Addicted To Who Or What?

引っ越しました~
by lotusruby

映画祭を追いかけて

2005-10-31 22:18:46 | Cinema な時間

今月は、映画祭ネタばかりだった
PIFF、HIFF、TIFF と続き、へぇ~なんて思うことも沢山あったし、TIFF はお膝元だから、ちょっと覗いてみることもできたし。一旦映画を観続けると、なんか中毒状態で、次の映画を観ずにはいられないような気分。明日は何を観にいこうかと考えている。

 TIFF のチラシ類

TIFF もHIFF も週末に閉幕。「甘い人生」は HIFF の Golden Maile 賞逃したけど、映画祭自体を盛り上げるのに十分貢献した。
それにしても、HIFF での Brian ファンの熱狂ぶりは、業界関係者を驚かせたようだ。Chicago Sun-Times (Link to Chicago Sun-Times) に HIFF の意義に関する記事が載っているが、「甘い人生」上映館前では、上映前に、ファンが気を失って、救急車が出動したとか。

まぁ、要するに欧米ではまだ知られていないアジアのスター  がやってきて、ファンが取り囲みキャーキャー嬌声を発するなどという光景は、かつてこの Festival にはなかったということらしい。しかも、キャーキャー騒いでいたのは、Brian ペン達だけだったのだろうけど、この光景が相当奇異に映ったようだ。

HIFF はかつて、ホテルのバンケットルーム1つで事足りたようなイベントだったが、今回は、200作品が参加し、大勢の人が訪れた。Festival の名にふさわしい大イベントになり、Festival 自体がターニングポイントに来ていると、関係者はおおむね満足していると見受けられる。

確かに、ハワイは、アジアとハリウッドの真ん中に位置するわけであるから、2つの大陸をつなぐ何らかの橋渡し役なのかもしれない。

ちなみに、「甘い人生」のプロットの説明で笑ったのは、「(ソヌは)出会った人間のほとんどを殺していく」というところ。ほんと、一体何人殺したのだろう?DVD が届いたら、今度数えてみようっと。あらためて言うまでもないけど、この映画の主題は、ノワール  でありバイオレンス  ってことなのね。


批評いろいろ About ‘Three....Extremes’

2005-10-30 20:35:58 | K-Movie Notes


28日からアメリカで公開された 「Three.... Extremes(邦題:美しい夜、残酷な朝)」の批評が一斉にアメリカ各紙(Seattle Times、 Boston Globe、San Fransisco Chronicle、New York Times)に掲載されている。

総じて、3つのストーリーでは、香港篇「Dumplings」が、最も高く評価されているようだけど、映画全体としての星の数(満点5つ)は、2.5~3.5というところで、やや辛口
まぁ、万人ウケするような内容じゃないし、
確かに香港篇が最も理解しやすい・・・ということもあるのかな。韓国篇「Cut」は、extreme な部分(狂気、異常性)描写、とくに指の切断が強烈  だったみたい。

New York Times 紙だけが、「Cut」 を中心としたパク・チャヌク監督に関する記事構成になっている。パク・チャヌク監督についてまわる質問は、彼が格調高いB級映画(暴力や残虐性を扱う映画)を製作しているのか、それとも、深刻に情緒的かつ倫理的な問題を探求するために(B級という)様式を利用しているのか、ということ。
監督は、観客には自分の作品を、頭でなく、体  で感じて欲しいそうだ。その目的を追求する限り、exploitative (B級)という言葉は自分についてまわるだろうとも語っている。しかし、「Cut」を体で感じて欲しいと言われても、体中が痛くなりそうで、ちょっとつらいんですけど
 
また、この作品の主題が、美学というよりは
社会学に属するという見方も、New York Times らしい。
個人的には、Brian が出ていても DVD を買うつもりもない
正確には、買う勇気がない。映画館だから観ることができたのであって、家で観ないと思う。だって、タイトル通り、extreme なんだもの。それだけ、印象が強烈だってことは間違いないけどね・・・

 ちょっとツッコミたいことが・・・
朝鮮日報の記事で、この映画、「初日の興行売上11,900ドルで好評」とあるけど。
この映画の公開はおそらく大都市だけだと思う。アメリカの片田舎の映画館で上映されるとは思えない。大都市の映画のチケットは6~9ドル。平均7ドルで計算しても、1日の動員数は1700人程度。19館で公開されたわけだから、1館あたりの1日の観客数は約90人。これって、単館系としては興行的に好評といえるの?単位がよくわからないなぁ・・・

