Addicted To Who Or What?

引っ越しました~
by lotusruby

個人的映画邂逅 2008 

2008-12-30 02:10:21 | Cinema な時間



今年もいろいろ映画を見ました。韓国映画のみならず、あれもこれもと寄り道しつつ雑食した感でした。

新作にも心惹かれますが、中国映画などは、古い作品がとても心に残りました。

日本映画も一応評判良さそうなものは見ているのですが、あまりグッとくるものがなく、感想も書いてません。あざとさがちょっとでも見えるとね。日本人なので日本映画には厳しく・・・(笑)。

韓国映画は・・・。うーーん、大作で肩すかしだと哀しかったなぁ。 

今年劇場公開されたというのではなく、DVD 鑑賞も含め、今年自分が観た作品の中から、素直に面白かったなぁと心に残った作品を覚え書きとしてリストアップ。



 韓国映画

「妻の恋人に会う」
「しーばる」のハンコが面白かったのになぁ。
パク・クァンジョンさんのご冥福をお祈りします。

「後悔なんてしない」
なんだか、フツウの男女のメロよりはるかに切なくてビックリ。
今年の拙宅での、映画作品検索ワード堂々 NO.1 !

「カン・チョルジュン: 公共の敵 1-1」
字幕なしといえども、素直に大笑いできて楽しかった~。

「あの人は遠くへ」
韓国映画らしい叙情的な描写が個人的には好きだなぁ。



 中華系

「芙蓉鎮」
ミニ大河ドラマを見ているような、見ごたえのある歴史社会派ドラマ。

「變臉~この櫂に手をそえて~」
老人と子供との絆、愛情が生まれる瞬間がじっくり描かれている。

「悲情城市」
若きトニー・レオンの美しさもさることながら、濃い内容のストーリーと、鮮やかな映像がぴったりマッチ。

「エグザイル / 絆」
オヤジたち最高!!



 ヨーロッパ系

「サンジャックへの道」(フランス/DVD)
雑念を吹き飛ばして、巡礼の旅に出てみたくなる作品。

「PARIS パリ」(フランス)
今年最後に劇場で見た作品。いくつものストーリーを並行して走らせて、どっぷり魅せられるパリの街。

「輝ける青春」(イタリア/DVD)
上映時間 6 時間の大作。激動のイタリアを堪能。

「8 月のランチ」(イタリア)
ジャンニ・ディ・グレゴリオ監督、好きです(笑)。



映画もめぐり合いだなぁとつくづく思います。標題の 「邂逅」 とは 「めぐり合い」 という意味です。あれはダメ、これは苦手とか、食わず嫌いを控えめに、興味をそそられたらまず何でも見ておこう!というのが、目標です(お気楽な目標だわ・笑)。

さて、来年は、どんな作品にめぐり合えるのか楽しみです


「タチマワリ~悪人よ、地獄行き急行列車に乗れ」 (韓国 / DVD)

2008-12-29 23:54:31 | K-Movie Notes



「タチマワリ~悪人よ、地獄行き急行列車に乗れ」

原題: 다찌마와 리 - 악인이여 지옥행 급행열차를 타라 (2008 年 8 月)
監督: リュ・スンワン
出演: イム・ウォニ、コン・ヒョジン、パク・シヨン、リュ・スンボム



今年、これが最後の韓国映画 DVD 鑑賞作品。これを見てからじゃないと年を越せない? と思うほど気になっていたわけではないけれど、商品が届くと珍しくいそいそと開封、即プレイヤーへ!

これぞ、スーパー B 級ムービー。でも、あちこちへのオマージュ作品らしい

短編 「タチマワリ」 から、かな~り進化してて、話のスケールも、グローバルに展開!?(笑)。上海、アメリカ、スイス、満州へも飛び、大忙しのタチマワリ。タチマワリったらお洒落度もアップして、ヨジャたちにもモテまくり、えらくカッコよくなっているではありませんか。

この作品、まるで旅役者の 「芝居」 を見ているようだった。お洒落なステージじゃなくて、旅芝居が回る小さな芝居小屋の舞台で繰り広げられる 「活劇」 の感覚。
セリフまわしも無声映画の弁士のようだし、泥臭くて、セットもどこかチープなのに、遊び心満載(遊びすぎ? ・笑)。

金の仏像探し、仏像の中のリスト・・・これはイ・マニ監督の 「鎖を断て」 と同じプロット。時代設定は一体いつなんだか、いやもう、凄くへんてこな日本人出てくるわ、それに、一体何語を話しているんだか、ちゃんぽん語じゃない !! 論理的に深く考えることに全く意味がなくて・・・

この作品、今年最大の話題作 「ノム」 とともに、ウェスタンジャンルへの回顧的作品として取り上げられていたけれど、ウェスタンなのかというと、そうでもなく、どちらかと言うとスパイアクション? ウェスタン風味、お得意のカンフー風味あり。凝りに凝っている。それと衣装に現われる独特の色彩感覚も面白い。

