SakuraとRenのイギリスライフ

美味しいものとお散歩が大好きな二人ののんびりな日常 in イギリス

ついでのチャリティー

2013年11月20日 | 【イギリス生活】
プレゼンもなんとか終わって、一安心したら疲れが出たのか体調を崩してしまいました。
昔から何か大きなイベント・仕事の後は体調を崩しがちなので、どうにかしたいものです。
今度は急いでレポートの準備に取り掛からないといけないんだけど。。


さて、実は日曜日は久しぶりにManningtreeに行ってきました。
目的はManningtreeの過去のビデオを流すFilm Festival。
地元のアマチュア歴史家であるDavid Clevelandさん秘蔵の映像とともに、彼が以前出演していた子供向けのテレビ番組のコレクションも流されました。

会場のThe Crown(パブ兼ホテル)には地元の人ががいっぱい。
あとで主催者の方(僕たちがManningtreeに住んでいた頃の大家さん。Manningtreeで行われる楽しいイベントはほとんどこの方が関わっています)にお伺いしたところ、80人くらい来ていたとのこと。
昔の映像が流れるたびに、「ああ、あの店、懐かしいね」とか「あの人、私よ!」とか「あの人はいい人だったなあ」とか、いちいち反応があってそれが特に面白かったです。
Manningtreeの人たちは自分の街が本当に大好き、ということが改めて伝わってくるイベントでした。

このイベントは、地域のために使う資金集めを目的としていました。
チケット代(£7)に加えて、ワインやチョコレートがあたる抽選くじ(一口£1)の売り上げもあって、かなり収益があったのではないかと思います。
大好きなこの地域のためにちょっと貢献できて、なんだか嬉しかったです。

こちらに来て興味深く思っているのは、こういう草の根のチャリティーイベントが頻繁に開催されることです。
今回のイベントも、Film Festivalに行って楽しむついでにチャリティーにもなる、抽選くじに当たるかどうかドキドキできる権利を得るついでにチャリティーにもなるというような楽しみ方をみなさんなさっていたような気がします。

実は僕たちがこういうイベントに参加するのは初めてではありません。
まだManningtreeに住んでいたときに教会で行われた地元も若手ミュージシャンによるクラシックコンサートもチャリティーを目的にしていました。
このときもチケットを売るだけでなくてシャンパンがあたる抽選くじも販売していて、みんなが競うように買っていたことを記憶しています。
残念ながらこのコンサートの質はびっくりするくらいひどかったわけなのですが、それでも、ここの人たちが趣旨(このときは、ある企業が砂浜をフェンスで囲って、これまでみんなが自由に使えたsailingのスポットを使えなくしたことに反対するための活動("Free the Quay!")資金集めが目的でした。sailingに熱くなるのが、Manningtreeの人たちの伝統。)に賛同して会場の教会で楽しく交流する姿を見ることが出来たり、このイベントがそれとともに若手ミュージシャンに仕事の機会を提供するという目的もあるということに気づいて、満足でした。(Manningtreeのためになることには出来るかぎり協力したい!)
僕はこういう、何かを楽しめるついでにそれがチャリティーにもなっているというイベントを、「ついでのチャリティー」と呼ぶことにしています。
(チャリティーだけを目的にしていないから、その活動に参加するハードルが低くなる。チャリティーも目的になっていることが分かっているから、少し高めのチケット代・参加費も喜んで払う。)

日本にはこういう「ついでのチャリティー」文化はあるのでしょうか。
こちらに来る前は僕たちは日々の生活に忙しくて地域の活動に全く目を向けられなかったので、くにたちにこれがあったかどうかは分かりません。
でも、なんとなくだけど、このような草の根の地域全体を巻き込むようなイベントを日本で行うのは難しいのかもなと思ったりします。
みんな仕事に追われていてなかなかこういう活動に参加する余裕がないのではないかと思うし。。(少なくともRenはそうでした。)
ここ数年NPOやボランティアがすごく盛り上がっているような気がするのですが、一時期の盛り上がりではなくて市民に本当に根付くためにはまだまだ乗り越えなくちゃいけない課題がありそうだなと思いました。


それはそうと、僕たちは以前からDavid Clevelandさんのお名前は知っていて、彼の本を購入していました。
(Manningtreeについて書いてあるほぼ唯一の書籍が彼の手によるものなので。)
Sakuraがその本をイベントの終わりに持っていて、なんとサインもしてもらいました!
(ちなみに、サインください!は、「May I have your autograph?」と言うみたいです。)
著者のサイン本を持つなんて、Renにとっては初めての経験。
果敢にDavidさんに話しかけにいったSakuraに感謝するのは言うまでもなく、この本は大切にしようと思います。



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