今日もミューズが微笑んで

歌うように暮らしたい。アートの道探しを楽しむJasmineのきままな日々。

桜咲く

2010-08-17 | つれづれなる日々

暑さで桜が狂い咲きしたわけではなくて、合格の通知があったということ。
本業のお仕事でのお話。

異動は10月で、まだ正式に人事発表になっていないのであまり詳しくは書けないのですが、実は今年一大決心して新しい分野の仕事にチャレンジすることにしました。
私の勤務する会社は大企業ですので、研究員のような高度専門職以外は、個人のスキルというよりは組織の一員としての能力を求められますから、「私はこれができます!」というより「それができるのはわかったけど、この組織ではこれができるようになってね。これをやってね。」。
CMでありますよね、「私英語ができるんです」という女性に「W*rdで文書作成」とか「Ex?celで集計・・・」と上司が答える・・・・ まさにあんな感じ。
意外に思うかもしれませんが、大企業になればなるほど、そういう傾向が強いのではないでしょうか。事業部を越えた異動も人事交流が簡単でないので難しい・・・


そんなことで、私も仕事の傍ら色々勉強もして(ブログでは音楽のことしか書いていませんが一応本業ですので)、機会があると「できること」や「勉強したこと」、だからこんなことをしたいと、アピールは試みてはいましたが、通常の人事異動ではなかなか希望する仕事には行き着かないのが現実。


前置きが長くなりましたが、そんな中で十数年前からやりたい仕事にチャレンジできる「社内公募」という制度が実施されています。
簡単に言えば「今度こんなセクションでこんな仕事をやるんですがやりたい人いませんか?」と要求スペックが提示され、上司を通さなくても応募できるのです。ヤル気ある人材を広く求める・・・と書くとカッコイイのですが・・・


裏事情は色々あるので、正直、応募にはかなりのパワーを要しました。誰でも応募できても合格の保証があるわけでもないし、大企業であるゆえ、そんなに無理しなくてもサラリーは得られるし、慣れた仕事を余裕もってやったほうが音楽にも時間を使えるという気持ちもあり・・・ 第一、組織変更でこの7月異動したばかりですから(仕事を持っての異動ですが)、離反行為にも受け取られかねない。


でも、そんな中でも勇気を持ってアタックできたのは、音楽を通じて知り合った演奏家たちからパワーをもらったから。
私は音楽を愛し趣味として音楽をやっていますが、プロの演奏家は好きというだけでは食べてはいけない。もっと言えば、食べていくのに苦労しても真摯に音楽に向うのがプロのすごいところ。クラシック音楽の演奏家と聞くとなんだか華麗ですが、とてもとてもサバイバルな仕事だと思うのです。常に「選ばれて」の仕事なわけで、明日の仕事の保証はないのにそれを生涯の仕事にする、というのですから、組織に寄り添って生きてきた私にとっては非常に尊敬の念を覚えるわけです。


今回のチャレンジも、チャレンジと言ってもウチの会社の中という限られた世界での話で、落ちても今の仕事が取り上げられるわけでもないし、新しい仕事で失敗してもおそらくクビになることはないでしょう。と、考えたら、そこにやりたい仕事があるのに、チャレンジする手はない!
何であっても「プロ」としてやれることがある、その中で成長することは大事なんだと。当たり前と言ってしまえば当たり前なのですが、音楽家の友人の話を聞きながら、決心は固まりました。なんとか当たり障りなく切り抜けたいとムシのよい考えは捨てて。


合格通知を得るまで1ヶ月以上かかり、ノミの心臓の私は気にしないようにと思っても気になって仕方ない日々でしたがやっと一安心。
また応募はダイレクトでも結果は落ちればダイレクトだけど合格は上司経由。上司は結果を見て初めて、え?異動するの?と知るわけで、ここをどう乗り切るかが公募異動の最大の難関なのですが、合格を告げた部長二人からは激励の言葉をいただくことができ、拍子抜けというか、ありがたい限りで私の気持ちを理解してもらえて心から感謝・・・

異動したら、今度は世界の市場を見据えた仕事をすることになるので、音楽にさける時間も変わってくるかもしれません。私のこだわりのレッスンは終盤ですので、タイミングはよかったようにも思います。いえ、もしかしたら、そろそろ本業の比重を中心にする時が来たから、とミューズが発声スキルをプレゼントしてくれたのかもしれませんね。

10月まで、さらにレッスンや練習時間を大切にして、今の仕事も手抜かりなくやらなくては。
季節はずれに咲いた桜、大事に育てたい・・・。
狭い世界でのプチ・サバイバル体験でした。

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