Addicted To Who Or What?

引っ越しました~
by lotusruby

[ソウル④] 映画 『彼女はかわいかった』 鑑賞

2008-06-26 23:55:12 | K-Movie Notes



『彼女はかわいかった』
原題: 그녀는 예뻤다
監督: チェ・イクファン
声: キム・スロ、カン・ソンジン、キム・ジンス、パク・イェジン


『カン・チョルジュン』 が映画館での韓国映画上映枠を独り占めしているような状態だったので、他の韓国映画の上映はチョロチョロ。『クロッシング』 と 『腹黒母娘』 は時間が合わず、光化門シネキューブで上映していた 『彼女はかわいかった(彼女は美しかった?)』 を見てきました。

この作品は、実写を基にした韓国初のアニメグラフィック映画で、各フレームの上に線と色を乗せるロートスコーピング技法という技法を採用しているそうで、イメージとしては、実写フィルムに、ペイントで色づけしたような仕立てになっていました。実写とアニメの長所を生かしているとも言えますが、どっちかにしてくれと思うかもしれません。アニメ系は普段あまり見ないので、個人的には斬新に映りました。

プレイボーイのキム・スロ、スーパーロマンチストのカン・ソンジン、一生片思い男のキム・ジンスの三十路男 3 人が、それぞれの恋愛スタイルで 1 人の女性(パク・イェジン)をめぐって争奪戦を繰り広げるラブコメディー。制作からすでに 2 年も経っているそうです。

このメンバーならわざわざアニメ仕立てにしなくもいいのにと見る前は思っていたのですが、アニメ仕立てにすると、実写ではあり得ないファンタジー的な要素や背景を加えやすいという利点もあるのでしょうかね~。

すごく不思議なアニメで、線が太くなったり細くなったり、色彩もコッテリした色使いだったり、パステル調で透明感が出ていたりと、見ていて面白かったです。実写とアニメを同時に見ているようで、実写をアニメというフィルタを通してみているようで、普通のアニメより、奥行きがあるというか、表情や動作にとてもリアル感が加わっています。

          
     上: アニメ 下: 実写シーン (比較しちゃうと実写でよかったのにと思ってしまいますが
) 

ストーリーは、ラブコメだし最初から想像つくと思いますが、最終的にパク・イェジンが誰を選ぶのかということに尽きますかね (笑)。誰を選ぶかは、途中伏線でわかってしまいましたが・・・

30 代男子のちょっとオチャメで、少年っぽいところを、三者三様にうまく描いていたと思います。 ある意味、安心して見ることのできるトレンディ風ドラマで、個人的には、嫌味も感じられず、お洒落なカフェでお茶  を飲んでリラックスできるような、そんな作品でした。

最後にはアニメから実写に移行して役者さんたちが顔を出してくれないのかしら~などと淡い期待を抱いていましたが、最後までアニメでした(当然だけど・・・)。


 


[ソウル①] 映画 『カン・チョルジュン: 公共の敵1-1』 舞台挨拶付き鑑賞

2008-06-23 21:57:20 | J.J.Y. Filmography


19 日に公開された 『カン・チョルジュン: 公共の敵1-1』 の初週末の興行は、4 日間で動員 130 万人を超え、なかなか良い出足のようです。全国の公開スクリーン数 760 ヶ所で、大量にスクリーン数を抑えることができたことが成功の要因だとか

そんな、『カン・チョルジュン』 をソウルで見てきました。シネコン系は、どこの劇場も、韓国映画は『カン・チョルジュン』、その他は海外映画というラインナップが中心で、私が泊まったホテル近くの映画館では、夜の回は空いているだろうと思って行ったら、とんでもなく、満席でした。

そして、幸運にも舞台挨拶も 2 回観ることができました
江東署強力班チームからは、ソル・ギョング、カン・シニル、キム・ジョンハク(CGVヨンサンの時)。
ナップンノムチームからは、チョン・ジェヨン、キム・ナムギル(イ・ハン)、ヨン・ジェウク。
カン・ウソク監督は来ておられませんでした。ちょっとどんな監督さんか見てみたいと思っていたのですが・・・

