SakuraとRenのイギリスライフ

美味しいものとお散歩が大好きな二人ののんびりな日常 in イギリス

大学の周りの風景

2014年03月31日 | 【イギリス生活】
このブログをご覧になった知人から、大学構内にウサギがいることを驚かれました。
でも、Renが通っている大学は人里離れた場所にあるので、このことはそんなに不思議ではありません。
ということを分かっていただくために、大学の周りの風景を大公開します。

大学の寮から一番近いスーパー「Tesco」まで徒歩およそ20分。
その途中の道で撮ったのがこちらです。


左のほうに見えるのは大学の建物。
でも、ご覧のとおり向こうのほうに見える街まで他に何もありません。

もう少し進んだところ(だいたい中間地点)で大学の方面を振り返って見てみました。


遠くに高いビルが見えますが、この中の一つにSakuraとRenは住んでいます。
最初はこの何にもなさにびっくりしていましたが、さすがにもう慣れました。
ただ、Tescoと寮の間にはかなりの高低差があるので、買い物に行く(僕たちはこれを「下山」と呼びます)のにも一苦労です。

これだけ街から離れていて、そしてキャンパス内も緑が多いので、ウサギたちも安心して住んでいられるのでしょう。

(投稿者:Ren)

イギリスに暮らして分かったこと・その2:日本の評判は予想以上に良い

2014年03月30日 | 【イギリス生活】
おそらく日本を出なかったら分からないままだったのではないかと思うのが、日本や日本人に対する高い評価です。
特に途上国出身の方々は僕たちが日本人だと知ると、日本のイメージとしてこんな言葉を口にします。
「勤勉」、「失業者がいない(みんな働いている)」、「高い技術力」、「食べ物がおいしい」、「トヨタ」、「ホンダ」、「ソニー」、「嵐(アイドルグループの)が好き」等々。
トルコだったりリビアだったり、いろんな国の人から「日本人は尊敬されてるんだ」と言われて、日本人であるだけで信頼されたりもします。

途上国だけでなく、先進国出身の方々からも日本の良いイメージを語られます。
「礼儀正しい」、「親切」、「清潔」等々。
アニメもよく浸透しているみたいで、一度「日本に行ってサクラを見てみたい、アニメでしか見たことないから」と言われたこともあります。

日本の評価が高いからといって自分が凄いことには全然ならないのだけど、それでもやっぱり日本を褒められると嬉しくなります。
会う人すべてが日本を知ってくれて、日本に何かしら良いイメージも持ってくれていることは、僕たちが名前しか聞いたことがない国が何十か国もあることを考えてみると実はすごくありがたいことですね。

ただし、この良いイメージはもちろん僕たちではなく、先輩たちの努力によって作られたもの。
SakuraとRenは「代表的な日本人」では全くないと思っているけれど、海外の人からすれば僕たちが「日本人」の代表例になる。
先人たちの努力を無にしないためにも、彼らの期待を裏切らないようにしなければと思いながら暮らしています。


(投稿者:Ren)

イギリスに暮らして分かったこと・その1:イギリス人は丁寧に扱われたい

2014年03月29日 | 【イギリス生活】
少なくない人が正しく理解していないことですが、イギリスの人たちは丁寧に扱われること(politeness)を非常に重視します。
これを知らないでいると、冷たくあしらわれたり適切なサービスを受けられなくなったりもしてお互いにとって不幸なことになります。
politenessといっても、難しいことは何もありません。日本でしていることと同じことをすればいいだけです。

Renがおススメするマジックワードは「Could」です。
たとえば、カフェでミディアムサイズのラテが欲しいとき、間違っても「Medium latte.」と言ってはいけません。
そんなことをすると店員さんはまず間違いなく不機嫌になります。
ここで「Could I have a medium latte?」などと言うと、「Of course, you can.」とか「Absolutely.」などと返してもらえます。