この作品、まず、タチマワリって何者よってところから知らないと面白くないかも。それに、この B 級テイストを受け入れられないと、何やってんだかとドン引きになる可能性も。見る人の嗜好性によって、感じ方がかなり大きく左右されてしまいそう。だから B 級なんだろうけどね。

そして役者も多彩。みなさん遊んでるでしょ・・・と思えるほど、楽しそう。ファン・ボラの変わりように驚いた。ファン・ボラだって分からなかったもの。

ストーリーは一応(笑)ちゃんと筋が通っていて、設定はおかしくとも、そこは故意におかしくてしているのだから、あっさりスルーする潔さ(?)淡白さも必要かな。ともあれ、
この独特の雰囲気が今なおべったりあとをひく(笑)。



Knitter's Space ***

2008-12-27 14:27:14 | Arsな時間

 

マーガレットモチーフマフラーの 2 束目が出来上がりました。

2 束目なので、TV を見ながら、さくさくと機嫌よく編みすすめることができました。

でもね・・・

1 モチーフに付き花びら 12 枚のはずなのですが、モチーフをつなぎ合わせようとしたら、13 枚花びらのモチーフがいるじゃないですか。おおっと、緊急事態。大雑把な性格なワタシとて、さすがにこれは許せないということで、大補修(笑)。

簡単に編めるよ~と言いながら、いろいろ起こるものです。

さすがにもう鎖編みも飽きてきたので、次は違うデザインにチャレンジしようかな。


       


編み図: マーガレットモチーフマフラー (HOBBYRA HOBBYRE)
毛糸:   Loop Surprise col.04  2 玉 (HOBBYRA HOBBYRE) 
編み針: かぎ針 8 号


にわか My Boom ~ 「中国映画の全貌 2008」 より

2008-12-25 00:59:49 | Cinema な時間


「中国映画の全貌 2008」 @ K's Cinema より 5 本。
にわかオタクになるのも、なかなか道険し・・・(笑)。
この 5 本はどれも見ごたえがあったので、ちょっとだけ覚書き。

K's Cinema は新宿の繁華街にあるこじんまりした映画館だけど、座席がゆったりしていて座り心地がいいので気に入っている。



「呉清源~極みの棋譜」

中国 2005 年
監督:ティエン・チュアンチュアン(田荘荘)
出演:チャン・チェン 、柄本明 、シルビア・チャン 、伊藤歩
link to goo 映画) 

まず冒頭に、呉清源ご本人と、チャン・チェンら出演者が談笑する場面から始まり、一瞬ドキュメンタリーかと思った。

人間としては、太平洋戦争中の日中の狭間で苦悩する孤独な姿、棋士としては、真理の追求に明け暮れる研ぎ澄まされた精神性が画面からとてもよく伝わってくる。

セリフが少なくて、詳細な背景説明もないので分かりづらいと言えば分かりづらいけれど、語りすぎても陳腐だし、最小限の情報で、最大限の感性を発揮をせよと命じられているような感じがした(笑)。

映像では、屋内のたたずまいや風景が、よき昭和の時代の美しさをかもし出している。



「芙蓉鎮」

中国 1987 年
監督: シェ・チン(謝晋)
出演: リュウ・シャオチン(劉暁慶)、チアン・ウェン(秦書田)
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文化大革命についての知識がないので、、この作品で描かれていることにいちいち「へぇ」と頷くばかりだった。事業家や知識人が粛清された文化大革命の波は、有無を言わさず小さな田舎町の人々の生活や価値観を飲み込んでしまう。

人間の価値観って、外部によって押し付けられるものでもなく、押し付けられたところでたちどころに変われるものでもないだろう。もちろん分かっていても、体制には逆らえない。

一生懸命働いて、お金を稼ぎ、蓄財することの何が悪いのか。それだけで「豊農」とレッテルを貼られ、処罰の対象となり、村八分にされてしまう。互いを監視して互いが疑心暗鬼になる時代だからこそ、人間の信頼関係と社会のあり方の根本が見えてくる。社会派ヒューマンドラマだけど、情緒に訴えるだけでなく実に冷静かつ克明で、見ごたえのある作品だった。

ところで、主人公は、米豆腐の店を営む女性だが、米豆腐って何?と、そっちの方にもついつい興味が。みんながおいしそうにがっついている米豆腐、どこかで食べてみたい。



「ブエノスアイレス」

中国  1997 年
監督: ウォン・カーウァイ
出演: レスリー・チャン、トニー・レオン、チャン・チェン

link to goo 映画

これは今さら特に語らなくてもいいけど・・・。実はスクリーンで見たのは初めて。最初に DVD で見たときは、レスリー・チャン目当て、次に見たときはトニー目当て、今回、チャン・チェン目当て。見るたびにお目当てが変わっている我がミーハー遍歴に苦笑。

