Addicted To Who Or What?

引っ越しました~
by lotusruby

「親切なクムジャさん」鑑賞

2005-11-30 23:45:45 | K-Movie Notes
昨日の青龍映画賞 作品賞授賞にトリガーされて、「親切なクムジャさん」を見た。



「復讐」という独特のテーマで、秀作を送り出すパクチャヌク監督
「復讐」の意味を考えさせられるけど、「親切」の意味もかならずしもひとつではないようだ。
復讐を成し遂げても、魂が救われなかったクムジャさんが切なく、哀しい  ラストの場面まで、一体、クムジャさんの本当の顔はどこにあるのか、見る者に明快な答えを出させてくれない、ある意味イライラな部分は、イ・ヨンエ ssi の演技力の高さを認めざるを得ない。

登場人物がとても多いのが特徴。刑務所仲間、クムジャさんの娘とその養父母、勤務先の店主や店員、子どもを殺された家族、刑事・・・クムジャさんを取り巻く人々が、それぞれの背景や事情を持ち、クムジャさんと関わる過程を、よくひとまとめにして、盛り込めたなぁと感心する  それぞれのストーリーが複雑に絡み合っているから面白い。

パンフレット(立ち読み)のパク・チャヌク監督へのインタビューの中で、「しきりに監督に問い詰めて、完璧に納得するまで監督を解放してくれない代表格は、男優ではイ・ビョンホン、女優ではイ・ヨンエ」とあって、こんなところで Brian が引き合いに出されているのだけど。でも、カンドクニムのディレクションは、演じる人が納得してないと、お客さんはついていけない。ウェヨ~ ウォ の連続だもの。

それにしても豪華メンバーがちょこっと顔を出している。ソン・ガンホ、シン・ハギュン、カン・ヘジョン、ユ・ジテも?



「マリといた夏」DVD発売

2005-11-28 02:17:59 | K-Movie Notes

そういえば、韓国アニメ「マリといた夏」のDVDが11/25に発売されていた。
これって、以前は「マリ物語」という邦題がついてたはず。いつのまに「マリといた夏」になったのだろう
マリといた夏






Image source:amazon

Brian が声優として出演しているということで話題になったが、DVD の発売にまで至るとは。なぜなら、実際のところ、Brian の声の出演は、最初の二言三言と最後の一言二言だけなの・・・知らずに購入して、Brian のあのステキな声が楽しめると思ったら、ちょっとガッカリになってしまうかも。

lotusruby は、昨年のコリアン・シネマウィークでこの作品が紹介された時にヤマハホールで観た(2004年10月29日)。監督のイ・ソンガンさんがいらしていて、舞台挨拶をされた。

内容はファンタジーアニメ。韓国版トトロ?なんて言われたりもしたけど。監督いわく、この作品の特徴は、「線」を使わないこと。なるほど、人物やその他の輪郭線がない。色づけだで登場人物や動物、景色を描きわけている。彩色はやはりアジア的というべきか、原色のどぎつさがなく、淡色系でまとまっている。
海のシーンがとても綺麗なのだけど、トンへ(東海)海岸を参考にされたそうだ。

あと、Brian については、監督は3回目ぐらいでOKを出したのに、本人が納得しないと言って、くりかえし何度も声を録音したというエピソードを紹介。監督は内心、「もう十分なのになぁ」と思ったとか。
 ははは、Brianらしい・・・


秋の夜長のDVD (6) 「コスト・ガード(海岸線)」

2005-11-24 21:56:17 | K-Movie Notes

このところ、ちょっとチャン・ドンゴン ssi に浮気気味。でもどうせ浮気するなら、ガンガン見ちゃえ・・・ということで、今日は「コスト・ガード(海岸線)」。
海岸線 (韓国版)


監督はキム・ギドク。沿岸警備にあたる海兵隊の兵士が、侵入禁止区域に誤って立ち入った民間人を射殺。しかし、このことに苦悩し、狂人化する難しい役を、チャン・ドンゴンが完璧に演じている。

Image source: amazon



チャン・ドンゴンの目つきがすざまじく怖くて、形相も凄くて背筋がゾクゾク
あの貴公子的な甘いマスクのかけらも見せてくれない、フェロモン封印・・・
確か、まつげが長くて目がぱっちりだと役柄にあわないからと言って、まつげを抜いて  演技したというのはコレだったような。だってまつげが見えなかったもの。