舞台挨拶の模様は、コチラ   FlipClip [6/25(水) 23:59 に下げます]
6 月 21 日(土) @タンソンサ

*画質はあまりよくありません。カン・シニルに移るところで、メモリ切れ 

[2008/06/28] 動画下げてしまったので、一部キャプってみました。

    

チョン・ジェヨンはすでに「漂流」モードに突入しているようで、昨年 10 月にウットリ見とれたほどスッキリイケメン風なお姿の時より、ほっぺたが丸~くなっていました(笑)。ちょっとカワイイって感じでしたが・・・

生のソル様、初めてでしたが、いやいや、さすが大スター、カッチョよかったです。
ソル様とジェヨンが対照的で笑いました。実際はとてもスマートな感じなのに、映画の中でメタボ腹をさすっていたソル様と、なぜか実際ではスーツ姿がぎこちないのに、映画の中では頬もスッキリ、スーツ立ち姿が決まっていて何ともいえずカッチョいいチョン・ジェヨン。この 2 人を生で同時に見ることができるなんてシアワセ~


キム・ナムギルはイ・ハンから名前を変えたそうですが(本名に戻した)、『モダンボーイ』 にも出演しているそうで、活躍中の若手俳優ですね。7 月には来日するようですが・・・。映画の中では小さな役と言っていましたが、小さな役どころか、かなり見所がありました。カン・シニルは元気そうでしたが、やっぱり以前より顔色がすぐれないような気がして心配

さて、作品はというと、あちらのレビューでは、90 年代風の時代遅れだとか、公共の敵のコメディ化に対する酷評がある一方、ソル・ギョングとチョン・ジェヨンの好演についての好評が入り混じっているようですが、私の最初の印象は、コミカルな部分と公共の敵という命題のシリアスな部分のバランス具合がとても高度 (ある意味、絶妙) という感じがしました

タイトルも 『公共の敵』 ではなくて 『カン・チョルジュン』 にしてスピンオフ的にしたところも、見終わるとなるほどね~と思ったのですが、公共の敵も笑いをとっていたけれど、圧倒的に可笑しかったのはカン・チョルジュンのキャラなので、この作品はあくまでも 『カン・チョルジュン』 であって、『公共の敵 3』 でなくて正解なのだと思いました。

ストーリーは、刑事モノですから、お決まり通りですが、細かいところで言葉がわからなくてもかなり笑えます・・・というより、面白さがキッチリ伝わってくるので笑えると言った方がいいでしょうか。脚本がチャン・ジン監督なのですから当たり前ですが、あちこちチャン・ジンっぽいところでニンマリ  できます。

ジェヨンについては、ツッコミどころ満載でネタバレするとこれからご覧になる方が面白くなくなってしまうので控えますが、なにしろ、「회장님 (会長様)」 ですから。この先、ジェヨンの会長役が見られるかどうか。チョン・ジェヨン vs ムン・ソングン の場面もお気に入り。そして 「理想の伴侶役」 も見せてくれるので、個人的には大爆笑でした。

この作品、全体的にアップのショットを多用していて、人を描くことに重きを置いているように思えました。でも、アップのショットが多いのに、あざとさの見える人がひとりもいないことに、ちょっと感動すら覚えました。主演 2 人はもちろん、カン・シニル、ユ・ヘジン、イ・ムンシクと楽しい演技派アジョシたちも、若手たちも。「演技の上手い人しか使わない」 と自信を持っておっしゃる監督のこだわりですかね~。

さて、日本で公開される日は来るのでしょうかねぇ~


カン・チョルジュンごと

2008-06-19 22:13:57 | Suda on J.J.Y.