ワタシが見に行った時は、日曜の朝 10:00 という上映回にもかかわらず満席。いろいろな意味でファンが多いようで。

この作品が、その後の同性愛系映画に影響を与えていることは間違いなさそうな気がする。

韓国映画「後悔なんてしない」も良かったなぁと思った作品だったけど、このジャンルは決して好みのジャンルではないけれど(笑)、なぜか異様に切なく心に沁みるのはなぜなのかしら。

ちなみに 「後悔なんてしない」 は今年拙宅への検索ワード上位を占めている。



「變臉<へんめん>/この櫂に手をそえて 」

中国 1996 年
監督: ウー・ティエンミン(呉天明)
出演: チュウ・シュイ(朱旭)、 チョウ・レンイン(周任瑩)、チャン・ルイヤン(張瑞陽)
link to goo 映画)   

變臉(変面)とは、瞬時にいろいろな 「面」 を変える中国四川省の舞台芸能のひとつ。この芸、実際に見たくなるほど鮮やかな芸だ。

「変面王」 という異名をとる老芸人と、身売買仲介者から買った少女との絆の物語。他人同士の老人と少女という組み合わせが、肉親以上の結びつきになるであろうと、なんとなく展開が読めるけれど、その展開の仕方がなかなかもの珍しくて面白い。

20 世紀初頭の中国を描いているそうだが、京劇、大道芸、人身売買、水上生活など、混乱期の中国の貧しい民の暮らしや街並みを通して描かれている。

男子にしか芸を伝承しないと頑なだった老芸人の心を、少しずつほぐしていく少女の健気さがなんとも痛ましく、心打たれる。



「トゥヤーの結婚」
中国 2006年
監督: ワン・チュアンアン
出演: ユー・ナン 、 バータル 、 センゲー
link to goo 映画

砂漠化の進む内モンゴルが舞台。水をいかにして手に入れるかが、そこの住む人々の最大の関心事だ。井戸を掘ろうとして爆薬で足を負傷した夫と子供 2人を抱えるトゥヤーの話。

水、そして男と女という人間のきわめて根本的なテーマが一貫して流れている。モンゴルの荒涼とした風景の中に、余計なものが一切ない素朴で厳しい人間の営みが描かれている。

一家を抱えるトゥヤーは、しなやかで、力強い生命力にあふれている女性だけど、彼女の背に負いきれない思いや、やり場のない感情を一体彼女はどこで、どのように処理しているのかとだんだん心配になってくる。結婚式で彼女が見せるひとすじの涙が、彼女の脆さだったのかと、最後はなんだかズンと来た



 


Knitter's Space **

2008-12-21 23:50:02 | Arsな時間


このトピのシリーズ化を狙っている訳ではありませんが^^;

手前味噌で申し訳ないのですが、
あまりに簡単でさくさく編めてしまってビックリ。

これ、鎖編みだけでできてしまうのです。ひとつひとつのモチーフも後からつなぎ合わせる必要がなくて、編みながらつないでいくので後処理が面倒くさくありません。鎖編みなら誰だってできるし、毛糸は変わり糸なので、色は勝手に変わってくれるし、手間要らずで面白いのです。

編みながら、ふと、これってクリスマスカラー じゃないかと気付き、クリスマスまでに仕上げねば~とせっせと励んでいたら、途中でなんだかマーガレットが大きくなっているような気がしたけど、編み方が緩くなっただけだと思っていたら・・・。あれれ、8 号針を使っていたはずがいつの間にか10 号針に変わってたりして・・・まぁ、どこから10 号針になったかよくわからないので、いいや(笑)。


               


編み図: マーガレットモチーフマフラー (HOBBYRA HOBBYRE)
毛糸:   Loop Surprise col.03  2 玉 (HOBBYRA HOBBYRE) 
編み針: かぎ針 8 号

今は色違いで編んでいます。糸の色が変わるとイメージもガラリと違うので、これまた楽しいのです。


漂流終了

2008-12-20 01:06:43 | Suda on J.J.Y.

