Addicted To Who Or What?

引っ越しました~
by lotusruby

J.J.Y. is going to be on the air  

2007-08-30 23:56:34 | Suda on J.J.Y.


どうやら、9月3日(月)、「ハハのテンテンクラブ」(22:00~24:00)にジェヨンが出演するようです( link to)。(詳細不明なので、違っていたらごめんなさい。)

今年2月から、チョン・ジェヨン公開出演要請の掲示板まで設置され、ファンからの書き込みもずっと途切れることはありませんでした。現在、掲示板は書き込み数10万達成を狙ったおヒマな方にアラされて(?)いますが・・・

新作が公開される頃に出演するだろうなぁと期待していましたが、何しろ公開が延び延びになってきたので、どうなることかと思っていたら、記事どおりハハのネバリ勝ちだったようです。

9月3日といえば『正しく生きよう』の初お披露目試写会の日。
ラジオに生出演なのかどうか、ちょっとわかりませんが・・・

いずれにせよ、何を話しているのかさっぱりわからないでしょうけれど、BGM状態でも生声を聴けると思うとちょっと、いえ、とっても嬉しいです

SBS Power FM の視聴はコチラ


テンテンクラブには、K-POP歌手や俳優がよく出演するので、内容がわかったらさぞかし面白いのに・・・。お時間のある方は試してみてください。

ちなみに、本日30日のテンテンクラブ「生生特集」には、K-Movieファンの間でも話題になっているイ・ジュニク監督『楽しい人生』に出演のチョン・ジニョン、キム・ユンソク、キム・サンホの3人のご出演でした。

内容はわからずじまいですが、キム・ユンソクの声がめっちゃステキでした。
おやじバンドの歌も披露してくれました。雑誌の写真で見かけた、パンク風のいでたちからはややかけ離れた、歌声喫茶風な懐かしい感じに仕上がった歌でした(笑)。何かのカバー曲なのか、オリジナルなのかも、わかりませんでしたが、OSTにも収録されるかもしれません。



『肩ごしの恋人』

2007-08-28 00:57:19 | K-Movie Notes


(Image source: cine21)
「肩ごしの恋人」と聞くと、竹内まりやの「チャンスの前髪」(TBSドラマ「肩ごしの恋人」主題歌)が頭の中でぐるぐるまわる♪

お台場冒険王で上映された日韓合作映画「肩ごしの恋人」を観てきた。どこが日韓合作かと言うと、俳優&スタッフは韓国、原作・投資(フジテレビ、AMUSEなど)が日本。現在放映中のドラマ「肩ごしの恋人」は、この作品とは何のかかわりもなく、TBSによる製作。

まだチラシも制作されていないようで、カラーコピーなのか手作り風なチラシ

            

かなりコリアナイズされているとは雑誌の記事で読んでいたけれど、原作でとても重要な男性2人、17歳の家出少年タカシと、ゲイのリョウの存在が抹殺されているし、主人公の女性2人のキャラ設定も違うため、原作があると言えども、まったく違う作品と思って見た方がいいかもしれない。

女性のための作品というような売り込みだけど、女性だからといって個人的にはこの映画にはあまり共感できなかった。抑圧とか欲望のはけ口や、先の見えない出口を見つけようとイライラしているようで、原作よりエロい。その大胆さのわりには、エンディングはこじんまりまとまっていて、「あれっ?」という感じ

社会通念やら男女間の付き合い方のお国の違いからか、原作どおりの家出青年やゲイの設定を扱うことができず、既婚者と不倫する女と、夫の不倫に悩む女というありきたりな構図の中に、火遊びを入れて・・・という男女の描かれ方に驚きがないのが残念でもある。

どうしても原作と比較してしまう目線で見てしまうので、もっと違った視点もあると思うけど・・・。

原作では、ジェンダーとか年齢を超える何かを求めつつ、現実を見つめる冷めた目も持ち合わせているのに、不思議と悲壮感が漂っていないところが魅力だったと思う。仕事も恋も失い、持てるものは何もない2人の女性。17歳の高校生との子を宿しシングルマザーとして生きていこうとする萌と、女に興味のないゲイへの恋を貫く覚悟のるり子。どちらも社会から理解を得るには難しい生き方を選択する「強さ」への挑戦がテーマでもあるような気がする。

韓国版萌のジョンワンを演じるのがイ・ミヨン、韓国版るり子のヒスを演じるのがイ・テラン。この2人の外見は確かにタイプが違うけれど、作品の中ではまったく正反対というほどの違いも感じなかった。何よりも2人の腐れ縁みたいなものが、ほとんど説明されていなかった。そして、人生を選択する「強さ」も「わがまま」の延長線にしか感じられなかった。

