(Image source: fantom)
どこでどうトチくるってしまったのか、「村」に行かないと気がすまず、すでに4回見てしまった。まだ公開中だというのに、早くDVD発売してほしいーーー。
トンマッコルのジェヨンssi を見て、最初に私が釘付け
になったのは、彼の歩く姿。『小さな恋のステップ』の時とは歩き方が違う・・・この人は、もしかして足から演技する人なのかと、かなり驚いた。次に釘付け
になったのは、視線。ジェヨンssi は背が高いためか、他の俳優と並ぶとやや斜め下からのショットが多い。当然、斜め下に降りてくる視線が私的には激ツボ
・・・あとね、真横からのショットも多くて、横顔が美しいのよね~
原作・脚本を書いたチャン・ジン監督が、映画『トンマッコル・・・』を製作するにあたり、「頼むからいい演技をしてくれ」「この映画が成功するかしないかは2人にかかっている」とジェヨンssi とハギュンssi に頭を下げんばかりだったという話は、なぜか胸に熱いものを感じる。
2トップの作品というのは確かに難しいのかも。お互いの個性や役柄がぶつかり合いすぎてもいけない。その点、この2人は絶対相手をつぶさないどころか、互いに相手を引き立てる余裕さえ持ち合わせつつ、確固とした自分の役どころを摑んでいて、なんだかすごいエネルギーを感じる。ジェヨンssi、この作品のオファーがあったとき、「舞台が忙しくて断ろうかと思ったけど、シナリオが魅力的すぎて断われなかった」とか。出てくれてよかった
。出てくれなかったら、私はその魅力がわからずじまいだった。リ・スファ役はジェヨンssi しかいないでしょう。
チャン・ジン組のルーツは、ソウル芸術専門大学にある。生年月日から推測するに、チャン・ジン監督とジェヨンssi は同学年。ハギュンssi は2年後輩。ジェヨンssi は高校時代まで新聞記者かPDを目指していていたそうだけど、PDになるなら演劇・映画科で演出を勉強したら? という友人の何気ない一言でソウル芸術専門大学へ。そこでチャン・ジン監督と出会い、演劇活動を始め、全国青少年演劇祭で演技大賞を取るに至ったそうだ。この人、もう学生の頃からの根っからの舞台人ということになる。
ちょうど、ジェヨンssi とチャン・ジンコメディに関する記事があったので以下抜粋。記事全体が『偉大な系譜』に絡んでのインタビュー記事なのだけど、この作品、まだ観てなくてよくわからないので、前書き部分のみ引用。
この2人のタッグは学生時代から遡るわけで、すでにお互い知らないところはないという感じがなんかイイなぁ。平凡な演劇青年だった2人が、いまや映画界を牽引する監督と俳優という関係で、最高の相性を誇っているそうで、なんとも情熱的
。
[레이디경향 2006-11-14 15:33] より抜粋(リライト)
チャン・ジンコメディを完璧にこなすチョン・ジェヨンは、誰が何と言っても、チャン・ジン式コメディを最もよく理解して表現する俳優だ。チャン・ジン監督作品の登場人物は、真剣で、誠実なキャラであるばかりに、観客は笑いをこらえきれない状況に陥る。(中略)「笑わせようとする典型的な演技では、そのユーモアを表現することができません。ただ真剣に演技をすればいいのです。実はその演技は難しくなくて、コードさえ理解できれば誰にでもできるのです。私はチャン・ジン監督が何を求めているかをよく知っているだけですよ。そうした真剣なアイロニー(皮肉)に忠実であることが、チャン・ジンコメディを上手く演じるコツのようです」と意外な側面を語ってくれた。