SakuraとRenのイギリスライフ

美味しいものとお散歩が大好きな二人ののんびりな日常 in イギリス

試験3つ目

2014年05月30日 | 【イギリス生活】学生生活
3つ目の試験を受けてきました。
今日受けたのは、「現代正義論」。

英語圏の主要な正義の理論と最近の公共政策における規範的論点が紹介・検討された授業で、もともと規範理論が大好きだった僕にとってのオアシスでした。
取り上げられた理論家は、Rawls、Nozick、Dworkin、G. A. Cohen。
議論された公共政策は、家族政策、教育政策、文化政策、世代間格差、移民政策。

議論好きな学生が集まる授業だったので、毎回の議論が白熱して大変でした。
なんとなくこういう結論しかないんじゃないかと思っていた論点について「実はそうでもない」ということが明らかになって、自分のこれまでの思考の浅さを反省するとともに大変刺激を受けられました。
なお、日本だとこういうときに決まって登場するSandelが出てこないのはなぜだろうと思って一度先生に「日本ではSandelが非常に人気なのですが、なぜこの授業では取り扱われないのでしょうか」と聞いてみたところ、「Sandelが素晴らしい授業をすることは聞いたことがあるけど、彼の理論について説得的に説明することは難しい。だから授業では取り扱わないようにした」とのこと。(納得。たしかに、Communitarianismって、いったい何を言っているのかさっぱりわからない。)


さて、試験は10問から3問を選ぶ形式。
理論についての5問と政策の規範的論点をめぐる5問の2つのセクションの両方から少なくとも1問は回答しなければなりません。

僕が選んだのは(1)格差原理と十分性原理(Sufficiency Principle)の比較、(2)Rawlsの原初状態の批判的検討、(3)Fishkinのトリレンマについて、の3つ。
別にRawlsが大好きなわけではないのですが、答えやすそうな問題を選んだらRawlsが2つになってしまいました。
ドゥオーキニアン(たぶん)な先生に影響されてこの1年でDworkinがかなり好きになったので、一問くらい選択したかったのですが…。
3つ目は冬あたりにこのブログで取り上げた本がまた出てくれたので迷わず選択できました。(書いておいて良かった!)

先生からは試験の分量として、「少なくとも3ページは書かないと十分な議論は展開できいないと思う。目安としては、3.5ページから5ページくらいを書くことをおすすめする」とあらかじめ言われていたのですが、どう頑張っても2.8ページくらいしか書けず。
みんなたくさん書いていたのだけど、この短い時間でどうやってあんなに書けるのだろうか。

この授業の先生は僕の修士論文の指導教授でもあるのであまり変な点数を取るわけにはいきません。
単位はよほどのことがない限り取れるだろうと思っていたのですが、良い成績を取らなければと思ってかなり気合を入れて臨みました。
分量を差し引いたらそれなりの答案は書けたんじゃないかと思うので、あとはエッセイで稼いだ点数がどれだけ効いてくるか。
成績が出るまでドキドキしそうです。


あと、試験は1つだけ。
その試験はTake-home examinationの形式になっていて、実はもう始まっています。
僕の計算では、この試験で10点を取れば単位が取れるはずなんだけど、、、10点を取れるかが問題です。(この科目については、Passを狙うという志の低さ。)

(投稿者:Ren)

Manningtreeでリフレッシュ

2014年05月25日 | 【イギリス生活】
友人ご夫婦にご招待をいただいたので、Manningtreeに行ってきました。

Manningtreeでは毎週水曜日と土曜日にマーケットが開かれています。(水曜のマーケットは時々開催されないことがある。)





街中のスーパーなんかとは格が違う(それでいて安い)美味しさの野菜たちを買って、友人宅にお邪魔する時間が来るまで散歩です。

High Streetにはいつの間にか新しいお店がオープンしていました。
花屋さん。そういえばいままでなかった気がする。


昔はお菓子とかが売っていた店の中身が一新。


恒例のRiver Stour沿いへ。
もちろんお供にviennese finger。懐かしい味がしました。


SakuraとRenが来たときは潮が引いていたのでsailingをしている人はいませんでした。


僕たちの姿を見かけてずんずん近づいてきた(エサをもらえると思ったのかな?)白鳥たち。



牧場の牛たちを間近に見られるpublic footpath。



今日はちょっと足を伸ばして隣町のMistleyへも。




この街はここらへんまでは綺麗なのですが、ここから先は工場地帯なので急に寂れてきます。(なので今日はここでManningtreeに引き返しました。)