日本でもこれを残念ながら忘れてしまっているのではないかという人を見かけるのですが、お客さんと店員さんに上下関係はありません。
お客さんはお金を支払うことで「サービス」の提供を受けるだけであって、店員さんを奴隷にできるわけではない。
「サービス」以上の「気持ちの良い対応」をしてもらうためには、(1)「サービス」以上の金額を支払う(≒高級店に行く)か(2)自発的に店員さんにしてもらうかが必要です。
お金持ちだったら(1)を選んで高級店に通い詰めるという手もあると思います。
でも、多くのひとは僕たちのように「庶民」のはず。だとすると、(2)を狙うのが合理的なんじゃないかと思うのです。

イギリスでは、お客さんと店員さんが対等であるということを忘れている人はほとんどいません。
なので、相手に対するリスペクトが感じられない対応をすると、相手も同じような態度でこっちに返してくるのです。

では、どのくらい丁寧に接すればいいのか。
丁寧に対応されて不愉快になる人はほとんどいないとおもわれるので、最大限丁寧に接しておいて間違いないのではないかと思います。
顔見知りになったり仲良くなったりしたらもちろん崩せばいいと思うけれど、ただし、「親しき中にも礼儀あり」です。
たとえばRenは初対面の店員さんとかだとだいたい「Could I have ~, please」と言いますが、特に仲の良い人だともう「Can I have~」です。

それから、「Thank you (very much).」も必須ワードです。
何かしてもらったときにこれを言わないと、非常識な人だと思われてしまいます。
こちらの丁寧さに応じて相手も、「You are welcome.」「You are more than welcome.」「You are very welcome.」と丁寧に返してくれます。

Renはまだそのニュアンスがよく分かっていないので使えていないのですが、イギリスの人たちはありがとうを言うときに「indeed」をよく使います。
「Thank you, indeed.」「Thank you very much, indeed.」のように。
これがスムーズに出てきたらかっこいいなと思いつつ、まだまだ言おう言おうと思っても言えないままです。

表情や行動を見ていると大人に対して丁寧に話せなさそうな(おじさんの偏見です、ごめんなさい。)高校生や大学生たちですら、「Can I please have~」などと言っています。
相手に丁寧に接する文化が本当に強く根付いていることを感じさせられます。
このように、イギリス人が丁寧に扱われたい人たちなんだということを理解していると、この国でさらに気持ちよく過ごせるんじゃないかと思います。


まだまだSakuraとRenはイギリス在住歴半年強のひよっこです。
限られた経験にしか基づいていない見解だけれど、今後イギリスに来る方たちにも参考になればいいなと思って、これからたまにこんな「イギリスに暮らして分かったこと」シリーズを書いていこうと思います。


(投稿者:Ren)


キャンパス・ダック(?)

2014年03月28日 | 【イギリス生活】学生生活
昨日はキャンパスキャットをご紹介したので、今日は動物つながりということで、キャンパスによく出没するカモをご紹介します。

うちの大学には大きな池があって、その池を住み処にしているカモがたくさんいます。


冬のあいだは池の近くで集まっていただけの彼らですが、少しずつ暖かくなってきたからなのか、キャンパスにまで散歩してくるようになりました。


いまは休暇中なので閑散としていますが、この写真を撮った学期期間中の昼間は学生たちで大混雑しています。
そんな中なのに、彼らはお構いなくキャンパスを散歩していました。

興味深いのは、カモたちを見ると学生たちが、「Hello」とか「Hiya」とか、いちいち声をかけていくこと。
もちろんカモはエサをくれないでただ声をかけるだけの学生たちには構いもせずに、マイペースの散歩を続けます。

いつか「キャンパス・ダック」と呼ばれるようになるかな、と思ってみていたのだけど、やっぱり何羽もいるのでは区別がつかなくて名前もつかないようです。
彼らを見ていると、僕なんかはなんだか美味しそうだなと思ってしまうのですが、ぺブルスに襲われたりはしないのか、ちょっと心配です。


