Addicted To Who Or What?

引っ越しました~
by lotusruby

6th Week in Han Fes

2007-09-30 22:37:40 | K-Movie Notes


韓フェスはまだあと2週間続きますが、私にとって、今年の韓フェスで見た最後の作品は『異共』です。本当は、あと『多細胞少女』が見たいのですが、これはスケジュール的に無理なので断念・・・

 
『20のアイデンティティ/異共<이공>』

                          

韓国映画アカデミー出身の20人の監督たちによる「20」をテーマに競作した短編オムニバス映画。

オムニバス好きにははずせない。お楽しみ袋を開けたときの面白さがありました。ほら、お楽しみ袋の中には、何コレ?というようなもの、お気に入りのもの、笑っちゃうようなものが混ざっていて楽しいですよね。

B級テースト満載、と言ってしまっていいかどうかわかりませんが、ナンセンスなことをマジメ顔でとらえたもの、本当は笑えないのに笑ってしまうもの、かっちり起承転結ストーリーのもの、ヘンチクリンな設定のもの、などなど。お気に入りでも、お気に入りでなくても、1回しか見ていないのに、意外とストーリーを憶えていたりするので、印象的な作品が多いような気がします。

第一印象での Best 5 は、 を付けて見ました。日本語DVDがリリースされたら(って、勝手にリリース予定があるものと思っていますが・・・)、Best 5 は変わるかもしれないので、見直してみたいです。
 
「大きな木の下で~異共」
(監督:パク・キョンヒ/出演:ファン・ジョンミン)
「Sutda」 
(監督:キム・イソク/出演:キム・スヒョン)
「ランナーズ・ハイ」
(監督:キム・ソヨン/出演:カン・ジュウォン)
「イノセンス」
(監督:オ・ビョンチョル/出演:チョ・ウンスク)
「Fucked up Shoes!」
(監督:ユ・ヨンシク/出演:キム・イングォン)
「20の質問」
(監督:イ・スヨン/出演:チョン・ジョンミョン)
「20歳法」
(監督:チョ・ミノ/出演:ポン・テギュ)
「21へ」
(監督:チャン・ヒョンス/出演:ナム・ジヨン)
「Pass Me」
(監督:キム・テヨン/出演:チョン・へジン)
「アローン・トゥゲザー」
(監督:ホ・ジノ/出演:ユン・ジンソ)
「20」
(監督:パク・キヨン/出演:キム・インウ)
「秘密と嘘」
(監督:ミン・ギュドン/出演:リュ・スンボム)
「Looking for Sex」
(監督:イ・ヨンベ/アニメーション)
「Race」
(監督:クォン・チリン/出演:キム・ナンフィ)
「20mmの厚み」
(監督:イ・ヒョンスン/出演:ヨム・ジョンア)
「隣人」
(監督:ファン・ギュドク/出演:パク・ウジン)
「オー・マイ・ベイビー」
(監督:チョン・ビョンガク/出演:イ・ジョンウク)
「モバイル・クイーン」
(監督:イ・ヨンジェ/出演:キム・ヘナ)
「2時」
(監督:キム・テギュン/出演:イ・チョンア)
「シンク&ライズ」
(監督:ポン・ジュノ/出演:ピョン・ヒボン)


シネマートさんのおかげで9月は韓国映画三昧でした。期間中、貴重なジン様祭りにも参加できたし、鑑賞した作品は12本(『拍手する時に去れ』のみ2回鑑賞)。来年も充実したラインナップを期待したいです。

 


5th Week in Han Fes

2007-09-28 23:56:31 | K-Movie Notes

2007年の韓フェスも、終盤です。今週はこの3本。
来週はあと1本見たら、おしまいだわ~

 『強敵 <강적>』 (2006年 監督:チェ・ミノ)

               

期待していなかったので、思ったよりは酷くなかったです。それでも朝っぱらから見るには、ややコッテリした作品でした。シネマートさんは、「エディー・マーフィーとニック・ノルティの『48時間』をスタイリッシュにした作品」と評していますが、もともと『48時間』を意識した作品だったのでしょうか? 

もっとも、パク・チュンフンとチョン・ジョンミョンのこの 2 人、コンビとしてはいまひとつでした。そもそも、コンビになって事件を解決する設定に説得力がなくて・・・

パク・チュンフンは、刑事の顔と父親の顔を演じており、生活感やら悲哀が滲み出ていて、病いの息子を愛するかなりベタなオヤジ刑事映画の中にいるような感じで、一方、チョン・ジョンミョンは、ヤクザの世界から足を洗ったはずの青年役ですが、友情にほだされヤバイ仕事に手を出して仲間から裏切られ、色恋もチラリと絡ませた、お決まりの若手チンピラ映画の中にいる感じでした。

刑事とチンピラって相性がいい(?)ように思えるのですが、混ぜてみたら、混ぜるおかずの取り合わせがミスマッチでビミョーな味のビビンバが出来上がったような、そんな感じです(笑)。