「ブラザーフッド」でも、後半、狂気を感じさせるシーンがあって圧倒されたけど、これは救いようがなく、逃げようもない狂気を感じさせてくれた。

トラの赤ちゃんにミルク飲ませていた姿とは大違いで、スケールの大きい役者さんよね



秋の夜長のDVD (5) 「ジョゼと虎と魚たち」

2005-11-22 21:41:39 | Cinema な時間

釜山映画祭の妻夫木君とのトークショーで、Brian が「よかった」っと言っていた妻夫木君主演映画「ジョゼと虎と魚たち」 
ジョゼと虎と魚たち(通常版)

 

 

 

 


大学生恒夫が、足の不自由な女の子、自称=ジョゼに恋する 物語
「春の雪」の清サマもいいけど、この作品での妻夫木君は、等身大の彼がそのまま描かれているような気がする。繊細で、ナイーブで、ちょっと身勝手だけど、純粋で、色々なものを心に抱えた恒夫の心理が、水彩画みたいなタッチで描かれている。でも淡い恋愛物語で終わらないのだけどね  共演のジョゼ役池脇千鶴もなかなかの好演。

映画館の大スクリーンで見るのはどうよ  ・・・って作品だけど、DVD鑑賞するにはもってこいのイイ作品。。
映画のタイトルがちょっと文学風で面白いし、レンタルショップではレンタル中であることが多いので、隠れた人気アリだと思う。


映画のタイトル考(2) - K-Movieと海外映画

2005-11-20 02:22:59 | K-Movie Notes

Naver のニュース検索で、Money Today Star News の面白い記事があった
韓国映画のタイトルは、海外有名映画タイトルのリメーク(正確には re-use ?)ばやり。要は、海外名作タイトルを拝借して、韓国映画オリジナルの内容を発信しようとする動きが最近よく見られているということのようだ。その例として4つ挙げられていたので、ちょっと調べて見た。

 キム・ジウン監督「甘い人生」 (韓国2005年)vs フェデリコ・フェリーニ監督「La Dolce Vita(甘い生活)」(イタリア1960年) 
La Dolce Vita は「甘い人生」でソヌが勤めるスカイラウンジの店名として出てくる。タイトルが両映画とも反語的に使われているとか。つまり映画の内容は決して「甘い人生(生活)」ではない。
甘い生活 TCDL-1034Image source: NTT X-store

 ユ・ハ監督「卑劣な通り」(チョ・インソン主演: 2006年公開予定) vs マーティン・スコセッシ監督「ミーン・ストリート(Mean Streets:卑劣な通り)」(アメリカ1973年)
「Mean Streets」はロバート・デニーロ主演で、舞台はニューヨーク、イタリア系ギャングの生き様を描いたもの。チョ・インソンの役どころも確か暴力団員。これはどんな話になるのかな。
ミーン・ストリート

 





Image Source: amazon

 ユン・ゾングビン監督「許してもらえない者」 vs クリント・イーストウッド監督「許されざる者(原題:UNFORGIVEN)」(アメリカ1992年)
「許してもらえない者」は、今年の第10回釜山国際映画祭 New Currents (新しい波) 部門に招請され脚光を浴び4部門を受賞、ユン監督は期待の新人監督。軍隊を通じた人間模様を描かれている社会派作品。
クリント・イーストウッドの作品は、93年アカデミー賞4部門を受賞。ヤクザから足を洗った男が、ある事件をきっかけに悪徳保安官に立ち向かうという、ウェスタンもの。しかし、これ以前に、やはり内容は全く違うが、ジョン・ヒューストン監督、バート・ランカスター主演の同名映画もある。
許されざる者(期間限定) HPP-12531Image Source: NTT-X store

 イ・チョンボム監督「熱血男児」 (ソル・ギョング主演: 2006年公開予定)vs ウォン・カーウァイ(王家衛)監督「いますぐ抱きしめたい(As Tears Go By)」(香港1988年)
ウォン・カーウァイ監督の作品は、邦題が「いますぐ抱きしめたい」なので同名タイトル映画とはピンとこないが、韓国では「熱血男児(열혈남아)」というタイトル訳だったのかな。カーウァイ監督のデビュー作品で、香港の暗黒街に生きる青春群像を描く。一方、ソル・ギョングの「熱血男児」は組織暴力団の話のようだ。
いますぐ抱きしめたい





Image Source: amazon

以前にもちょっと書いたけど映画のタイトルって公開先のお国柄にあわることがあるので、必ずしも原題が印象に残らないのだけど、タイトルから映画を楽しむ切り口も面白い。それぞれ、比較しながら鑑賞するのも楽しみ方のひとつね


「私の頭の中の消しゴム」鑑賞

2005-11-17 00:12:48 | K-Movie Notes

ようやく見た「私の頭の中の消しゴム」
すでに予告編だけでも涙したので、本編は泣くだろうなと思っていたけど、劇場内涙の渦
ストーリーは凝った内容じゃないけど、セリフがいいのね。泣かせるセリフが多いもの。

