だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

“イマジン”の流れるラストに…

2020-05-20 12:11:45 | 私のお気に入り
1996年2月25日、ロサンゼルスの自宅近くで強盗に射殺されたと知った時、驚きと失望を強く感じたのを覚えています。55歳でした。

その人は、ハイン・S・ニョール。シドニー・シャンバーグ原作、ローランド・ジョフィ監督「キリング・フィールド」(84)に出演。

1940年3月22日、カンボジアの首都プノンペン出身で産婦人科医でした。75年にクメール・ルージュに捕らえられます。

79年タイから脱出し、80年難民としてアメリカに移住。その後、本作への出演が決定し、アカデミー賞助演男優賞を受賞しました。

70年代のプノンペン。NYタイムズのシドニー・シャンバーグ(サム・ウォーターストン)は、現地新聞記者で通訳のディス・プラン…

(ハイン・S・ニョール)と共に、カンボジア内戦を取材。やがてポル・ポト派率いるクメール・ルージュが優勢となり、アメリカ軍が撤退。

大使館も閉鎖され、フランス大使館へ避難するのですが、外国人ではないプランは退去せざるを得なくなります。アメリカに戻ったシャンバーグは…

消息を絶ったプランを必死で探します。果たして?いったいどうやって撮影したのだろうと、今見ても緊張感に押しつぶされそうな場面の連続。

何を言っているのかわからない、言葉が通じない恐怖は最高に恐ろしい。そのせいもあって、ハイン・S・ニョールの必死さが胸を打ちます。

ディス・プラン氏は、シャンバーグと共に報道写真家して働き、08年3月30日すい臓がんで死去。65歳でした。必見の作品です。

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