友人宅では美味しい焼き鳥&ワインをいただきました。
あまりにも美味しかったので、試験後にトルコ人の友人夫婦とする予定のバーベキューに登場させようと思ってレシピを伺ってみたものの、そういえば(1)ハラルの鶏肉が必要、(2)料理酒=アルコールの使用はNG、でした。
僕たちは大人しく肉以外(野菜とか)を担当するしかないかな。


今回のManningtree訪問もとてもいいリフレッシュになりました。
Colchesterにいられる時間も残りがだんだん少なくなってきているので、いまのうちにもうちょっとManningtreeに行く頻度を増やせたらなと思っているところです。

(投稿者:Ren)

M&Sのプリン

2014年05月23日 | 【イギリス生活】
たまにColchesterのTown Centreに買い物に行きます。
僕たちが住んでいる寮からTown Centreまでだいたい徒歩45分~50分。
バスでももちろん行けるのですが、往復料金が£3.40と高いことから、運動も兼ねて天気が良い日は歩いて出かけています。

Town Centreに行くとほぼ必ず立ち寄るのが、スーパー「Marks and Spencer (M&S)」。
TESCOよりも高めの価格設定ですが、質がその分良くなるので魚(最近白身魚のCape Hakeを食べるのがブーム。)を買ったり、おやつを買ったりしています。
ここで初めて買ってみたときからその味の虜になってしまったおやつがこれ、プリンです。



これは本当に美味しいです。
日本のプリンの味(あまり覚えてないけど)に近いんじゃないかと思います。
一番上の表面がほんの少し固くなっていて手作り感があります。

たしか1パック£1.50。
これをいつも2パック(=£3.00)買っています。
本音を言えばもうちょっと買いたいところだけど、(1)買い占めるのはちょっと恥ずかしいし、(2)安くもない、のでこのくらいで我慢です。

イギリスの甘すぎるおやつに苦しんでいる方には試してみる価値が十分あると思います。

(投稿者:Ren)

試験2つ目

2014年05月20日 | 【イギリス生活】学生生活
2つ目の試験を受けてきました。
今日受けたのは「政治行動論」。

この授業では「修士レベルの学習では、アカデミックな研究によく馴染んでおくべきである。そして、その多くはジャーナルに発表されている」(シラバス)とのことから、政治行動に関わる古典から最先端の議論まで様々な論文が取り扱われ、この分野をほぼ全く知らなかった僕はものすごく苦労しました。
literature reviewをしているもの以外はほぼ全部回帰分析による実証や数理モデルの構築がなされていて、初めは苦労して読んでも何が書いてあるかほとんど分からなかったし、授業中の議論のレベルの高さにも全くついていけずに悩んだものです。
(ある日、先生に「みんなの頭が良すぎて、自分がとんでもなくバカなんじゃないかと思えてきます」と相談したくらいです。)

この授業についていくだけでも大変で、毎週の予習時間のうち半分以上はこの授業のために費やしていました。
結果としてたくさんの重要な論文を読むことができ、また、これまで全く知らなかった論点もたくさん知ることができ、今年受けた授業の中で一番勉強になったと思います。
10人くらいの履修者のうち、6、7人が博士課程への進学を希望していて、博士課程に進む人たちがどういう人なのかを知るとても良い経験にもなりました。

さて、今日の試験は6つの問題から3問を選択する形式。
僕が選んだのは、(1)合理的選択モデルの長所と短所を社会学モデルと比較しながら論じるもの、(2)イデオロギーは市民と政党の行動を規定するか論じるもの、そして(3)「It's the economy, stupid!」の妥当性を論じるもの。
勝手に、「人々の選好形成」や「大衆政党が党員を求める理由」や「抗議行動に人々はなぜ参加するか」が出るだろうとヤマを張っていたのですが、いずれも外れてしまいました。

でも、(2)も(3)も、昔このブログで紹介した本の内容に関わるもの。
おかげで少なくともまあまあの成績は取れるんじゃないかと思います。
授業がとてもハードだっただけに試験をとても恐れていましたが、とりあえず終わってくれてホッとしました。

でも、本の紹介がまさかこんなに自分のためになるとは…。
これからも積極的に本について書いていけたらなと思います!

