女装するケイレブと犬たち

リュック・ベッソン監督作は女性が主人公だったり、物語の中心に美女がいたり、フェミニストのイメージが。「ニキータ」（９０）のアンヌ・パリロー、

「レオン」（９４）のナタリー・ポートマン、「フィフス・エレメント」（９７）や「ジャンヌ・ダルク」（９９）のミラ・ジョヴォヴィッチ、

「アンジェラ」（０５）のリー・ラスムッセン、「ＬＵＣＹ／ルーシー」（１４）のスカーレット・ヨハンソン、「ＡＮＮＡ／アナ」（１９）の…

サッシャ・ルスなどが並びます。４年ぶりの監督作は「ＤＯＧＭＡＮ ドッグマン」（２３）。ヒロインではなく、ケイレブ・ランドリー・ジョーンズが主役。

これはただ事ではありません。個性的な容姿で妖しい俳優のイメージのケイレブを主役に。素晴らしい。実際の殺人事件を基に脚本も書いた監督。

ある夜、警察に止められた１台のトラック。運転席には女装した男性（ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ）が乗っていて、荷台には何匹もの犬。

“ドッグマン”と呼ばれるその男は、自身の半生について語り始めます。犬小屋に入れられ、暴力を浴びて育った少年時代。犬たちの存在に…

救われながら成長していく中、恋をし、世間に馴染もうとするのですが…。生きていくために犬たちと犯罪に手を染めることに。果たして？

ケイレブはデヴィッドの息子ブランドン・クローネンバーグ監督「アンチヴァイラル」（１２）、ジョーダン・ピール監督「ゲット・アウト」（１７）、

ジャスティン・カーゼル監督「ニトラム／ＮＩＴＲＡＭ」（２１）に出演。本作でも怖いくらい個性的な容姿で、ドキドキさせます。見ましょ。