Addicted To Who Or What?

引っ越しました~
by lotusruby

冬の夜の気ままなDVD (2) ~「回し蹴り」&「ノンストップ」~

2006-01-31 19:45:04 | K-Movie Notes
シナペンチングからずっと借りっぱなしだった、「回し蹴り」&「ノンストップ」。

 「回し蹴り」(英語字幕版)
かつては強豪として華形だった弱小テコンドー部が、廃部の危機から巻き返しをはかる学園スポコン物語 。若き日の(ってまだ十分若いけど)ヒョンビン、キム・ドンワン(神話)が主演
ストーリーはいたってシンプルだし、お決まりエンディングなんだけど、青春学園モノってやっぱり爽やかじゃなくちゃね 。深~く考える必要もなく、さらっと楽しめる、そんな映画。バレエダンサー志望なのになぜかテコンドー部に入部したイ・ギウが可笑しい・・・

 「ノンストップ」
ノンストップシリーズの「ノンストップ4」から、神話、東方神起、S がゲスト出演したエピソード5本を収録した特別版。このシリーズ、「ニュー・ノンストップ」と「ノンストップ4」は、KNTVで放送中で、見るとはまってしまうシットコム(シチュエーション・コメディ)
「ノンストップ4」レギュラーは、ヒョンビン、Andy (神話)、ハン・イェスル、MCモンなど、今注目の若手がぞろぞろ出演している。ほんと、このシリーズ見始めると、ノリが軽くて面白いからノンストップになってしまうので要注意なのよねぇ~

(image source: innolife)

「甘い人生」 in London <Part 1>

2006-01-28 23:52:14 | K-Movie Notes

 

ロンドンで上映されている「甘い人生」 のレビューから
レビューを2本読んでみたが、これもまた、辛口なのか甘口なのか、よくわからない。ヨーロッパでは、韓国映画がどういう位置づけなのか知らないけど、まだ馴染みが薄いという感じが否めない。評価は、特別良くも悪くも書かれていない。
(以下、引用抜粋記事 translated by lotusruby)

 「Londonist」より
「甘い人生」は、パク・チャヌク監督の復讐三部作との類似点がある一方で、キム・ジウン監督は何か別のものを狙っているようである。奇抜なプロットはなく、至るところに含み笑いがある。「オールドボーイ」との比較においては、「オールドボーイ」は風変わりであり、クロムメッキの自転車に対して、飾り立てたパフォーマンス用自転車(BMX)である。両主役とも印象的で、彼らの真実への追求は、ギリシャ悲劇の響きをもつ。
たしかに、「甘い人生」は復讐劇であるけど、奇抜な演出がなくプロットはシンプル。意味を持たせる小道具とかセリフが散在しているところがミソ。「オールドボーイ」と比較して、「甘い人生」がクロムメッキの自転車 という表現はちょっと面白い
真実の追求は、悲劇の結末を迎えるということなのか。「甘い人生」で、ソヌが知りたかった真実(本当にカン社長が自分を殺そうとしたのか?また、その理由は?)は、結局最後まで明確にされず、わからずじまい。

「RTE.ie」より
キム・ジウン監督は、ソヌの内面に深く入り込んでいる。食べ物、天気、音楽を利用してソヌの感情を強調し、絶望感を描いている。
確かに、ソヌが食べるこってりチョコレートケーキ、リンチ後に土砂降りの雨の中に引きずり出されるソヌ、ソヌが少し戸惑いながら聴き入る弦楽奏  は、それぞれ印象的なシーン。内面を描き出していたのか。

同様のジャンルの映画と異なる点は、コメディの要素である。(中略)
寸言(短いジョーク)が散りばめられている。
ヒスに「アジュシ」と呼ばれてちょっとショックなソヌとか、ロシア密売人とのおかしなやり取りの場面は、その後の  ‘メインディッシュ’ 復讐劇に突入する前の  ‘アピタイザー’ みたいなものか。

「甘い人生」は、タランティーノ氏の薫陶を受けた監督達が、暴力描写やグラフィックスに頼って芸術性を生み出そうとするのでなく、彼ら自身の実力を映画製作でどれほど発揮し得るのかを、十分に楽しむことのできる例である。
タランティーノと言えば「パルプ・フィクション」が印象的で、暴力シーンが多かったことと時間軸があちこちに飛んでいたことしか覚えていない。この映画がカンヌでグランプリを受賞して以来、暴力と時間軸の行き来が、流行の映画製作手法となったことは間違いなさそうだけど、「暴力」と芸術性の関係は正直よくわからないなぁ

 