(投稿者:Ren)

ぺブルス、あるいは「キャンパス・キャット」

2014年03月27日 | 【イギリス生活】学生生活
去年の秋頃から大学の一番新しい建物の周辺に猫が住み着くようになりました。
まるでその建物の主のような振る舞いに、通りかかる学生たちが必ず撫でたり写真を撮っていったりする人気者になりました。
みんなが野良猫だと思っていたその猫は「キャンパス・キャット」と呼ばれ、専用のウェブサイトまで作られるようになりました。

しかし、2月のある日、衝撃の発表があります。
「その猫の名前はぺブルス。」
なんと、彼は大学から少し離れた家に飼われていた猫だったということが判明したのです。

飼い主さんはいなくなった猫をずっと探していたそうで、彼に埋め込まれているICチップによる照合で彼はその飼い主さんに引き取られていきました。
このニュースは学生が作っている新聞にもこの記事が載るほどの衝撃を学生たちに与えました。

「この猫は私たちがずっと可愛がっていたんだから、誰が何と言おうとぺブルスではなく「キャンパス・キャット」だ」
「彼がいないティーチング・センター〔猫がよくいた場所〕なんて信じられない」
「誰か私たちの「キャンパス・キャット」を取り戻してきて!」

僕たちも彼をよく撫でたり眺めたりしていたので寂しいなと思いながら日々を過ごしていたのですが、そのわずか数日後、ウェブサイトに
「I'm Back!」
という言葉とともに彼の写真が掲載されました。
どうやって戻ってきたかは分からないのだけど、彼はまた大学にやってきたのでした。

これについては真偽不明の不穏な証言があります。
「彼を抱えている男性を今朝見かけた」
――つまり、誰かが飼い主から盗んで持ってきたんじゃないか、という疑惑がしばらく飛び交ったのです。

「飼い主がはっきりしている以上、彼を飼い主の元に返すべきだ」
という意見があったものの、それから後もぺブルスは大学にずっと住んでいます。

これがぺブルス。


もう学生たちに完全になれてしまって、僕たちが近づいても気にする様子もなく寝ています。



一つ疑問に思うのは、飼い主さんはどう思っているのだろうということ。
ぺブルスがまたいなくなったことに気づいたなら、まず最初にうちの大学に確認しないのか。
心ある学生が飼い主さんに連絡した、と言っていたのだけど、飼い主さんはなぜ引き取りに来ないのか。
どんなに学生に可愛がられているからといって、責任をもって彼の世話をする人は誰もいない。
ぺブルスは今後どうなるんだろう、とSakuraと二人で心配しています。

(投稿者:Ren)


ツナ缶と缶切り

2014年03月26日 | 【イギリス生活】
イギリスが想像していた以上に暮らしやすくて、もっと長く住んでいたいと最近思うようになってきたSakuraとRenが「やっぱり日本が良いな」と感じてしまわざるを得ないのが、食事。
このところ、二人で「日本に帰ったらしたいこと」を話し合うと、「スメターナに行きたい」「扇の牛に行きたい」「大戸屋に行きたい」「甚五郎に行きたい」「ひらよしに行きたい」「かつくらに行きたい」「スタ丼食べたい」・・・と、食べ物のことばっかりが出てきます。

でも、最近、僕たちは「手巻き寿司を食べる」ことを覚えました。
ネタは「スモークサーモン」と「ツナマヨ」。
海苔は日本からSakuraのお母さんが時々送ってくれるものを使うのが一番おいしいのだけれど、意外とTescoで買える海苔も悪くありません。
日本みたいにおいしい鮮魚のお寿司にはならないけど、ご飯に酢を加えて醤油をつけて食べると、案外幸せな気持ちになれます。
(その程度でどうして?と思う方、新鮮な魚が手に入らない海外の田舎に数か月暮らしてみればこの気持ちが分かるはずです。)

