だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

今年の桜は美術館で

2018-03-08 14:58:30 | 展覧会
山種美術館は、渋谷区広尾3丁目にあります。山手線の恵比寿駅西口から、地下鉄日比谷線の恵比寿駅から、歩いて約10分ほど。

山種証券(現在のSMBC日興証券)の創業者山崎種二氏の個人コレクションを元に、1966年(昭和41年)7月、日本橋兜町に…

日本初の日本画専門美術館として開館。現在の広尾には、2009年(平成21年)10月に移転、開館しました。

長期展示が難しいとされる日本画を管理、企画展の開催、貸出をする美術館ですが、この春は「桜 さくら SAKURA 2018」が…

開催されます。まさに“美術館でお花見!”です。展示される作品は、ポスターの土田麦僊(つちだばくせん)の『大原女』(1915年)、

渡辺省亭(わたなべせいてい)『桜に雀』、菊池芳文(きくちほうぶん)『花鳥十二ヶ月』のうち『3月』、上村松園(うえむらしょうえん)『桜可里』、

松岡映丘(まつおかえいきゅう)『春光春衣』、奥村土牛(おくむらときゅう)『醍醐』(1972年)、

小林古径(こばやしこけい)『清姫』のうち『入相桜』、小茂田青樹(おもだせいじゅ)『春庭』(1918年)、

速水御舟(はやみぎょしゅう)『夜桜』、東山魁夷(ひがしやまかいい)『春静』、千住博(せんじゅひろし)『夜桜』など。

桜は日本人が大好きな花。ところで中目黒の郷さくら美術館も、ぜひ行きたい美術館。今年は、美術館でお花見です!
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MOMATで、大観を。

2018-03-03 20:54:49 | 展覧会
絵画好きには、もちろん日本画がお好きな方も多いはず。横山大観は、常陸国水戸(現在の茨城県水戸市下市)出身。

1868年(明治元年)11月2日生まれで、1958年(昭和33年)2月26日台東区で亡くなります。89歳。日本画の巨匠です。

輪郭線を描かない<朦朧体>と呼ばれる没線描法を確立したことでも有名。この春、東京国立近代美術館で開催されるのが…

生誕150年 横山大観展」です。展示されるのは、40mを超える日本一長い画巻『生々流転』(1923年)。

『夜桜』(1929年)と『紅葉(こうよう》』(1931年)の同時展示。ハレー彗星を描いた『彗星』(1912年頃)や…

『白衣観音(びゃくえかんのん》』(1908年)、『ガンヂスの水』(1906年)などの新品の展示もあります。

他に『迷児(まよいご)』(1902年)、『山路(やまじ)』(1912年)、ポスターになった『群青富士』(1917年)、

『焚火』(1915年)、『霊峰十趣・山』(1920年)、『霊峰十趣・秋』(1920年)、『夕顔』(1929年)、

『或る日の太平洋』(1952年)、『野の花』(1936年)など、明治、大正、昭和の大観の作品が並びます。

展示期間が限られる作品もあるので、チェックしてからどうぞ。初めての方は、きっと日本画の美しさに魅せられるでしょう。
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身体の不思議を体感しよう

2018-02-17 21:32:25 | 展覧会
上野の国立科学博物館は、大好きな場所、企画展はもちろんですが、常設展は何度見ても見飽きません。いつも新しい発見があるんです。

春から初夏にかけての展覧会は、一度は見ておきたい<自分の身体>についての展覧会。それが「特別展 人体 神秘への挑戦」です。

初めて人体に関心を持ち、身体の中を見たいと思ったのは誰?そして実際に見たのは?そんな過去から現在、未来へ続く最先端の研究とは?

