Addicted To Who Or What?

引っ越しました~
by lotusruby

「美しい夜、残酷な朝」の全米公開とDVDリリース

2005-09-20 23:15:21 | K-Movie Notes

「美しい夜、残酷な朝」とはよく考えたもの。極めて日本的なタイトル。原題は「スリーモンスター」。原題どおり、これは、人間の持つ ‘モンスター(残忍)’な部分を引き出そうとしているように思える。

この映画の全米公開が決まったと、昨日記事が出ていたけど、アメリカではこの映画がどのように受け止められるのかしら。最近のホラーブームにくわえ、オリエンタルテースト満載だから、ウケがいいかも。今日、DVDショップに行ったらDVD発売の予約チラシを見つけた。

 

日中韓のオムニバスのこの映画、何しろホラーサスペンス なので、公開時、見に行くのはかなり勇気いりました。苦手なの、この分野。

日本篇の 「box」 ・・・ ごめんなさい。心象風景多くて、最初の10分だけ見てあと寝ちゃいました
香港篇の 「dumpling」 ・・・ このテの話は、以前にも聞いたことがあったような
そして、ようやく韓国篇 「cut」 ・・・ 見てはいけない部屋をこっそり覗き見した気分だった
だって、
チラシにもあるように、“ビョンホン、禁断のマル秘パフォーマンス” を見ちゃったもの。パンツ一丁で尻文字書いちゃうなんて、今後見ることはないでしょう。今、思い出しても汗でちゃう 舞台設定の色彩感覚も独特。パク・チャヌク監督も、Brian にこんなことさせるなんて、お茶目というか、タダモノではないことがよくわかりました。

 


「チャーリーとチョコレート工場」

2005-09-14 23:26:14 | Cinema な時間

見てきました! 「チャーリーとチョコレート工場」

VIRGIN TOHO CINEMAS 六本木ヒルズでは、
“演出上、劇場内におきましてチョコレートの香を発生させております、是非、物語とあわせて香りもお楽しみください”
とのことで、劇場内はチョコのあまーい香りがたちこめていました

映画は封切られたばかりなので、ネタバレはやめておきますが、この香りのお陰で、本当にチョコレート工場にいるような気分になれました。映画を見終わった頃には、もういいわと思うほど、たくさんチョコを食べた気分。

ジョニー・デップって怪優です。あらゆる役を演じられるのだから。この映画の
ジョニーも魅力たっぷり。

そして、この映画のエンディング。やだぁ、「甘い人生」つながりじゃなーい! うふふ って、こんな所まで韓流をもちこんだのは、きっとわたしだけだろうけど、うふふ


字幕翻訳の奥義

2005-09-13 23:13:58 | Cinema な時間

一応翻訳者のはしくれなので、字幕翻訳にもちょっと目を向けてみた。

映画のみならず、異なる言語を理解するには翻訳という作業が必要となる場合がある。
言語自体の成り立ちや言語構造からして、一方の言語から、他方の言語へ、全て完全に伝えることは不可能なことは、身をもってわかるし、誰だってそんなことはわかっている。
どれだけ原語に近い意味、ニュアンス、状況を正確に別の言語に訳すことができるかが、翻訳者の腕の見せ所になるわけだ。

しかし、字幕翻訳となると、さらに、字数制限という、とんでもない足枷をはめられる
人間が目でみて理解できる文字数は
、1秒間に4文字。
1画面に表示する文字数は、1行13文字。

当然すべてのセリフを制限文字数内で訳すことなど不可能
それじゃ、たとえば英語のセリフ全体のどれぐらいの割合が、日本語に訳されているのかといえば・・・
なんと、約3分の1 残りの3分の2は、バッサリそぎ落とされていると考えていいみたい。
あるいは、訳された3分の1の中に、残りの3分の2の微妙なニュアンスや雰囲気を織り込むという、途方もない作業を字幕翻訳者は強いられているらしい。

例えば・・・
"I think that Mr. Lee Byung-hun is the best actor in Korea.” というセリフ。
直訳→ わたしは イ・ビョンホンさんが韓国で最高の俳優だと思うの
      (26文字 スペースと中黒は字数に数えないのがキマリ)
もし、このセリフの制限文字数が 8 文字だったら
字幕→ イ・ビョンホン 最高!(8文字 感嘆詞は字数に数えないのがキマリ)
となったりする。

ひぇーっ 同じ翻訳でも、当方は実務翻訳で、こんな字数制限に縛られることなく、とっても幸せだと気づいた。

訳されるセリフの割合は英語→日本語の場合なので、韓国映画にもそのまま当てはまるかどうかわからないけど、おそらく似たようなものじゃないかな。ということは、残り3分の2の Brian のセリフは理解していないことになる。
うぇーん
映画には、たまにどうしても理解できないところがある。「甘い人生」を10回見たけど、どうしても、よくわからないところがあった。これって、残り3分の2に隠されているような気がした。
でも、それは字幕が悪いのでなく、原語を理解できない自分が悪いわけである。
だからって、やっぱりハングルに燃えちゃう?  ちょっと、遅すぎるかぁぁ