眠らない街

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2009年度社団戦終了~リコーとNEC第二

2009年11月01日 | 将棋
「楽しみ方を考えてしまった」というのは、このチームはメンバ各位が楽しめているんだろうか?このチームは幸せなんだろうか?・・・ということ。
で、「このチーム」というのは、1部リコーチームと3部NEC第二チーム。

リコーチームについては全くの他人事。
自分が考えてしまっただけで、当事者は十分楽しめているかもしれません。
その点を断った上で、書いてみます。

リコーチームは、2009年度大戦力を有し、圧倒的な強さで1部リーグを優勝しました。
職団戦S級のレギュラーが5人。学生名人クラスの強豪を2人招聘し、更に年配のアマ全国区の強豪が2人。県代表クラスの強豪が数人。
リコーが「持てる力の全てを勝利に注いだらどうなるか」というのを具現化した2009年度だったと思う。

リコーチームは昇格組で、昨年度2部で優勝し、昇格即1部優勝でした。
一時でも2部に在籍したのは「落ちた」から。
というのは、主力のほとんどは別のチームで出ていたのです。
2部から1部への昇級を勝ち取ったのは、名前をほとんど知られていないけど、実力はあるトップに続くメンバたちでした。

2009年度、リコーチームは前述したように、学生強豪を2人をアサイン。
純正リコーチームでも十分強いと思いますが、より手厚い陣容を構築。
主力と外部からの参画でスタメン総入れ替え。
2008年度のメンバは、数名は残り、大半は第二チーム(三部)に移籍。
結果、出場機会を失ったり、手ごたえのない相手との対局になったりしました。
彼らは、どういう想いで、1部の優勝劇を見届けたのでしょうか・・・?


もう一例は、NEC第二チーム。
前回書いたように、このチームは、今まで3部リーグの中位の常連でした。
私が将棋を教えているFくん、Tくんもこのチーム。
彼らも含め、東将連ランキングで1500点台のメンバが4人。
1600点ぐらいのメンバが3人。
1700点のメンバが1人。
1600点以上のメンバ4人が主力になるけど、この4人は誰か欠けるという感じでフル出場出来ていませんでした。
ということで、中位になるのも順当だったと思います。

そのチームが、2009年度には、1600点後半~1700点前半のメンバを5人揃え、1600点前半のスポット参戦メンバが1人(主力不参加時のピンチヒッター)。
1500点台のメンバが3人という構成になっていた。
主力5人(出場は6人中5人)、下位打線3人(出場は2人)。
リザーブも確保しており、3部にしては、かなりの大戦力。

もし「優勝候補」という自覚がこのチームに(もしくは幹事さんに)あれば、圧倒的な成績で昇級したと思います。
しかし、残念ながら、このチームには優勝候補という自覚がなく、無条件残留を第一にしてしまいます。
また、主力5人とそれ以外の3人に、あまりに差があり過ぎたと考えてしまったのだとも思います。

3日目終了時点で、1位と2位のチームに勝ち、個人総勝ち数でトップ。だけど5位。
最終日の3連勝で3位フィニッシュ。入れ替え戦で負け、昇級はなりません。

何故、このような成績になるのか?
からくりは、1500点台のメンバ3人は、大将→副将→控えのローテーション出場。
主力5人のうち、5番手のメンバが3将で出場。この方は幹事さん。
残りの主力4人を強い順に4将以降に配置。判で押したように、全試合きちっとこれをやり続けました。
主力4人で3勝。残りの3局で1勝という星勘定。
大副はあて馬。3将はイーブンからやや分が悪い感じ。主力4人で取りこぼしがあると負けてしまう。
反面、大副があて馬同士の対戦になると大勝ちする。

このチームの問題は3つあります。
①昨年までのメンバで出場出来ない方が多かった。
②レベル相応の相手と指したいと思っているはずの1500点台メンバ3人に、全局あて馬を強いてしまった。
③幹事さん(主力の5番手)が毎回3将で出場。

①について、出場枠は7つしかないので、どういうチームを作って何を目指すのか、メンバに伝える必要があったと思います。
②について、あて馬を使うなら、当事者に納得してもらうのも必要でしょう。
また、時には、相手の強さを見極めて同じレベルの者同士の対戦になるように組むのも必要です。
個人からみたフォア・ザ・チームも必要だけど、チームからみたフォア・ザ・プレイヤーも必要だと思います。
③について、私が考える理由はあります。多分当たっていると思うけど、あえて書かないこととします。

幹事さんの立場になれば、チームの勝利を第一に考えるのは必然だけど、やり方が偏り過ぎたきらいがありました。
昇級出来れば、過程を結果でフォロー出来たんだけど・・・
このチームも、メンバ皆が楽しめたんだろうかと考えてしまいました。

救いは、下位打線の3名にうち、一番年配の方が「全て分かっていた」こと。
あて馬で連発だけど、くさることもなく将棋に集中し、チームに何度も勝利をもたらしていました。