展示される作品でびっくりするのは、男女の<キインストレーキ>と呼ばれる紙粘土製の人体模型。女性の方は、5月17日までの限定展示。

高価な蝋製模型の代用品として、フランス人解剖学者オズーが開発したのがはじまりとか。日本国内たった4体の内、2体が展示されます。

他に、人体を描くためにレオナルド・ダ・ヴィンチは人体解剖を行い、多くの解剖図を遺しています。それが『解剖手稿』(1490~1508年頃)。

16世紀の医学、解剖学者アンドレアス・ヴェサリウス(現在のブリュッセル出身)による、解剖図譜『ファブリカ』(1543年)初版本。

ワックスモデル『女性の頭部、胴体の解剖模型』(1850~1900年)、『レーウェンフックの顕微鏡』(1673~1723年頃)

18世紀頃の『顕微鏡』(1750~1800年頃)。そして会場内では、4Kスーパーハイビジョンの最先端映像を多数ご紹介。

さらにNHKスペシャル「人体 神秘の巨大ネットワーク」で紹介された空間、『ネットワークシンフォニー』もあります。ぜひ。
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ルドン、黒から花へ

2018-02-07 21:09:02 | 展覧会
オディロン・ルドンというと、まず思い浮かべるのが『眼=気球』(1878年)。ニューヨーク近代美術館(MoMA)所蔵の…

黒くて不気味な姿をした眼玉のような気球。タイトル通りですが。他にも黒い毛玉のような『蜘蛛』(1887年)や…

エイリアンのような『森の精神』(1880年)。2013年4~6月にかつての損保ジャパン東郷青児美術館で開催された…

「オディロン・ルドン 夢の起源」でも紹介されました。ダークなイメージのルドンですが、50歳を過ぎてから明るい色彩の…

美しい花などを描いています。三菱一号館美術館で開催の「ルドン 秘密の花園」で、その作品を見ることが出来ます。

ポスターの絵は『眼をとじて』(1900年以降)。他にも『青空の下の木』(1883年頃)、『神秘的な対話』(1896年頃)、

『キャリバンの眠り』(1895~1900年頃)、『グラン・ブーケ(大きな花束)』(1901年)、『蝶と花』(1910~14年)、

『蝶』(1910年頃)、『野の花のいけられた花瓶』(1910年頃)、また、ロベール・ド・ドムシー男爵の城館の食堂壁画…

15枚の内、『黄色い背景の樹』、『人物』、『人物(黄色い花)』、『黄色い背景の樹』、『ひな菊』、『花とナナカマドの実』、

『花のフリーズ(赤いひな菊)』、『花と実のフリーズ』(すべて1900~01年)なども。こんなルドン、見たことないかも。
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ベラスケスの7作品とプラドの名作

2018-01-31 20:59:24 | 展覧会
ディエゴ・ロドリゲス・デ・シルバ・イ・ベラスケス。17世紀スペインの宮廷画家ディエゴ・ベラスケスは、国王フェリペ4世に…

気に入られ、約30数年、国王や王女、宮廷の人々の肖像画、王宮や離宮を飾るための絵画を描きました。代表作は王女マルガリータを…

描いた『女官たち(ラス・メニーナス)』(1656年)。所蔵されているのは、マドリードのプラド美術館。美術ファン憧れの場所。

これまで02年、06年、11年、15年と4度開催されたプラド美術館展。いよいよベラスケスの7作品が、国立西洋美術館に来日します。

それが「プラド美術館展 ベラスケスと絵画の栄光」。7作品とは『王太子バルタサール・カルロス騎馬像』(1635年頃)、

『狩猟服姿のフェリペ4世』(1632~34年)、『バリェーカスの少年』(1635~45年)、『マルス』(1638年頃)、

『東方三博士の礼拝』(1619年)、『フアン・マルティネス・モンタニェースの肖像』(1635年頃)、『メニッポス』(1638年頃)。

他にホセ·ガルシア·イダルゴ作『無原罪の聖母を描く父なる神』(1690年頃)、ペーテル・パウル・ルーベンス作『泣く哲学者ヘラクレイトス』(1636~38年)

グレゴリオ·マルティネス作『鎖に繋がれたティトュオス』(1590~96年)、アロンソ·サンチェス·コエーリョ作『王女イサベラ·クララ·エウヘニアとマグダレーナ·ルイス』(1585~88年)

クロード·ロラン作『聖セラピアの埋葬のある風景』(1639年頃)、マッシモ・スタンツィオーネ作『洗礼者聖ヨハネの斬首』(1635年頃)。行きます。
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夢のような印象派展です。