♪_/_/_/ 今夜のおやすみ K-POP _/_/_/


 ClaZziquai Project 2集より 「Fill This Night」
「私の名前はキムサムスン」を手がけてヒットしたClaZziquai。
このアルバムは、どの曲をとっても楽しめて、今、とーってもお気に入りの1枚。


韓国映画雑感

2005-10-29 23:49:54 | K-Movie Notes

東京国際映画祭の会場でこんな冊子をもらったので、読んでみたら面白かった



「ASIA MOVIE WEEK」  INAUGURAL ISSUE PUSAN&TOKYO 2005 と書いてあったので、この冊子は創刊号だったようだ。サイトもあるが、どうやら、シネマギョーカイ関係者向けのものらしい。
この冊子で取り上げられていた、日本における韓流についてひとこと・・・
(要約文()の原文英語)

 日本の韓流ブームはまだ冷めやらずであるが、日本の映画業界では、韓国映画の輸入はリスクの伴うギャンブル。韓国ドラマは人気があっても、映画に対する反応はまだ鈍く、次々と大作が公開されても、興行成績では「シュリ」や「猟奇的な彼女」に届かない。韓流ブームはドラマから火がついたため、映画には力強さがないと・・・

たしかに、大半の韓流ファンが、まず「ドラマ」から入ったと思うし、ドラマの面白さから他の領域にも波及しつつある段階だから、まだ映画に対してそれほど反応がないのかもしれないなぁ。映画よりドラマの方が、親しみやすく、内容もソフトだし。
韓流にハマっていない映画好きの友人に聞くと、「シュリ」がやっぱり一番だと言っていた。「シュリ」の日本での公開は2002年だから、それ以来進歩してないってことなのか、あるいは、あの映画がやはり、韓国映画のターニングポイントだったからなのか?

 しかし、映画の輸入金額はどんどんつりあがるばかりで、ある(映画)輸入業者は、「韓国側が製作費以上の契約金額を提示するため、ハリウッド以上に傲慢だ」と不満をもらしている。そして、最近日本でヒットしたと言われている映画は、必ずしも映画の内容が評価されているのではなく、一部の俳優の人気に支えられている・・・

実際、熱烈なファンがリピータとなって映画館に足を運んでいるケースも多いので、映画のストーリー性ではなく、ファンの熱き想いが興行成績を牽引しているとも言えると思うなぁ・・・ それでも、最近はタレント性にかかわらず、どんどん色々な映画が入ってくるから、観客の目も肥えてきて作品を取捨選択するようになるのではないかしら。最終的には、ブームに関係なく、本当に韓国映画が好きな人がイイ映画が楽しむようになると思うけど。

さて、この韓流ブーム一体いつまで続くのか・・・ 自分への問いかけでもある 
そして、Brian の次回作はどうなったのかな?
次回作公開時には、すっかりブームも落ち着いているだろうな・・・

lotusruby の見たい韓国映画
「私の頭の中の消しゴム」
「親切なクムジャさん」
「ウェルカム・トゥ・トンマッコル」
「台風」
「家門の危機」 ・・・ なんかリストアップしてたら止まらなくなりそうなので、ここで Stop



東京国際映画祭 ~「シレンティウム」~

2005-10-27 23:35:40 | Cinema な時間

オーストリア映画「シレンティウム」を観た
自分の記憶ではオーストリア映画なるものをこれまで観たことがなかったような。
この映画は、ウォルフ・ハースの小説が原作。シレンティウムとは、ラテン語で「沈黙せよ」という意味。



観る前は重苦しいサイコスリラーかと思いあまり期待していなかったけど、物語の展開はサクサク、テンポがいい 
ザルツブルグで謎の死をとげる一人の男の真相を追いかける私立探偵の話だが、思いもかけない展開となる。
扱う題材が、カトリック教会というヨーロッパの精神的聖域に踏み込んでいるところも、ザルツブルグというヨーロッパ屈指の芸術都市が舞台というところも見所で、薄汚い探偵を演じる主演のヨセフ・ハダーはイイ味だしてる