だれが悪党かは、観客にはすぐ分かってしまうこともあり、2 人がそこにたどり着くまでもたつきすぎて、イライラ度  も満点でした(笑)。

普通、見る前にチェックするものだけど、あまり関心がなかったのでこの作品の監督が誰かさえ知らず、後でチェックしたら、「抱腹絶倒」というコピーにもかかわらず全く笑えなかった『ジャングル・ジュース』の監督さん。この監督さん、男2人組を描くのが好きなのかしら・・・

 

 『サム~SOME~ <>』 (2004年 監督:チャン・ユニョン)

               

ドラマ「グリーンローズ」のコ・ス効果なのか、ほぼ満席でしたが、上映中、船漕ぐアジュンマ続出(笑)。『強敵』の後に見たせいか、同じ刑事モノのジャンルでも、切り口が変わっていて「おっ 」と思いました。
 
交通番組のレポーター、ユジン(ソン・ジヒョ)のデ・ジャヴと、麻薬事件を追いかける刑事カン・ソンジュ(コ・ス)の直面する現実が、2 つの別々のストーリーのように走ったり、2 つが交錯したりするため、とても感覚的で、なかなかスリリングかつスタイリッシュだと思います

ストーリーの根幹は、ユジンの頭の中にあるわけですから、実際のところユジンが主役なのではないかと思いました。いずれにしろソン・ジヒョもコ・スも、ちょっと硬さを感じるのは否めませんが、「新感覚」という点では、この硬さがよかったのかも。

時間軸をずらすため、定点が収まらず、最初は訳が分からず混乱するのですが、全体が明らかになるとスッキリ  します。そこに到るまでの過程は、スピード感と緊張感があって、意外と面白かったです。一体誰が悪党なのか分からず、絶対コイツがワルに違いないと、最初から疑ってかかっていた某氏には裏切られ、読みが浅かった~

脇を固める布陣も、カン・シニル、カン・ソンジン、とアジョシ好きの方は見逃せませんよ。

 

 『ミスター・ロビンの口説き方 <Mr.로빈 꼬시기>』
    
(2006年 監督:キム・サンウ)

               

この作品を、ロマコメの王道と銘打ったのはどこのどなた? 

正直、こんなにつまらないロマコメ、久しぶりだわ~と感動すら覚えました。キャスト云々以前に、シナリオがつまらなすぎます。そして要らぬ心配が 2 点。オム・ジョンファの引きつった二重まぶたがスクリーンのアップに耐えられないのではないかということと、劇中の買収劇がお粗末なディールで、韓国ビジネスのレベルを疑われやしないかということでしょうか。 

ロビン(ダニエル・へニー)の女友達ジェニファーが、ミンジュン(オム・ジョンファ)を「ポカホンタス」と呼んでいるのに超ウケたのですが、悲しいかな、字幕の字数制限のせいか字幕になっておらず、誰も笑っていない! ココだけが面白かったのに

↑「ポカホンタス」。ヨーロッパ大陸からやってきた白人男性に恋する原住民の娘を揶揄するジェニファーの優越感に満ちた態度が、この言葉に凝縮されているのですが、ある意味、見事に言い当てていました。

ダニエル・へニー出演というだけで、なにやらアメリカンなメロに仕立てあげたかったのか、『ワーキング・ガール』(古いっ!)やら、それこそ『ポカホンタス』の「玉の輿」ドリームのかけらを取り入れてみたのでしょうか。・・・・と思ったら、あらあら、この監督さんは「英国映画のようなロマンティック・コメディを目指した」と語っておられるではありませんか。ということは、ダニエルは、ヒュー・グラント路線狙いってことなのかしら 。 

隣席に座られたお2人、映画が始まって30分もたたないうちに、寝息 をたてて、ロビンの夢でも見ておられたのでしょうか。でも、これは仕方ないですかね。

先日見た『HERO』では、キラースマイルなお方より出番もセリフも多かったペク・トビン。この作品では助演レベルで、アチラでは日本語、コチラでは英語をペラペラと、目指すはマルチリンガル俳優なのでしょうか。でもやっぱり、お父上のペク・ユンシクではなく、お母様似なのかもしれません(笑)。


秋夕過ぎ行く

2007-09-26 23:55:38 | Suda on J.J.Y.


(Image source: cine21)

韓国では、今年、9月25日(火)が秋夕(추석)だったそうで、秋夕、その前後日、秋夕にかけての週末を含めて連休になるのですね。この期間はお店やレストランも閉まっていることが多いので、旅行しない方がいいと言われています。

すでに秋夕が過ぎてしまいましたが、秋夕のご挨拶は 
コチラ

秋夕は旧盆にあたるそうですが、民族大移動で交通機関が大混雑というのですから、日本のお盆と同じですね~

秋夕がらみのニュースをちょこっと拾ってみると、現在の韓国がわかる??