 

「キムさん漂流記 <김씨표류기>」 がクラックアップしたようです。
 link to チョン・リョウォン-チョン・ジェヨン、浮浪者コンセプト変身 '注目')

8月に漢江に飛び込む場面から始まり、約 4 ヶ月間の撮影。

記事にもありますが、2 人とも浮浪者モード全開。
撮影を開始した頃は、まだリーマン・ショック前だったけど
、このモードは奇しくもこのご時勢を反映することになってしまったようでもあります。

チョン・リョウォン、ガリガリで顔色も悪いし、幽霊のようなのだけど大丈夫??
2 人とも花束が似合わないっ(笑)。

      


それにしても・・・

引きこもり女が一体どうやって漂流男と交流するのか。
なんだか不思議なお話になりそうで楽しみです。

公開は 4 月 30 日予定。日付が決定している? なんて珍しいわ。
でも、私はすでに見に行けないことが確定しているので、スクリーンの浮浪者ジェヨンには会えないな~(涙、涙)。



韓国映画ショーケース 2008 「目には目を 歯には歯を」

2008-12-20 00:49:01 | K-Movie Notes

「目には目を 歯には歯を」

原題: 눈에는 눈,이에는 이 (2008 年 韓国)
監督: クァク・キョンテク、アン・クォンテ
主演: ハン・ソッキュ、チャ・スンウォン


刑事モノのネタはそろそろ尽きているのか、それとも尽きているようでなかなか尽きないのか。

そして、韓国映画における刑事像も、新たなキャラクターを作り出すのはなかなか難しいようだ。カン・チョルジュン(@「公共の敵」)みたいな、やさぐれ強烈キャラ刑事がすでにいるしね~。

上 ↑ のポスターなんて、見た目が完全に 「カン・チョルジュン」 のティーザーとカブっている。ハン・ソッキュの上着が、テカテカしているところまで。

公共の敵打倒と復讐劇を合わせたような話。意外だと思わせてくれる展開は意外となく(笑)、ストーリは単純。単純なのに複雑そうに見えたのは、カーアクションと登場人物の背景の多さかな。

男前の主演 2 人を前にしながら、私の目はオネエ役のイ・ビョンジュンに釘付け(笑)。ここでなぜオネエ役が登場するの? とか、キャラがオネエである必要性はあるのか? とか、追及するばするほどややこしくなりそうだ


刑事と犯人の知能ゲームに巻き込まれる快感も、手に届きそうで届かないという緊迫感もいまひとつで、なんだかとても冷静に座っていられた。あちこち引っかきまわすのでないところが、ツボだったのかしら。

どこまでがワルでなくて、どこからがワルなのか、その辺りの線引きやら、正義の駆け引きは、ちょっと面白かったけどね。

ハン・ソッキュの高らかなベルベットボイスの笑い声が耳に残ったままだわ~。


韓国映画ショーケース 2008 「セカンドラブ」

2008-12-19 23:50:27 | K-Movie Notes


「セカンドラブ」

原題: 두번째 사랑 / Never Forever (2006 年 アメリカ/韓国)
監督: キム・ジナ
出演: ハ・ジョンウ、ヴィラ・ファミーガ


舞台が NY というので楽しみにしていた作品。NY と言っても、ほとんどチャイナタウンだったけど。それにしても、真昼間に上映する内容じゃないかも。夜の上映回の方がいいんじゃないの?と思うぐらい、あの場面が多くて苦笑。別にいやらしくないからいいけど。

夫に問題があるため不妊に悩む妻が、夫のためにどうしても子供をもうけるために夫以外の男に身を任せる切ない話かと思ったら、結局のところ、「自分の子供」 が欲しい女の話だった。

体だけ、正確には子種だけが目当てで夫以外の男に体を許したところ、何が良かったのかその男に惚れてしまった。この男が子種をくれたから?

残念ながら、女がその男に惚れる過程、その男が女に惚れる過程のいずれもほとんど描かれていないので、ある時点から突然相思相愛、熱烈カップルになって戸惑った。ここをどっぷり描いてくれていたら、もう少し共感できたかもしれない。言葉より体が先に出てくると、 本能的でエゴに近いものを感じてしまう。

Korean American 社会で成功している敬虔なクリスチャンの夫の家族に対するカメラの視線がなぜかとても冷ややかに感じたけど、何か恨みでも?

心をくすぐるようなメロラインもなく、China Town を 「中華街」 と訳すのはやめてほしいなぁとか、2 人が喧嘩する場面で、「あんたはアッチも下手くそ」 と言われているのに、字幕ではオブラートがかかった訳になっていて、ハ・ジョンウに気遣ったのか?(笑)と突っ込みを入れつつ、夫が悪役に仕立て上げられるのを哀れに思っているうちに、終わってしまった。

いかにも女流監督の作品という感じで、「女流」 の部分がことさら作品から滲みでているようで、もう少し共感できる部分が欲しかったなぁ。



 


韓国映画ショーケース 2008 「あの人は遠くへ」

2008-12-15 22:03:30 | K-Movie Notes


「あの人は遠くへ」

原題:님은 먼곳에(2008 年 7 月)
監督: イ・ジュニク
出演: スエ、チョン・ジニョン、オム・テウン、チョン・ギョンホ、チュ・ジンモ
link to KMSC2008


