各キャリアの夏モデルが出そろいました。そのほとんどが最新のオクタコアプロセッサ、SnapDragon 810搭載機となりましたが、そんななかdocomoとソフトバンクがともにシャープ製となるSnapDragon 400搭載ミッドレンジ機、AQUOS EVER/AQUOS CRYSTRAL2を投入しています。おそらくこの2機種の販売価格はほかの機種と比べてだいぶ安いものになると思われます。(実際ソフトバンクの初代AQUOS CRYSTALは日本版がHarman/Cardonのスピーカーとの強制抱き合わせ販売のみだったとはいえ発売当初からMNPは一括0円という扱いで登場していました。逆にいうと一括価格はスピーカーセットゆえミッドレンジ機なのに5万4480円という割高な価格設定になっていましたが…)
日本の場合各キャリア2年縛り契約なこともあってiPhoneも含め各種割引などで端末代金が安価になっていることもあってハイエンド機が中心となっています。逆にそういったものがないMVNO向けのSIMロックフリー端末は低性能であるものの1万円切った価格から買えるローエンド機からSnapDragon 4xx+RAM 1GB~2GB構成のミッドレンジ機が中心となっています。最近ではAscend Mate 7やHoner 6 Plus、(もともとはXPERIA A2の再利用モデルですが)XPERIA J1 Compactなどのハイエンド機も登場し、Zenfoneも安価で性能が高いミッドレンジ機から高性能なハイエンド機に方向転換していますのでかならずしもローエンド~ミッドレンジ機だけという状況ではなくなり、選択肢も増えてきましたが安価なMVNO SIM運用前提なのもあって中心となっているのは大体2~3万程度で購入できるミッドレンジ機となります。
ガジェ獣的に見た場合Antutuベンチのスコアが40000代を超えているハイエンド機はすごい魅力的です。またそれらのハイエンド機に搭載されているオクタコアプロセッサ+最新モバイルGPUの組み合わせはグラフィックが向上して家庭用ゲーム機並みのグラフィックとなってきている最新のモバイルゲーム環境だとむしろ必須だと思います。ミッドレンジ機だとどうしても処理の問題上フレームレートが落ちたり、低解像度のテクスチャーデータに落とされたりしますから。
ただそれ以外の、本来の意味での”電話”としての利用、普段のWEBブラウジング、メールチェック、LINEやTwitterなどのSNS・メッセージングアプリ、パズドラやモンストなどのカジュアルなソーシャルゲームの利用において果たして最新のオクタコアプロセッサは必要なのでしょうか。
さすがにPoraroid Piguや初代freetel Prioriのように「昔のPocketPCのハードに無理やりAndroidをぶち込んだ」ようなローエンド機だと普段使いでも厳しいものがありますが、SnapDragon 4xx搭載のミッドレンジ機であれば、搭載されているOSがもともとローエンド~ミッドレンジクラスでも快適に動くようパフォーマンスチューニングを行っているAndroid 4.4.x “Kitkat”搭載機がほとんどであるため、よほどメーカー側のカスタマイズでおかしくなってない限り(というjかほとんどのSIMフリーミッドレンジ機は素のAndroidかそれに近い状態)基本的な作業は十分こなせるはずです。
実際現在のメイン機はSnapDragon 400+2GB RAM搭載のミッドレンジ機、Zenfone5 LTEなのですが、基本最新のモバイルゲームをメイン端末では動かさない(それ用途にはそれ用の端末を用意しているのもあるのですが)こともあって通常作業においては普通にストレスなく利用できており、非常に満足しています。
現在ではこれらのミッドレンジ機はSIMフリー端末が中心で、前述のとおりキャリア機はドコモのAQUOS EVERとソフトバンクのAQUOS CRYSTAL/CRYSTAL2のみという現状ですが、2年縛りという制度の是非も含めもうちょっと”性能はそれなりだけど普段使いには十分で価格も抑えめ”なミッドレンジ機を増やしてもいいんじゃないかなぁというのが正直な感想だったりします。
それでもやっぱりガジェ獣的には最新のXPERIA Z4やGalaxy S6シリーズ、HTC Butterfly HTV31などのハイエンド機は魅力的なんですけどね!!(ぉ