2018-01-21 21:38:44 | 展覧会
今年は、年明けから素晴らしい美術展がいっぱい。2月、国立新美術館で開催の「至上の印象派展 ビュールレ・コレクション」は…

絶対見逃せません。ビュールレ・コレクションは、スイスのチューリッヒにある印象派の美術館。エミール・ゲオルク・ビュールレ…

(1890~1956年)の個人コレクションで、2020年にチューリヒ美術館へ全作品の移管が決定。その前に日本での開催が決まりました。

コレクションを見る最後の機会なんですね。ポスターは、有名なピエール=オーギュスト・ルノワール『イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢』(188オ年)。

来日する約60点のうち、半数が日本初公開なんです。ジャン=オーギュスト=ドミニク・アングル『アングル夫人の肖像』(1814年頃)

クロード・モネ『陽を浴びるウォータールー橋 ロンドン』(1899~1901年)、ウジェーヌ・ドラクロワ『モロッコのスルタン』(1862年)

カミーユ・ピサロ『ルーヴシエンヌの雪道』(1870年頃)、アルフレッド・シスレー『ハンプトン・コートのレガッタ』(1874年)

エドゥアール・マネ作『ベルヴュの庭の隅』(1880年)、ルノワール作『泉』(1906年)、ポール・ゴーギャン作『贈りもの』(1902年)

ポール・セザンヌ『庭師ヴァリエ(老庭師)』(1904~06年)、パブロ・ピカソ『花とレモンのある静物』(1941年)

これ、全作日本初公開。一部ですが、夢のよう。もちろん、ゴッホやドガやマネやロートレックなどの作品も。待ちきれません!
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美しいパリジェンヌに会いに…

2018-01-03 20:21:56 | 展覧会
まず、美術館へのアクセスを確認しましょう。住所は世田谷区砧公園1-2。世田谷美術館は、東急田園都市線の用賀駅を降りて…

美術館行バスに乗り「美術館」で下車し、徒歩3分。バスの所要時間は20分。ぐるっと回るので、長~く感じるかも知れません。

または、用賀駅より徒歩17~21分。道標に沿って歩くのですが、散歩道のようで、長~く感じるかも知れません。いずれにしても…

駅から遠いんです。この他にもアクセスは色々あるので、サイトを確認してから、お出かけ下さい。砧公園の桜は有名です。

そんな世田谷美術館でこの春に開催される展覧会は、絵画好きにはたまりません。「ボストン美術館 パリジェンヌ展」です。

本展では、フランスのパリに生きる“パリジェンヌ”たちを印象派の巨匠が描いた肖像画や、優雅で斬新なドレス、そして女優たちの…

ポートレートまで、ボストン美術館所蔵の作品約120点をご紹介。まずポスターの左側は、エドゥアール・マネ作『街の歌い手』(1862年頃)、

右側は、ジョン・シンガー・サージェント作『チャールズ・E・インチズ夫人(ルイーズ・ポメロイ)』(1887年)。その他に…

ルイ=レオポルド・ボワイー作『アイロンをかける若い女性』(1800年頃)、ウィリアム・モリス・ハント作『マルグリット』(1870年)、

エドガー・ドガ作『美術館にて』、ピエール=オーギュスト・ルノワール作『アルジェリアの娘』など。桜の季節までやってます。
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ブリューゲル一族、150年の作品たち

2017-12-03 21:37:38 | 展覧会
ピーテル・ブリューゲルは、16世紀のフランドルを代表する画家。1525~30年頃のブラバント公国(現在のオランダ)出身。