 「中秋節向けの料理講座、申込者激減で中止相次ぐ」 link to

新世代は伝統料理に関心がないのか、それとも、家庭の躾が行き届いていて、母親がきっちり教えているのか・・・百貨店には、日本のおせち料理セットみたいな、秋夕料理セットみたいなものは売っているのかしら。どんなものかちょっと食べてみたいのだけれど・・


 「秋夕連休中にダイエットや整形に励む女性会社員」 ( link to)

帰省すると、あれこれと飲み食いする機会が増えるので太りたくないとは、なんだかわかる気がします。忘年会・新年会シーズンと同じで、家族やら、同僚やらの集まりで必然的に飲み食いする機会が増えるし、気が緩むし・・・

短い連休を利用してプチ整形とは、さすが整形大国。たとえ一人ぼっちの連休でも、痩せたい、美しくなりたい努力を惜しまないとは、いやはや見上げたものです。


 「秋夕:家族にプレゼントしたいもの1位は?」 link to

手ぶらでは帰省できないようです。「ナボナ」とか、お菓子じゃダメなのね。オトナにもお年玉ってことですかね~もちろん稼ぎ手はばら撒く方ですよね。

秋夕が楽しみな理由に「家族や親戚に合えるから」というのがありましたが、これは男性だけじゃないかしら? 女性、特に嫁いだ女性は、嫁ぎ先に集まる親戚たちとの会食の準備やらで、おもてなしがとってもプレッシャーになるそうで、日本でも盆暮れに嫁ぎ先で嫁がこき使われるというのと同じで、お休みって、家庭を持つ女性にとってはちっとも休みじゃない、ということですかね~。


 「中秋節の実家あいさつ、順番めぐり口論し自殺」 link to

そして、物騒なニュースも。自殺した夫は、妻が自分の実家に先に行くのを常々不満に思っていたとか・・・ 挨拶しに行かないわけではないようなので、どちらが先でもいいような。でも男のメンツが立たない? 生死にかかわる問題じゃないのに、男と女の間には、思わぬところに落とし穴があるのですね~。


4th Week in Han Fes

2007-09-22 00:55:03 | K-Movie Notes

韓フェス4週目は意図せず主演の設定が高校生という作品2編。


 『ピーターパンの公式<피터 팬의 공식>』 (2006年 監督:チョ・チャンホ)

            

映画祭のコンペ受けしそうな作品、というのが最初の印象です。そもそも難解(?)だと聞いていましたが、私の乏しい想像力と理解力では、解説不能です

ひとたび「それはどういう意味?」と疑問を持つと、次から次へと疑問が押し寄せてくるので、できるだけ思考回路を止めて、あるがままを受け入れながら見るという、やや高度なテク?(笑)が必要な作品なのでしょうか。

断片的に理解した部分を他に繋げようとすると、繋がっているようでいて、どこか破綻しているようで、不思議な作品です。どの登場人物にも笑顔がなくて、淋しい・・・

自殺未遂で入院した母の看病、入院費や母が残した借金の容赦ない取り立てに困ってコンビニ強盗、隣家の音楽教師に抱く性的な欲求、学校の仲間や先生と打ち解けることのできない人間関係、実の父親からの拒否・・・

若干17~18歳の高校生にこんなにも次々と容赦なく社会の現実が降りかかってきたら、精神的に持たないと思うのだけど、ある意味、若すぎて現実感がないから生きていけるのかも。とはいえ、守ってくれる場所、安心できる場所を探しているようであることはわかります。海や水のシーンは、母体の羊水を象徴しているかのように間接的なのに、「中に入りたい」というセリフは、母親の胎内を求めている直接的な表現で、独特な世界です。

それにしても、この役、オン・ジュワン君はよく演じたなぁと感心するばかりです。オン・ジュワン君の瑞々しい姿態にドギマギするばかりで、そんなところだけがやけに生々しく頭の中にこびりついたままです。


 『ウォンタクの天使<원탁의 천사>』 (2006年 監督:クォン・ソングク)

           

ビールでも飲みたい気分だったのでドリンク売り場をウロついていたら、シナペンチングに遭遇   さすが、シナペン、韓フェス人気投票1位だもの、ちゃんと見に来たのね~、と思ったら、場内の空席率はやや高め(笑)。

『ピーターパン~』と比べると、対極にあるような情緒的な作品。よくある素材の家族愛をベタに描いているにもかかわらず、意外と後味の良かった作品 。表現がとても素直でわざとらしさがないというのと、地味ながらキャストが手堅いということでしょうか。K-POP界のスター、イ・ミヌを擁していながら、実質的な主演はハハだと思われますが、ハハの道化役も空回りせず、面白かったです。

もっと天使(アン・ギルガン)との絡みがあるのかと思ったけれど、あまりファンタジー調にしたくなかったのか、天使には天使のストーリーがあってダブルで話が流れていくのも、クドイとは思わなかったので、個人的には(意外にも)好印象の作品でした。

しかし・・・ クライマックスで2度も涙 を誘うなんて反則だわ~ 
前に座られた方が号泣されていて、鼻水じゅるじゅる  だったため、ウルウル度が半減して私は泣かずに済んだのが幸い・・・ チングに泣き顔見られたくないものね(笑) 

 


天地創造?!・・・ のあとはタメ息♪ [追記]

2007-09-20 22:18:58 | Suda on J.J.Y.