ツナ缶は「sun flower oil」に漬かっているものを買っています。
これを開けるときに使う缶切りが日本で僕たちが使っていたのとちょっと違う形態のものだったので、今日はそれをちょっとだけご紹介します。

これが缶切り。


最初は使い方が全く分からず困ったのですが、缶をすべすべの輪とギザギザの輪で挟んで、


取っ手に力を入れると、挟んだところに穴があきます。
それをキープしたまま横についているハンドルを回すと、缶が開けられる仕組みです。
最初はどうやって使えばいいのか全く分からず困っていましたが、youtubeを探すといろいろ使い方を解説した動画が出てきます。
便利な時代ですね。

それはそうと、Renたちはsun flower oilに漬かったものを使っているのですが、どうやらこちらでの一番人気は「still water」に漬かったもののようです。
油の摂取量を少なくできるから健康には良さそうだけど、手巻き寿司のネタに使うにはちょっと淡泊でした。

(投稿者:Ren)

今週からイースター休暇♪

2014年03月25日 | 【イギリス生活】学生生活
春学期も終わって、今週から4週間のイースター休暇に入りました。
少し前にクリスマス休暇があったばっかりなのに、学生は休みが多くて良いですね。

ただ、今回のイースター休暇は必ずしもゆっくりできるわけではありません。
エッセイも2本書かないといけないし、修士論文も進めないといけない。そして何よりも、この休暇で試験勉強をかなりやっておかないといけない。
というわけで、授業に行かなくて良い(=毎回の予習をしなくて良い)のを抜かしたら普段と変わらない生活をしています。
すなわち、起きて、読んで、読んで、読んで、寝る、という生活です。
学期期間中は休日もなくひたすら忙しかったので、できたら少しくらいゆっくりどこかで休養したいところですが、、、できるかなあ。

昨夜は冬学期と春学期のあいだでたまりにたまった書類の整理をしていました。
赤ペンで「なるほど!」と思った箇所に線を引きながらでないと読めないRen。
お金がもったいないし、環境にも優しくないことを自覚しつつ、論文や本はひたすらプリントアウト&コピーして読んできたので、とんでもない分量になってしまいました。



こちらで購入した穴あけパンチで穴をあけて、日本から持ってきた紐を使って綴じる作業を延々とやっていたところ、、、
・紐が足りなくなった
・穴あけパンチが壊れた
ということで、作業中断。
左端のが綴じ終わった束、右のがまだこれからのもの、そして写真には入っていないけど、同じくらいの分量の山がもう一つあります。
穴あけパンチはまた買えばいいかなと思う一方、同じような紐はイギリスで見た記憶がないのでどうしようかなというところ。


ところで、上で書いたように、Renは赤ペンをよく使います。
日本を出国する前に、「イギリスの文房具は質が悪い」ということを聞いていた(事実、日本で100円で買えるようなものはこっちでは高級品です)ので、愛用している赤ペンを30本購入してから渡航しました。
30本もあれば少なくとも1年は十分過ごせる、と踏んでいたのですが、それがちょうど今日なくなりました。
これから試験勉強や修士論文のためにもっともっとたくさん読まないといけないのに。

ただし、こうなることを見越して少し前からSakuraのお母様に赤ペンをお願いしていました。
おかげさまで、ちょっとずつ赤ペンの数も増えて、なんとか試験勉強に支障をきたすことはなさそうです。


忙しい、と言いながら昨日から読んでいたのはAmazon jpから購入(輸入)した日本語の本。
英語だと少し読むのに異様な時間がかかるのに、日本語だとさらさらさらっと読めてしまいます。
英語の文章をこのくらい速く読めたら苦労しないのに。(「このくらい」とまでいかなくても、日本語の半分くらいでも大満足なんだけど。)

イギリスに半年以上いても英語を読む速度は飛躍的には成長しないですね。
すらすらっと読めてしまうクラスメイトたちに対抗するためには勉強時間を長くするほかない。
休暇中とはいえ、やっぱりゆっくりは寝てられなさそうです。

(投稿者:Ren)

Colchesterの春

2014年03月10日 | 【イギリス生活】
SakuraとRenがいま住んでいるColchesterの緯度はだいたい北緯51.9度。
北海道の稚内市(だいたい北緯45.3度)よりも北ということになるので、いったいどのくらい寒いんだろう?と怯えていたColchesterの冬ですが、どうやらもう過ぎ去ってくれたようです。

街の中ではもう花が咲いていて、春の訪れを感じます。

スイセン(?)