韓流にはまってない人までもが、これを見て、チョン・ウソン ssiに堕ちた 理由がよくわかる。だって、とても存在感あるし、なんと言ってもカッコイイ

愛した記憶も愛された記憶もなくなるなんて哀しい。でも、記憶をなくされる人(残された人)の方がつらいような気がする。元カレの記憶しかなくて、自分の記憶がない彼女を責めるわけもいかず、どうにもしようがなく、元カレをボコボコにするところは胸が痛くなる。

OST  がいいという口コミで、ずいぶん前に買っておいてあったのを思い出した。
プッチーニのオペラ「トゥーランドット」のアリア「誰も寝てはならぬ(Nessun Dorma!)」が、
結婚式の場面に使われていたのが印象的。
 
 「私の頭の中の消しゴム」のリコメンドポストカード


秋の夜長のDVD (4) 「アナーキスト」

2005-11-16 02:19:20 | K-Movie Notes

またまたチャン・ドンゴン出演作品(2000年)。
アナーキスト
「アナーキスト」 Source: amazon

この作品、韓流シネマフェスティバルで見たかった作品。パク・チャヌクが脚本を書いているのね。そして、出演者も豪華。チャン・ドンゴンは勿論のこと、
ハン・ミョンゴン、チョン・ジュノ、イ・ボムスはみんな映画の主役を張ってる。監督はユ・ヨンシク、この方、「我が心のオルガン」のプロデューサ。


内容は、1920年代の旧日本軍統治下の上海を舞台とする、 抗日テロ組織のアナーキストの悲哀を描いたもの。当然のことながら、
日本人は韓国人や中国人の絶対的な敵として描かれる。

チャン・ドンゴンの役どころはイデオロギーに身を投じ、組織に従いながらもどこか一匹狼的で、かつ厭世的、退廃的、なのに美しい・・・。そのあたりは、ばっちり決まってた。その他の組織メンバーの個性もよく描かれていて、最後はちょっとウルっ ときてしまった。
それにしても、メンバーのうち、チャン・ドンゴンがまっ先にいなくなってしまうので(映画開始後約40分ほどで)、やはり美しいものは  儚いってこと?


秋の夜長のDVD (3) 「敗者復活戦」

2005-11-15 00:42:08 | K-Movie Notes

なぜか、チャン・ドンゴンssi のシリーズ続きますが・・・
 「敗者復活戦」 Source: innolife

動物園の獣医師ミンギュ(チャン・ドンゴン)と写真家ウネ(キム・ヒソン)は、お互いの恋人同士が付き合っていることを知る。ウネは自分の恋人に復讐しようとミンギュを巻き込んでいくという話。この作品が、チャン・ドンゴンもキム・ヒソンも、ともに映画デビュー作。

見終わった後、ああこれ映画だったんだ 、という印象。2時間ドラマを見てるような軽いラブコメ。でも、コメディというほど笑えもしない。
キム・ヒソン、美人なのに化粧が濃すぎてもったいない  演技も不可思議
動物園の獣医役のチャン・ドンゴン、虎の赤ちゃんに哺乳瓶でミルクをあげる姿や、アシカの口をあーんとあけて口腔チェックする姿がチョア~ 映画でのチャン・ドンゴンは、男っぽい役が多いから、こんなマイルドな青年役を見るのはドラマ「サラン」以来だわ。

チャン・ドンゴンは、この作品で1997年青龍映画賞新人俳優賞を受賞。ついでに「情け容赦なし」で1999年青龍映画賞、助演男優賞を受賞。この軽~いタッチの作品を契機に、映画界をリードする俳優になったのか。Viva Blue Dragon Killer  


秋の夜長のDVD (2) 「NOWHERE ~情け容赦なし~」

2005-11-14 01:52:09 | K-Movie Notes

 情け容赦なし source:innolife

釜山40階段で起こった麻薬取引に絡んだ殺人事件。暴力団組織のリーダ格でもあるその殺人犯(アン・ソンギ)を、執拗に追いかける刑事たち(パク・ジュンフン、チャン・ドンゴンら)の話。ストーリは、ホントこれだけのクライムアクション映画。

単純な話なのに、カメラワークや音楽を駆使し
、モノクロやストップモーションを取り入れるなど、見せ方が凝りに凝ってる。これが、ちょっとウザイという人と、なかなか面白いと言う人と、評価は分かれたみたい。でも、公開当時(1999年)は「シュリ」に続く、動員数だったとか。

