないんじゃない、考えてないだけ。(読中感想文)

2024-05-25 09:09:00 | 推薦します!
昨日のお昼に本屋に行った。
朝に一本ノートに記事を起こしたのだが、内容は言葉を煮詰めよというものだった。もっともっと推敲して短い標語のような思い出してもらうフレーズを編み出せと書いた直後に、「書けないんじゃない、考えてないだけ。」
悪意に満ちたタイトル。スマしたイラスト。でも煮詰めるとは考え尽くすの同義。妙に気になり手に取ってそのまま会計に向かった。

文章術なんてない、スマートにセンスある記事をサラサラと書いてるように見えるその記事を書くのに、しっかりと時間をかけてメモを見返しながら、構成やオチへの軌道を練り上げていると書いてある。

共感。

読み進めていくと、心に残る文章がたくさんある。下ネタでさえ唸ってしまう使い方だ。
歌詞が前半だけで何本も出て来るが、直後に全曲ダウンロードして帰りのウォーキングで聴いた。
これをああ書くか。頷いたり首捻ったり、苦笑したりだが、邂逅ではある。この本なしには出逢えなかったであろう曲たちであった。笑

短歌などは世代なのか受け付けないのだが、歌詞を掘りまくる文章は痛快だった。こういうのは飲み屋で酔い更けながら読んでられる類である。

著者はカラオケが苦手で、好きな曲、聴き込んだ曲を歌っても点数が上がらないという。
どういう嗜好なのかと思ったが、歌詞というワールドへの偏愛と歌唱というものへの鋭い観察力だ。

メモも結構溜まってきている。
読みながら頷きつつ、自分自身に自信が漲ってきた。


この本は少し好き嫌いが出ることが予見される。
取り上げられる曲は少し世代は若い。
文章の下ネタが嫌いな人もダメだろう。
ただ、切れ味鋭いフレーズに出逢いたいのであれば、ちょいお薦めする。

きっと読んだ後に『あれ、スゴい書きっぷりだったなぁ』と思い出す文章がそこいら中に散りばめられているから。


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