フランドルは、現在のベルギー辺り。1569年9月9日ブリュッセルで亡くなりますが、ざっと40歳代前半というから若いですね。

ブリューゲル家は、多くの画家を輩出した一族でそれは150年も続くのです。ピーテル・ブリューゲル1世は、<農民の画家>と呼ばれ…

長男のピーテル・ブリューゲル(子)は、父の作品の忠実な模倣作を描きました。次男のヤン・ブリューゲル1世は、静物画を描き…

<花のブリューゲル>と呼ばれました。その息子ヤン・ブリューゲル2世も、その息子アブラハム・ブリューゲルも画家。

そんなブリューゲル一族の展覧会が、上野の東京都美術館で開催されます。「画家一族150年の系譜 ブルューゲル展」です。

ピーテル・ブリューゲル1世作(下絵)『最後の審判』(1558年)と『キリストンの復活』(1563年頃)、ピーテル・ブリューゲル2世…

『鳥罠』(1601年)と『野外での婚礼の踊り』(1610年頃)、『臭覚の寓意/聴覚の寓意』(1645~50年頃)、

ヤン・ブリューゲル1世作『アーチ状の橋のある海沿いの町』(1590~95年)、ヤン・ブリューゲル2世作『地上の楽園』(1620~25年頃)

2人の共作『机上の花瓶に入ったチューリップと薔薇』(1615~20年頃)など、見応えのある作品がいっぱい。お見逃しなく。
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ルドルフ2世の趣味とは?

2017-12-02 21:28:27 | 展覧会
早いもので、2017年も早12月。師走です。走ってますか?忙しいですね。そんなわけで、映画はお正月映画が続々公開ですが…

展覧会は、渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムで開催の「神聖ローマ帝国皇帝ルドルフ2世の驚異の世界展」から、スタート。

神聖ローマ帝国皇帝ルドルフ2世(1552年7月18日~1612年1月20日)は、1583年に首都をウィーンからプラハに…

移したそうです。うむ、知りませんでした。そして1612年までの短い間に、美術の大家の作品の入手に努め、彼らを宮廷に呼び寄せ…

壮大なコレクションを築いたそうです。本展は好奇心のコレクター、ルドルフ2世の壮大なプライベートミュージアムをご紹介。

ハンス・フォン・アーヘン作のコピー『ハプスブルク家、神聖ローマ帝国皇帝ルドルフ2世の肖像』(1600年頃)、

ルーラント・サーフェリー作『動物に音楽を奏でるオルフェウス』(1625年)と、『2頭の馬と馬丁たち』(1628年頃)、

ヤン・ブリューゲル(父)作『陶製の花瓶に生けられた小さな花束』(1607年頃)、ルーラント・サーフェリー作『花束』(1611~12年頃)

ジュゼッペ・アルチンボルド作『ウェルトゥムヌスとしての皇帝ルドルフ2世像』(1591年)、バルトロメウス・スプランガー作…

『ヘラクレスとオムパレ』(1595年頃)など。錬金術にも強い関心を示したルドルフ2世。どんな作品が展示されるのかも、興味津々。
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ムーラン・ルージュのロートレック

2017-10-16 21:24:05 | 展覧会
今年1月に公開された、ロシュディ・ゼム監督「ショコラ ~君がいて、僕がいる」(15)は、20世紀初頭のパリを舞台に…

フランス初の黒人芸人として人気を博したショコラ(オマール・シー)と、彼を見出した白人芸人フティット(ジェームズ・ティエレ)の…

出会いから生涯に渡る感動物語。実話を元にしていること、大ヒット作「最強のふたり」(11)のオマール・シー主演であること、

そしてチャールズ・チャップリンを祖父に持つジェームズ・ティエレ共演であることなど、映画としても見応えがありました。

ところで、実在のショコラがいたその時代、パリでは1人の有名画家がいました。名前はアンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック。

1864年11月24日、南仏アルビ出身。13歳で左、14歳で右の大腿骨を骨折。そのため脚の発育が停止し、身長は152cmで…

止まってしまいます。すごく小さかったんですね。不摂生もあり、1901年9月9日36歳で死去。彼の残した作品は多くのファンに…

愛され、特にポスターや版画は後に大きな影響を与えました。そんなロートレックの展覧会が、三菱一号館美術館で開催されます。

パリ・グラフィック ロートレックとアートになった版画・ポスター展」のポスターの絵は、有名な『ディヴァン・ジャポネ』(1892年)

ロートレック以外の画家の作品もあります。ジョン・ヒューストン監督、ホセ・ファーラー主演「赤い風車」(52)が見たくなりました。
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