大作目白押しだった今年の韓国映画界。一応大作と言われていた夏~秋の公開作は全部見たけど、唯一、自分の中でしっくりきた作品はこの作品だけだった。

公開時に見たときは、もちろん字幕なしだったが、日本語字幕が付いて、自分の解釈と違うところがなかったことに驚き。自分の解釈といっても 「想像」 にすぎなかったけれど、言葉が分からなくても伝わるってすごいことだとつくづく感じ入った

現地で公開されたとき、特に若い女性からの支持を得られなかったと監督がぼやいていた記事を読んだけど、特に 「スニ(スエ)があそこまで行く理由がわからない」 というコメントが多かったそうだ。

私は逆に 「どうして分からないのだろうか」 と思った。今の世の中は、女性にも選択肢が多いということなのだろうか。

あそこまで行かなくても、他にも選択肢があったかというと、スニの置かれている状況にはなかったような気がするし、だいたい妻に黙ってベトナムに行くなんて許せない、完全無視ってどういうことよ と問いつめたくなるでしょ(笑)。 

監督の Q&A でも明確にされているけれど、私も 「そりゃ、自分のためでしょ」 と思った。自分はこの先、誰と、何を支えに、どう生きるのかと、自分探しに近いのかもしれないとも思えた。



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以下、ネタバレバレです。
*こちらも記憶がおぼろげなので、細かいところは正確ではないと思います。ご了承ください。*


 イ・ジュニク監督のQ&A  きゃ~~

まず、「意図したところが伝わっているか、ちょっと怖いなぁ~」 とのご挨拶。


Q: ストーリーについて

A: 韓国は短い時間の間に経済的に急成長を遂げ、その分、痛みも伴いました。特に 70 年代の若者。ベトナム戦争は、これまで素材として主にアメリカの作品の中で取り上げられてきました。朝鮮戦争からベトナム戦争、いずれも西欧のイデオロギーの対立から生じたものです。アジアの視点でのベトナム戦争を描いてみようと思いました。この作品では、ベトナム戦争へ出征した夫を探しに行く女性が主人公です。

この主人公を演じたスエは、自分の母親の時代における女性像のイメージ。現在美人ともてはやさされているのは欧米化された顔立ちだけど、スエは整形手術もしていないですしね(笑)。


Q: ラストシーンで登場する隊長さんは、いつも監督の作品で、ちょこっとだけ出演なさっているようですが、なぜいつもちょこっとだけ出演されているのでしょうか。

彼は、演技が上手なのですが、俗に言う成功はしていないのです(笑)。もともと大学路で活躍する舞台俳優で、子供が 2 人います。学費などで大変だと聞いているので、子供の教育の足しにと思い(笑)。私の作品ではなかなか彼に合う大きな役がなくて、でも、最近、他の監督さんの作品で大きな役をもらったそうですよ。

彼と同じような立場の役者を助けていきたいです(笑)。
彼の名前は、シン・ジョングンです。


Q: エンディングで、お互い抱きつくでもなく抱き合うこともなく、オム・テウンが跪き、スエが立っている場面が印象的ですが、あの場面の意図は?

意図は 2 つあります。韓国の女性は、ある意味、これまで男性に抑圧されてきました。それを内面から吐き出させるという意味。頬をぴしゃりと叩くところは、強い否定でもありますが、それはイコール強い肯定になります。

そして、オム・テウンを跪かせたことについては、韓国の男性は自分が間違っていても反省しません。私もです(笑)。私自身が反省しなくてはならないという気持ちをこめました。


Q: スニ(スエ)はどうしてあそこまで、何のために行ったのでしょうか。

自尊心、プライドのためです。夫は自分のことを認めてくれなかった、自分は何も悪いことをしていないのに認めてくれなかった。夫が間違っていることに夫自身に気づいてほしかった。単純な男女間の愛情よりももっと強いものです。

スニがサンギルの頬を叩く場面では、スエにこう指示しました。
1 発目は、「(俺を)愛しているか?ですって」
2 発目は、「愛が何かわかっているの?」
3 発目は、「これが愛よ」


Q: 監督にとって音楽は何ですか?

私は、1960 年代~ 70 年代に10 代を過ごしました。みんな貧しくて楽しみはラジオしかなかった。両親は勉強しろとばかり言うので、思うように聴けず、夜中、布団の中で聴いていました。

勉強も英語もできなかったけど、アメリカのポップソングは 1 回聴いただけで覚えました。もちろん内容も理解していませんけれど、リズムや、その時に心に残った感情は覚えています。


