Addicted To Who Or What?

引っ越しました~
by lotusruby

またもや公開延期・・・

2007-06-28 23:42:28 | Suda on J.J.Y.


チョン・ジェヨン主演の『正しく生きよう(바르게 살자)』は、最近ポスター撮影していたので、公開が近づいているのかと期待していたら・・・
8月公開予定が、ずずずーっと10月へずれ込んだようです
cine21
8月はソウルへ行く気満々だったのに。

ハリウッド作品に押されて、国内映画の上映館確保がなかなか難しい状況だという記事を読んだばかりだったので、やっぱりなぁと・・・

それにしても、『正しく生きよう』は企画構想に5年をかけて撮影を開始し、今年1月31日にクランクアップ。当初の公開予定は4月でしたが、ここへ来てまたまた公開延期。難産な作品です。

珍しい話ではありませんが、とにかくお蔵入りしないことを祈るばかりです。


 


自転車ダイエットに続け・・・

2007-06-23 23:53:24 | Suda on J.J.Y.


ジェヨンのニュースに飢えている私は、こんなプチネタにもピクリと反応。

「ユ・ジュンサン、自転車ダイエットで 8kg 減量」という記事 ( link to) 。ドラマ出演に備えて、1日1時間以上、自転車に乗ってダイエットに成功したユ・ジュンサン。

最近、蚕室の河川敷で映画俳優チョン・ジェヨンとシン・ハギュンと集まって(チョンモ)、一緒に自転車に乗って汗を流した・・・

そのチョンモに飛び入り参加希望!

思わずソウル市の地図を広げて、場所を確認してしまった。
蚕室の河川敷って、漢江公園の蚕室フェリー乗り場近辺ね、きっと

と、勝手に場所を特定。

河川敷で汗を流しながらチョンモだなんて、優雅で Well-being な、
さわやかアジョシたち。

ジェヨンが痩せたのも自転車ダイエットなのだろうか
効果あるなら、やってみようかしら・・・


さわやかチョンモ開催地(推定

 


『シリアル・ラヴァー』(DVD)

2007-06-16 22:14:22 | Cinema な時間


(DVDジャケコレクション:左から、フランス版、アメリカ版、韓国版、日本版)


イム・ウォニ ファンのお宅で教えていただいた、イム・ウォニ出演作となる『死んでもハッピーエンド(죽어도 해피엔딩)』(監督:カン・ギョンフン)は、フランスのサスペンスコメディ『シリアル・ラヴァー』(1998年 監督:ジェームス・ユット)のリメイクだそうで、原作が面白そうなのでチェックしてみた。

クレール(ミッシェル・ラロック)には3人の恋人がいるが1人に絞りきれない。そろそろ結婚したいと考え、35歳の誕生日にその3人と友人1名(飛び入り)を自宅に招きディナーでもてなす。3人はそろいも揃って彼女に求婚しようとして婚約指輪をクレールの目の前に差し出し、明日にでも誰か1人に決めてくれとクレールに迫る。
ところがディナーが始まると・・・なぜかクレールに次から次への悪夢が(笑)・・・
ちょっとしたハプニングから1人ずつ死んでしまう。
そして時を同じくして、近所に迷い込んだ強盗2人組を追いかけるセリエ刑事(アルベール・デュポンテル)が、クレールの部屋に何度も足を運んでくる・・・

見終わって、ふと共通点があるような気がして思い浮かんだ韓国映画は、

『甘く、殺伐とした恋人』
冷蔵庫につめこんでるし・・・。

『クワイエットファミリー』
悪意がないのに、死体がゴロゴロ・・・ドミノ状態。

『かわいい』
女性1人を巡る複数の男性という関係。主人公の住むアパート室内はオシャレなんだけど無国籍で妖しげな雰囲気。

それぞれ似て非なるものだけど・・・

この作品をB級映画と見るか、ハイセンスなブラックコメディと見るかは、観客の視点にかかっていると言えそう。スプラッター・コメディとも言われているけれど、決してホラーじゃないのよ(笑)。この作品は公開後現地でもかなり注目を浴びたようで、日本でも1998年フランス映画祭に招待され、その後公開されている。

