東京では、昨日 「東京フィルメックス」 が最終日を迎えました。
はぁぁ、終わったぁぁ~~。
今年の東京フィルメックスでは、韓国映画が 4 本上映され、そのうち 『アリラン』 は観客賞を、『ムサン日記~白い犬』 は審査員特別賞を受賞しました。韓国インディーの底力を見せつけてくれましたね。
『アリラン』 (監督:キム・ギドク)
『カウントダウン』 (監督: ホ・ジョンホ)
『豊山犬 (原題)』 (監督: チョン・ジェホン)
『ムサン日記~白い犬』 (監督: パク・ジョンボム)
『アリラン』 は見られませんでしたが、あとの 3 本は見ました。どれも力強い作品で、それぞれの良さと持ち味を堪能できました。ワタシは見た 3 本とも好きですね。
さて、お題の 「韓国映画 この容赦なき人生 ~骨太コリアンムービー熱狂読本~」 は 26 日に発売されたばかりの本です。
ヤン・イクチュン監督の怖そうなこのお顔が目印です (笑)。普段は、とっても優しそうな普通のお兄ちゃんって感じの方なんですけどね。韓国映画好きの方、必読の書だと思います。韓国映画 32 本をとりあげ、日本のクリエーターたちが語っています。そのほかには、俳優論、ディレクター論などについても書かれています。
とりあげられた 32 本中未見の作品は 1 本ありましたが、ワタシの好きな作品 () が多くあって興奮しながら一気読みしてしまいました。
『ペパーミント・キャンディー』
『友へ チング』
『絶対の愛』
『息もできない』
『母なる証明』
『コースト・ガード゛』
『オールド・ボーイ』
『殺人の追憶』
『悪魔を見た』
『オアシス』
『チェイサー』
『冬の小鳥』
『シークレット・サンシャイン』
『受取人不明』
『生き残るための 3 つの取引』
『ポエトリー』
『アジョシ』
『ビー・デビル』
『クロッシング』
『哀しき獣』
『ハウスメイド』
『グエムル - 漢江の怪物 ‐』
『ほえる犬は噛まない』
『JSA』
『復讐者に憐れみを』
『悪い男』
『大統領の理髪師』
『セックスボランティア』 ← 未見
『よく知りもしないくせに』
『魚と寝る女』
『マジシャンズ』
『地球を守れ!』
キム・ギドク監督作品が 5 本、イ・チャンドン監督作品、ポン・ジュノ監督作品がそれぞれ 4 本、パク・チャヌク監督作品が 3 本が占めていて、やはり国際的に評価の高い監督作品が多いですね。ワタシの好きなリュ・スンワン監督の 『生き残るための 3 つの取引』 、今年の青竜映画賞で作品賞&監督賞を受賞したのですよね。個人的にはハナ丸でしたが、青竜で受賞するなんてちょっと驚き... リュ監督夫人の 「青竜映画賞の公正さを信じるようになりました」 との皮肉まじりの受賞コメントには思わず苦笑... 言いたくなる気持ちがなぜかよくわかります (笑)。
すごく嬉しかったのは 『マジシャンズ』 と 『地球を守れ!』 が入っていること。『マジシャンズ』 なんて全編ワンカットという恐るべき作り方なのですが、忘れられない作品。ドラマ 「ラスト・スキャンダル」 でドンチョルの兄役だったチョン・ウンイン主演ですが、胸にジーンとくる圧巻の作品です。『地球を守れ!』 は、ペク・ユンシクとシン・ハギュンの出演で、いい意味での B 級 SF 作品。見たことのない奇想天外ぶりなのに、ラストにどっと哀しみが押し寄せてくるのです。
また見直したいなと思わせてくれるものばかり~。ただ、この本は作品を見ていないと楽しめないかも。1 本ずつ見て、つぶしていくのも楽しいかも。甘ったるい韓ドラに飽きたら、ぜひ容赦なきパンチを受けてみてはいかが?
うわあ面白そうな本ですね。
情報ありがとうございます。
ぜひ買って読みます!
未見が1本というのもすごいです。パチパチ!!
私は12~3本です、見たものが。なんで正確じゃないかというとハウスメイドというのが、チョン・ドヨンのあの映画かどうかよくわからなかったので。
>_<
「マジシャンズ」というのはとても見たいと思ってる映画です。
表紙がヤン・イクチュンっていうのが本の売れ行きにプラスなのかマイナスなのか・・^^;;
>ハウスメイド
そうそうチョン・ドヨンの「下女」ですよ。実は前半 30 分ぐらいの後は記憶がありません(笑)。あと、「哀しき獣」(原題:黄海)は字幕なしで見て、さっぱりわからなかったけど、やっぱりキム・ユンソクとハ・ジョンウが走ってた...という映像は見たので見たことにしています(笑)。来年1月公開されるので、劇場で確認しなくては...
>「マジシャンズ」
東京で劇場公開時に見たのですが、引き込まれる映像です。チョン・ウンイン、要チェックです。それに音楽がよくて、見た後に劇場で販売していた挿入歌の CD を思わず買ってしまいました。
>表紙がヤン・イクチュンっていうのが本の売れ行き
あはは。このうざい表紙だと、韓流ファンには敬遠される... と、どこかに書いてありましたよ(笑)。一方で、ヤン・イクチュン!!と思って手に取ってくれる人もいるに違いありません、きっと(笑)。