この作品の監督は、イ・オニ。女流監督が撮った作品というと、たいてい「女性の視点で女性の本音を描いた作品」などと解説されがちだけれど、この作品についても例外ではなさそう。でも、これが女性の本音 と聞き返したくなる。女性から支持を得られる一方で、女性から疑問の声も出たりするのも、常なんだろうな。

ただ、この作品の上映時間は100分で、話の密度は濃くて凝縮感があり、ぎっしりドライフルーツが詰まったずっしり重いフルーツケーキのようなので、見るときは、是非コーヒー  でも飲みながら・・・

ちょうど「Suッkara」10月号にイ・オニ監督のインタビューが少し出ていたけれど、「肩ごし~」については、「女性にはある種の共感、男性には女性をより深く理解する機会」としか触れていないので、ちょっと残念。


余談ながら冒頭の「チャンスの前髪」。 フンフン♪と鼻歌を歌いながら、この記事を書きつつ・・・ ご存知でした?チャンスの前髪って何のことか?
(♪フル視聴 ~8/31

ギリシャ神話のカイロスは、チャンス、好機をつかさどる神。前髪は長いが、後頭部は禿げていて、足が速い。この神は、前から勢いよく走ってくるので、出会ったときに前髪をつかまないと、通り過ぎてつかもうとしても後ろに髪がないのでツルリと手が滑ってつかめない。いつも石橋を叩いてばかりいたら、ここぞというチャンスを逃してしまうので、チャンスだと思ったらつかもうという喩えだそうです。

なんだか、すっかり竹内まりやの新曲とTBSドラマの宣伝記事  のようになってしまったけれど、個人的には、原作とドラマとこの映画と、ひとつのストーリーで3種類楽しめたので、面白かった。日本での公開は11月23日(金)。

 


Pick 4

2007-08-27 01:16:47 | Suda on J.J.Y.

                    

              
  

最近めっきり日本の韓流エンタメ雑誌を立ち読みすることも少なくなりましたが、書店で「Suッkara」10月号の特集記事「韓国映画を一緒に観ませんか?」をめくったら・・・あら、いた。

「これぞ映画俳優」とも言うべき銀幕のスター!(男優)に、あがっていた4人。
ソン・ガンホ、
リュ・スンボム、ソル・ギョング、チョン・ジェヨン

さすが Suッkara的 、オツなアート系(?)ピックアップと勝手に納得してしまいました。
(ちなみに女優は、キム・アジュン、チョン・ドヨン、イム・スジョン、ムン・ソリ。)

普通、日本の韓流エンタメ雑誌では、こんなピックアップにはならないでしょう。
ファン的にはちょっとニンマリ

しかし、ファンだといいながら、チョン・ジェヨンって漢字で書くと「鄭在詠」なんだぁ、と今ごろになって知りました。

  


この雑誌では、アート系、伝統工芸品、食(←やっぱり食いしん坊にはコレ)の記事が面白いですね。10月号には、いつも不思議な食べ物だなぁと思っていた、白いこんにゃくのような、豆乳寒天のような、豆腐のような「ム」についての作り方が書いてあり、「あー、これだ」と、またひとつ韓国食材の謎が解けました



『正しく生きよう』 ポスター + 予告編 [ちょっとだけ追記]

2007-08-22 22:18:41 | K-Movie Columns


ようやく『正しく生きよう<바르게 살자>』のメインポスターが出てきました。
link to

これで10月(18日)公開は間違いなし・・・かな。

国内映画はよっぽどヒットしないと1ヶ月間も劇場にかかることはないので、見に行くとすると、公開直後に見に行かなくちゃ・・・

でもでも、PIFFの翌週に公開ってことは、10月はひと月に2度の訪韓か。

むむむ、毎週お休みして、会社に机があるのか・・・。

あるいは1泊2日か、日帰りか、キビシイ・・・


追記 http://www.jungdoman.com/

「チャン・ジン&チョン・ジェヨン コンビ コメディの帰還!!」 だそうで・・・
お笑いコンビの復活コピーみたい 
そして、監督はラ・フィチャンですから、ジンさまではありません。 
ラさまのカゲロウ化が ::

8月28日   HPオープン
9月3日     第1回目の試写会  
10月18日 公開

予告編 link to

                        


カブリもの (3)

2007-08-17 00:56:06 | K-Movie Columns

続きです(3) ( link to)