「どうしてこんなことに・・・」と、ドミノ式に訪れる不運の数々には、一体どんなオチがあるのか、そして、クレールには真剣に愛せる恋人 Serious
Lover (→ Serial Lover に引っ掛けてみました) が見つかるのかと期待していたら、オチの前にも捻りがあって、展開が読めない分、面白かった。

ブラック、シュール、バカバカしさ・・・といろんなものが詰め込まれ、笑いとばせず
引きつってしまったら悪趣味なホラーになってしまうリスクもはらみつつ(笑)、よくまとまっていると思う。

モントリオール・ミラー紙の映画評( link to)に、この監督のフランスコメディについての話があったのでちょっと紹介。

ユット監督は、自分の最大の持ち味は、フランスコメディの伝統からの劇的な脱却だと語る。ピーター・セラーズ、モンティ・パイソン、マルクス・ブラザーズらの手法を取り入れ、イギリスとアメリカの喜劇スタイルを意外な形で融合させた。「フランス笑劇は、「クローゼットの中に愛人を隠す」ような笑いがもっぱらです。『シリアル・ラヴァー』は、もっと不条理な作品です。 フランス人は不条理を理解するけれども、コメディにおいては、イギリスやアメリカのコメディほどアイロニー(皮肉)を持ち合わせていません。この作品は、フランスの伝統を打ち破るものなのです。


韓国版では人物設定が変わるみたい。悲運に見舞われる(?)主人公の女性は、おお、あの『かわいい』の主人公だったイェ・ジウォン。イエ
・ジウォンは女優の役なのだそうで、そのマネジャー役にイム・ウォニ。求婚者たちには、リチャード・キム、チョ・ヒボン(『スーパースター☆カム・サヨン』)、チョン・ギョンホ(『甘く、殺伐とした恋人』)、パク・ノシク(『殺人の追憶』)がキャスティング。

『甘く、殺伐とした恋人』とちょっと路線が似てないかいと思ったら、この作品、HD企画映画として成功した『甘く、殺伐とした恋人』や『無道理』に続く、サイダスFNHの3番目HDプロジェクトらしい。今年の下半期に公開を目指す。


 


『天軍』(DVD)

2007-06-14 22:27:33 | K-Movie Notes

(Image source: cine21)
『天軍(천군)』(2005年7月 監督:ミン・ジュンギ)
出演:パク・チュンフン、ファン・ジョンミン、キム・スンウ、コン・ヒョジン

この作品、実は日本公開時に見た・・・ いえ、見たはずだったのだけど。
実は二日酔いのせいで、途中で眠りに落ちてしまい、パク・チュンフン演じるのちの英雄将軍イ・スイシン(李舜臣)が、タイムワープしてきた南の兵士役ファン・ジョンミンにサインをしてあげている場面を最後に・・・

目覚めた時はすでに鳴梁海戦(ほとんどエンディングです)。それこそ映画を一気にワープしてしまった(笑)。

韓国と北朝鮮の宥和政策により、両国は共同で核兵器を開発したが、その事実が露見し、核兵器をアメリカに引き渡さなければならなくなる。それに不満を抱いた北朝鮮の将校カン・ミンギル(キミ・スンウ)は、開発に関与した物理学者のキム・スヨン(コン・ヒョジン)を拉致して、核兵器を奪って逃亡する。それに気付いて追いかける韓国側の将校パク・ジョンウ(ファン・ジョンミン)。両者が鴨緑江で対峙しようとする頃、彗星が朝鮮半島の上空を通過。気付くと1572年の朝鮮時代にタイムスリップ。そこで兵士達は若き日の英雄イ・スイシン(パク・チュンフン)と出逢う。