どなたかトピックあげてくれないかしらと、待っていたのですが、誰もあげてくれないので・・・
ペン的には、合成なのに目のやり場に困る(笑)・・・( link to

       

先日の「ジンとジェヨンの正しい生活」に続き、また、『正しく生きよう <바르게 살자>』のお遊びプロモ出現。この「大韓民国 コメディの天地創造」と銘打った天地創造パロディ図、街やネットで掲載されているそうです。この作品のプロモは、「チャン・ジン監督とチョン・ジェヨンのコンビ帰還」を全面的にアピールしたプロモなのですが、常に次の注意書きが必要かと・・・
(注: チャン・ジン監督は脚本・企画・制作で参加。本作の監督は、ラ・フィチャン監督です)

でも、このコンビプロモの異様な力の入れ具合に、ちょっと不安がよぎります。
この先、チャン・ジン監督とジェヨンのコンビを再びスクリーンで見られるのかしらと思うと・・・
ううっ   

『正しく生きよう』公式サイト Enter Site! 

『正しく生きよう』関連の動画 コチラ 
どれも面白いですよ~
(予告編、M/V、「ジンとジェヨンの正しい生活」、他)


追記 2007/09/20

目のやり場に困った後は、タメ息モノのジェヨンです。
お願いだからこのまま『カン・チョルジュン』に入って~と、願わずにはいられません

9月20日@龍山CGV 『正しく生きよう』記者懇談会(動画あり link to

       

楽しげな記者懇談会、一緒に笑えたらなぁ・・・
Daumで検索しただけで、関連記事が100個近くあがっていて、全く追いつけません
(以下は、記事抜粋)

JJY: (キャスティングについて)当初、企画段階では私ではない他の美男俳優らを物色したけれど、最終的には私になった。
  ⇒ いつもの最終兵器パターンですね~
    やっぱりオリジナルのイメージを意識して美男俳優を物色?
     
JJ: チョン・ジェヨンがキャスティングされた後、私たち皆で 「チョン・ジェヨンが最高(정재영이 최고)」と、わざと言い立てた。
   ⇒ この主人公の役どころは難しそう~やっぱり、ジェヨン、チェゴ~

JJ: チョン・ジェヨンは、私の映画で他の人々が最後までよく理解できないことも、繊細によく理解してくれる。

JJY: 頼む時はいつもこうだ。。。やはり人は、内と外では(態度が)変わる。正しく生きましょう。(笑)
  ⇒ このかけ合いが、またまた仲良し度をアピール

JJY: チャン・ジン監督のシナリオをつまらないという人々もいるが、私は本当に面白いと思う。

JJY: 実際、シナリオは奇抜だったが、チョン・ドマンのキャラクターが常識の線ではよく理解ができなかった。
  ⇒ チョン・ドマンは、強盗劇をどうしめくくるのか、エンディングがとっても楽しみ~
 
JJY: 幼い時には誰もが教科書で習った通り、私も正しく生きるように教えを受けたし、今でもそのよう生きたいと切実に思っている。だが、社会ではそうした人々をバカ正直扱いして、他の人々とは合わなくなってしまうので、皆変わってしまうようだ。
    


地味~な <神機箭> ネタ

2007-09-17 12:33:24 | Suda on J.J.Y.


ちっとも情報の入ってこない『神機箭』ですが、そろそろ撮影も終盤に入っているようです。クランクイン以来、あがったニュースといえば、ジェヨンの初キスシーンぐらいなもので、画像もあがってきませんが、2008年上半期の私のイチオシ作品です(笑)。

というのも、「ロン毛+痩せている=カッコイイに決まっている」公式にあてはまるチョン・ジェヨンが見られる期待大だからです。ジェヨンがあまりにかっこよすぎて、史劇でブレークしたイルグク様みたいにイルボンアジュンマ(自分も含む)にもみくちゃにされるようになったらどうしよう・・・と心配はつきません

ほら、こちら。(そこの貴女、協賛服とか言わないように・・・)

          
                                                               9月3日@ CGV龍山

ただ、史劇なので、衣装やらメイクやらで、もしかすると、ここからまったく異なる人物像に豹変してしまうリスク(笑)もありますが・・・


 地味ニュース 1

アン・ソンギ先生が世宗役で出演。王という重厚な役どころを誰が演じるのかと思っていたら、シルミドメンバーの追加です。

キャストも、ジェヨン、ハン・ウンジョン、ホ・ジノ、アン・ソンギ以外不明です。

それにしても、アン・ソンギ先生といえば、『パク・ボンゴン家出事件』(1996年)では、アン・ソンギ先生が主演で、当時無名だったジェヨンは30秒ほどの端役で出演。それが、12年後の『神機箭』では、ジェヨンが主演で、アン・ソンギ先生が助演で助太刀とは。人に歴史ありと言いますが、なんだか感慨深いものがあります。


