Addicted To Who Or What?

引っ越しました~
by lotusruby

第 2 回 日韓演劇フェスティバル 『トンマッコルへようこそ』

2012-01-30 20:56:10 | Suda on J.J.Y.

 

第 2 回 日韓演劇フェスティバル上演作品 『トンマッコルへようこそ』 を見てきました。

2005 年に韓国で封切りされ観客動員 800 万を達成した映画 『トンマッコルへようこそ』 が戯曲をベースにしていることは、よく知られています。

映画でも制作・脚本をてがけ、本作の原作者でもあるチャン・ジンは、ワタシの韓タメ生活に大きな影響を与えた人で、大好きなクリエーター。そして、映画 『トンマッコルへようこそ』 は俳優チョン・ジェヨンを応援するきっかけとなる作品でした。

『トンマッコルへようこそ』 がどれだけ好きかってことを語り始めると、おそらく止まらない... (笑)

そのチャン・ジン原作の戯曲 『トンマッコルへようこそ』 をいつか見たいと思いつつも、現地での再演もなく残念に思っていたところ、今回、日韓演劇フェスティバルで、劇団桟敷童子 (演出: 東 憲司) により日本語で上演、さらにチャン・ジンがアフタートークに登壇ということで、とても楽しみにしてしました。

会場に着くと、チケットの受付も、チケットのもぎりも、客席案内もトンマッコルの人々で (笑)、会場に入った瞬間から、トンマッコルのアットホームな雰囲気に包まれました。

舞台版と映画版は少し異なるので、あの場面はこうだったな、ああだったな、映画版にはない登場人物はこういう役割だったのか等、頭の中で映画版を同時上映させながら比較して観劇することで楽しさも倍増しました。見終わると、どこか懐かしさいっぱいで... 。

映画版と最も異なるところは、この物語の導き方です。舞台版には、ストーリーテラーという役割で、一枚の写真をヒントにトンマッコルという村を調査する 「記者」 が登場し、トンマッコルで何が起こったかということを語ります。韓国初演時、舞台版ではこの記者役を、映画版で人民軍中隊長役だったチョン・ジェヨンが演じたのですが、映画にはなかったその役がどういうものであったのかということが、今回解明されてすっきりしました。

あと驚いたのは、舞台版では深い山の中のトンマッコルの村人たちの間に、キリスト教が根付いているという設定でした。墜落した米軍兵士スミスは、空から降りてきたのだからイエスだと。映画版では道祖神のような石像が村の周辺に立っていてシャーマニズムの香りさえしたのですが...。

映画版では自然豊かなスケールの大きな設定だったので、小劇場の狭い空間でどう作り上げられるのかと興味深々でしたが、その狭い空間に無駄な動きは何一つなく、密度の濃い舞台で大満足でした。

ちなみに、韓国では LG センターで上演され、かなり大がかりな舞台設定だったそうです。

東京での 『トンマッコルへようこそ』 の上演は終了してしまいましたが、この後、日韓演劇フェスティバル大阪 2/3 ~ 2/19、福岡 2/11 ~ 2/19 でも上演されます。

ご興味のある方はコチラまで。
http://nikkanengeki.jimdo.com/


 

***

 

◆ チャン・ジン登壇のアフタートーク 覚書◆
1 月 29 日(日) @ あうるすぽっと

登壇者: チャン・ジン (原作者)、東 憲司 (演出)
司会: 和田 (日本演出者協会) 

(当日記録したメモを元に、かいつまんで書き出してみました。細かいところは正確ではないかもしれません。ご了承ください)

司会: まず、それぞれ感想を。

チャン: 初演は10 年前 (2002 年 12 月) だったが、その時よりも感激した。

: 他の原作者の作品を演出したのは初めて、しかも海外の作品だったので、プレッシャーに感じた。映画は韓国旅行中にたまたま TV で見たが、その時、言葉がわからなくても、とても引き付けられた思い出がある。

司会: この作品を書き上げたきっかけは?

チャン: もともと計画して書き上げたものではなかった。LG センターと上演契約していたシナリオがなかなか書けず、9 月になっても書きあがらず、俳優たちは 10 月のスケジュールを空けて待っているし、損害賠償の支払いも考えた。もともと映画で、村の話を取りあげようと思っていたが、江原道にドライブに出かけて、現地の村の人たちと話をし、その村でであった人々のイメージを以て 2 週間で書き上げた。書こうと決めて考えていた作品ではなくて、舞い降りてきたような作品。

司会: 今回、衣装など村の演出でヒントにしたことは?

: 映画の衣装を参考にした。村は日本の村のイメージで。

司会: 今回のトンマッコルの世界はどうだったか?

チャン: プリセット中に見学したが、良かった。初演は大きな劇場で上演したが、今回は、この劇場に合った作品となっていた。俳優たちもメソッドやダイアローグがきっちりしていて、原作はもっと長時間の作品なのでダイジェスト的に上演するのは向かないと思っていたが、しっかり落とし込んで消化されていた。劇団制作ということで、集団のアンサンブル、集団の持つ力を感じた。韓国では、作品ごとに俳優を集め、終わったら解散してしまうので、羨ましい。初演を一緒にやった俳優たち、今では連絡もよこさない (笑)。原作は休憩をはさんで 3 時間で、映像を使うなど大がかりだったが、今考えると、何でそんなことやったのかと (笑)。

司会: 再演は初めて?海外で上演するのも初めて?