(投稿者:Ren)


子育ての季節

2014年05月17日 | 【イギリス生活】
最近、あちらこちらで子育てをしている生き物に出会います。

ウサギ。


キャンパスの中&周辺には本当にたくさんのウサギが住んでいて、ちびっこウサギたちにもしょっちゅう会うことができます。
写真はどちらもちびっこウサギですね。


黒い水鳥(名前不明)。


親鳥が餌を取ってきては急ぎ足で子供たちに食べさせるために戻ってきます。
湖をみんなで泳ぐ姿も時々見ることができます。



どこに行くんだろうと思って追いかけていったら、この後、親鳥がものすごい剣幕で威嚇しながら僕たちの方にやってきました。


大学の中にはほかにカモや雁もいるのですが、彼らにはどうやらまだ子供はいなさそうです。





大学内に1カップルしかいない雁はともかく、カモは何組もペアになっているから、子供がいてもおかしくないと思うのですが、何か理由があるのでしょうか。。

(投稿者:Ren)

イギリスの野菜

2014年05月15日 | 【イギリス生活】
大学内のマーケットで買ってきました。



最近トマトがプリッとして美味しくなってきました。
茄子は日本のような小さいものは売ってなくて味も違うけど、(ちょっと中身がスカスカで味薄め)大きいのは大きいなりに美味しいです。
大根もかなり細いけど、味は同じ。豚汁やカレーに入れて楽しんでます。

(投稿者/Sakura)

試験1日目

2014年05月13日 | 【イギリス生活】学生生活
早速、1つ試験を受けてきました。
かなり緊張するんじゃないかと予想していたけれど、日本で何度も受けた試験と雰囲気はほとんど同じで、楽しかったです。

今日受けてきたのは、「政治科学の理論と解釈」。
科学哲学から合理的選択論を中心とした政治学の基本的な理論まで幅広い内容が取り上げられた授業です。
科学哲学を学んだことはこれまで全くなかったし、政治学の諸理論もつまみ食い的にいろんな本を読んで知った(聞いたことがある)だけだったので、内容自体はとても基礎的ではあっただろうけれど政治学を勉強する上で必ず知っておかなければならないようなことを体系的に学べたことはとても有意義でした。

試験は科学哲学の範囲から4問、政治学の諸理論の範囲から7問の計11問が出題され、そのうち3問を選択して回答する形式(ただし、それぞれのセクションから少なくとも1問は答えないといけない)。
Lakatos、HempelのCovering Law Model、中位投票者定理、制度論、SchellingのFocal Point、Selectorate Theory(どう訳すんだろう?)などなど、いろんな問題があった中で、Renが選んだのは(1)因果的推論をめぐる問題(観察可能なデータを用いる手法と実験的手法のpros and cons)と(2)Collective Action Problemについての問題(selective incentiveの意義)、そして(3)Prospect Theoryについての問題。

採点がどれだけ厳しいかにも依存しますが、一つめは「どうだ、まいったか!」な出来、二つめはまあまあの出来、三つめはだめだめの出来(選択すべき問題を間違えたと半分くらい書いてから思いました)だったので、全体としてはまあまあになるでしょう。
試験問題がとても素直な、基礎的な知識を問う問題ばかりだったので、ちょっともったいなかったかな。(Distinctionが取れた試験でした。結果が出るのはまだまだ先だけど。)
でも、writingが苦手な僕が思ったよりたくさん文章を書くことができていて、自分の成長を感じられました。

次の試験は来週の月曜日。
一週間も勉強できる時間があるので、しっかり準備しておきたいと思います。

(投稿者:Ren

ついに明日から試験!

2014年05月11日 | 【イギリス生活】学生生活
月曜からついに試験が始まります。

イースター休暇の後半あたりからキャンパス内は試験モード。
学生組合(Student Union)も様々な試験勉強応援企画を実施(大学側と交渉して図書館内で飲み物&スナックを食べられるようにしたり、試験についての不安や疑問に答えるアドバイスセンターを開設したり)するなど、みんなで試験を乗り越えようという雰囲気(そういうポスターもいたるところに貼られています)が大学全体に満ちています。

Renも早速明日1科目試験を受けてきます。
うちの大学は僕が日本の大学生だったころの比べるとIT化がとても進んでいて、一人ひとりの試験日程&試験会場がネット上の個人ポータルサイトで発表されていて、そこから受験票をプリントアウトして当日持って行かなければなりません。(それがないと試験会場に入れないらしい。)

