MA by So Shi Te 

南青山のインテリアショップ MA by So Shi Te のブログです!
毎日の出来事を綴らせていただきます。

償い

2009-09-12 15:12:27 | Personal
大学時代に知り合った台湾人の友達と11年振りに昨晩会いました。
 最初に再会したのはネットのFacebookで、
  彼が私を探し当て、コンタクトをしてくれたのが今年の2月。
  なんと日本に仕事の関係で来ることになり、
  昨晩久々に会うことができたのですね。

お互いに11歳年とってはいるけれど、
 まるで11年の時間など感じさせないような容姿。
 ホッとしたというか、あの頃が本当に懐かしく思えました。

昨晩は彼に対しての償いとでもいいましょうか、
 全て私持ちで彼が気が済むまで楽しんでもらおうととことんお付き合いする気持ちでした。
 食事も飲み代も全て私持ち。そう決めていました。

償い、そんなに大したことではないかもしれないけれど、
 自分の中で彼に申し訳ないことをしたという反省の気持ちがずっとあったのですね。

食事をしながら色々と話をしていて突然彼が私に質問をしました。
 「ところでFacebookで最初にメッセージを送ったときに、
  返信で四朗は謝っていたよね。どうして?!」って。

そう、彼はそのことを全く気にしていなかったのですね。
 謝った理由を彼に説明をして、ずっと君に申し訳ないと思っていたのだよ、
 と伝えると、
 「そんな事、全く気にすることないよ。君は悪いことなどしていないのだから」
  っと笑って答えてくれたことに感謝。

そのこととは、
 11年前にまだ僕らがバーミンガム大学の1年生であった頃、
 自分が住んでいたアパートを一緒にシェアーをしようという話になったのが始まり。
 イギリスでは一つのアパートを出費を抑えるため友達とシェアするのは当たり前で、
  私も出費を抑えたかったので喜んでシェアーをすることに。
  その分彼が家賃の一部を払うという条件であったのですね。

すると数週間後、
 彼の家計が金銭的に厳しい状況になり、
 学費が払えないので台湾へ帰国をしなければならない事になったのです。

彼には父親がおらず、
 親戚やお母様が彼の学費を工面していたそうですが、
  その資金が尽きてしまったのが理由でした。

そのことを知りつつ、
 彼に家賃の一部を請求しつづけ、彼に払わせてしまった事がずっと心残りで、
 今思うとなんて自分はケチな人間であったのだろうと悔やんでいました。
 手元に残っていた彼の資金を減らすよな行為を私がしてしまったのですね。
 苦しんでいる彼を更に苦しめてしまったと思うと本当に申し訳なくて。。。

その頃日本も超不景気。
 私も食費を極力削ったり出費を抑えなければと努力をしている頃でした。

それから彼は帰国をし、
 連絡が途絶えて11年。
 常に私の心の中で悔やんでいる自分がいました。

それがきっかけか、
 今では自分の為の出費は抑えても、
 人のために使うお金はできる限りケチらないようにと心がけています。
 ケチになると心が狭くなりますね。
  使うお金で他人が喜ぶならそれこそ本望。

昨晩は12時過ぎまで飲み、
 終電でお互い帰路に着く。
 自宅に着く前に彼からのメールが届く。
  
「四朗へ。
 今晩はありがとう。
 再会できて本当に最高に良かった。
 また君に会えなくなるのが寂しいよ」

自己満足なのかもしれないけれど、
 11年間引っかかっていたものがすっと取れた気がした。
 
ありがとう。  
 
コメント (2)
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