  女1人に群がるハイエナたち

『死んでもハッピーエンディング<죽어도 해피엔딩>』 監督:カン・ギョンフン
『用意周到ミス・シン<용의주도 미스 신>』 監督:パク・ヨンジプ

女1人に何人もの男が群がるという設定はコミック的で、やはりどこかで見たことのあるロマコメの典型路線。『死んでもハッピーエンド』はフランス映画のリメイクで、すでに『甘く、殺伐とした恋人』とかぶっているのに、さらに別作品ともかぶっていたとは・・・(笑)。 


  夫婦の葛藤、じゃなくて格闘

『パンチレディー<펀치 레이디>』 監督:キム・ヒョジン
『けんか<싸움>』 監督:ハン・ジスン
『今愛する人と暮らしていますか<지금 사랑하는 사람과 살고 있습니까?>』 監督:チョン・ユンス

ソル・ギョングとキム・テヒの『けんか』が気になりますが、これってドラマ「恋愛時代」を演出したハン・ジスン監督作品だそうで、2人は離婚した夫婦役で離婚後にも頻繁に会うという設定。「恋愛時代」と何やら同じ匂いが・・・。ハードボイルド+ロマコメ色? 複雑だわ。


  王朝「裏」絵巻

『宮女<궁녀>』 監督:キム・ミジョン
『神機箭』 監督:キム・ユジン

ただ史劇だっていうだけで似たものなのね。『宮女』はどうやら陰謀渦巻く李朝版大奥? ジャンルはミステリーらしいのですが、結局怖いのは女ってオチでしょうか。『神機箭』の詳しい内容は依然不明ですが、なぜか私のイチオシ作


2007年後半~2008年にかけて公開される韓国映画、カブッているテーマがこんなにあるとは興味深いですが、それにしても幅広いジャンルのラインナップが揃っているのですね~。


このラインナップは、movie week 編集者の一視点からのピックアップなので、まだまだ他にも製作中のラインナップはあるわけですから、投資が集まらないと嘆いているわりには、ぞくぞく量産されているようです。

こんなのまとめている間にも、最新号 Movie Week や
FILM2.0 で、今年下半期のラインアップ特集記事があがっています。そちらもチェックしなくちゃ・・・

 

 


カブリもの (2)

2007-08-17 00:37:26 | K-Movie Columns

続きです(2)( link to


  ありがちなスリラー 

『うちの町内<우리동네>』 監督:チョン・キリョン
『仮面<가면>』 監督:ヤン・ユノ

『うちの町内』という、このとぼけた翻訳がちっともスリラーっぽさを感じさせないため、ヒューマンドラマかと思いました。『息子』で可愛い高校生を演じたリュ・ドクファン君のスリラーなんて楽しみです。『仮面』は殺人を追いかける刑事モノ。いずれもよくありがちな素材らしい・・・。


  劇画を超えられるか

『食客<식객>』 監督:チョン・ユンス
『馬鹿<바보>』 監督:キム・チョングォン

マンガの映像化というのは日本のみならず韓国でもブームのようですね。『いかさま師』や『食客』はテレビドラマ化も予定されています。『馬鹿』はインターネットで人気のマンガだそうで、いずれの原作もストーリー性も構成がしっかりしていて期待も高いようです。


  直球すぎるメロ?

『幸福<행복>』 監督:ホ・ジノ
『愛<사랑>』 監督:クァク・キョンテク

ベタな直球タイトルですが、『幸福』は愛と病魔、『愛』は格差愛(?・笑)。いずれもメロの王道で、何十年前にもあった古臭く典型的な設定。きっとオドロキはないでしょう。その分、何を見せてくれるのか、ホ・ジノ監督vsクァク・キョンテク監督の腕比べが期待できるかもしれません。


  ちょっと劇薬

『その、愛に出会う<그, 사랑을 만나다>』 監督:パク・テヨン
『泣いてもいいですか<울어도 좋습니까?>』 監督:チェ・チャンファン

どちらも、男女の愛に「死」という劇薬が横たわります。『その、愛に出会う』(←この訳でいいのか不明)は、過去と現在という時間の概念をなくしてしまうそうで、どこか『同感』を思い起こさせます。


  さらん・さしるん

『待って、狂う<기다리다 미쳐>』 監督:リュ・スンジン
『一途な心でふた股<일편단심 양다리>』 監督:ハン・スンニム

『待って、狂う』(←この訳でいいか不明)は、いくつものカップルを描くオムニバスで韓国版『ラブ・アクチュアリー』を目指しているようです。キャスティングが楽しみです。


  悲劇を見る

『華麗なる休暇<화려한 휴가>』 監督:キム・ジフン
『小さな池<작은 연못>』 監督:イ・サンウ

光州事件を扱う『華麗なる休暇』は軍事政権下、ノグンリ事件を『小さな池』は朝鮮戦争時と背景は韓国史の暗い部分で、いずれも民間人の虐殺という点が共通しています。『小さな池』は反米要素がかなり濃いようで、なかなか公開されませんね・・・。どちらも是非みたい作品です。


