Addicted To Who Or What?

引っ越しました~
by lotusruby

3rd Week in Han Fes (1) : 勝った!

2007-09-10 23:49:00 | K-Movie Columns


楽しみにしていたチャン・ジン監督の韓国映画娯楽講座。
9月8日(土)12:00~14:00
チャン・ジン「舞台と映画の親密な関係」


これまで3回ぐらい参加したシネマート塾のお気軽な雰囲気とは違って、参加者の大半が前日の舞台挨拶に参加しているし(自分も含む)、内容もチャン・ジン監督ご本人、監督の作品、監督のお仲間についての事前知識を前提としていて、とにかく、みなさんの「気合い」が違うような・・・。ふらっと立ち寄った人が聴いても、全然わからないですね、きっと・・・。

小さな会場だったおかげで、監督の反応やしぐさ、表情が良く見えて、密度の濃い内容で楽しかったです。

みなさんの気合いに負けじと、メモ取りしようと思いましたが、途中で挫折。すでに的確なレポがあちこちであがっているようなので、気になったことだけメモ・・・


「映画は監督のもの」
シナリオだけを提供するというような部分的な映画への関わり方は、あまり気が進まないようで、「映画は監督のもの」なので、他の監督にあわせてシナリオを書くのはツライ(イヤ?・笑)とか。

リハーサルの段階での役者などからの提言を採用することはあるけれど、それは、一旦テキストにしてリハーサルを経たものでなければ、撮影現場でのアドリブは一切認めないという方針だそうで、とても緻密な計算に基づいているのですね。

確か、
某TV番組で北野武が同じように、「映画は監督のもの」と言い切っていましたが、そのときは、役者は監督に口出しすべきでないという意味でしたが・・・。


顔出し(今回監督が覚えた日本語かもしれない・笑)
監督ご自身が作品に登場する最大の理由は、制作費削減であって、ギャラもないそうです。『拍手する時に去れ』は気に入っていないので、出演する部分をカットして声だけ出演だったそうです。あらま、気に入っていないのですね。

でも『小さな恋のステップ』は好きな作品だそうで、自ら進んで出演したかったそうですが、最初から監督が出るっていうもの考えものだと思ったけれど、それでもオファーした俳優のスケジュールの都合が合わないといいなと期待していたら、上手い具合に合わなくて、めでたくご出演の運びになったとか・・・ そんな、遠まわしに気を遣わなくても、きっと監督が出たがっていることに周囲は気付いていたと思うのですが・・・(笑)


『偉大な系譜』には、カメオ出演がないのは、お気に入りではない作品なのでしょうか~

余談ながら、監督の来日を記念してか、『小さな恋のステップ』は、今月Mnetにて放送予定。

9月16日(日)23:00~25:00
9月19日(水)25:00~27:00
9月20日(木)15:00~17:00



演劇か、映画か
「トンマッコル~」は、当初から映画にしようと思って温めていたものだったそうですが、2002年12月LGセンター公演用の演劇のシナリオがどうしても書けず、タイムリミットが迫り、もう訴訟も覚悟していた頃、江原道に行き、それまで映画用に温めていた「トンマッコル~」を演劇用に書き下ろそうと決めたそうです。演劇で上演されずに映画用に書き下ろされていたら、あの映画は、Directed by チャン・ジンのクレジットだったのでしょうか。その場合のキャスティングは、どういう顔ぶれだったのかとかあれこれ想像してしまいます。

演劇か映画か・・・ この質問に答えるのもうんざりしているかもしれません。そして、やっぱり演劇がお好き。映画監督より、劇作家でありたいのでしょうか・・・。


拍手する時に去る?
確実にあと3作は撮る予定で、その後は演劇に専念される予定だとか。韓国映画界のエースは、地で「拍手する時に去る」つもりなのでしょうか。

作品のすべてに愛着はあるけれど、過去に固執するのはお好きではないようで、ひとたび作品が公開されると、スチール写真やら資料も、一切、手元に置かないそうで、すぐに次の作品に向けて走るという、切り替えの早さもずばぬけています。


ジェヨンとの親密な関係
ファッションセンスゼロで着ている服は協賛服、できる運動は腕立て伏せと縄跳び、長い付き合いの中で食事代をジェヨンが支払った記憶はすべて残るほど数少ない、とさんざんなダメ出しをしておきながら・・・。シナリオでアテ書きはしないが、「アテ書きすると、主演はすべてチョン・ジェヨンになる」そうで、この一言は、ダメ出しのすべてを愛(?)に変えてしまうほどのインパクトがありました。「オファーした俳優からどれだけ断られても、私には最終的にチョン・ジェヨンがいる」と某記事でも公言なさっていましたから、このお2人の絶対的な信頼関係にはだれも割って入る隙間もありません(笑)。



シナリオを書く早さでは誰にも負けない・・・
野球では、イ・スンヨプとキャッチボールをして肩を壊すまではエースだった・・・
ファッションにももちろん気を配っている(韓国で有名なデザイナーもの。アンドレ先生ではないことは確かみたい。チャ・スンウォンのお知り合いデザイナー)・・・
そして、ジャンケンだって自信がある・・・

でも、ジャンケン、勝っちゃっいました @監督vs受講者 4枚のサイン色紙争奪戦
 
サイン色紙をいただけたこと以上に、ジャンケンに勝ったことが嬉しいワタシ・・・

      

本気であと3作で映画界から身を引くのかどうかわかりませんが、日本でのこうしたイベントが次にあるのかどうかもわからないし、やっぱり色紙は額にでも入れて飾っておこうと思いました。「撮った映画が好評でシリーズ化されることに
なったらどうしよう」と、ご心配されていましたが(笑)、引くに引けなくなっても、誰からもブーイングは出ないでしょうし、むしろ歓迎されると思われます。