「韓国版戦国自衛隊」という配給会社のキャッチコピーには、『天軍』の製作者からの反論はなかったのかな。監督は、「歴史書 '朝鮮王朝実録' に記された、神兵が現れ敵を攻撃したという短い記述からインスピレーションを得た」と主張しつつ、『戦国自衛隊』を知らなかったとも言っていないけど(知らないっていうのも、ある意味問題だし・笑)。

この作品、冒頭からして、南北宥和の夢も込められているようでもあり、反日色もやや垣間見えるようでもあり、何やら政治的恣意が見え隠れしているように思えなくもないけれど、そこに日本映画『戦国自衛隊』の手法を臆することなく持ち込んでいるのは、笑えてしまう。

現代の兵士達が16世紀に持ち込んだ手榴弾に対する当時の人々の反応って、トンマッコルの村人の反応そのものだったので、思い切りシラケてしまい、そのシラケ具合が自分で可笑しかった。(『トンマッコル~』と『天軍』は同じ年の公開)

これって、もしかしてコメディだったの? SFスペクタル史劇とか言ってなかった?
映像が特別ステキで凝っているわけでもないし・・・

兵士達が死守しようとしたあの核弾頭も、まるで昔のウルトラマンの特撮セットに出てきそうなオモチャ箱みたいでちょっと呆気にとられた 。 どれをとっても中途半端な感じが否めない・・・
製作期間3年、制作費80億ウォンをつぎ込んでコレ? 

とりあえず、眠りに落ちた空白のタイムワープを埋めてみて、一応スッキリしたのだけど・・・
素朴な疑問が・・・

別に南北の兵士たちが16世紀に行かなくても、イ・スイシンはちゃんと将軍になって、秀吉軍を蹴散らしているのに、彼らが16世紀に存在した意味って何?とか考え出すと笑えなくなりそうなので、ツッコミはほどほどに・・・

パク・チュンフン、ファン・ジョンミン、キム・スンウ、コン・ヒョジン・・・
どう?この顔ぶれ・・・ もったいない役者の使い方の典型みたいな作品。

 


『正しく生きよう』 公開する気はあるみたい(笑)

2007-06-13 23:56:21 | K-Movie Columns


そういえば『正しく生きよう(바르게 살자)』の8月公開はどうなったのかと思っていたら・・・

ポスター撮影したというニュース(link to)が入ってきたので、公開する気はあるみたい(笑)。ヨカッタ。ポスター撮影がいつ行われたのかわからないけど、映画の撮影時よりもジェヨンが痩せていることは確実なので、最近のことでしょう
公開予定日は未定。
 

7月~8月公開予定韓国映画
(以下、個人的な覚書です)
*いつものことながら公開予定日は流動的で、変更する可能性があるのでご了承ください。
(as of June18)


 7月12日公開予定

『解剖学教室(해부학교실)』 <英題:Anonymous Blood>
監督:ソン・テウ
出演:ハン・ジミン、オン・ジュワン、オ・テギョン
公式HP
解剖というだけでもうダメなのに、その上ホラーなのか。外科医を目指す6人の医学生と、謎の解剖用死体を取り巻く恐怖体験・・・したくないので、見ないと思います。


『ムイ(므이) <英題:Muoi>
監督:キム・テギョン
出演:チャ・イエリョン、チョ・アン
 cine21
1896年フランス植民地だったベトナムのダラットで発見された実在する奇妙な肖像画の秘密と伝説にまつわるホラー劇。全編ベトナムオールロケ。フランス統治下のベトナムという時代設定が好きなのだけど、ホラーか・・・躊躇してしまうわ。


 7月26日公開予定

『華麗なる休暇(화려한 휴가)』 <英題:May 18>
監督:キム・ジフン
出演:アン・ソンギ、キム・サンギョン、イ・ヨウォン、イ・ジュンギ、パク・チョルミン
( 公式HP)
5・
18光州民主化運動を扱った話。最近、民主化運動への回顧的視点を置いた作品をよく目にします。『夏物語』や『古い庭園』とか。韓国民主化ってまだ歴史が浅く、四半世紀を経て、ようやく歴史として語られ始めているということなのでしょうか
これはぜひ見たい作品。