  ブームは健在

『マイ・ファーザー<마이 파더>』 監督:ファン・ドンヒョク
『マイ・ニュー・パートナー<마이 뉴 파트너>』 監督:キム・ジョンヒョン

父子ブームはまだ去っていなかったのですね。『マイ・ファーザー』は、長年探したずねた父親を探しあてたら囚人だったという話。『息子』の逆パターン? 父親役がキム・ヨンチョルというのが惹かれます。

『マイ・ニュー・パートナー』は、人情に篤いベテラン刑事の父と冷酷な刑事の息子がパートナーを組むという話。親子鷹にはアン・ソンギとチョ・ハンソン。いずれも、コメディではなくシリアス路線。


  スターの饗宴

『宿命<숙명>』 監督:キム・ヘゴン
『良い奴、悪い奴、変な奴<좋은 놈 나쁜 놈 이상한 놈>』 監督:キム・ジウン
『目には目を、歯には歯を<눈에는 눈, 이에는 이>』 監督:アン・クォンデ

この3作品はスターの知名度で選ぶなら、日本で公開される確率が高いような気がするのですが、配給がついたという話は聞かないですね。

『良い奴~』の撮影で使われるセットの一部が公開されていましたが、思いっきりザ・ジウンワールド。セットにお金かかっていそうで愉しそう。肝心のストーリーはやっぱり収集がつかなくなる話なのか・・・。監督は「オーシャンズ」狙いだと言っていましたが、「三銃士」という噂も(笑)。さっぱり不明ですが、見てのお楽しみってことで。

『目には目を~』でチャ・スンウォンの悪役初挑戦!シリアス路線でよかった。これでコメディ入ると、『公共の敵1-1』とカブリそうなんで・・・

『宿命』公開の暁は、ソウルの劇場は韓流スターに各国のペンが集まり大混乱になることでしょう。


  笑いと恐怖の合体

『ミョド夜話<묘도야화>』 監督:カン・ロン
『鬼神話<귀신 이야기>』 監督:イム・ジンピョン

コミックホラー作品。墓地しかない島ミョドで、鬼が住む村で、なにやら事件が起こるらしい。最近あまり見かけないジャンルですね~(って私が知らないだけだと思うけど)。


  スポーツで心の汗;

『私たちの生涯最高の瞬間<우리 생애 최고의 순간>』 監督:イム・スンニョ
『スカウト<스카우트>』  監督:キム・ヒョンソク

『私たちの生涯最高の瞬間』 はアテネオリンピックで活躍した韓国代表女子ハンドボールチームの感動の闘魂モノらしいです。『スカウト』は、超大物高校生投手のスカウト合戦。いずれも実話が素材というところがリアリティあります。



カブリもの (1) 

2007-08-16 23:15:02 | K-Movie Columns

ぬいぐるみじゃありませんよ~

少し前の Movie Week (07/07/16) の記事( link to)より、2007年夏秋以降の公開予定(制作中)の作品から、設定、モチーフ、キャラの似ているプロジェクト(カブっているもの)を比較した特集。

韓国映画雑誌ってこういう特集が好きだなぁと思いつつ、自分が好きなんですけどね・・・。翻訳機にかけてもなお、解読するのに1ヶ月もかかったバボなワタクシ 。備忘録用にリストアップしておきます。

公開にこぎつけられない映画が待ち行列を作っている難儀な韓国映画界。似たものを製作したら、ますますカニバリ(共食い)で売れないと思うのは早計でしょうか。製作に入る前に、リサーチしないのかしら(笑)。

*
作品名の下線リンクはすべて cine21 DB


  京城ブーム

『奇談<기담>』 監督:チョン・シク、チョン・ボムシク
『モダンボーイ<모던보이>』 監督:チョン・ジウ
『ラジオデイズ<라듸오 데이즈>』 監督:ハ・ギホ

いずれも京城が舞台の作品。現在のソウルは独立後の名称で、李氏朝鮮前は「漢陽」、李氏朝鮮時代は「漢城」、日帝時代は「京城」。植民地支配を思い起こす「京城」という名称は不適切な表現(差別表現)だという主張もあるそうですが、今や、演劇、ドラマ、映画では京城を扱ったドラマが増え「京城旋風」だとか。どこが不適切なのでしょうか。

すでに公開されている『奇談』は評価が高いですね~ 


  主人公は人に非ず

『夜叉<야차>』 監督:リュ・スンワン 
『お母さんがいたんだ<어머니가 상했다>』 監督:シン・ジェイン

どちらも大衆性の低い作品とありますが、『夜叉』はゾンビアクション時代劇、想像すらつかないスンワン監督の奇抜なアイデアが楽しみですが、この作品にはかなりの額が投資されるという話。大衆性がないと資金回収できないような・・・老婆心ですかね? 

