今日もミューズが微笑んで

歌うように暮らしたい。アートの道探しを楽しむJasmineのきままな日々。

プロへの道

2010-03-06 | アートこぼれ話

今年からパーシモンホールの運営ボランティアに参加することにしました。
私は目黒区在住ではないのですが、沿線であることで図書館を利用したり、以前在籍した合唱団も目黒だったり何かとお世話になっています。
そして、昨年のフィガロの結婚では、もちろんオーディションを経てではありますが、また区民外で参加する機会をいただき・・・

そんな折、パーシモンホールでの芸術公演は区民ボランティアで支えられているという話を聞き、お返しできたらと思って参加させていただくことにしたのです。
舞台周りの仕事は本業の仕事より得意かもしれない私、好きなことでボランティアになるならこんなにうれしいことはありません。

今日はそのデビュー?

今日のイベントは区が区内に在住する若手音楽家に演奏する場を提供する。「アーツサポート」というコンサートでした。去年から始まったそうです。

ピアノ・ヴァイオリン・ヴォーカルというクラシカルなポップスグループ、アイリッシュ・ハープ、ピアノ、胡弓という4組の若手アーティスト。

少し早めに着いたのでチラシのはさみこみをやって、今日の仕事の会場案内にスタンバイ。
しかし、イマイチ人の入りがよくない・・・・
楽器としてもちょっとマイナーだからでしょうか。


昨年はかなりの盛況だったそうなのですが、ちょっとお気の毒でした。
でも、どんなにお客が少なくても、たった一人であっても、満員であっても、自分の音楽を伝えるということには変わらない。
とはいえ、やはり少ないお客より満員のほうがいいに決まっている。


出演者は、皆、会場のお客様に向かって話しかけたり、楽器のことを説明したり、熱心に演奏をしていました。

そう。
一流音大を卒業しても、オペラ研修所を出ても、自動的に仕事が来るわけでないのです。学校を卒業してもずっと勉強を続け、他人の動きに左右されず、自分の道をしっかり見据えて情報収集して人脈を作って、気の向かない仕事でも実績を積み上げ続ける中で、与えられたチャンスを最大限に生かせた人が残る・・・・
そんな厳しい道のり。そして、結局は、行き着くところは実力だけではまだ足りなくて人間性だったりする。
有名・無名は関係なく、食べられるかどうか全く保証のない世界を生きる道としている演奏家たち、音楽を心から愛して伝えていく音楽家に心から敬意を表します。


終演後、今日演奏できたことをうれしそうに会場を去る出演者たちを見送りながら、そんなことを思いました。

そして明日は、日声協養成課程のアンサンブル公開試験。
オペラの1シーンを演技付きで演奏するものですが、友人も出演するので谷中に応援に行く予定。私の今の実力で、当面目指したいレベルなので勉強させていただきます。上位クラスに進級がかかっている試験なので、きっと熱気のある演奏を聞けるのではないかと楽しみです。

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