 地味ニュース 2

      

おおー、数少ない撮影現場風景スチール。壮大な歴史絵巻って感じがしますが、景福宮の勤政殿で、映画・ドラマの撮影が許可されたのは初めてだそうです。ここにジェヨンがいるのかどうかもわからないニュースネタの乏しさ・・・

撮影は70%以上終了しているそうです。


これから先、いつ封切りになるのかと、またヤキモキさせられるに違いありませんが、まぁ、気長に待つとしましょう。


3rd Week in Han Fes (2)

2007-09-14 22:22:09 | K-Movie Notes

韓フェス第3週は、ジン様祭りで始まり、なんだか久々に盛り上がりました~
今週見た作品は、すでにDVDで見た作品でしたが、スクリーンで見ると、お気に入り度が上がりました。


 『甘く、殺伐とした恋人<달콤, 살벌한 연인>』(2006年 監督:ソン・ジェゴン)

           

初回上映だったせいでしょうか、お客さんの入りは上々でした。最近、拙宅へのアクセス検索ワード上位にランクインしています。韓フェスでは人気投票がいまひとつだったのに、フタをあけてみると、ほぼ満席に近かったのにはビックリ

日本では馴染みのないキャストという点では、韓フェス上映作品内でも1、2を争うと思うのですが、観て得したと思う作品でもあると思います

すでにDVDで鑑賞済みで、どちらかというと会話が面白くて映像で勝負している作品ではないので、わざわざスクリーンで観なくてもいいかも・・・なんて思っていたのですが、とんでもない。やっぱりスクリーンで観る方がより面白くて、パク・ヨンウのハズシ加減、ズレ加減に集中できました。この作品、ある意味、「これぞ純愛」がテーマなのかもしれません。

派手な映画ではないけれど、低予算映画の醍醐味を楽しめます(笑)。

 

 『公共の敵 2  あらたなる闘い<공공의 적2>』 (2005年 監督:カン・ウソク)

          

カン・チョルジュンなら、検事(『公共の敵 2』)より刑事(『公共の敵』)よね、となぜかずっーと思い込んでいました。

何しろ、『公共の敵』の敵役イ・ソンジェは、公共の敵というより人間の敵。凍りつくほど薄気味悪い笑みを浮かべる「悪い奴」だったため、とても印象深かったというのもひとつの理由です。それに比べると、『公共の敵 2』のチョン・ジュノの「悪い奴」は、ジュノっちの甘めな風貌が邪魔をしているのか、それほど悪い奴に見えなかったので、『公共の敵』の方がインパクト大でした。

カン・チョルジュン vs「悪い奴」の組み合わせも、アウトローな刑事 vs 冷酷非道な殺人犯 の方が、サラリーマン検事 vs 財団のお坊ちゃまより、キャラ的に活き活きしていたような気がしていたのです。

ところが、ところが、スクリーンで『公共の敵 2』を見たら・・・
ソル様~ ってなことに・・・(どんだけミーハーなんだか

この作品を撮影した頃のソル様は、確かスケジュールが立て込んでいて、肉体的にも精神的にも追い詰められていた状況だったらしく、見るからにゲッソリなのですが、またそれがストイックな感じに見えてよかったのです。ソル様にもらい泣き もしました。

「他の監督(某御大Kも例外ではないはず)のために書くのは힘들어요(ツライ)」と、先日ポロリとおっしゃっていたチャン・ジン監督謹製のシナリオで、ソル様とジェヨンが主演予定の『カン・チョルジュン~公共の敵 1-1』は、もうきっと一瞬のまばたきも許されない作品になるのではないかと、ジン様ファンのモヤモヤをよそに「前向き」に期待してしまうのでしたぁ~。

 


3rd Week in Han Fes (1) : 勝った!

2007-09-10 23:49:00 | K-Movie Columns


楽しみにしていたチャン・ジン監督の韓国映画娯楽講座。
9月8日(土)12:00~14:00
チャン・ジン「舞台と映画の親密な関係」


これまで3回ぐらい参加したシネマート塾のお気軽な雰囲気とは違って、参加者の大半が前日の舞台挨拶に参加しているし(自分も含む)、内容もチャン・ジン監督ご本人、監督の作品、監督のお仲間についての事前知識を前提としていて、とにかく、みなさんの「気合い」が違うような・・・。ふらっと立ち寄った人が聴いても、全然わからないですね、きっと・・・。

小さな会場だったおかげで、監督の反応やしぐさ、表情が良く見えて、密度の濃い内容で楽しかったです。

みなさんの気合いに負けじと、メモ取りしようと思いましたが、途中で挫折。すでに的確なレポがあちこちであがっているようなので、気になったことだけメモ・・・


「映画は監督のもの」
シナリオだけを提供するというような部分的な映画への関わり方は、あまり気が進まないようで、「映画は監督のもの」なので、他の監督にあわせてシナリオを書くのはツライ(イヤ?・笑)とか。

