うだうだ

2016-07-19 16:28:43 | 戯言
私は、夢とか目標とかを持ったことがあまりない。
子供のころは、漫画家になりたかった。
大学受験では、東京に行きたくて、間違っても受かりそうにない難関校に、
本気で行きたいと思っていた。
でも、夢はかなわないものとどこかで思っていた気がする。
どうせかなわないんだから、とんでもない夢持ったっていいんじゃない?くらいの。

大人になってからは、夢とか目標とか、持ったことあったかなあ?

そう言えば、長子がまだ赤ちゃんのころに、セールスにきた英語教室の人に、
「お子さんにいろいろ夢を持ってるでしょ?」と言われ、
その時は、「別に…」と答えただけだったけれど、
後から思った。
子供の夢を親が見てどうする!?

夢のない私は、一体どうやって生きてきたのか?
普通に生きていれば、普通に死んでいけるくらいに思っていたと思う。
日々の生活に困らなければいい。
子供たちが、悪の道に走らないで、普通に育ってくれればいい。
それくらい。

子育てに一生懸命になり過ぎることもなかったので、
「燃え尽き症候群」とかいうやつにもかかっていないと思う。
でも、なんというか、子育てよりも、もっともっとずっと前に「燃え尽きて」しまっていたんじゃないかという気はする。

生き辛かった時期もあった。
何もやりたいことがないと思っていた。
本なんか読むと、「子供のころにやりたかったことをやってみる」とか書いてあったけど、
漫画も、夢が破れてやめたという感じではなく、
自然と、もう描かなくていいという感じだったので、「やり残した」感もなく、
今さら手を出す気にもなれない。
今から東京に出るなんてことも考えられなかった。

趣味と言っても、読書くらい。
手芸とかも少しはやってみても、昔のように夢中になれるわけでもない。
「何かを始めるのに、年齢は関係ない」ということは、わかっていても、
何を始めていいのかわからない。
行動力がないので、思いついたことを取り敢えずやってみるというようなこともできない。
こうして、うだうだ生きてきた。
何も楽しみにすることもない。
せいぜい、年に一度か二度の気の合う仲間との飲み会くらい。
友達とのランチくらい。
早く死にたいと思っても仕方のない人生。

同じ専業主婦の友達、子育てにとても一生懸命だった友達、
そんな彼女たちが言う。
「私は仕事を辞めたくなかった」。
私には、そんな思いもない。

この前、ちょっとタイミングが合って、名古屋の地下街の占い師さんと話してみた。
「秋から何か始めるといい」と言われた。
何もやりたいことがないとか、いろいろうだうだ言ってみたが、
そのヒントが与えられるでもなく、
とにかく何かやらなきゃ、みたいな感じで、
途中から、結局私の知りたいことには答えてもらえないんだな、みたいな感じで、冷めた感じで聞いていたが。

何日かたって、ふと思う。
やっぱり何か始めなきゃいけないんだ。って。
一つだけ思い当たることがないでもない。
でも、できるだろうか?
一歩踏み出せば、それほど難しいことでもないような気もする。
でも、私にはその一歩が難しい。


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