チャン: 初めて。再演しようと考えていたこともあったけど、今日、これを見たらやめようと思った。誰かが上演してくれるのを見るので十分(笑)。

: ユーモアもあり、毒もあり、シュールであり、演出は苦しかったけど楽しかった。映画 『ガン&トークス』 と 『小さな恋のステップ』 を見て、気が楽になった。思うようにやろうと。

チャン: 今日は、どこを切り取っても良かった。自分はよく 3 時間もやったなと (笑)。ただ今日、惜しいと思った点は、コメディ部分が少なかったところ。韓国では今日の 3 倍ぐらい観客が笑っていた。あと 1 つは、韓国の観客は自国の歴史をよく知っているが、日本の観客は持っている情報が異なっていたところ。

司会: 映画版ではなぜ監督をしなかったのか?

チャン: 映画の製作は 2 年半かかった。私には無理。そんな長い時間、我慢できない (笑)。

: 作品ごとにまったく違う世界が展開するが、頭の中はどうなっているのか?

チャン: 何であんな作品を作ったのかと、よく覚えていない。いつも 3 ヶ月以上もたない。終わった作品について、あれは本当に自分が作ったのかと思う (笑)。

司会: チャン・ジンさんの舞台、映画で活躍した俳優は、現在スターになっているが、役者を発掘する秘訣は?

チャン: 大した役者でもないのに、売れたら、連絡もよこなさい... (笑)。今まさに、大学路で新人俳優たちと舞台をやっている。2 年後にスターになった役者を見たら、そういえばチャン・ジンがあんなこと言ってたな、きっと、この役者は、チャン・ジンと連絡を取ってないんだろうなと思ってください (笑)。

 

***

 

相変わらずユーモア満載で答えていたチャン・ジン。以前にもあんなこと言ってましたが、連絡をよこさない売れた役者の代表格は、ジェヨンとハギュなんだろうなと、容易に想像がついてしまい思わず笑ってしまいました。

現在、大学路で開催されている演劇熱戦 4 のチャン・ジン作品 『리턴 투 햄릿 / Return to Hamlet』、もちろんチェック済み。この作品は、10 年以上前のチャン・ジン演出 『マジックタイム』 (原作: ジェームズ・シャーマン) の焼き直しのようです。当時、出演していたのが、チョン・ジェヨン、シン・ハギュン、イ・ムンシク。ぜひとも見てみたいです。3 月頃に見に行けないかと企み中。
http://www.dsartcenter.co.kr/index_start.asp

 

 


映画 『AM11』 で博士?

2012-01-21 00:03:15 | Suda on J.J.Y.

もうひとつチョン・ジェヨンの記事。

映画 『私が殺人犯だ』 の撮影中ですが、さらに次の作品へのキャスティングが決まったようです。
元記事

まぁ、キャスティングが決まったと言っても、以前にもひっくり返されたことがあるので、あくまでも予定は未定ですが。

次回作は、 『シラノ恋愛操作団』 のキム・ヒョンソク監督がメガホンをとる 『AM11』。「2PM」 やら 「2AM」 のようだわ(笑)。キム・ヒョンソク監督は 『シラノ恋愛操作団』 での脚本が高い評価を受けていましたが、ジェヨンの作品選びの決め手はやはり脚本力なのかな~。

深海に設立した研究所でタイムマシンを開発した科学者が、タイムスリップして、翌日午前11時に行ってみたらと研究員が皆殺しになっている未来を見てしまった。見てきた未来を変えようと、科学者が奔走するストーリーで、スリラー構成。 チョン・ジェヨンは、タイムマシンを作り、死んだ妻と再会しようとする博士役で出演予定。

博士!? 

タイムマシンを発明した博士といえば、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』 のドクが浮かんできますが、まさかまさか、また 『黒く濁る村 (原題: 苔)』 のアコギな爺さんみたいに特殊メイクで現れたりしないよね...心配になってきたわ... (笑)

あにゃ、あにゃ...

特殊メイクでのチャレンジはもう充分なので、『ガン&トークス』 の頃を彷彿させるようなイケメン風博士を希望です...  

 

 


映画 『私が殺人犯だ』 の撮影快調 (たぶん)

2012-01-21 00:02:23 | Suda on J.J.Y.

そういえば、チョン・ジェヨン主演の次回作 『내가 살인범이다 / 私が殺人犯だ』 (監督: チョン・ビョンギル / 下半期公開予定) の撮影状況はどうなっているのかしらん?と、検索をかけてみたら、1 件しかひっかからず。いつものことだけど、うーむ、と唸りつつ...

そうだ、共演の 「パク・シフ」 で検索すべきよね、と閃きました。検索してみたら、韓国のシフペンブログ、それにパク・シフのツイなどに、撮影現場の写真などがあがっていました。もちろん、パク・シフの写真がほとんどでしたが、撮影は順調のようで、それがわかっただけでもいいわ~。

共演者が日本でも人気のパク・シフなんだから、日本でも公開されるのではないかと密かに期待しています。

これは、MovieWeek 記事より。
(MovieWeek 記事内の写真位置は間違っていますけど...^^;)



中央: 刑事役のチョン・ジェヨン
刑事役は全く初めてというわけじゃないけど新鮮... 

右: 作家役のパク・シフ
海パン一丁でご自慢の肉体美を披露...目が釘付け...  

刑事ヒョング (チョン・ジェヨン) に余裕たっぷりに握手を求めるトゥソク  (パク・シフ) の職業は ‘元殺人犯’ だ。控訴の時効が切れた彼は、厚かましくも自身の過去を本にして出版した。トゥソクを追いつめたヒョングと、家族を失った遺族の心中は穏やかではない。しかし、トゥソクはハンサムな容貌おかげで、すでにスーパースターだ。『私が殺人犯だ』 は、殺人犯が大衆の人気を博すというアイロニーを込めた設定を、スリラー仕立てで見せる独特の映画だ。不意打ちを食らう反転と、刑事と殺人犯で出会う 2 人の主演俳優の新鮮なアンサンブルを期待できる。