そろそろ各キャリアの夏モデル端末が発表されるお時期となり、まずは昨日ドコモが新機種発表会を行い、本日にはauが、19日にはソフトバンクがそれぞれ夏モデルの発表会を行う予定となっています。
ドコモから昨日発表された端末はすでにソニー・モバイル自身から日本投入が発表されていたフラッグシップモデルXPERIA Z4 SO-03Gに実質XPERIA Z3 Compactの焼き直しモデルであるXPERIA A4 SO-04G、世界初の虹彩認識機能を搭載したARROWS NX F-04G、シャープのハイエンドモデルAQUOS ZETA SH-03Gにキャリア機としては珍しいSnapDragon 400搭載ミッドレンジモデルのAQUOS EVER SH-04G、まさかのLG G3がベースモデルなDisney Mobile on docomo DM-01Gが発表。タブレットはXPERIA Z4 Tablet SO-05GとAQUOS PAD SH-05Gが発表され、フィーチャーフォンとしては予告通り従来のSymbianやLinuxベースの独自OSからAndroid 4.4ベースに移行したARROWSケータイ F-05GとAQUOSケータイ SH-06Gが発表されています。
XPERIA Z4、ARROWS NX、AQUOS ZETAの3機種はQualcomm製の64bit対応ハイエンドスマホ向けオクタコアプロセッサ、SnapDragon 810が搭載され、単なるXPERIA Z3 Compactの再利用モデルXPERIA A4とLG G3ベースのDisney Monile DM-01Gも高性能なSnapDragon 801 クアッドコアプロセッサを搭載するなどキャリアモデルらしいハイエンド機になっているのですが、その中である意味異彩を放っているような気がするのがミッドレンジ機AQUOS EVER SH-04Gでしょうか。
前述のとおり搭載プロセッサはミッドレンジスマホ向けのQualcomm SnapDragon 400に2GB RAM、16GB ROMに5インチHD液晶という構成。おサイフケータイ/NFCを搭載し、VoLTEにも対応するものの、ほかの機種は対応しているワンセグ機能などはバッサリとカットされている文字通りのミッドレンジ機。価格も今回発表されたスマートフォンの中では”抑えた”価格になるとのこと。
そもそもSnapDragon 4xx搭載機は日本国内ではMVNO運用前提のSIMフリー機には数多く搭載されているものの、自分が知る限りキャリア機ではauのキッズスマートフォン、Miraieぐらいしか搭載機がなかった(一応AQUOS KもSnapDragon 400搭載機ですがあれはガラスマなので・・・)ので非常に珍しいんじゃないかと。スペック的にはASUS Zenfone5とほぼ同等になります。(こちらもS400/2GB RAM/5インチHD液晶構成)
位置づけ的には「ハイエンドモデルじゃなくても別にいい、普段使いにちょうどいい性能とサイズ」というコンセプトのモデルになっているようですが、実際Zenfone5をメイン端末にとして使ってると本当にSnapDragon 400でも十分すぎる感じはするのであえて低価格なAQUOS EVERを選択肢に入れるのもいいかもしれません。たぶんMVNO向けモデルも出そうな感じではありますが。
逆に今回発表されたモデルで微妙なのがXPERIA A4。これの元のモデルであるXPERIA Z3 Compactはドコモが安価にばらまいたこともあって中古白ロムも3万程度で買えるお買い得なモデルになっているのもあって別に廉価版扱いというわけでもないA4を投入した意図が意味不明。そもそも初代XPERIA A(ZRの日本版)以外のXPERIA AシリーズはどれもXPERIA Z1 f/Z3 Compactの単なる再利用モデルなのでもう廃止にしてしまっていいと思うのですが…