 7月公開予定

『武林女子大生(무림여대생)』 <英題:My Mighty Princess>
監督:クァク・ジェヨン
出演:シン・
ミナ、ユ・ゴン、オン・ジュワン
*公開日変更の模様。cine21によると公開日未定( cine21)
催涙ライターのクァク・ジェヨン監督のラブストーリ?かと思いきや、アクション&コメディ付きらしい。アクション指導は、『マトリクス』や『スパイダーマン2』のアクション監督ディオン・ラムが担当。


『クォン・スンブン女史拉致事件(권순분여사 납치사건)』
監督:キム・サンジン
出演:ナ・ムンヒ、カン・ソンジン、ユ・ヘジン、ユ・ゴン、パク・サンミョン
( cine21)
クォン女史と3人組が、警察、家族、言論を相手に広げるクライムコメディ。


 8月2日公開予定

『D-War(디워)』 <英題:D-War>
監督:シム・ヒョンレ
( 公式HP)
ブロックバスター級のモンスター映画。監督&製作は韓国、キャスト&スタッフはハリウッド。
全米での8月末公開も決定。Trailer見てみましたが・・・

怪獣慣れしている日本人からはまたツッコミが入りそうな予感。呪いを解くみたいなアドベンチャーもあり? どこかで見たようなという場面が詰め込まれています。CGを駆使しているようなのだけど、CGというよりパラパラアニメっぽい場面も多いように見えました。

総制作費 $70-million = 80億円以上
、製作期間6年・・・ ビジネスの世界では、コストと時間をかければ、質の良いものが出来て当たり前というコモンセンスですが、興行の世界ではどう通用するのかも見所のひとつです。


 8月9日公開予定

『リターン(리턴)』 
監督:イ・ギュマン
出演:キン・ミョンミン、ユ・ジュンサン、キム・テウ、キム・ユミ
*公開日2日⇒9日に変更 ( 公式HP) 
手術中覚醒(全身を麻酔した患者が手術中意識が覚め、手術のあらゆる痛症を感じるが体は まったく動かない状態)を 経験した小児患者が、25 年後現われて周辺の人たちを迷宮に誘いこむ・・・
 これもホラー

『二人だ(두 사람이다)』
監督:オ・ギファン
出演:ユン・ジンソ、イ・ギウ、パク・キウン
( cine21)
仲の良い友人が自分の命を狙っているかもしれないという、日常に起こりうる恐怖を心理的に描いたホラー。
また、ホラー。8月のソウルの映画館は、寒そうだわ~

『彼女の...(그녀의... )』
<英題:Hers>

監督:キム・チョンジュン
出演:キム・ヘナ、ウィル・ユン・リー、カール・ユン
( cine21)
ある女性の四つの愛の物語。カリフォルニア、ラスベガス、アラスカ、韓国の田舎で、彼女は誰かを懐かしがったり、情熱的な愛を分かち合ったり、喪失の痛みを耐えたり。「私は誰か?」という質問の答えを探そうとする自分探しの作品。


 8月16日公開予定

『今、愛する人と暮らしていますか?(지금 사랑하는 사람과 살고 있습니까? )』 
監督:チョン・スンス
出演:オム・ジョンファ、パク・ヨンウ、ハン・チェヨン、イ・ドンゴン
( cine21)
5年の恋愛の後、結婚して3年目になる夫婦と、2ヶ月の恋愛の末、結婚して3年目になる夫婦が、偶然にお互いの結婚相手と一晩を過ごすことになるというスキャンダラスな内容。結婚と恋愛は別物か・・・出演陣が豪華。
ふむ。最近こういう作品、見てないなぁ~ オトナだわ


