Windows 7ではDirectX 11が搭載され、(Windows Vista SP1ではDirect X 10.1が搭載)、Aeroを描画するためのWDDMドライバが1.1になっており、Windows Aero(or Home BasicでのDWM環境)を利用したときの環境がさらに快適になっていますが、このDirectX 11とWDDM 1.1環境をWindows Vistaでも利用するためのアップデートがマイクロソフトからリリースされています。これをインストールすればDirectXのバージョンが11に更新され、WDDM 1.1が利用可能になります。
ただし、WDDM 1.1に対応していないグラフィックカードでは従来通りWDDM 1.0(DirectX 9EXで画面描画を処理)が使用されます。
ちなみにこのアップデートではほかに
リボンUI APIとアニメーションマネージャーライブラリ
Windows オートメーション API
XPS形式のドキュメントを扱うためのライブラリ
Direct 2D
DirectWrite
などが含まれているようです。
ダウンロードはこちらからどうぞ。WDDM 1.1についてはこちらに詳しい解説が掲載されています。
画像はWindows 7 Home Premium RTM(Build 7600)に搭載されているDirectX 11のものです。Vistaでもパッチを適用すればこのDirectX 11が利用可能になります。
グラフィックカードがWDDM 1.1に対応しているかどうかはdxdiag(DirectX 診断ツール)で確認可能です。ディスプレイタブのドライバー欄にあるドライバーモデルが「WDDM 1.1」ならWDDM 1.1対応グラフィックカードです。この例ではグラフィックカード(NVIDIA GeForce Go 6150)がWDDM 1.1には対応していないのでVistaの頃と同じくWDDM 1.0が使用されています。
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