Q: 音楽についてですが、「님은 먼곳에」 がこの作品の主題歌のはずなのに、なぜ最後は 「Oh, Danny Boy」 が流れるのか不思議なのですが。

A: そこに気づいてくれて嬉しいです。「Oh, Danny Boy」 は、アイルランド民謡で親が息子を想う曲です。この作品では、エンディングで、ジョンマン(チョン・ジニョン)が 2 人を見届け、後ろを振り返ってフェードアウトする瞬間に 「オーダニーボーイ」 切り替わります。そこには、妊娠させた愛人ジェニー(チョ・ミリョン)を思い出すジョンマン、サンギル(オム・テウン)を想う母、自分を捨てたジョンマンを想うジェニー(クラブで彼女が歌っていたのが 「Oh, Danny Boy」)、サンギルを想うスニ・・・ いろいろな想いをこめ、このあと、捨てた愛人のところへ戻るであろうジョンマンを想像してもらいたいと思います。


Q: ベトナム戦争について。

A: ベトナム戦争を扱った作品には、ネガティブな題材が多いのが気になりました。政治的な話ですが、朝鮮半島は今でも休戦中です。東西の冷戦は西欧が作りだしたもの。21 世紀になっても朝鮮半島ではこの問題が解決できないのは、なぜでしょうか。ベトナム戦争は解決しているのに、半島はまだ冷戦から抜け出せていません。何か視点を変えて描いてみたかったのです。

たとえば、洞穴に住むベトコンの生活場面を描いていますが、アメリカではベトコンは悪人扱いだけれど、地下の洞穴でも子供に教育を施したり、きちんと生活を営んでいました。ここには、善悪はない。あるのはただ立場の違いだけだということを伝えたかった。反米ではありません。弱者に対して温かい目で見守りたいのです。


Q: 次回作の予定は?

A: 1598 年の豊臣秀吉の明国出兵がテーマです。反日ではありません。過去の歴史を感情だけでなく、成熟した視点で見るということ、相手を攻めるより、まず自らを省みようということです。タイトルは 「雲から抜けた月のように」 です。

できるだけこれまでと違う役者を使いたいと思います。とくに生活に困っている役者さんを(笑)。


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ユーモアたっぷりで、通訳さんへの配慮を忘れないなかなか楽しい Q&A でした。やっぱりこの監督好きだわ~

「恋愛が苦手で、深い恋愛を経験したことがありません、不幸なことですが・・・。でも男性と恋愛する気にはなれません(笑)」 (←「王の男」 の時から言い続けていることなんだとか)。

Q&A 終了後、監督が出てこられないかしらと少しばかり粘ったのですが、タイムアウトとなり悔やまれますが、なぜか男性ファンの居残りが多く、きっとあの後、やっぱり男性に囲まれていたのでは?と(爆)。

シン・ジョングン、「神機箭」 にも出てたわ~そういえば。 


韓国映画ショーケース 2008 「サグァ」

2008-12-15 21:52:06 | K-Movie Notes


「サグァ」

原題: 사과(2008 年 10 月)
監督: カン・イグァン
出演: ムン・ソリ、キム・テウ、イ・ソンギュン
link to KMSC2008

2005 年の東京 FILMeX で紹介されていたのに、韓国での公開までに約 3 年を要している。なぜにそんなに時間がかかっていたのか、事情はよく知らないけれど、見た限り、内容に問題があるというわけではなさそう

久々にキム・テウ萌え した作品。
内向的な男性を演じさせたら、右に出るものはいないぐらい細やかな演技をする。いらいらするところもあるけれど、癒されるところもあるから、無碍にできないわ~と、こそっと女心をくすぐられる。本当のキム・テウはどんな人なのかと、ちょっと興味がわいてくる。

またこういう内気な男性に限って勝気な女性に惚れるというパターンはあまり珍しくないけれど、やはり自分に持っていないものに惹かれるのは男女間の常だと言えるのかな(笑)。

最近、よく見かけるイ・ソンギュン。「夜と昼」 にも出ていたっけ。ミンソク(イ・ソンギュン)の方がキャラ的にわかりにくいと思った。7 年間も付き合った挙句に愛し方がわからないと言って別れておきながら、結婚・出産後もヒョンジョン(ムン・ソリ)に未練がましく付きまとうという悩める子羊? か・・・。

結局、最後に決断するのは女なのね。フェミニズムの映画じゃないけど、なんだかズルくない? 男ども・・・。

ストーリーにはドラマティックな展開はないけど、監督が述べているように、恋愛を形作るものは真っ赤なハートだけじゃないというのは、なんだか頷けるような気もしてきた。

 

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以下、ネタばれあり。(とくにエンディング)
***記憶がウロ覚えなので、表現は正確ではないと思います。あしからず。***

 上映後の監督ミニインタビュー

Q: 監督はシナリオも書かれ、この作品はサン・セバンスチャン国際映画祭 新人脚本賞(2005 年)とトロント国際映画祭 国際評論家協会賞(2005 年)を受賞し、世界で評価されていますが、この作品の魅力とは何ですか。