本日より 『 カン・チョルジュン: 公共の敵1-1』 大公開

昨夜からすでに上映していた映画館もありましたが・・・。今週末、映画館にかかっている韓国映画はほぼ 『カン・チョルジュン』 一色に近いようです。その他は海外の映画ばかりです。

ここ2~3日の記事から抜粋したものを覚書 (*注:私流訳) にしておきます。

毎日ガンガンあがってくる記事を全部読んだわけではありませんが、トークのネタはかぶっていることが多いので、たぶん、これでほとんど今回のジェヨンに関するカン・チョルジュンネタは網羅できているような気がするのですが、そうでないかもしれません(笑)。

偶然にも挿入された焼肉シーンのおかげで、今、ソウル市民の最大の関心事、アメリカ牛肉問題と微妙に絡み合い、「公共の敵」 というこのタイトル自体が問題を揶揄しているようでもあり、そんな力も借りながら、大ヒット御礼ならいいのですが・・・。

 

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 「悪役第一歩 チョン・ジェヨン 脂っこい公共の敵だとからかったんですよ」
(SPN [2008/06/18])

                    

「コメディーだと思いました。「公共の敵」と分かっていれば出演をしなかったでしょう。」 『カンチョルジュン』に出演することになったきっかけは、(監督に) 「だまされて」 と明らかにした。

映画 『神機箭』 撮影中にカン・ウソク監督から 「コメディー映画をひとつしよう」 と提案されたので、シナリオも見ずに受諾をしたら、あとで 『カン・チョルジュン』 にキャスティングされたという噂が聞こえてきた。

実際、チョン・ジェヨンは 『カン・チョルジュン』 出演に負担を感じていた。 それで『公共の敵2』 出演オファー(チョン・ジュノの役)の時も固辞した。

チョン・ジェヨンは演技派俳優として知られながらも、このシリーズに負担を感じた理由は、とんでもないことに、 「スーツ姿に自信がなかったため」 と説明した。 そういえば、出演作品の中でスーツを着た姿は記憶にない。 チョン・ジェヨンも 「『カン・チョルジュン』で初めてスーツをまともに着た」 と打ち明けた。「実際、家にスーツは一着もなかったです。 慶弔事にも借りて着て行ったぐらいです」(中略)

すでに2人の公共の敵があったのでチョン・ジェヨンとしては差別化が必要だった。 それで、チョ・キュファン(1編の公共の敵)、ハン・サンウ(2編の公共の敵)で表わした極悪な姿を隠した。

ここにチョン・ジェヨンは洗練されたチョ・キュファン、ハン・サンウとは違い、パリッとしたスーツ姿にやぼったさをかぶせた。 高価なスーツに似合わない、もじゃもじゃしたヘアースタイルに、なまりまじりの標準語と尊敬語、時々見せるが地位にそぐわないコミカルな部分で、イ・ウォンスルというキャラクターを完成させた。

「ポスターを見て人々が私と分からなかったそうです。 とても脂っこさが出ますか?」

(中略)

チョン・ジェヨンは、「次にまた悪役を引き受けたら、路上で私に石を投げる人ができるぐらいの極悪な演技を見せることができると思います」と話した。 
 

 

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 映画 『カン・チョルジュン』 イ・ウォンスル役 チョン・ジェヨン
  前編でレベルの高い悪役と比較されるかと出演に苦心
    監督を信じて撮影決心 チョン・ジェヨンらしく演技
( Segyo [2008/06/18])

                           

俳優チョン・ジェヨンが映画でこれまで見せてきたキャラクターには、常に 「気さくな」 との修飾語が欠かせない

組織暴力団でも、農村未婚の男性でも、つばめでも、チョン・ジェヨンが演技すればそのどんなキャラクターも、気さくだったり素朴に見える不思議な魔力が潜んでいる。 実際の姿は、ただ平凡なことこの上ないチョン・ジェヨン自らも、そういう部分を認めている。

「私が引き受ける役割は、常にキャラクター上1ヶ所どこか粗末な部分がある設定になっています。 恐らく私が持つ俳優としてのイメージが、色々な関係者たちにそういうキャラクターを任せるようになったようです。」 ・・・ しかし今回は若干違う。(中略)

「今回は私だけの色が明確にあらわれるコミカルな部分も取り入れた公共の敵です。笑いを与えれば観客らが感情を移入して、ややもすると公共の敵を理解できてしまう危険性があるでしょう。 それでコミカルな演技をしながらも、はるかに冷静な姿をお見せしようと努力しました。」

(それが)吉と出るか凶と出るか、確率は半分だというチョン・ジェヨンは、それにこもかかわらず、今回演じた公共の敵は、前作と差別化された姿を見せることができるよう点で、自信をのぞかせた。

