フィガロの合唱稽古は9月下旬からなのでまだまだ先だけれど、夏休みのうちにまた復習をしておかないと時間がなくなってしまう。
歌うところは十数ページだから楽勝と鷹をくくっていたのだけど、確かに歌は少なくともキャストの絡みもある。東邦からオペラ用に送られてきたコピー譜には、キャストのレチの部分も入っていた。そうだよ、会話を覚えておかなきゃいけなかった。。。。
もう一度、台本読み直しだ!!
フィガロの資料は色々持っています。楽譜と対訳はもちろんあるけどそれ以外にも色々。そして、資料や学ぶ機会は、アリアの勉強や舞台のたびに増えている。専門的に音楽を学んでいない私は、フィガロを通してオペラや音楽を学ばせてもらっているようにも思える。
まあ、その割りに技術も知識も追いつかないのが実情だけど
そんな私を救ってくれるかのように、資料編に加わったもう1種類は、マンガ「フィィガロの結婚」。これがなかなか素晴らしいのです。
里中満智子さんが描いたマンガ。
しかもですよ、フィガロだけでなく、魔笛とドンジョバンニとセビリアの理髪師、上演時間にして12時間以上になる合計4作品が文庫本で250ページ足らずに納められているのです!
「フィガロの結婚」はベーレンライターの楽譜では500ページ以上あるのに、この文庫本ではわずか60ページほど。
どこか省略されているのではないかと、ピンポイントで探してみるけど、これがちゃんと入っているんだなぁ・・・
スザンナがケルビーノを着替えさせるシーンはわずか2コマ。ケルビーノを逃がす早口のデュエット「Aprite presto aprite・・・」も7コマ・・・
そりゃそうです。オペラは1つのシーンでの感情をアリアやアンサンブルで歌うわけで、言葉も繰り返しが多かったりしますから・・・
ケルビーノは窓から飛び降りて逃げました~
手紙の二重唱
里中満智子さんすごい・・・
「オペラは時空間の贅沢」
マンガだと60ページのお話を、私たちは半年も時間をかけて500ページの楽譜を読み、歌を稽古して、演技をつけて、ン百万?の道具に衣裳をつけて、3時間かけて上演するのですからね。
ここでいう贅沢とは、決して無駄という意味でなく・・・
これだけかけられる価値があるということ。
でも、確かにオペラのあらすじを舞台観ただけで理解するのはわかりにくかったりする。ツジツマ合わなかったり。オペラになじみのない人が、前知識としてアタマに入れるのにはお手軽かも。
他にも、ヴェルディのシリーズやプッチーニのシリーズなどがあるようだけど、「ニーベルングの指環」などは、マンガで読んだ方がわかりやすいかも!
なにしろマンガで育った世代の私、ビジュアル感覚で右脳にインプットできるので、なかなかよいと思ったります。
新しい資料に出会うと、なんだかうれしくなる。
今度のフィガロはどんなことが待っているのか?やはりオペラは私にとってのエネルギーらしい
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漫画も素敵ですが、写真もなかなかですよ。
たった1枚に、オペラの世界を凝縮できます