犯罪モノなので残酷だけど、ウィットも効いていて、さらっとソースでフルコースを食べた感じ。
この映画、ドイツ語圏では人気があるというがよくわかる。


Various 「Three....Extremes」

2005-10-25 01:44:44 | K-Movie Notes

アメリカでも、今週末から “Three.....Extremes”(邦題:美しい夜、残酷な朝)が公開というので、ちょっと販促資料等を比較してみた。公開先のお国柄、文化テイスト、観客の嗜好性が顕著に現れていて、ちょっと面白い。

アメリカのポスターは、完全にオリエンタルホラー色を前面に押し出しているし、韓国のポスターは、人間の二面性・意外性をオドロオドロに表現してる。それと比較すると、日本の販促物はどこかマイルド、extreme な部分は最小限に抑えているような気がする。タイトルだってドラマのタイトルみたいだもの。


アメリカのポスター        韓国のポスター
    

日本のチラシ            日本のDVDカバー
  


東京国際映画祭 ~「春の雪」~

2005-10-24 23:55:49 | Cinema な時間

3日続けて映画祭。今日は「春の雪」
舞台挨拶に登場したのは、行定勲監督、妻夫木聡、高岡蒼佑。
妻夫木君は先日の釜山国際映画祭でのことを質問され、「自分の名前は知られていないとおもったのに、思いのほか知られていたことに驚いた」こと、「釜山国際映画祭は国をあげて盛り上げようというパワーを感じた」ことを語ってくれた。さすがにトイレ中座はなかったです(笑)

そして会場には、この映画の主題歌を歌っている宇多田ヒカルが登場
実は 通路脇に座っていたlotusruby、係員に中央席と交換してくれと頼まれた。出入りしやすい席にきっと関係者が来るんだろうなぁと予想していたら、宇多田ヒカルご一行様 。おかげでlotusruby は、主催者が宇多田ヒカル用に用意した中央ド真ん中の席で映画を見てしまい、宇多田ヒカルも間近で見ちゃった。



さて、「春の雪」。批評家からは酷評されているようだけど・・・
「春の雪」は高校時代に読んで印象が強かったので、本棚の奥にまだ当時の文庫本が残っている。映画は小説のイメージとはかなり違っていた。
やはり、こんな名作が今まで映画化されなかったのは、この三島由紀夫の作品がいかに奥深くて、ビジュアル化が難しいかを物語っているような気がする
ビジュアル化されたものを目にしてもなお、原作のイメージが頭から離れないというのは珍しい。たいていはビジュアル化されたものに置き換わってしまうものだけど

今週末10月29日公開。


東京国際映画祭 ~「ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!」~

2005-10-23 15:01:18 | Cinema な時間

今日も映画祭に行ってきた。

 ← 昨夜のレッドカーペットのニュース

ワンコ好き、Aardmanファン、Gromit ファンには、もう
たまらない「ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!(Wallace & Gromit: The Curse Of The Were-Rabbit)」。

Nick Park監督と、Wallace、Gromit が舞台挨拶に駆けつけてくれた。
Gromit (もちろん着ぐるみだけど)、抱きしめたいほどキャワイイ
この映画で登場する新しいキャラの一つはウサギ
撮影のために、500体ものウサギをクレイで製作したとか。
クレイアートの撮影は時間がかかることで有名だけど、1日にたった3秒分のシーンしか撮影できないこともあったそうだ。
シリーズ最初の作品「A Grand Day Out」(1989年製作)から数えて4作目となるが、これまでの30分前後の短編とは異なり、今回は長編85分。Wallace & Gromit を思う存分楽しめる
粘土で作られた人形たちが、こんなにも heart-warming な映画になるなんて、ほんと不思議というか、人間の顔が出てこなくても、製作に関わっている人々の思いがいっぱい込められている。
日本では2006年3月公開。


第18回東京国際映画祭開催 ~「恋愛の目的」~

2005-10-22 17:29:14 | Cinema な時間

第18回東京国際映画祭(TIFF)が、本日開幕
昨年、Brian 出演の「美しい夜、残酷な朝 ~Cut~」と「誰にでも秘密がある」2作品が特別招待部門で出品されたのが、つい先日のことのよう。もう1年経ったのね~