「世の中に良いチンピラがどこにいます。 チンピラはみな悪いやつらでしょう。 しかも今回の公共の敵はより一層社会的な様相を帯びていて、前作より一層現実的な悪役キャラクターです。」

このように多層的で立体的な悪役をお目見えするためにチョン・ジェヨンは、今回多様なトリックを駆使した。 その代表が、なまりだ。(中略) 映画のためにその間多様ななまりを駆使しただけなのに、妙に彼がなまりを使うと、実際そのなまりを使う地域出身のように見える。

「私のイメージがそのようです。 本来この映画出演を反対された知人の方が映画を観覧して、私におっしゃいましたよ。 本当にチョン・ジェヨンらしく演技しましたって。 私から観客の方々が感じる特別な何かがあるようです。」

今回の映画を通じて、観客らはいつのまにか、チョン・ジェヨンのまた別チョン・ジェヨンらしい魅力に惹かれるようだ。


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 「私よりもっと悪い公共の敵はいない」
( Sportskhan [2008/06/16] )

          

お人よしそうな豪快な笑いに親しみを感じた。停滞している韓国映画のリリーフ投手として期待を一身に受けている映画 『カン・チョルジュン:公共の敵1-1』 (以下、『カン・チョルジュン』 監督カン・ウソク) の主人公チョン・ジェヨンは、町の一杯飲み屋で気軽に会える気さくな兄さんのようだ。 映画で演じた 「公共の敵」 の非情な感じは全くなかった。 作品ごとに、いつも先入観を跳び越えるチョン・ジェヨンの話を聞いてみた。


#私は絶対にホワイトカラー体質ではありません

チョン・ジェヨンは 『カン・チョルジュン』 で、表向きは前途有望な若い企業家、実状は組織暴力団ボスのイ・ウォンスル役を担った。 自分の息子には大変心優しい父親だが、他人の子供らには刃物を与えて殺人指令を下す非情な人物だ。『血も涙もなく』 以後引き受けた真の悪役だ。

「初めて一片の同情の余地もない真の社会悪を演じました。『血も涙もなく』 で演じた悪党は、個人的な性格障害に近いです。 今回のイ・ウォンスルは私たちの社会では消えなければならない真の 「公共の敵」 ということができます。」

チョン・ジェヨンと 「公共の敵」 との縁は今回が初めてではない。 『公共の敵 2』 でチョン・ジュノが引き受けた役のオファーを受けていたが固辞した。

「その時の役が、我が国5%の中に入るラグジュアリーな富裕層に属する人物なのに、私とは合わないように思ったのですよ。 それでも、今回の 3 編では、組織暴力だと私が演じることができそうでした。 カン監督をはじめとして、『シルミド』 で一度呼吸を合わせたスタッフばかりで本当に楽しく撮影しました。」

チョン・ジェヨンが映画を撮影しながら、最も大変だった点は衣装だった。 デビュー後初めて高級洋服を着て撮影した。

「今までいつもみずぼらしい服を着ていました。 しかし、今回引き受けたイ・ウォンスルは対外的には若い企業家であるため、1着当たり 250 万ウォンの高級洋服を初めて協賛受けなければなりませんでした。 協賛を受けて着てみると、やはり不便だったんですよ。やはり私はホワイトカラー体質ではありません。」

# まだ力不足の俳優であり、父親である

チョン・ジェヨンは、今回多くの映画ファンらの期待通り、非情ながらも一方では人間味が見える複雑微妙な役割をこなした。いつもオーダーメード服を着たように役をきっちりこなす彼の姿は 「天生の俳優」 だ。 彼の幼い時期の夢も俳優だったのだろうか?

「いいえ。 記者やPDでした。 漠然と創造的仕事をすることができると思っていました。 今考えてみれば、そうならなくて良かったみたいです。 あまり荷が重い職業でしょう。 俳優をすることになったことが大いなる幸甚です。」

「能力に比べて、周囲から正当に評価を受けていないようだ」 と話しかけると、チョン・ジェヨンは慌てたように手で遮った。

「まだ力不足な俳優です。 役を引き受けるたびに、私が演じることが想像できないという声を聞きます。 今回の映画もそうで、『知り合いの女』 で私がイ・ナヨンとメローをするという話のときも、『神機箭』 で史劇をするという話の時もそうでした。まだ役割にかろうじて合わられる水準です。 最善を尽くして熱心にするならばいつかは認められる時がくるでしょう。」

チョン・ジェヨンが‘演じたイ・ウォンスルは、仕事だけでなく、父親としても最大限キメ細かく努力する。 実際の生活では、二人の子供の父親であるチョン・ジェヨンはどうだろうか?