 8月30日公開予定

『オフ・ロード(오프로드)』
 <英題:Off Road>
監督:ハン・スンリョン
出演:チョ・ハンチョル、ペク・ウソン、ペク・スサン
( cine21)
銀行員からタクシー運転手となった男が、ガールフレンドの未来のために別れを切り出すが、彼女は最後に提案をする。ひょんなことから男は銀行強盗に巻き込まれる。
低予算映画製作プロジェクトらしく、道を外れた三流人生を送る人々の希望と情熱を描いた作品。


 8月公開予定

『正しく生きよう(바르게 살자)』
監督:ラ・フィチャン
出演:チョン・ジェヨン、ソン・ビョンホ、イ・ハンウィ
( cine21)
上記ラインナップと比べると、なかなか異色なポジションにいる作品かもしれません(笑)。
日本のコメディリメイク、チャン・ジン版。
早く公開して・・・


RYOO兄監督作品DVD発売情報

2007-06-11 23:47:32 | K-Movie Columns


『血も涙もなく』と『シティ・オブ・バイオレンス-相棒-』のDVDが、8月24日に同時発売予定のようです。

『相棒』の方は特別版らしい・・・
『血も涙もなく』の特別版はオプソ?
でも値段は同じ(笑)

リュ・スンワン監督&作品が好きな方々って、たいていどちらもすでに韓国版をお持ちだと思うのですが。
やっぱりスンワン監督インタビューは字幕付きで観なくっちゃということで、お買いあげですかね~

『血も涙もなく』の特典:
日本版予告篇/インタビュー映像(監督:リュ・スンワン)

ううっ、予想に反することなくジャケはこのデザインなのか・・・
日本公開時のポスターと同じベタなデザインのままなのね。
もうちょっとオサレ~な感じに仕上げてほしかった・・・
(ジャケの仕様は変更することが多いから、わからないけど。)




『相棒』の特典:
オリジナル予告篇/劇場予告篇/インタビュー映像/削除・追加シーン/メイキング映像/リュ・スンワン来日風景

おっ、こちらは韓国版映画チラシと同じデザインだわ・・・
ん?血文字却下?(笑)

 


グレゴリー・コルベール ashes and snow

2007-06-10 14:27:30 | Arsな時間


早く行かないと終わっちゃうよ~と、心優しきブロガーさんより教えていただき・・・

そうだ、そうだ、3月から行こうと思ってたのに、すっかり忘れてた・・・

グレゴリー・コルベール 
ashes and snow
ノマディック美術館 お台場


カナダ出身のアーチスト、グレゴリー・コルベールのことをよく知っていたわけでなくて、宣伝のポスターにとっても心惹かれたので興味を持ちました。

ashes and snow は、写真、映像、美術、小説、建築が一体化したプロジェクトなのだそうです。美術館といっても移動式美術館で、現地でコンテナを調達しながら、そのコンテナを組み合わせて美術館を建てているそうです。この設計は、日本の建築家坂茂さんが手がけたそうです。

世界各国をまわる「移動式」と聞くと、サーカスみたいな、ちょっとノスタルジックな風を運んでくれるような気もします。

       

館内では、短い映像2編、長い映像1編が見られます。美術館だけど、映画館でもあるような・・・。

映像・写真ともデジタル加工や合成は一切なしで、人間と動物の自然な共存をこんなにも描けるのかという驚きでいっぱいです。

映像も素晴らしいのだけれど、和紙にプリントされたセピア色の写真が圧巻でした。私にとってはレンズを通した「静止した瞬間」がなんともいえず魅力的な瞬間だと感じました。

説明書きやら能書きも一切ないので、「言葉は要らない」コミュニケーションの空間というイメージです。

ちょっとだけ残念だったのは、長編映像にナレーションが入っていたのが、私的には邪魔でした (エラそうなのだけど)。映像と自分の脳が会話しているような気分だったのに、そこに日本語のナレーションがつけられてしまうと、何かをすごく制限されたような気がして・・・