リハーサルの段階での役者などからの提言を採用することはあるけれど、それは、一旦テキストにしてリハーサルを経たものでなければ、撮影現場でのアドリブは一切認めないという方針だそうで、とても緻密な計算に基づいているのですね。

確か、
某TV番組で北野武が同じように、「映画は監督のもの」と言い切っていましたが、そのときは、役者は監督に口出しすべきでないという意味でしたが・・・。


顔出し(今回監督が覚えた日本語かもしれない・笑)
監督ご自身が作品に登場する最大の理由は、制作費削減であって、ギャラもないそうです。『拍手する時に去れ』は気に入っていないので、出演する部分をカットして声だけ出演だったそうです。あらま、気に入っていないのですね。

でも『小さな恋のステップ』は好きな作品だそうで、自ら進んで出演したかったそうですが、最初から監督が出るっていうもの考えものだと思ったけれど、それでもオファーした俳優のスケジュールの都合が合わないといいなと期待していたら、上手い具合に合わなくて、めでたくご出演の運びになったとか・・・ そんな、遠まわしに気を遣わなくても、きっと監督が出たがっていることに周囲は気付いていたと思うのですが・・・(笑)


『偉大な系譜』には、カメオ出演がないのは、お気に入りではない作品なのでしょうか~

余談ながら、監督の来日を記念してか、『小さな恋のステップ』は、今月Mnetにて放送予定。

9月16日(日)23:00~25:00
9月19日(水)25:00~27:00
9月20日(木)15:00~17:00



演劇か、映画か
「トンマッコル~」は、当初から映画にしようと思って温めていたものだったそうですが、2002年12月LGセンター公演用の演劇のシナリオがどうしても書けず、タイムリミットが迫り、もう訴訟も覚悟していた頃、江原道に行き、それまで映画用に温めていた「トンマッコル~」を演劇用に書き下ろそうと決めたそうです。演劇で上演されずに映画用に書き下ろされていたら、あの映画は、Directed by チャン・ジンのクレジットだったのでしょうか。その場合のキャスティングは、どういう顔ぶれだったのかとかあれこれ想像してしまいます。

演劇か映画か・・・ この質問に答えるのもうんざりしているかもしれません。そして、やっぱり演劇がお好き。映画監督より、劇作家でありたいのでしょうか・・・。


拍手する時に去る?
確実にあと3作は撮る予定で、その後は演劇に専念される予定だとか。韓国映画界のエースは、地で「拍手する時に去る」つもりなのでしょうか。

作品のすべてに愛着はあるけれど、過去に固執するのはお好きではないようで、ひとたび作品が公開されると、スチール写真やら資料も、一切、手元に置かないそうで、すぐに次の作品に向けて走るという、切り替えの早さもずばぬけています。


ジェヨンとの親密な関係
ファッションセンスゼロで着ている服は協賛服、できる運動は腕立て伏せと縄跳び、長い付き合いの中で食事代をジェヨンが支払った記憶はすべて残るほど数少ない、とさんざんなダメ出しをしておきながら・・・。シナリオでアテ書きはしないが、「アテ書きすると、主演はすべてチョン・ジェヨンになる」そうで、この一言は、ダメ出しのすべてを愛(?)に変えてしまうほどのインパクトがありました。「オファーした俳優からどれだけ断られても、私には最終的にチョン・ジェヨンがいる」と某記事でも公言なさっていましたから、このお2人の絶対的な信頼関係にはだれも割って入る隙間もありません(笑)。



シナリオを書く早さでは誰にも負けない・・・
野球では、イ・スンヨプとキャッチボールをして肩を壊すまではエースだった・・・
ファッションにももちろん気を配っている(韓国で有名なデザイナーもの。アンドレ先生ではないことは確かみたい。チャ・スンウォンのお知り合いデザイナー)・・・
そして、ジャンケンだって自信がある・・・

でも、ジャンケン、勝っちゃっいました @監督vs受講者 4枚のサイン色紙争奪戦
 
サイン色紙をいただけたこと以上に、ジャンケンに勝ったことが嬉しいワタシ・・・

      

本気であと3作で映画界から身を引くのかどうかわかりませんが、日本でのこうしたイベントが次にあるのかどうかもわからないし、やっぱり色紙は額にでも入れて飾っておこうと思いました。「撮った映画が好評でシリーズ化されることに
なったらどうしよう」と、ご心配されていましたが(笑)、引くに引けなくなっても、誰からもブーイングは出ないでしょうし、むしろ歓迎されると思われます。 

        



2nd Week in Han Fes

2007-09-07 23:58:28 | K-Movie Notes

2週目の Han Fes も2本だけ・・・

 『愛するときに話すこと<사랑할 때 이야기하는 것들>』
(2006年 監督:ビョン・スンウク)

          

昨年、『夏物語』と同日公開で興行的に共倒れしたメロ作品。
『夏物語』と違うところは、『夏物語』が韓流王道メロの作品だとすると、こちらは、泣かせるわけでもなく、笑わせるでもなく、タイトルのイメージに反して韓流王道の作品ではないということ、ストーリーが細やかでいて現実的ということでしょうか。

