韓フェス4週目は意図せず主演の設定が高校生という作品2編。
『ピーターパンの公式<피터 팬의 공식>』 (2006年 監督:チョ・チャンホ)
映画祭のコンペ受けしそうな作品、というのが最初の印象です。そもそも難解(?)だと聞いていましたが、私の乏しい想像力と理解力では、解説不能です。
ひとたび「それはどういう意味?」と疑問を持つと、次から次へと疑問が押し寄せてくるので、できるだけ思考回路を止めて、あるがままを受け入れながら見るという、やや高度なテク?(笑)が必要な作品なのでしょうか。
断片的に理解した部分を他に繋げようとすると、繋がっているようでいて、どこか破綻しているようで、不思議な作品です。どの登場人物にも笑顔がなくて、淋しい・・・
自殺未遂で入院した母の看病、入院費や母が残した借金の容赦ない取り立てに困ってコンビニ強盗、隣家の音楽教師に抱く性的な欲求、学校の仲間や先生と打ち解けることのできない人間関係、実の父親からの拒否・・・
若干17~18歳の高校生にこんなにも次々と容赦なく社会の現実が降りかかってきたら、精神的に持たないと思うのだけど、ある意味、若すぎて現実感がないから生きていけるのかも。とはいえ、守ってくれる場所、安心できる場所を探しているようであることはわかります。海や水のシーンは、母体の羊水を象徴しているかのように間接的なのに、「中に入りたい」というセリフは、母親の胎内を求めている直接的な表現で、独特な世界です。
それにしても、この役、オン・ジュワン君はよく演じたなぁと感心するばかりです。オン・ジュワン君の瑞々しい姿態にドギマギするばかりで、そんなところだけがやけに生々しく頭の中にこびりついたままです。
『ウォンタクの天使<원탁의 천사>』 (2006年 監督:クォン・ソングク)
ビールでも飲みたい気分だったのでドリンク売り場をウロついていたら、シナペンチングに遭遇 さすが、シナペン、韓フェス人気投票1位だもの、ちゃんと見に来たのね~、と思ったら、場内の空席率はやや高め(笑)。
『ピーターパン~』と比べると、対極にあるような情緒的な作品。よくある素材の家族愛をベタに描いているにもかかわらず、意外と後味の良かった作品 。表現がとても素直でわざとらしさがないというのと、地味ながらキャストが手堅いということでしょうか。K-POP界のスター、イ・ミヌを擁していながら、実質的な主演はハハだと思われますが、ハハの道化役も空回りせず、面白かったです。
もっと天使(アン・ギルガン)との絡みがあるのかと思ったけれど、あまりファンタジー調にしたくなかったのか、天使には天使のストーリーがあってダブルで話が流れていくのも、クドイとは思わなかったので、個人的には(意外にも)好印象の作品でした。
しかし・・・ クライマックスで2度も涙 を誘うなんて反則だわ~
前に座られた方が号泣されていて、鼻水じゅるじゅる だったため、ウルウル度が半減して私は泣かずに済んだのが幸い・・・ チングに泣き顔見られたくないものね(笑)
そうそう、最近うちに「アン・ギルガン」で検索されてくる方が急増しているのですが、この作品から?それともキムタク主演の方でしょうか?ちょっと気になっています(笑)。
そして「ピーターパン」も見逃してしまいました^^;
ま、これで3回目だから見なくてもいーっちゃいーんですけどね(笑)
「ピーターパン」の監督は、韓国メディアのインタビューで「これは自分の経験を基にしている」と言っていたのですがいったいどのあたりが…(笑) と気になりました^^;
「ウォンタク」も見たかったのになぁ~。
ハハ♡チョン・ジェヨンですからね^皿^
>キムタク主演の方
・・・だと思います(推測ですが)。Marioさんのビョン様ではないビョン様ブログ界で話題になっているのをいくつか見かけたので・・・
アン・ギルガンの天使役って、見る前はまったく想像できず、ちょっとしたコスプレ系かと軽く考えていたら、なんだかとてもマジな演技だったので、そんなコスプレを想像していた自分を叱りました(笑)。
>「これは自分の経験を基にしている」
そ、それは、とーーーっても気になります。どの部分なのでしょうか。女教師? 下着? まさかコンビ二強盗じゃないだろうし・・・ あんな場面、こんな場面と思い出してしまいます(笑)
>ハハチョン・ジェヨン
SPOさんがDVDにしてくれたら、トンセン君、チェックしてみてください!