要は「言葉は要らない」ってことなので、ここでやめておきます。

 どうしても写真集が欲しくて手が出てしまいました。
でも、DVD&ポスター付だったので、満足度高です(写真上)。



『三人三色』(DVD)

2007-06-09 23:40:33 | Cinema な時間


(Image source: amazon)

『デジタル三人三色(디지털 삼인삼색)』は、チョンジュ(全州) 国際映画祭の肝煎りの企画。毎年3人のアジアを中心とする新進気鋭の監督を3人選び、デジタル短編オムニバスを製作。2004年のデジタル三人三色(『Digital Short Films by Three Filmmakers 2004』)は、韓国からポン・ジュノ監督の『インフルエンザ(인플루엔자)』、中国からユー・リクウァイ監督の『夜迷宮』、日本から石井聰亙監督の『鏡心』。

これを見て、作品のお国柄を語ってしまうのはとても拙速だとはわかっているものの、それぞれステレオタイプなお国柄が作品性に現われて凝縮した感じがした。

 この3作品の中で、最もバイオレンスが目を引くのは『インフルエンザ』(監督:ポン・ジュノ)。

ソウル市内の監視カメラを駆使して撮影されたところが斬新で、ひとつひとつのカメラから覗くさまざまな人間の生態を構成している点が面白い。

海外にいる韓国人留学生が、留学先(アメリカ)で「バイオレンスな作品、女性を侮辱する作品を見たら韓国映画だと思え」と周囲に言われ、とても傷ついたという記事を読んだことがあるが、国際映画祭などで紹介される韓国映画がバイオレンスものに偏っているのは否めない。昨年の東京フィルメックスでもリュ・スンワン監督が、「(韓国映画は)実際はテーブルでお茶を飲んでいるような作品が多いのに、海外の映画祭で紹介されるのはバイオレンスものが多いので、そういうイメージがあるようだ」と言っていたけれど。

この『インフルエンザ』でもとくに後半、監督自ら暴力ウイルスと語っているように、バイオレンスへの連鎖がひときわ際立っている。監視カメラを通して見るから余計にリアルで、日常的な凶暴性を映し出しているのだけど、フィクションなのだかノンフィクションなのだかだんだんわからなくなりそうなところが怖ろしい。


 空間軸、時間軸を歪めたような演出のSF『夜迷宮』(監督:ユー・リクウァイ)。

タイトルどおり迷宮そのもので、空間と時間は特定できない。なぜか『2046』を少し思い起こさせる。無声映画を見ているような気分。監督いわく、サイレント映画へのオマージュらしい。

踊ったり歌ったり姿が唐突に現実的で、シュールな空間とリアリズムの空間を自由気ままに移動しているような気がする。色彩感覚が大陸的。


 臨死体験を映像化した『鏡心』(監督:石井聰亙)。

映像は美しいし、ただ美しい映像をつなぐだけでなく、心象風景や臨死体験を象徴するような自然美をストーリーに乗せているところは、素人の私にさえ映像編集の上手さが伝わってくる。

ストーリー自体は、女優兼脚本家の苦悩を綴っているが、苦悩そのものは苦悩する者のみぞ知るとでも言いたげ。臨死体験の映像化というのはそれほど珍しい設定でもないような気がするので、面白さはあまりないかな・・・。


『愛なんていらない』(韓国版DVD)

2007-06-07 23:08:04 | K-Movie Notes


(Image source: nkino)
『人生の路』に代わって韓流フェスで上映されることが決まった『愛なんていらない(사랑따윈 필요없어)』(2006年11月 監督:イ・チョラ)。
出演:キム・ジュヒョク、ムン・グニョン、イ・ギヨン、ト・ジウォン、チン・グ