『お母さんがいたんだ』は死んだはずの母親が兄妹の前に現れる話。『いまあい』っぽい? 


  おじさんバンドにシビれる?

『楽しい人生<즐거운 인생>』 監督:イ・ジュニク
『ブラボーマイライフ<브라보 마이 라이프>』 監督:パク・ヨンフン

バンドの成り立ちや音楽性(?・笑)は違うようですが、どちらもステージからオッサンたちの濃い汗が飛んできそうで・・・ヨケルかも。怖いもの見たさの方が勝っています。


  納涼劇場

『解剖学教室<해부학교실>』 監督:ソン・デウン
『リターン<리턴>』 監督:イ・ギュマン

すでに公開済みの2作。猛暑を通りこし、酷暑の昨今、メディカルホラーに涼を求めてみるのもオツ?


  巻き込まれるなら・・・

『花美男連鎖テロ事件<꽃미남 연쇄 테러사건>』 監督:イ・グォン
『クォン・スンブン女史拉致事件<권순분 여사 납치사건>』 監督:キム・サンジン

人気アイドルグループ Super Junior、あまりに人数が多すぎて顔と名前が一致しません。って、そもそも覚える気もないのですが、アイドル映画というジャンルが懐かしい響きです。自分が巻き込まれるなら花美男のいる事件の方がいい? いや、若すぎるか・・・ ナ・ムニの変貌ぶりが話題なので、とても気になります。


  普遍の絆

『離れの選手とお母さん<사랑방 선수와 어머니>』 監督:イム・ヨンソン
『父とマリと私<아버지와 마리와 나>』 監督イ・ムヨン

『離れの選手~』は母と娘、『父とマリ~』は父と息子、ファミリードラマ+コメディ。親子ネタは普遍ですね。


  狂っていく状況

『出会いの広場<만남의 광장>』 監督:キム・ジョンジン
『正しく生きよう<바르게 살자>』 監督:ラ・フィチャン
『怒ったペンギン<성난 펭귄> 』 監督:パク・サンジュン

状況が作り出す喜劇を、シチュエーションコメディというのですね(知らなかった)。とにかく笑いたいので、これは全部はずせません。『正しく生きよう』と『怒ったペンギン』は、ストーリーや笑いの狙いは違うと思うのですが、銀行強盗、警察、というキーな設定は同じですね。ほぼ同じ時期に公開になっているのですが、完全にカニバるような・・・


  いくつ顔を持っていますか

『2つの顔の彼女<두 얼굴의 여친>』 監督:イ・ソクフン
『武林女子大生<무림여대생>』 監督:クァク・ジェヨン

「女は突如として変貌する」というのが共通のテーマ? 2つどころかいろいろな顔を持っていると思うのですが。シン・ミナの『武林女子大生』は、長らくずーっと公開予定ラインナップにいて、なかなか公開されなかったのですが、ようやく9月公開決定のようです。


  女の本音あれこれ

『肩ごしの恋人<어깨너머의 연인>』 監督:イ・オニ
『お熱いのがお好き<뜨거운 것이 좋아>』 監督:クォン・チリン

最近の韓国ドラマを見ると、女性が牽引している作品が多いようですが、エンタメのターゲットはやっぱり20代~30代の女性なのですから当然といえば当然でしょうか。『肩ごしの恋人』は30代の女性を、『お熱いのがお好き』はあえて30代を除いた10代、20代、40代の女性を代弁するようです。相互補完するような2作品。いくつになっても悩みは尽きないってことでしょうかね~。

 


「塀の中」を覗いてみたら

2007-08-07 00:02:18 | Cinema な時間


週末に『息子』(監督:チャン・ジン)のDVDが届いたので早速見て、その後、ついでに『偉大なる系譜』(監督:チャン・ジン)も見ながら、ふと、なんだか私が最近見る韓国映画作品で「塀の中」を扱う題材が多いのはなぜかしら、と思った。『ホリデー』(監督:ヤン・ユノ)も『私たちの幸せな時間』(監督:ソン・へソン)もそうだったし。自分のチョイスが偏っているせいかも? ともあれ、なんだかすっかり見慣れた風景になってしまった

塀の中といえば、アメリカのドラマ「プリズン・ブレイク」が刑務所そのものを舞台にして、もうすでにブレイクされたはずなのに、シーズンIIってどういうことよ・・・とあちこちでツッコまれているけど、また見るかも。ドラマだからね。