「子供たちがまだ小さくて、親父が俳優なのかは分かっていても、どの程度有名かはよく分かっていないです。父親としては事実0点でしょう。 少し、気を遣おうとすると、子供は 「どうしてそんなにオーバー」 なのかという雰囲気です。 ハハハ。 宿題は全く手助けできません。 この頃では、英語を習っていて、ほとんど私の分からない単語です。良い俳優と父親になるためには本当に絶えず努力しなければならないようです。」

すべてのことに常に最善を尽くす人間味あふれる彼の姿に、ますます信頼感を抱いた。

 

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『ザ・ゲーム』 (DVD/韓国)

2008-06-14 21:39:34 | K-Movie Notes


『ザ・ゲーム』
原題: 더 게임 (2008年1月)
監督: ユン・イノ 
出演: シン・ハギュン、ビョン・ヒボン、イ・ヘヨン、ソン・ヒョンジュ


最初から原作が漫画 (新田たつおのコミック「チェン爺」) だとわかっているので、荒唐無稽なストーリーだろうとは思っていたけれど、実写にして、この作品が証明したことは、演じた俳優さんたちは凄いということかな。

貧乏な路上の絵描きミン・ヒド (シン・ハギュン) とリッチな爺さんカン・ノシク(ビョン・ヒボン)が単純な賭けをする。賭けに勝った者が相手から自分の望むものを手に入れるという話。賭けに勝てばノシクから大金を得ることができたはずのヒドは、賭けに負けてしまい、ノシクが望む若い肉体を差し出す羽目になる。つまり、Body Exchange (肉体交換)。「そんなことはありえないでしょ?」 とか 「拒否反応とか無いわけ?」 とか突っ込みを入れても意味がなく、何しろ原作は漫画なので・・・。

妙なところだけはリアル描写にこだわり、肝心なところはリアリティとは隔離していながら、平然とこの両者が共存しているのが、この作品の独創的なところなのかも知れない。この 2 人の肉体交換の手術シーンは妙にリアルに描写されながら、理論的にはまったくリアリティがないんだけどねぇ (苦笑)。

最近の医療ドラマでも、うんざりするほど (個人的に苦手意識があるので) 開腹、開胸場面が出てくるけれど、ここでは、別の意味でとても斬新な、見たこともない手術だったりする(笑)。ともあれ、そこで躓くと先に進めないので・・・と言いながら、すでにやや凹みモード。

そんな凹みの私を引っぱってくれたのは、出演陣だったと思う。これだけの役者が揃って初めて成立したというか、ある意味、役者の演技力に頼りきった作品でしょう

肉体交換がもたらす 2 人の人間の変化が見所。

平凡な青年ヒド役だったハギュは、ヒドの肉体を被った爺さんノシク役のハギュになり、
リッチな爺さんノシク役だったビョン・ヒボンは、爺さんの肉体を被ったヒド役のビョン・ヒボンになり、さらに複雑な展開が・・・

ヒド、ノシク、シン・ハギュン、ビョン・ヒボンがぐるぐる入れ替わっているような錯覚に陥ったり、1 作品の中で、同じ顔で何役もこなしているハギュとビョン・ヒボンは、なかなか見ごたえがあった。

助演陣もこれまたスパイスの効いたキャラがずらり。
ノシクの妻役イ・ヘヨンはキレがいいし、ヒドのおじさん役ソン・ヒョンジュのあの場面はちょっと背中がゾクゾクするような演技。ヒドの恋人役イ・ウンソンはカワイイし、ノシクの友人役チャン・ハンソンは、最近よくお見かけするような・・・と思ったらヨン様ドラマ。

そして、エンディングには 「ええっ、そこにたどり着くのね。だからそう言ったじゃない」 という感じで、なんとか落ち着くところへ落ち着いた感じ(笑)。

ハギュのスーツ姿がヤケにカッコいい  のだけど、身につけているベルトのバックル 「H」 がとても気になってしょうがなかった。エルメスのベルトなのかしらん。「Huido(ヒド)」 の 「H」 なのでしょうか。

ちなみに、我が家に届いた DVD に封入されていたお楽しみサインは、ユン監督のサインだったみたい。

          


 


いろいろ出来てます~ <神機箭> 

2008-06-13 23:00:53 | Suda on J.J.Y.