これもDVD持ってるのに・・・
でも、映画館で見なくていいかも・・・
韓流的メロなストーリー、と言ってもこれは日本のドラマのリメイクだった。

愛なんかいらないと言っていた2人が、「サランハニカ・・・」「サランハンダ・・・」と愛に気づくという、タイトルを見ただけで内容がわかりそうなお話。ほんと、そのままだった。なんの裏切りも、どんでん返しもなく。そして、いつどこで「愛は必要」に変化したのかが不明・・・(笑)。

この作品、昨年PIFFの南浦洞で公開直前の大プロモを展開していて、大きな紙袋(40cm x 54cm)をもらった↓。PIFFでは、あちこちで映画プロモ用の紙袋を配っているので、これをもらうのも楽しみのひとつ。

     

それにしても、もったいないほどの役者が揃っている。

ドラマ「プラハの恋人」で堅物刑事だったキム・ジュヒョクがホスト役。ジュヒョクは、コチラの方がアリそうな設定(笑)。ジュヒョクファンだったら、クラブ通い間違いなし。

やっぱり妹キャラだけど、ムン・グニョンは憎めない。国民の妹を抜け出すことって可能なのかしら。

『卑劣な街』でも脇役でがんばっていたチン・グは、ここでは道化キャラ?だけど、ちゃんと存在感あり。

そして、イ・ギヨン。この人が出てくるとちょっとゾクゾクしちゃう。こういう役者さんがいるとピシっとしまるのよね~『甘い人生』の時も、目が血走ってたけど、ここでも血走ってて・・・

役者も揃っているし、複雑なストーリーとか苦手でリラックスして鑑賞したいという方には、いい作品かも。


『かわいい』(韓国版DVD)

2007-06-07 00:06:04 | J.J.Y. Filmography


(Image source: nkino)

放置していたDVDのひとつ『かわいい(귀여워)』(2004年 監督:キム・スヒョン)
出演:チャン・ソヌ、キム・ソックン、チョン・ジェヨン、イェ・ジウォン

あちこち検索をかけたけれど、この作品に関しては、2005年ゆうばり国際ファンタスティック映画祭に招待された際のレポートぐらいで、日本語で書かれたレビューとか感想というのがほとんどなく・・・問題作だったから、誰も見ていない?(笑)。

公開当時のCINE21のレビュー( link to)はかなり良くて、チョン・ジェヨンの演技なぞは「これまでで最高の演技」と絶賛されている。確かに難解(というべきか?)な作品の中で、明快なキャラをカッチリ押し出しているところはさっすがぁー(これはファンの欲目)。でも、ジェヨンに限らず出演者の皆さんは、オフビートでシュールなツボもしっかり押さえていたように思う。

それよりもこの作品全体に流れる異様な(笑)空気というか、テーマというか・・・
とにかくこの作品の印象は、「シュールな無国籍映画?」だったので、当時の韓国でのレビューなどを読むと、喧々諤々だったことがわかり、やっぱりねと思った。映画の途中で席を立って帰る観客も多かったとか。

だってシュールな上に、扇情的だし、オフビートで流しているけれど、その辺を笑いとばせないと腹立たしいだけだ。その上、価値観とか倫理観が、歪んでいるのか、純粋なのか、混沌としている。
この家族が住む家自体、「混沌とした無国籍な」心象そのものを表しているように思える。

3人の腹違いの息子とムーダンの父(チャン・ソヌ)が、ある日次男が拾ってきた女性スニ(イェ・ジウォン)をめぐって繰り広げる話。父親も、長男(キム・ソックン)、次男(ソヌ)、三男(チョン・ジェヨン)もスニに何かしらを求めるのだけど、男と女にはなりきれず。純粋なのかバカなのかわからないスニの言動に振り回される。男たちが求めるものを知りながら、スニの反応はいつもいたって冷静・・・

お父さん役のチャン・ソヌ。この方、以前少し触れたけれど、『品行ゼロ』のチョ・グンシク監督の師匠でもあり、特に性の問題を世間に投げかける社会派・問題作を提供した監督で、この作品ではやっぱり弟子のキム監督に無理やり引っ張り出されて、演者として出演。