 @地下鉄六本木駅通路

今年も韓国映画は数多く出品され、コンペ部門に「恋愛の目的」、招待部門 に「親切なクムジャさん」「B型の彼氏」、アジアの風部門ではパク・チャヌク監督の初期の作品「三人組」などが出品されている。

今日はたまたまチケットが取れたので「恋愛の目的(Rules of Dating)」を見てきた。
パク・ヘイル&カン・へジョン主演。
高校の英語教師ユリム(パク・ヘイル)は、ガールフレンドに隠れて、一歳年上の教育実習生ホン(カン・ヘジョン)に執拗にモーションをかけ、酒の席でホンに「寝たい」と言い出す。ホンには婚約者がいるが、ユリムと体の関係をもってしまう。そして、お互い気持ちの駆け引きをするうちに、2人の間にはいつのまにか「恋愛」が・・・



カン・ヘジョンは、「美しい夜、残酷な朝 ~Cut~」で Brian の妻を演じた人。当然だけど、あのオドロオドロした作品の中のカン・ヘジョンと同一人物とは思えなかった。

初めは、お色気ラブコメかと思ったけど、2人の気持ちの揺れが丁寧に描かれ、恋愛の本質を突いているようで、とてもよかった。ウィットも効いていて、笑えるところは笑えるし、ホロリとさせられるところもあって、韓国映画らしくて、私はこの作品はとてもスキ。 

 


キム・ジウン監督 only

2005-10-09 19:08:08 | K-Movie Notes

9日PIFF招待作品「甘い人生」上映に、Brian もエリック(神話)も舞台挨拶に駆けつけなかったみたい。キム・ジウン監督だけの登場だったようで、その時の話の記事(マネートゥデースターニュース釜山)から(自動翻訳後リライト)。「甘い人生」がもっと理解できるかも。

 Source: naver.com

キム・ジウン監督は、映画における、中年男性俳優たちの比重が小さくなっていることを憂慮している。外国映画と比べて「
韓国にナイスミドルのキャラクターがない」と残念に思っており、自分の映画の中では、こうした男優だちのキャラクターを生かしていきたいと考えている。
たしかに、「甘い人生」でソヌのボス役のキム・ヨンチョルの存在感とキャラは、光っていましたね。

また、「甘い人生」に関して、「映画の中イ・ビョンホンが蛍光燈をつけたり消したりする理由を説明してくれ」と言う質問に、「『イ・ビョンホンとエリックはどうして来なかったのですか?』という質問でなくて良かった」と言って、客席の笑いを誘った。
「内面の空虚さや退屈さ」「完璧な人間が、自分ひとりになった空間での本当の姿を表現したかった」と明らかにした。
なるほど・・・あのパチパチにはそんな意味が・・・

また 「ストーリーが貧弱だと言われてることが多いが、ストーリーラインは、内面の振動によって予測できないない破滅を迎える男の悲劇的な話にはふさわしい内容だったと思う」と説明した。
ストーリが貧弱かどうかはわからないけど、解釈が必要な部分もありましたね・・・

もうすぐDVDの発売だし、今度見るときには、新たな発見があるかも

 リクエストにお応えして??
  Source: 甘い人生HP


「四月の雪」鑑賞

2005-10-05 23:55:25 | K-Movie Notes

レディースデーじゃなかったら怒るかも
映画というより、2時間ドラマを映画館で見たという感じ。

自慢じゃありませんが、わたしは人一倍涙腺  が弱い。
「私の頭の中の消しゴム」の予告編だけで、ウルウルしちゃったのに、「四月の雪」本篇ではまったく泣けなかった。
自分でもちょっとビックリするぐらい、ウルウルも、切なさも感じなかった。

セリフがすごく少ないから、その分、感情の流れとか、かなりの演技力が要求される内容。
2人はそれぞれのどこに惹かれたの?
これって復讐なの?
ソヨン(ソン・イェジン)は本当にインス(ヨン様)が好きなの? と、
質問したくなっちゃう。
大げさな感情表現はあえて避けて、感情を押し殺した演技で訴えようとしたのかな。
でも、心に残るセリフもなくて・・・うーん、わたしの鑑賞力が鈍いのか・・・

そういえば、Brian の映画を見るときには絶対しないけど、ポップコーンをばっくばっく食べながら見たのがいけなかったのかも・・・
ヨン様みあねー