試験時間はどの科目も3時間。
たくさん出題される(明日の科目は11問!)中から3問選択して回答する方式のようです。
先生からは「1問につき1時間もあるんだから時間が足りなくなることはまずない」と言われているのですがどうなることやら。

採点は、科目を担当している先生及び外部の先生の複数名で行う仕組み。
なので「この科目で単位が来なかったら卒業できません、内定をもらった企業に行けなくなります、お願いします」作戦は通じなさそう。
単位認定に不公平が生じないようにするとても良い仕組みだとは思いますが、外部採点者を他の大学の先生にお願いすることを考えれば日本でこの仕組みを採用するのはいろいろ障害があって難しいのかもしれません。

幸いなことに、僕が履修していた科目は試験が最終成績評価に占めるウェイトは50%でしかありません。
残りの50%はこれまでのコースワークで評価されます。
そのおかげで、プレッシャーを感じることはほとんどなく、とても気楽です。
頑張ってコースワークに取り組んでおいて良かった!

学期期間中は本当に毎日毎日苦しみましたが、試験前のいまがイギリスに来て一番ゆっくりできています。
明日試験を受けてみてこの余裕が吹き飛んでしまう恐れがかなりあるのですが、久しぶりの試験を楽しんで受けてこようと思います。
試験の感想とかもまた書こうと思いますが、書かれなかった場合はお察しください。

(投稿者:Ren)


「Scan As You Shop」初体験@Tesco

2014年05月10日 | 【イギリス生活】
Tescoに行くたびにずっと気になっていたScan As You Shopを、ついに使ってみました。
Scan As You Shopとは、商品をカートに入れるときに自分でバーコードをスキャンすることで会計がスムーズになる、画期的な仕組みです。
面倒な手続きが必要なのかなと思って敬遠してきたのですが、どうやらすごく手軽に利用できるらしいことが判明したので今回初めて挑戦してみることにしました。

手順は以下の通り。
(1)端末が置いてあるコーナーに行く。


(2)Tesco Clubcard(会員カードみたいなもの)を上の写真の液晶テレビのところにスキャンする。

(3)自宅のZip Code(郵便番号)を入力する。

(4)指定された端末(ピカピカ光っているもの)を取る。

(5)カートに端末を入れて(入れなくてももちろん良いけれど、置くところがあるので)ショッピングスタート。


(6)商品をカートに入れる際にバーコードをスキャン(黄色ボタンを押しながら)。生鮮食品の場合は重さを自分で量るところがありますが、今回は利用していないので分かりません。

(7)ショッピングが終わったら、清算コーナーに行って、お金を支払って終わり。


日本だとまだまだこういうセルフサービスの清算方法が普及していないので、二人ではしゃぎながらショッピングできました。

セルフサービスだと万引きの発生が心配されるのですが、
・店員さんもちゃんといる
・監視カメラがいろんなところについている
・たまに店員さんにちゃんと適切にスキャンしているかチェックされる(いつチェックされるかはランダム。画面にいきなりその旨が表示されます。)
というような対策がされています。

そして何よりも、強そうなガードマンが目を光らせています。


写真では分かりにくいけど、身長が2メートル近くあって、肩幅もすごく広い人です。
立っているだけで、ものすごい威圧感。(意外とにこやかで良い人っぽいのですが。)
仮に木刀とかを持って不意打ちしたとしても返り討ちにあってボコボコにされそう。。

(投稿者:Ren)

ロンドンでしゃぶしゃぶを食べてみる

2014年05月08日 | 【イギリス生活】
薄い肉が食べたくて、しゃぶしゃぶしてきました。
Whole Foods Market(High Street Kensington)の二階にあるレストランです。

Sakuraは豚肉のしゃぶしゃぶ


Renは牛肉のしゃぶしゃぶ


あと、お水を2つ頼んで、£36.96でした。イギリスは外食が高い!ほんとに。
でも、目の前でおっきいお肉を業務用のスライサーのようなもので切ってくれて、
あぁこれが食べたかったんだなーとしみじみ。

私たちがしゃぶしゃぶしていると、会社帰りっぽい女性二人が近寄ってきて
「ごめんねジロジロ見て!おいしそうだなって思って。。これしゃぶしゃぶ?どうやって食べるの?!」みたいなことを、高速の英語で言われました。
結局この方たちもしゃぶしゃぶを食べることになり、
「フィッシングみたい!」「とてもヘルシーだ!」と、ワイワイ言いながら
楽しんでくれました。
気に入ってくれて良かった

(投稿者/Sakura)