「PROMISE (無極)」試写会

2006-01-25 23:18:41 | Cinema な時間

昨日六本木でのジャパンプレミアが話題になった「PROMISE(無極)」の試写会@神奈川県民ホール行ってきました。

率直な感想は、思ったよりヨカッタ
Asian Fantasy 娯楽映画って感じで、楽しめる作品。芸術性とか、作品としての評価を追求する作品ではないけど。もちろんCGやら、中国映画特有のワイヤーアクション満載  「ありえなーい」場面続出だけど、そこは  娯楽映画  ですから・・・
色づかいや
小道具を含む美術構成は、オリエンタルなのかヨーロッパなのか日本なのか不明なものが混在していて、それはそれで面白い。

中国、韓国、日本とかそんな国境は全く感じさせない、ボーダレスな作品。出演者もそれぞれ個性豊かでよかった。なぜかこの映画、プロモでも、真田広之、チャン・ドンゴン、セシリア・チャンの3人しかクローズアップされないのだけど、このストー
リー、実はこの3人の三角関係でなく、四角関係。欠かせない役どころの、ニコラス・ツェー、この人がまた美しくてカッコよくて演技もイイのよねぇ。どうして、プロモに出てこないのが不思議だわ

真田広之扮する大将軍 光明と、チャン・ドンゴン扮する奴隷 崑崙。当初、真田広之とチャン・ドンゴンの配役は逆だったという話だけど、どちらが将軍/奴隷の方がよかったのか、そこはもう演ってもらわないとわからないなぁ。個人的には、チャン・ドンゴンが奴隷なんて・・・と思ってたけど、あんなに美しい奴隷は今まで見たことないわ。


Movie Plus 「知りたい!韓国映画舞台裏 [純愛中毒]」

2006-01-03 23:45:24 | K-Movie Notes

Movie Plus の「知りたい!韓国映画舞台裏 [純愛中毒]」を見た。(ネタばれあり)
「純愛中毒」コレクターズ特典 DVD に近いのかと思ったら、全く違う映像だった。もうひとつある「純愛中毒」がらみの
DVD「イ・ビョンホン中毒」を持ってないので、はっきりしたことは言えないけど、「イ・ビョンホン中毒」もほとんど特典 DVD と内容が同じだったとどこかに書いてあったので、これは別のところで製作された映像なのかな。
監督パク・ヨンフンの視点から、この映画をどのように作り上げたかを追っている。へぇーと思ったところをいくつかあげてみた。

 兄夫婦ホジン(イ・オル)とウンス(イ・ミヨン)、ホジンの弟テジン(イ・ビョンホン)が住む「家」が、この3人の関係をつむぐ重要なセットであること。

 兄ホジンの日常行動は非常に重要で、後に生きていた頃の兄と同じ行動(料理をつくったり、庭に水をまいたりする)を弟はそっくり再現するため、ウンスがテジンを受け入れるきっかけへと話を導くことになる。仲睦まじい夫婦を演じるイ・オルとイ・ミヨンの収録を、ずっと横から Brian は見ていたそうだ。

 テジンが事故後の昏睡状態から1年後に目覚めるシーンのため、Brian は5kg 減量したとか。1年間も昏睡状態だと、ヒゲがのびる方向はバラバラになるはずで、一方向にのびているとおかしいと、自分の顔のヒゲをすごく気にしているシーンなど、Brian らしい。

 この目覚めの場面や、雨の日に傘を持ってウンスを迎えに行く場面の演技は、セリフがなくて、顔の表情や体の動きだけで表現しなければならないので、Brian は難しいと感じたそうだ。

 初めて出会った男女の恋愛を描くのとは違い、同じ家に住む義姉に対する禁断の愛を、不倫ではなく、新しい愛として描くのは大変苦労したと監督は語っている
。イ・ミヨンも、ウンスがテジンを受け入れる場面には、神経が磨り減って、その場面を収録後、すぐに撮影に入れず、撮影が延期になったとか。

 この映画のテーマは魂の交換ではなく、「執拗な愛 」。この映画を見たお客さんがどう評価・分析するかはお客さん次第だが、映画を見た10人のうち2人でも、この愛情を理解してくれればいい、という監督の言葉で締めくくられている。

この執拗な愛を理解するのは難しい。狂気としか思えないし、純愛とは言えないような
原題「中毒(チュンドク)」は、この映画のテーマを上手くあらわしていると思う。
最終的には、騙されていると知りつつウンスはテジンを受け入れるのだけど、この2人は子どもが生まれて幸せになれるのだろうか? このまま、ウンスは騙されたフリをして生きていくのか?それとも、テジンの愛に勝てないと観念して、ホジンではなくテジンとして全てを受け入れるのか? 大きなお世話のようだけど、そんな疑問を見る者に与えるのも、監督の思惑なのかもしれない

(image source:innolife)