だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

美しき水彩画の世界

2012-09-08 20:46:01 | 展覧会
10月開催の美術展をもうひとつ。渋谷の文化村ザ・ミュージアムで開催される、「巨匠たちの英国水彩画展」です。ここで言う巨匠とは、“英国水彩画の父”と呼ばれるポール・サンドビー

アレグザンダー・カズンズ、詩人画家のウィリアム・ブレイク、ロマン主義の風景画家ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナーの他、19世紀後半ラファエル前派の画家たち…

ジョン・エヴァレット・ミレイ、ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ、トーマス・ガーティン、サミュエル・パーマー、ウィリアム・ホルマン・ハント、エドワード・バーン=ジョーンズたち。

…といっても、この中で知っている名前はどのくらいあります?ポスターの絵の画家は、J・M・W・ターナー。淡く美しい色合いの風景画は、ターナーの醍醐味。風景画好きは、ターナーが大好き!

ミレイの代表作としては、『オフィーリア』(1852)や『塔の中の王子たち』(1878)があります。ロセッティは『ベアタ・ベアトリクス』(1863年頃)や『プロセルピナ』(1873~77)が有名。

そして、ブレイク。画家で詩人、版画・銅版画家。後の芸術家たちに多くの影響を与え、映画や音楽、文学などに作品が登場。晩年、病床でダンテ『神曲』の挿画(未完成)約100枚を水彩で描きました。

今回の展覧会では、英国マンチェスター大学ウィットワース美術館収蔵の18~19世紀の英国の巨匠たちの水彩画を中心とした約150点が来日。2012~2014年にかけて改修が行われています。

ターナー『ルツェルン湖の月明かり、彼方にリギ山を望む』(1841)や『旧ウェルシュ橋、シュロップシャー州シュルーズベリー』(1794)。トマス・ガーティン『ピーターバラ大聖堂の西正面』(1796~97)

ブレイク『ヨーロッパ/日の老いたる者』(1827)、ミレイ『ブラック・ブランズウィッカー』(1867)、ロセッテイ『窓辺の淑女』(1870)、サミュエル・プラウト『ヴェネツィアの運河のカプリッチョ』

アンドリュー・ニコル『北アイルランドの海岸に咲くヒナゲシとダンルース城』などなど。いつも展覧会では、油絵、テンペラなどの重厚な作品を見ていますが、本展で水彩画を堪能しましょう!楽しみ。
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