A: はて、何でしょう? 日常の男女が何を感じて、どんな愛を育んでいるかという、日常を映しだしているところでしょうか。


Q: サグァには、謝罪とリンゴという 2 通りの意味があります。タイトルにはどのような意味があるのでしょうか。

A: タイトルをつける時にとても悩みました。普通 「恋愛」 というと、赤いハートを思い浮かべるでしょうけど、私はなぜか青いリンゴを想い浮かべます。登場する 3 人が、愛し合い、そして謝るという、両方の意味合いがあります。


Q: ヒョンジュン(ムン・ソリ)がミンソク(イ・ソンギュン)に青いリンゴを渡すところは、そこを象徴しているのですね。

A: はい。


Q: キャスティングについてお聞かせください。

A: ムン・ソリについて。この年代で一番演技が上手だからです。撮影中、喧嘩をするほど話し合いました。撮影中はご結婚前でしたが、愛の形についていい結果が出るといいなぁと思っていたらめでたくご結婚されました(笑)。本当に勉強になりました。

イ・ソンギュンについて。最近ドラマで活躍中ですが、この作品はドラマ「コーヒープリンス 1 号店」 の前に撮影したものです。それまでの作品は比較的明るい役柄だったので、ここでは真剣な恋愛ものを、楽しく演じていただきました。

キム・テウについて。とても受け身な男性の役柄なので、演技力が問われます。韓国の男性は典型的に、強く、リードする存在で、ときに暴力的に描かれます。ここでは内面的なものを押し出してもらいました。韓国の男性にも殴らない人も、喧嘩しない人もいます(笑)。


Q: エンディングは 2 通りの解釈があるように思えますが。

A: 男性と女性では、反応が異なるようです。男性は、ああこのまま離婚するのだなぁと、女性は、この 2 人はやり直すのだろうなぁと。

私の意図は後者です。この 2 人はまだ別れるには、出会ってからの時間が短すぎます。愛情を得ることよりも、得た後にその愛をどう継続して育むかが重要だと思います。


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Knitter's Space

2008-12-11 23:29:23 | Arsな時間

 

できたっ!!
にわか knitter と化し、マフラーを編んでみました。

            

毛糸はグリーンのキッドモヘヤに、小さな果実か花のようなモール状の糸を撚り合せたもの。(写真だときれいなグリーンが上手く写らないけど、↓ こちらの色です)

毛糸: Berry Mohair col.44 (HOBBYRA HOBBYRE) 4 玉  
針: 棒針 13 号

20 代の頃はセーターなどをよく編んでいましたが、最近は編み物からとんと遠ざかり編み方も忘れそうになっていたところ、手芸好きの友人の影響で HOBBYRA HOBBYRE を訪れたら、毛糸があまりに可愛くワタシを呼ぶので、ついつい買ってしまいました。

そういえば学生時代には一時期編み物ブームがあって、周囲の友人たちもせっせと編み物に精を出していました。特にこの季節。もちろん作品は、彼氏へのクリスマスプレゼントにする手作りセーター 。「編み物をしていない人には彼氏がいない」 レッテルを貼られかねないぐらいの勢いでした。

セーターに自分の想いをこめて・・・って、そういうものを贈られると男の人はやっぱり嬉しくて 「女らしいなぁ」 とか思うのでしょうかね。想いというより、お仕着せがましくないかなと思ってしまうのですが・・・。

そして何よりも、別れた時にそういうブツはどう処分されるのかしらなどと思うと、とてもじゃないけど、そんな労力、時間、お金をかける気にもなれず。それでも彼氏がいないと思われるのはイヤなので(笑)、自分用にせっせと編んだりして。

今は純粋にモノづくりを楽しみたいという欲求を満たしているだけですが、わき目もふらず、一心不乱にあみあみしていると心が落ち着きます。

とても久しぶりだったので、どこの指をどう動かすのだっけと、勘を取り戻せず、最初のひと玉を編んでみたら気に入らなかったので解いてしまいました。解いたのはいいのですが、モヘアって解くとボアボアになっちゃって・・・あちゃ。

編み終わってスチームをかけたらボアボアも取れて、なんとか形になりました

 


TOKYO FILMeX ② 「文雀」

2008-12-03 23:59:27 | Cinema な時間


「文雀」

原題: 文雀 (香港 2008年)
監督: ジョニー・トー
出演: サイモン・ ヤム、ケリー・リン、ラム・カートン、ロー・ホイパン、 ラム・シュー

 
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こちらの作品も、今年のベルリン国際映画祭で上映された。

ジョニー・トー監督 「エグザイル/絆(原題:Exiled 放・逐)」 は、昨年の FILMeX で見逃したけど、今年の作品は見逃すまいと気合いを入れて見に行った(笑)。「エグザイル/絆」 は今週末から公開。

結論から先に言うと、「文雀」 はとても面白かった。こういう作風は好き テンポはいいし、ストーリーは明快だけど骨太で、小難しいことは一切なくて、クスリと笑えて、人間味がたっぷり。それに、とてもスタイリッシュな描き方。俳優陣もみんなキレ味がいい。

この作品、製作に 4 年もかかったらしい。歴史スペクタルでもないのに、なぜにそんなに長期間かかったのだろう(笑)。俳優さん達は 4 年間も同じ体型、髪型、顔を保つのが大変だろうし、数年前にどう演じていたかなんて感覚を忘れてしまいそうじゃない?