ところで日本の刑務所はどうなっているのかしらん、と思って何か面白そうなものはないかなと検索してみたら、あった。崔洋一監督の映画『刑務所の中』(2002年)。

         

役者は、山崎努、香川照之、田口トモロヲ、松重豊、村松利史、大杉漣ら実力派ぞろい。原作はコミックで、作者花輪和一の実体験をもとに描かれているコメディ。

ストーリーはきわめてスローな展開。邦画にありがちな、
ローテンポなコメディの典型で、抱腹絶倒というわけではない。元々そういう狙いなのだと思う。

スクリーンで見る韓国の刑務所は、今にも異臭が漂ってきそうな獄房だが、日本の刑務所はそれとは大違いで、清潔感溢れてコギレイ。もしかして自分の家より整理整頓行き届いていて、LOHAS的生活スタイルを実践しているのかのようにも見える

それに自然に囲まれた空気のいい環境で、規則正しい生活を送り、ゆったりと時が流れて、心が落ち着く平穏な日々。意外と居心地がよかったりする? もちろん細かい規則で行動は制約されているけれど・・・

よく刑務所の中で描かれる(って、私がそんなものしか見てないのかもしれないけれど)、イジワルな監察官からイジメられたり、牢名主みたいな人が雑居房を仕切っていたり、ヤクザな兄ちゃんが因縁つけたり・・・なんてことはまったくない。

個性豊かな囚人たちが集まっても、諍いひとつない。むしろ、お互いの個性に磨きをかけ合っているようにも見える。
何よりも悲壮感が漂っていないのも、問題じゃありませんこと?(笑)

おかしいのが、食事の献立を懇切丁寧に説明してくれるところ。豪勢ではないけれど、クサイ飯どころか、ファミレスよりずっと家庭的なメニュー。それに、三割麦飯ですと・・・ 健康的な食生活じゃないですか。お酒はダメみたい(これはツライっ)。

でも、待てよ、罪を犯した受刑者たちが、こんなにもゆとりある健康的な生活を送るために、あくせく働き不規則な生活を送っている一般庶民の税金が使われているのかと思うと、だんだん腹立たしくもなってきた

 


最後の切り札? 

2007-08-04 23:10:26 | Suda on J.J.Y.


すっかり記事検索を怠っていたら、『カン・チョルジュン~公共の敵1-1』についてカン・ウソク監督のインタビュー記事がありました (
Cine 21)。

悲壮感さえ漂う資金繰りの現状と『カン・チョルジュン~公共の敵1-1』の制作について語っています。

監督が以前代表をつとめていた映画製作・投資会社シネマサービスの資金繰りが困難な状況に陥り、自ら保有するシネマサービスとプリモスの株式持分を担保にして、CJエンターテインメントから100億ウォンを借りて、制作費を工面しているとか。シネマサービスは日本進出という話もあったほど( link to)、勢いづいていた頃もありましたが、今はそれどころではないみたいです。

投資している作品がコケたらご自身の持分はCJに取られてしまうのですから、記事の冒頭にも「オールイン」と書かれてありましたが、勝負師の異名をとる監督が賭けに出たようなもので、背水の陣を敷いたとも言えるでしょう。


借りたお金は、『神機箭』と『モダンボーイ』につぎ込むそうで・・・ちっとも宣伝しないわりには、『神機箭』は野心作なのだそうで、『王の男』のような興行を狙っているのでしょうかね~
個人的にはジェヨン贔屓を差し引いても、『神機箭』の話は時代背景的にも面白そうだと思うのですが、観客にどこまで興味を持ってもらえるかがキーかもしれません。

         

『カン・チョルジュン~公共の敵1-1』での、チョン・ジェヨン起用については・・・

私が今回チョン・ジェヨンを選んだ理由も、組織暴力の親分を通じてコメディーを作りたかったのだ。 この人物自身はとても真剣だが客観的に見れば笑わせるキャラクターだ。 もしチョン・ジェヨンのキャラクターが、悪い奴にすぎないのであれば、この映画は失敗する。 悪いと同時におもしろい奴でなければならない。 チョン・ジェヨンをキャスティングした理由もそのためだ。 チョン・ジェヨンの眼差しは強いながらも、和らいだ面を同時に持っている。 そしてアクションが多くなくても、実に肉感的なアクションをしてみようとする。

今回はチョン・ジェヨンの悪役をカン・チョルジュンと拮抗した構図で前に出す。カン・チョルジュンはすでに知られているキャラクターだから、一人でワンマンショーと歩き回ればつまらない。 敵と周辺人物を通じてカンチョルジュンも光を発揮する形になる。


