まだこ

前回書いたときにはまだクックがいたようだ。
クックは人懐こくて本当にかわいかった。
近所の子供たちにも人気で、
かわいい盛りの仔猫たちより、クックの方がかわいいと言われていた。
そのクックも雄に目覚めたのか、ある日突然帰らなくなった。
台風がきていて、３日ほど雨が続いていた。
最初の雨の日にいなくなって、
どこかで雨が止むのを待っていいるのかもしれないが、
雨で匂いが消えて帰り道がわからなくなるんじゃないか。
そう心配していたが、その通り帰って来なかった。
外では、みいちゃんとちびみの子のハナが親子のように暮らしていた。

そこへある日突然マダちゃんが帰ってきたのだ！！
調べてみたら、最後に顔を見せてから９か月たっていた。
最後に見たときはまるまるに太っていたのが、
ずいぶん小さくなって、ボロボロのヨレヨレだった。
抜けた毛が固まったようで、体の横に羽のように大きな毛の塊をぶら下げていた。
すぐにごはんをやると、ものすごい勢いで食べた。
何度もおかわりをする。
一体どこに行っていたのか？
どうやってここまで戻ってこられたのか？

みいちゃんはマダちゃんを覚えていたようだが、
しばらくはみいちゃんとハナが、まだこと一緒にいることはなかった。

先生、ありがとう。

整体の先生から閉店のお知らせがきた。
ショックだった。
先生はまだお若いから、私が必要な間は大丈夫と思っていた。
車で30分の道のりをいくつになるまで通えるだろう？
そんなことを思っていた。

奥様の地元に移住するのだそうだ。
毎月一度通って、関節の調整をしてもらう。
そのことで安心していた。
他を探そうと思ったけれど、
マッサージしてくれるところはたくさんあるだろうけど、
関節の調整をしてくれるところ、あるのかなあ？
探せばあるのかもしれないな。

先生は、何でも親身になって相談にのってくれた。
いろいろ教えてくれた。
私は先生に頼りきっていた。
自分の体のことなのに。
そのことを思い知らされた。

それにしても先生はすごい人である。
真面目過ぎるのがちょっと心配。
順調にいっている（と思われる）人生を切り替える。
私が知っている限りでも二度目だ。
どうしてそんな決断ができるのだろう？
ちゃんと生きてるからだろうな。

やっと来れた！

環境が整わない。
書くこと？吐き出すこと？に以前のように執着しなくなっていた。
それが救い。