連日、『カン・チョルジュン』 と 『神機箭』 の記事が入れ代わり、立ち代わり。ジェヨンニュースは嬉しいけれど・・・ チョルジュン記事は全く追いついていません(ヌンムル

 『神機箭』 の予告編が出てきました~
   公式HP

この予告編、アン・ソンギ先生のお姿が半分以上占めていて、ちと不満だけど、やはり王様だから仕方ないのね・・・


  いつの間にか、『神機箭』 公式ブログなるものが Daum でオープンしていました~
   公式ブログ 



何の根拠もないのに、『神機箭』 は私の今年イシオシ韓国映画ですが、イチオシにふさわしく、ジェヨンが予想を超えるカッチョいい出来上がりになっている・・・ハズです 。 

『神機箭』 は撮影中、ちっとも情報が入ってこなかったのに、CINE21 の製作現場長文レポ (No.639) を自力解読したら、ストーリーはもちろんのこと、エンディングがどんな場面かということまで書かれていて、ほぼ全容を把握してしまいました(笑)。私は
ネタバレ平気ですけどね~ この記事が CINE21 のサイトにあがってないのは、ネタバレしすぎだからか・・・と納得してしまいました(どこかにあがってるのかもしれないけど・・・)。


 


ようやくポスターお披露目 <神機箭>

2008-06-09 23:20:40 | Suda on J.J.Y.


ひゃぁ~、8 月公開予定の映画 『神機箭』 のティーザーポスターがついに登場です。
link to

『ノム x 3』 の公開日が予定よりずれたので、『神機箭』 の公開も現在 CJエンタのサイトでは 8 月7 日予定になっていますが、少し後ろへずれるかなぁ???
8 月中の公開は間違いなさそうですが・・・

一番手前の方、もっと大きくして欲しいわ~

      


『輝ける青春』 (DVD/イタリア)

2008-06-07 22:31:50 | Cinema な時間


『輝ける青春』
原題: La meglio gioventu (2005年 イタリア)
監督: マルコ・トゥリオ・ジョルダーナ
出演: ルイジ・ロ・カーショ、アレッシオ・ボー二 、 アドリアーナ・アスティ 、 ソニア・ベルガマスコ 、 ファブリツィオ・ジフーニ 、 マヤ・サンサ 、 ジャスミン・トリンカ


もう1ヶ月も前に見た作品ですが・・・

この作品、第 56 回カンヌ国際映画祭「ある視点部門」でグランプリを受賞したイタリア映画で、な、な、なんと、これ 6 時間以上もある大長編映画。こういう作品は、たっぷり時間のある時にしか見られない。

もちろん、こんな大作が私を惹きつけたのには、私になんらかの下心があったから・・・

昨年の釜山国際映画祭で、見たい映画のチケットが売り切れで、チケット売り場で 「じゃ、こっち」 と適当に選んだのがイタリア映画 『マイ・ブラザー』。これが適当な選択だったにもかかわらず 「当たり」 の作品で、しかもイケメン発見 今、イタリアでモテモテ大人気のリッカルド・スカラマッチョ。

リッカルドが 『輝ける青春』 に出演と知り、出演シーンが少ないとは聞いていたけれど、とりあえず友人から  DVD  を借りて見てみた。さすがに 6 時間という長さに怖気づかないこともなかったけれど、これを見た友人は、もう大絶賛で、「ぜひ見てほしい」 とずっとプッシュされていたことも、さらに私を後押しした。

