laisser faire,laisser passer

人生は壮大なヒマつぶし。
楽しく気楽につぶして生きてます。

夏の夜の夢…そして醒めた

2014-07-16 | kabuki a Tokio

…ま、たまにはこういうのもいいかな。

まだまだ恐怖の観劇連荘が続くので簡単な感想のみあげちゃいます。詳細はおそらく永遠にかかれないでしょうw

悪太郎

これ、前に亀治郎で見たときもつまらないと思った。
今回もその印象は変わらず。踊り巧い人四人揃えて(亀鶴、弘太郎、猿弥、そして右近)もつまらないなんてもったいない。おもだか十種しか右近はやらせてもらえないのかしら。

 

修禅寺物語

段ちゃんかっこいい!!!!

 

 

これだけで十分なのだがw一応もう少し書くと、適材適所、ニンにあった役を達者なおもだか若手組が破綻なく演じている。そこが支えて、中車の夜叉王が輝きを放つ。中車はもはや堂々たる歌舞伎役者だね。
こうなったらダメモトでど・古典を見てみたい。車引きとか、腰はふらふらだろうが気合だけは凄いと思うんだが。
笑三郎すばらしい。桂の生き様が手にとるように分かった。
そしてなぜかここでもおもだかチームに混ぜ込まれちゃってる亀鶴。器用だから「いつでもどこでも誰とでも」やっていけるだけに、便利屋的に使われちゃってるなあ。腐らずがんばれ。

そして段ちゃんは白塗り二枚目、歌い上げる台詞、どっちもいいことはわかってるんで、もっと骨太の役が見たいのよ。どうして、私の好きな役回りをうちの大好きな二人はなかなかやってくれないのだろうか。

 

天守物語

私のハイライトは段ちゃんで終わりなので、ゆるーく見守ってましたが。
タイトルどおり夏の夜のファンタジーとして、綺麗だし、気持ちよく見られました。
玉三郎はこういうのやってれば本当に素敵。
海老蔵も神妙で、綺麗。ただ人間というよりあやかしチームに見えちゃうのはどうなんだろう?w
亀姫の右近(尾上)も出ず入らずで適度に綺麗で適度に怪しくてなかなかよろしい。そういえば勘ちゃんの亀姫、ドキドキしてちゃんと見られなかったなあ、とDVD買おうかとふとおもってしまったり。危ない危ない。

ここでも中車がとっても「人間臭く」て天上との対比がちゃんと理解できてる芝居。こういう頭で理解するような書き物はやっぱり頭のいい人が演じると説得力があるわ。ちゃんと台詞理解してることがこちらに伝わってくるもの。

…全体に満足だったのですが、最後の強制カテコでしらけました。
一回は付き合ってもいいかと思ったのですが、一回終わっても客電がつかず。むりやり二度目やる構え。あたしゃ妙な反逆心wで無理やり出てきましたがね。
お年寄りの多い客層、真っ暗ななか、家路を急ぐ人が転びでもしたらどうするんだろう。
それよりなにより、「出られない」状況で無理やりカテコに持ってくって誰のたくらみ?

ああ本当に腹がたった。