スリの 4 人組が 1 人の美女を巡って、その美女を囲う親玉と対決するというストーリー(←かなり単純)。

そもそもスリは犯罪者なのだから、社会的には本来擁護するべき対象ではないはずで、確かに彼らを見る目は甘いかもしれない。でも、彼らには彼らなりに守るべきものやこだわりがあるわけで、その辺りは笑い飛ばせないとつまらない。

私は 10 年以上も前に、ニューヨークで 「プロ」 のスリにお財布をスラレたことがある
ので、それ以来、日々、スリには異常な警戒心を払って、目の敵にしている(笑)。スラれた瞬間って、ふわっとバッグが軽くなるの~(笑)。あっ、と思った瞬間にはすでに時遅しだったけどね。

そんな悔しい出来事をつらつらと思い出しながら、スリのオッサン達の義侠心とやらも、シニカルな目で見つめつつ、やっぱり笑い飛ばしてしまった。

「文雀」 のロケ地リスト ( link to) を見つけた。次に香港に行くことがあったら、
訪れてみたい場所。撮影場所は、何気ない街の一角なのだけど、とても印象的な風景が多い。


TOKYO FILMeX ① 「夜と昼」

2008-12-02 23:55:53 | K-Movie Notes


「夜と昼」

原題: 밤과 낮 (韓国 2008 年 2 月)
監督: ホン・サンス
出演: キム・ヨンホ、パク・ウネ、ファン・スジョン、キ・ジュボン

link to FILMeX


今年のベルリン国際映画祭出品作品 ホン・サンス監督の 「夜と昼」 を東京フィルメックスで鑑賞。

この監督の笑いはいつも独特。ドッカンと笑うのではなく、フッと鼻から息を吐き出すような笑い。そんな息をフッ、フッと吐いていたら、右隣席の男性に睨まれた。でも左隣席の男性だって、私同様、フッ、フッと息を吐いていた。

そして、ホン・サンス作品に登場する男は、いつもあんな体たらくで、こちらはたいていイラっ とさせられる。私の周囲にはいないタイプ(笑)。周囲にいたら、何がしたいのか、はっきりしてよっ!と思い切り噛み付くと思うのね。

あっ、でもキム・テウ(@「女は男の未来だ」)はなぜか許せてしまう・・・
あはは、単に好みの問題かもしれないけど。


それにしてもこのさえない男のパリ日記は一体いつまで続くのかと、途中で不安になった(笑)。起こるべくして起こった中年男の運命の恋愛劇というわけでもなく、画家としての自分探しの旅でもなく、日記が淡々と綴られる。

スクリーンを見つめながら、どこでどういうケジメをつけるのかと気になってしようがなかった。私を睨んだ隣の男性は、何度も何度も時計を見ていた。なんでこんなに長いのかと、思っていたのだろう。上映時間 145 分。

でも、最後は雲の中から呆気なくやってきた(この主人公の画家は雲の絵が得意)。ドラマティックな展開なんてもちろんなくて 「なんとな~く」 雲の中で終わった。あらら~。


舞台はパリでなくてもいいのだけど、主人公の画家が憧れる街だし、監督がよく知っている街だから、設定は 「なんとな~く」 パリなのだろう。パリの街だからという意気込みのようなものはなくて、主人公の周りはすべて韓国人で、パリに住む韓国人コミュニティの一角を覗いたという感じ。

個人的には、ドラマ 「塩人形」 で夫婦役だった、キム・ヨンホとファン・スジョンがこの作品でも夫婦役というので、見比べると面白いかなと思っていたのだけど、ファン・スジョンはほとんど出番がなくて、ちょっとがっかり。

正直言って、私にはこの作品の奥深さなぞ到底理解できそうもない。確かにウィットのあるセリフは散らばっていたけれど、「なんとな~く」 つかみどころのない雲のような話だった。


そうそう、なぜ 「夜と昼」 なのか。タイトルの持つ意味がよく分からないなと思って検索・・・

監督いわく、まずタイトルありきの作品だったそうだ。自分が海外にいる時に、韓国にいる家族に電話をした。その時、こちらは昼なのに、あちらは夜なんだと気付き、このタイトルを思いついて、ストーリーを練ったそうだ。

こちらが昼であれば、地球の裏側は夜・・・ 当たり前のことだけど、普段、常に意識しているわけでもない。確かに、そう言われると不思議な気もするなぁ。


 CINE 21 ホン・サンス監督インタビュー ( link to