「復讐」という独特のテーマで、秀作を送り出すパクチャヌク監督
「復讐」の意味を考えさせられるけど、「親切」の意味もかならずしもひとつではないようだ。
復讐を成し遂げても、魂が救われなかったクムジャさんが切なく、哀しい ラストの場面まで、一体、クムジャさんの本当の顔はどこにあるのか、見る者に明快な答えを出させてくれない、ある意味イライラな部分は、イ・ヨンエ ssi の演技力の高さを認めざるを得ない。
登場人物がとても多いのが特徴。刑務所仲間、クムジャさんの娘とその養父母、勤務先の店主や店員、子どもを殺された家族、刑事・・・クムジャさんを取り巻く人々が、それぞれの背景や事情を持ち、クムジャさんと関わる過程を、よくひとまとめにして、盛り込めたなぁと感心する それぞれのストーリーが複雑に絡み合っているから面白い。
パンフレット(立ち読み)のパク・チャヌク監督へのインタビューの中で、「しきりに監督に問い詰めて、完璧に納得するまで監督を解放してくれない代表格は、男優ではイ・ビョンホン、女優ではイ・ヨンエ」とあって、こんなところで Brian が引き合いに出されているのだけど。でも、カンドクニムのディレクションは、演じる人が納得してないと、お客さんはついていけない。ウェヨ~ ウォ の連続だもの。
それにしても豪華メンバーがちょこっと顔を出している。ソン・ガンホ、シン・ハギュン、カン・ヘジョン、ユ・ジテも?