さて、三男役のジェヨン。冒頭いきなり、パンツ一丁でポンポコお腹丸出しで出てこられると、こちらはどこに目をやればよいのか(汗) なんだか、マンテク(『私の結婚遠征記』)とは別の意味でちっーともカッコよくないところがね ローカルなヤクザ役なのだけど、ソファに座ってバナナを食べている姿がキヨウォ。

「少年性」、「オトナになれないオトナ」、「家父長制度に対するカウンターイデオロギー」など男と女のあらゆる視点やら、キーワードでこの作品を紐解く clue はいろいろあるのだけど。結局、女1人をめぐる男たちには妄想の世界しかなくて哀れな気もするし、女は単に男たちの癒し的存在でしかない。男と女のリアリティがほとんど感じられない。

そして「かわいい」のは女でなくて、どうも男たちらしいというのは分かるようで、だんだん朦朧として分からなくなる(笑)。

ラストで、ジェヨンがひとり体当たり&頭つきで、古いアパートをなぎ倒して崩壊させるシーンがあり、「そんなバカなっ」て設定でもそれは理解できるのだけど、ガラガラガラと崩れたあとに残ったのは、女の笑顔だけって・・・うーん、それはよくわからない(笑)。
私の脳みそもドロドロと崩壊していくようで・・・


 


チャヌク x 3

2007-06-06 22:03:32 | K-Movie Columns


 昨夜こんな小さな記事を見つけました。
パク・チャヌク監督の今後の(?)作品のブループリントに、ジェヨンの名前が・・・

現段階では、あくまでも監督の願望ってことでしょうけれど、(ファン的には勝手に)そろそろ名前をあげてくれてもいい頃だと思っていました。『復讐者に憐れみを』のカメオだけっていうのも、もったいないし・・・。

ソル様と共演になると、『神機箭』のホ・ジノとの共演に続き、またまた『シルミド』メンバーと一緒ということですが・・・

期待しすぎると、肩すかしを食らったときのガックリ度が大きいので、ちょっとだけ期待しておきます。作品については何も書かれていないので、ブループリントというより、まだホワイトキャンバスなのでしょうかね・・・


パク・チャヌク “復讐シリーズは偶発的企画” (2007/06/05 seoulmetro link to)

パク・チャヌク監督はいわゆる ‘復讐シリーズ’ を作ることになった背景を明らかにした。 彼は 「復讐者に憐れみを (복수는 나의 것)」 の試写が終わった後の記者会見で、作品が一度でもさらに議論になればと思い、偶発的にシリーズを製作することになった事実を明かした。続いて パク監督は、「ソル・ギョング、チョン・ジェヨン、ムン・グニョンをキャスティングしたい」という意向を伝えた。


 少し前の記事にありましたが、最近日本でも公開されたオムニバス『パリ、ジュテーム』の姉妹作品となる『ニューヨーク、ジュテーム(New York, je t'aime/ New York, I Love You)』 に、パク・チャヌク監督も参加するそうですね。

これはすっごく楽しみにしています。ニューヨークは第2の心の故郷なので、いろいろな監督があのサラダボールの街をどう描くのか、『パリ、ジュテーム』を越えられるのか・・・チャヌク監督には、やっぱりダークサイドなニューヨークを期待してしまうかしら。

ちなみに、ニューヨーク編の次は、東京編も企画中とか。


 ちょうど1年前にCOEXの書店で手に入れた、パク・チャヌク監督の映画論評&エッセイ集「パク・チャヌクのモンタージュ&オマージュ」。

       

まったく読まないうちに(いえ、読めないっ)、7月に邦訳版が出版予定だそうです。あらら、やっぱりそんな予感していました。1年先に邦訳版が出るって知ってたのですが。はぁ、1年って早いですよね~。

「モンタージュ」の方は、リュ兄弟の話や、復讐3部作の製作裏話などがまとまって読めるので面白そう。ファン必読。邦訳版が出たら、真っ先に買います。