あー、やっぱりまたヤクザなのね。しかもコミカルな悪役。なんとなくそんな気がしていたら・・・『偉大なる系譜』とカブらないかな

チャン・ジン監督がシナリオを引き受けた経緯にも触れ、なんと、『公共の敵2』と『韓半島』の時にもチャン・ジン監督に声をかけたそうですが、お2人のトーンが合わなかったとか。そりゃそうでしょう・・・『公共の敵2』はまだしも、『韓半島』はちょっと・・・と言いながらこれは見ていませんが、今のところ見る気も起こらなくて・・・『公共の敵』(1)の続編ならということで、チャン・ジン監督がOKしたということらしいです。

要は、チャン・ジン監督からいろんなアイデアをひき出し、たたき台を作ってもらったら、カン・ウソク監督がそれを集約して、自分の笑いの色に変えるとか。いやはや、なんと正直なお方(笑)。集約前の脚本バージョンの方が面白かったりして・・・

この作品の報道資料発表後の周囲の反響は、手ごたえがあったようで、このキャスト&スタッフで注目を浴びないわけがありませんし、それこそ投資もつきやすいでしょう。「単に金儲けのための続編ではない」と言いながら、現在制作中の作品が興行的にコケても、この作品で
回収できる可能性があると踏んでいる(?)ようですが・・・うーん、矛盾

しかし、監督は、『公共の敵2』の制作後に、「ソル・ギョングとは、もう仕事をしない」と決別宣言までしていたのですね。『公共の敵2』は、監督にとってもソル・ギョングにとっても、なにやら因縁の作品だったのでしょうかね( link to)。「ソル・ギョングを解放してやりたい」と決別したはずなのに、監督の方が、まだ引きずっていたのですね

撮影は10月頃開始予定。ソル・キョングの分を先に撮り、チョン・ジェヨンが『神機箭』を終わらせて合流するのは11月中旬ぐらい。映画の中で2人が絡む場面はほとんどないそうです。3月頃を目処に公開予定。

このインタビュー記事、監督の(とても尊大な)お人柄が表れていて、(不協和音があってもそれもまた)楽しい作品になるような・・・気がします(笑)。


 


な、な、なんですと・・・

2007-08-02 23:58:17 | Suda on J.J.Y.


「チョン・ジェヨン デビュー後はじめてのキスシーンの願いかなえたlink to
って・・・

アイドルでもないのに、キスシーンぐらいでニュースになること自体がコメディみたい
普通は、激しいベッドシーンを演じて話題になるものですが・・・。ひゃ、ひゃ、ひゃ。

チョン・ジェヨンは先週京畿道(キョンギド)楊州(ヤンジュ)野外セット場で相手役ハン・ウンジョンと甘いキスシーンを撮影した。

珍しくオトナなヨジャがらみの作品かと噂してたら(←勝手に言ってただけ・笑)、噂じゃなくなりました。つ、ついに『神機箭』でヨジャがらみ+キスシーン付きの念願が
叶ったり!
史劇ってところが、これまたオツな・・・ お相手はあの女性科学者なのですね。
一体、どちらから誘うのか、見ものです。

ブラコメな濡れ場(キス省略)は過去にありましたが、今度は「甘い」のかぁ  そんな甘いシーンは見たことがないので、ファン的には見慣れぬシーンを正視できないか、または、かぶりつき?(ワタクシは間違いなく後者です)

これまでメロとは「壁」を作ってきた。いや、メロ映画が彼を遠ざけてきたのか。

メロが彼を遠ざけてきたって、どーゆー意味?(爆)。コレを機に、一気にメロ路線への転向の野望があったりして・・・

1996年演劇でデビューして以来、30編あまりの映画に出演したが、出演した本格メロ作品と言えば、『私の結婚遠征記』。あえてもう1編あげると『知り合いjの女』。どちらもキスシーンはなかった。

『私の結婚遠征記』、あれは本格メロだったのか・・・コメディだとばかり。
『知り合いの女』は惜しかった、あと2cmぐらい。
(出演映画は、30編あまりもあったっけ・・・演劇を含めた出演作品数が30編あまりってことでしょう。)

『神機箭』がジェヨンのフィルモグラフィーに一石を投じる(?)作品になる・・・のかな。

キスシーンは来年4月頃お目見えだそうで。
公開予定は、いつの間にか4月になっていたのね。
皆さま、これは、まちがいなく、MUST SEE な1本になりそうです(ホントかっ)。

 楽しみですね~ 

====
何気に動揺しているワタクシw・・・ 記事の手直しをこの30分間で10回ほど。
(8/3 0:37)