『ロード・オブ・ザ・リング』 みたいなアドベンチャーじゃないし・・・。DVD プレイヤーのトレイに DVD を入れるまでに決心が必要(笑)。

意を決して Disc 1(前半)再生、3 時間・・・
トイレにも立たず、お茶を淹れに台所にも行かずに一気見

この作品は、あるイタリアの家族の 1960 年代~現代までを描いた作品。『マイ・ブラザー』ともテーマが似ているのだけど、この作品も性格の異なる仲の良い 2 人の兄弟ニコラ(ルイジ・ロ・カーショ)とマッテオ(アレッシオ・ボー二)を中心としたその家族と周囲の人間をじっくり描いている。

フィレンツェの洪水、トリノの学生運動、そして「赤い旅団」のテロ活動といった事件など、政治的、社会的な背景が盛り込まれていて、イタリア現代史を垣間見ることができる。

頭も要領もよくて、うまく世の中に適応して精神科医として律儀に生きていく兄と、ガラスのように心が繊細で人生とうまく向き合えない不器用な警察官の弟。性格は対照的で、生き方もそれぞれだが、強い絆で結ばれている。彼らを取り巻く、家族、友人や女性たちも人間味に溢れていて個性豊か

俳優陣が上手いということは言うまでもなくて、超大作なのに肩肘を張ったところがなくて、お仕着せなところもない。美しいイタリアの街や田園風景が、そこに住む人々の叙事詩をひきたてていて、見ごたえがある。

兄役のルイジ・ロ・カーショは 20 代から 60 代までを演じているのだけど、40 年という年齢の経過に何の違和感もなく、メイク、衣装、美術や撮影技術のレベルの高さにも素人なりにちょっと感動。

で、肝心のリッカルド。鑑賞を始めたら、次なるイケメン、兄役のルイジがステキで釘付けだったこともあり、リッカルドのことはすっかり忘れていた。後半途中になって、あれ、リッカルドは気付かないうちにもう出てきちゃったのかしらと思ったのだけど、何しろ長いので巻き戻すこともできず・・・まぁいいかとそのまま見続けて、もうほとんどエンディング近くで、リッカルド発見 おお、こんなところに。

6 時間以上を完走ということで、自己満足なのかもしれないのだけど、最後は涙とか号泣では説明のつかない、なんというか 「心震える」 というエンディングで、今思い出しても背中がゾクゾクするぐらい良かった。


         
                  Luigi Lo Cascio


PROMO  マスコミ試写会

2008-06-02 23:05:00 | Suda on J.J.Y.


『カン・チョルジュン: 公共の敵1-1』 のプロモが本格的に始まったようです。

        
         楽しそうな指差し確認の 2 人

本日、マスコミ試写会&記者会見があり、Daum で検索しただけで記事が 150 本以上あがっていて、画像見ながらニンマリ、PC 張り付くこと 2 時間・・・
 動画あり Joynews)

        
         美味しそうなものでも見つけた?

チョン・ジェヨンは、「シルミドの時より100倍緊張した」 とか、「前作の2人がいるのでとても負担だった」 とか、「不安だったけど監督が支えてくれた」 とか、「出来上がって見て足をひっぱってたらどうしよう」 とか言っております。

              
                   王子モード (そう思っているのは私だけ?)


    
        監督のお話を真剣に聞くソル様 vs 眠いジェヨン

13 kg 太ったはずのソル・ギョングは、もうすっかりスッキリしていて、ジェヨンの方が・・・まぁいいです。

    
            オンナっ気ゼロの舞台挨拶

カン・シニルは、出演を断ったけれど、監督の誠意の後押しで、闘病中にもかかわらず出演されたそうです。体調が良くなかったので、現場で共演者と一緒に過ごす時間が少なくなってしまって申し訳ないとまで・・・。なんていい人なんでしょう。

ちなみに明日はアックジョン CGV で VIP 試写会
(あー、忙しい・・・記事検索が・・・)
こちらの試写会には、歴代の公共の敵のお 2 人やら、カン・ウソク師団(?というのかどうか)大集合という予定で華やかになりそうです。きっとどこかの TV 芸能ニュースが扱ってくれるのではないかと期待しています。


 Movieweek No.330 (6/5~11) は表紙!
  ( Cover Story