家族の通訳から、夢の実現へ

コーダとは、『楽曲や楽章の終わり、また曲中の大きな段落をしめくくる部分』という音楽用語なのですが、別の意味でＣＯＤＡは…

『Ｃｈｉｌｄｒｅｎ ｏｆ Ｄｅａｆ Ａｄｕｌｔｓ』の頭文字で、『⽿の聴こえない両親に育てられた子供』のことを指すそうです。

サンダンス映画祭で史上最多４冠（グランプリ、監督賞、観客賞、アンサンブルキャスト賞）を飾った作品が、シアン・ヘダー脚本、監督…

「コーダ あいのうた」（２１）です。フランス映画、エリック・ラルティゴ 監督「エール！」（１４）のリメイクでもあります。

海辺の町で優しい両親のフランク・ロッシ（トロイ・コッツァー）とジャッキー（マーリー・マトリン）、兄レオ（ダニエル・デュラント）と暮らす…

高校生のルビー（エミリア・ジョーンズ）は、家族で唯一耳が聞こえます。幼い頃から通訳の役目をしながら、家業の漁業も手伝う毎日。

新学期になり、ルビーは密かに憧れるクラスメイトのマイルズ（フェルディア・ウォルシュ＝ピーロ）のいる合唱クラブに入ります。

そこで歌の才能に気付いた顧問の先生は、名門音楽大学への受験を勧めます。しかし、彼女の歌声が聞こえない両親は、家業の方が大事と大反対。

自分の夢よりも家族を助けることを決意するルビー。ところがある時、父フランクが思いがけず娘の才能に気付くのでした。果たして？

「愛は静けさの中に」（８６）でデビューしたオスカー女優マトリンは有名ですが、トロイ・コッツァーとダニエル・デュラントも聴覚障害があるそうです。