非亜細亜的電影覚書

2007-08-01 23:56:40 | Cinema な時間

最近のチョイス、気がつくとなぜか非亜細亜な作品ばかりだった・・・ 
とりあえず、覚書をまとめておくことに・・・


 『サイドウェイ』 (アメリカ・DVD)

        

これはかなり面白かった。1週間後に結婚を控えた売れない俳優が、売れないバツイチ作家を誘って、男同士でカリフォルニアのワイナリーを巡りながら、最後の single life を楽しもう! という、お気楽ロードムービーコメディかと思ったら・・・なかなかどうして、ロマコメの王道だったりして面白い。

女を見たら手当たり次第の俳優と、離婚した元妻に未練たらたらでなかなか次へ進めない売れない作家。この対照的な2人の会話と行動は、どちらも男の本音で憎めない。ブドウ畑の風景もノスタルジックで、会話にはワインウンチクが小気味よく仕込まれている。ワインが飲みたくなる・・・


 『ブラックダリア』 (アメリカ・DVD)

実際に起こった事件がベースのストーリー。あちらで引っ張り、こちらで引っ張り・・・つまらなかった。映画館で見たほうがよかったのかな。


 『ラッキー・ナンバー7』 (アメリカ・DVD)

        

原題は『Lucky Number Slevin』
。ジョシュ・ハーネットって顔が小さい。冒頭、かなり長い時間、バスタオルを腰に巻きつけただけのほぼ裸で登場するので、どうしても色白なBODYに目がいってしまう(笑)。韓国映画では裸体を見せる主演男優はたいていムキムキなので、そんなモムチャンに見慣れているせいか、ジョシュのしなやかそうな体つきがとっても新鮮、というか、なぜかホッとする。

ストーリーは、前半の方が面白かった。人違いで多額の借金を背負わされる男が、事情を飲み込めず、何が何だか分からないのと同様、見ている方もよく分からない状況に巻き込まれるが、後半はあっさりしていた。なんだ、「復讐劇」だったのねって。


 『ダイハード 4.0』 (アメリカ)

「世界一不運な男」というキャッチコピーのマクレーン刑事。不運どころか、人生に1度でも遭遇する確率の少ない事件に巻き込まれるのが今回でもう4回目。そして、やっぱり不死身なのだから、「世界一幸運な男」。5回目もアリ?



 『愛されるために、ここにいる』 (フランス・DVD)

         

言ってみたい、このタイトル。原題は、『愛されるためにここにいる訳じゃない』らしい。邦題は、逆説的?(笑)。変化のない孤独な日々を送る50過ぎの男と結婚を控えた40台手前の女の恋物語。期待していなかったからか、あるいは最近めっきりロマ系とは縁が薄いせいか、こういうあっさり味の中にコクがある作品だと、心に滲みこんだりするので、個人的には好きな作品。冒頭の展開は、最初はスローペースなのだけど、だんだん盛り上がってくる過程が見どころ。

50過ぎの男の方は、老人ホームに入所している頑固な父と、いやいやながら親のコネで働く情けない息子との関わりを通して、それまでの生きざまを表し、40台手前の女の方は、姉や母との会話を通してどんな家庭に育ってきたかがわかるようになっていて、この男女のキャラの見せ方が婉曲的で面白い。2人の出会いがタンゴ教室。タンゴの情熱が、そのまま一見クールに見えるオトナの本心を代弁している。

ワインの映画を観たら、ワインを飲みたくなるように、Shall We Dance?じゃないけど、タンゴを踊っているのを観たら、踊りたくなってしまう。


 
『ディパーテッド』
(アメリカ・DVD)

ペンギンは好きだけど、ミッキーマウスを含めネズミはとっても苦手。同じネズミ同士の争いでも、『インファナル』シリーズにあった緊迫感やら、極限に追い詰められる心理的圧迫感も乏しく、ロマンス仕立て?だったり・・・ なんだか、メリハリのない、ぼんやりした作品。リメイクというより、モノマネっぽい。
舞台がボストンというのもピンとこない。ジャック・ニコルソンの怪演が、ひときわ目だった作品。


 『カンバセーションズ』 (アメリカ・DVD)

         

タイトルどおり、ひたすら途切れることなく男女の会話が続く。スクリーンは、左右に均等に2分割されていて、過去の場面を挿入させたり、同じシーンをアングルを変えて見せたり、カメラの視点を男女別々に見せたりと、カメラワークが凝っている。

かつて付き合っていた男女が再会し、お互いの心の内側を、言葉の駆け引きで探り出そうとしていく。これも、感傷的な男女ではなく、一見クールに見えるオトナのお話なところがいいのだけど、ただ、コメディではないので、会話は言葉遊びではなく、思わず聞き入ってしまうおしゃべり。