死んだ父の莫大な借金を抱える女と、精神障害者の兄を抱える男が出会い、お互い背負うものが大きすぎて身動きがとれず、思うようにいかない人生。そんな人生を嘆いたところで現実は何も変わらないこともよく承知しているところが、孤独で寂しげなのだけど、決して同情をひくような人生を歩まないところが毅然としていて良かったと思うのです

この男女が出逢って、「心の慰め」の関係以上に発展するのかどうかを、最後まで見届けたいと思うようなストーリーでもあります。

でも、ストーリーは良いのに何かが物足りなくて、何かもったいないような気がしてなりませんでした。主演のハン・ソッキュとキム・ジスよりも、ハン・ソッキュの兄役で精神障害者を演じたイ・ハヌィの存在感が大きかった分、主演2人が惹かれあう部分が淡白に映りました

キム・ジスが突然泣き出す場面が2度ありましたが、泣きたくなる状況なんだろうなぁとこちらは好意的に解釈しましたが、演技としては意味不明で「突然、何?」と思ってしまいました。彼女にはちょっと荷の重い役だったように見えました。

ハン・ソッキュとキム・ジスがドライブインシアターで見ていたのが『国境の南側』だったので、これはもしかして伏線かしらと思ったのは、深読みでもあり、BINGOでもあり・・・。


 『拍手する時に去れ<박수칠 때 떠나라>』(2005年 監督:チャン・ジン)

          

チャン・ジン監督、台風にもめげず無事に来日されてヨカッタです。開演前に、のんきにタバコなどを吸っておられたので、目の前でマジマジと拝見してしまいました。監督の背が高いことは知っていましたが、私も決して低い方ではないのに、見上げる感じでした。なんだかとても、カッコヨカッタです(いきなり外見の話というのもなんですが・・・)。

『拍手~』は日本で数えるほどしか上映されていないのに、観客の多くが、すでにこの作品をなんらかの形で観ているというのもスゴイというか、ハギュペンが多かったようですが、監督ファン、韓国映画ファンは熱いですね。

5月の『息子』舞台挨拶時はとても時間が短かったので、ほとんどお話というものはありませんでしたが、今回の舞台挨拶とQ&Aセッションでは、それよりも長かったので、生のお話を聞けたのは初めてということになります。

時間の短いやり取りでも感じられたのは、やっぱり知的な人だなぁということでしょうか。笑顔の中にも、何か寄せ付けないもの、近寄りがたいもの、迎合しないところ、凡人じゃないところ、そういうものを持っておられるようにお見受けしました。うーん、ステキ

Q&Aの内容はどこかで紹介されるのではないでしょうか。メモしなかったので・・・。いつどこでもアイデアが浮かぶという監督は、アイデアが浮かんでもメモもとらず全て頭の中で整理してしまうそうで、一体どういう頭の構造になっているのか・・・。明日の講座の方がより深い話が聞けると思うのですが・・・

映画については、見すぎて今さら何を語ればいいのかわかりません・・・。とにかく私はこの作品は好きで、なぜ好きなのか理由はよくわかりませんが、何度見ても、背筋がゾクッ~ とするのはなぜなのかしら・・・と帰りすがら考えたけど、やっぱりわかりません。なんだかツボに入っちゃったということのようです。

 


ピース!

2007-09-05 22:24:56 | Suda on J.J.Y.


月曜日にオンエアされたチョン・ジェヨン出演の「ハハのテンテンクラブ」を視聴した方はほとんどいないでしょうけれど・・・。( 当日の動画) 

           

ハハが冒頭でジェヨンの登場は1時間後だと親切に教えてくれているにもかかわらず、私は自分の耳を信用しきれなかったので、最初から終わりまでずっとかじりついていました。2時間も韓国語のラジオにかじりついたのは初めてです。

それにしても、ハハってなかなかのDJだと思ったのは(私が知らなかっただけですが)、ジェヨンが登場するまでの前半1時間、ひたすらジェヨンの話ばかりしていたのには驚きました。もちろん詳細わかりません。私がジェヨンについて1時間語れと言われても、さて語れるかなぁー? 

話の内容が分かったら、うんうん頷きながらもっと盛り上がったのにぃ(分からなくても盛り上がってましたが・・・)。

ハハの方が、かなり緊張していたようで、そんな緊張感が伝わってきたのも好感が持てましたし、ヒョンニムをどう迎えるか、挨拶の練習までしているところが微笑ましく・・・

『正しく生きよう』の記者試写会を30分前に終わらせたばかりのジェヨンが登場したのは、ちょうど23:00頃でした。ここで解説できるほどの語学力があればヨカッタのですが、断片的にはちょこちょこなんとなく拾いつつ~、ほとんどBGM状態もいいところでした・・・

そういえばセリフでも聞いたことがないのメッセージ。奥様に向けてさらりと言いのけてしまうあたりも、萌えなツボでした。自分に言われたわけでもないのに、照れまくったバボなワタクシ・・・。