刑事課の刑事さん達、面構えが怖くて態度も粗野なので(失礼!)、追いかける刑事さんたちの方がチンピラじゃないか!とツッコミ たくなったけど 、そこがコミカルで面白い。もちろん、そんなガサツな刑事さんの中で、ひときわ美しい刑事さんはチャン・ドンゴン  その対照的な存在がまた面白い。

殺人犯のアン・ソンギは、お前は百面相か!とツッコミたくなるほど  変装するのだけど、暴力団で殺人犯なのになぜか気品が漂ってた。

監督は、イ・ミョンセ。最近では、カン・ドンウォン主演の「刑事 Duelist」を撮っている。これも日本に来てほしいな。


秋の夜長のDVD  「スカーレットレター」&「英語完全征服」

2005-11-06 23:50:15 | K-Movie Notes

見なきゃいけないDVDやドラマが他にもたくさんあるというのに、なぜかレンタルして見てしまったこの2本。

 「スカーレットレター(朱紅の字)」 

ナサニエル・ホーソンの小説「緋文字(スカーレットレター)」が題材。この小説は、17世紀ボストン、戒律の厳しい清教徒社会が舞台。姦通罪で一生胸に「姦通」の刻印を押される女性をとりまく話。
映画のストーリーは、小説とは関係ない。映画では、「姦通」「殺人」「同性愛(?)」と、いろんなエレメントが混在しすぎて、登場人物の心理描写がいまひとつわかりにくかった。刑事(ハン・ソッキュ)の愛人を演じたイ・ウンジュの役どころだけがわかりやすかったけど・・・
それにしても、愛憎から流れる血って、バイオレンス系で流れる血よりも、ドロドロしてて重たい。さすがに、最後はカンベンして・・・と思った。

 「英語完全征服」

「スカーレットレター」から一転して、韓国の英会話学校を舞台にしたコメディ
誰しも身に覚えがある、語学習得のハプニング。単純に、はははと笑っているうちに、終わってしまった   個人的には、語学学校で、ステキな先生や心ときめくクラスメートにお目にかかった試しがないのですが・・・目的はもちろん語学習得ですから、いいけどね。
監督はキム・ソンス。この方、「MUSA-武士-」で有名だけど、コメディも撮るのね。そして、監督デビュー作はなんと、Brian 主演作 「ランナウェイ」(1996年) 。


「甘い人生」DVD完全版

2005-11-03 21:55:59 | K-Movie Notes

祝日の朝っぱらからインターホンを鳴らすのは誰?と眠い目をこすりながらドアをあけたら、「甘い人生」DVDのお届け。もちろん、そこでパッチリ目が覚めた。

 Source: amazon

今回は映像が充実してて、DISCが4枚。総収録時間は約550分!
見応えありそう。
とりあえず DISC2 「日本版・特典」だけ見て、ひとまず落ち着いた。
あー、あの青山劇場前レッドカーペットでのことが甦る

そう、この映画は、日本公開直前にたまたまソウルで見たことから始まった。
字幕もないのに、COEXの超大型スクリーンに映し出されたソヌに吸い込まれて・・・
「韓国ディレクターズカット版」は、字幕なしでチャレンジしてみようかな。
発売前から話題になっていたオマケグッズの「防犯ベル」。ぷぷぷ
思ったより地味だけど、だれが考えたのか、もう笑うしかない。
けど、やっぱり持って歩くべき??

 ついでに、Brian 卓上カレンダーも一緒に到着!
写真は20枚もあるし、写真とカレンダー部分を自由に組み合わせられるので、
これはなかなか GOOD!! それに、写真は好きなショットがいっぱいあって、満足度 High


ティム・バートンの「コープスブライド」鑑賞

2005-11-01 23:42:24 | Cinema な時間


「コープスブライド」の配給会社、ワーナー・ブラザーズの方が、「コープスブライド」ちょっと面白いよと言うものだから、思わずタイトルを聞きなおすと、「死体の花嫁だよ」って。「やだ、ホラーはお断り  」と言ったら、「ストップモーション・アニメなんですけど・・・」

実はティム・バートンの作品ってこれまであまり見る気がしなかったので、どれ、ちょっと見てみようか!と思って行ってきた。

ストーリーは、ありそうでなさそう、でもモノ珍しいわけでもないのに、面白かった。展開のテンポもいいし、ミュージカル仕立ての音楽も楽しい。
主人公が「生の世界」と「死の世界」を行き来するところは、コミカルでありながら、アイロニーもスパイスとして効いてる。そして、最後はちょっとホロリ  とさせられる。
上映時間77分と短いわりには、盛りだくさん。

ワーナーの宣伝HP(link to Warner Brothers)もなかなか面白いので必見。