ハハの7ヶ月越しのラブコールに応じた1時間のラジオ生出演は、あっという間に過ぎ、言葉の面では消化不良この上ありませんでしたが、生声を堪能しつつ、どんな姿なんだろうかと、妄想が頭の中で暴走したのでしたが・・・

近年では(笑)最もスマートで、髪も長く、カッチョいい、ピースなお姿だったようです 

  

 


1st Week in Han Fes

2007-09-05 01:08:22 | K-Movie Notes



8月25日(土)より、シネマート六本木で韓流シネマフェスティバルが開催されています。
何といっても目玉は、「ルネサンス2007の世界展」のチョ・インソンの肖像画!?
(ウソです)
おもわずプッと噴きだしました。どうして油絵なのでしょうか。別に特大写真パネルでもいいような。その方がインソン君の美しいお顔を拝めるかと思うのですが。ゲストのインソン君来日を盛り上げるのに、油絵っていう発想がね・・・ちょっと理解に苦しみます。

韓流にはいつもこう、どこか本筋を脱線するというか、読み違えというか、履き違えというか、ファンでさえドン引きだったりするようなことが起こるのは、なぜでしょうか。


 『卑劣な街<비열한 거리>』(2006年 監督:ユ・ハ)

          

オープニング作の『卑劣な街』はやはり見ておかなければ、と思って見てきました。平日の最終回にもかかわらず、そこそこの人が入っていました。

DVDで見るのとはまた違って、大きなスクリーンで見ると、ますます胸が痛み、不覚にも涙してしまいました。イベントなどで見るインソン君のほんわかした雰囲気とは違って、スクリーンの顔は相当な集中力を感じました。そのギャップが魅力なのでしょうか。

カンベ(ちんぴら)は韓国映画によくある素材ですが、『卑劣な街』が他のカンベ映画とちょっと違うと思われるところは、コミカルな部分を排除したところでしょうか。ちょっとお間抜けな道化役のカンペが前に出てきて、安堵感をもたらす演出が出てきそうなのに、この作品では、馬鹿騒ぎする場面以外、観客が安堵感を持てるような設定がなかったような気がします。

このナイーブな主人公に何かが降りかかってくるのではと、常に心配になってしまうのです。そんな危なっかしさと、主人公のナイーブなところが、バランスよく収まった作品という気がします。

そして、久々に聞きました。アジュンマ客のかなり大きな声での解説。インソンファンなのでしょうか。私から5席ぐらい離れていたのに・・・まるで自宅のソファで見ているような感覚だったのでしょうか。

「やられたらやりかえされるわ。あはは」(←闘争場面。笑うところじゃないのですが・・・)

「あら、やだ、うふ。」(←インソン君のパンツ一丁姿に反応して)

「ここ、ここでキスするのと違う?」(←言わんでも・・・)

「この子が悪いわ」(←ナムグン・ミンを批判)

「あー、やっぱり死んでるわ」(←今、見てたじゃない!なぜにわからん?)

ツッコミ返すのも疲れました・・・

 

 『角砂糖<각설탕>)』(2006年 監督:イ・ファンギョン)

            

動物モノには滅法弱いのです。私はペンギンのアニメでも涙ぐむ方なので、きっと泣くだろうなと心の準備をしていたにもかかわらず、大泣きでした

映画が終わった後に、化粧室で見た自分の顔にビックリ。目も鼻も真っ赤でヒドイなんてものじゃなりません。夜の闇にまぎれて家に帰れてよかった。このときほど1人で見に来てよかったと思っことはありませんでした。

ここにイム・スジョンをキャスティングした監督は偉いです。彼女以外には考えられないですね。ストーリーは、女性騎手と馬の話ですから想像の範囲内です。思いがけないエンディングと、どこかに書かれていましたが、動物モノはそう来るのが定番だと思いますが・・・。言い訳がましいようですが、韓流的ベタで泣いたのではなくて、お馬さんに泣いたのであしからず・・・

この作品は、韓国映画では初の動物映画だそうで、怪獣やら動物やら、かの国では人間以外の生き物が新素材なんですね。動物は目で語るというのを意識してか、馬の目とイム・スジョンの目の映し方が丁寧だなぁと思いました。それにしてもあのお馬さんは、演技をしているのか、していないのか、ドッキリさせられる表情があったりするのですよね。

お馬さんとイム・スジョンにやや圧倒されていたのが、友情出演のユ・オソンでしょうか(笑)。無骨者だけど動物を商品扱いしたくない心優しい調教師という、いかにも定番の役どころでした。イジワルな調教師の方が印象に残ってしまいましたが・・・

日本で競走馬を扱った作品といえば『優駿』、アメリカでは『シービスケット』。どちらも競走馬をとりまく多くの人間の悲喜こもごもに焦点が当てられていたように思うのですが、『角砂糖』はぎゅっと視点が絞られた「馬と人間」が描かれ、もしかして、お馬さん主演?とも受け取れます。馬の目から見える何かがあるような、馬の気持ちまで語っているような、そんな気がしました。