あじさい(!)


写真はまだ撮れていないのですが、なんと、桜も開花しています。

今日はとってもいい天気で暖かかったからか、いつも少し近寄るだけで逃げていくウサギも油断してぼーっとしていました。



この冬は雪もまったく降らなかったし、日本から持ってきた&いただいた貼るほっかいろの活躍もあって、なんとか乗り切ることが出来ました。
次の冬に向けてほっかいろ集めをしておかなければ・・・!!

(投稿者:Ren)

Paul M. Kellstedt and Guy D. Whitten, The Fundamentals of Political Science Research, 2nd Edition

2014年03月06日 | 
Renが履修している授業では基本的な統計学や計量政治学の知識が前提とされています。
先学期、計量経済について質問しようと思ってある先生の研究室を訪ねたところ、学部生たちが先生の部屋の前で「説明変数」とか「回帰分析」とか「カイ乗」とか「Stataのコマンド」とかについて話していたのを目の当たりにして、「この大学では学部生の頃からこういうことをしているのか!」と愕然としたことがあります。
クラスメイトたちの当然の素養である基礎的な知識を欠いているのでは授業がちんぷんかんぷんなのも無理はない。
ということで、Paul M. Kellstedt and Guy D. Whitten, The Fundamentals of Political Science Research, Second Edition (Cambridge University Press, 2013)を読んでみることにしました。



本書の選定理由は以下の2点。
(1)学内の本屋さんに複数冊置いてあった。(→学部生の教科書に違いない!)
(2)新しい本なので最新の議論状況を踏まえて書いてありそう。

何冊かを比較検討した上で買ったわけではないので他の学部生向けの教科書と比べてどうかは分からないのですが、結論から言うと、非常に有益な本でした。
科学的な理論とは何かという話からリサーチデザインやデータの特性について一通り解説した上で、統計学や回帰分析についてその背景にある考え方や結果の解釈の仕方、起こりうる様々な問題とその対処法について丁寧に具体的な政治学の研究を例に挙げながら説明してくれます。
Renが特に苦しめられている「リサーチメソッド(上級)」の授業では計量経済学の教科書が指定されているのですが、経済学の素養がないRenのような人は本書のようなもので基礎的な知識を補ってから読むと、よりスムーズに理解ができるんじゃないかと思います。

現在の政治学のメインストリームは定量的研究です。
Renはそれがどういうことか十分に理解しないままイギリスに来てしまって、いま大変苦労しているのですが、これから政治学の修士に行こうという方はあらかじめ本書のようなものを読んでおくと予習になって良いんじゃないかと思います。(Renの留学予習教材は、R.ダール(高畠通敏訳)『現代政治分析』(岩波現代文庫、2012年)でした。これはこれでとても勉強になったのだけど、最先端の政治学の予習としては、不適当でした。)

ちなみに、各章の末尾にその章のキーワードが定義とともにまとめられていて、頭の整理にとても役に立ちます。
同じく各章の末尾についている練習問題の答えがついていないのは残念だけど、十分独習に使える本なのではないかと思います。

日本でもこういう本があれば良いのにと思わずにはいられません。
少し前に出た、久米郁男『原因を推論する――政治分析方法論のすすめ』(有斐閣、2013年)とかがそれにあたるのでしょうか。
帰国したら是非手に取ってみたい本の一つですが、未読なので、分かりません。
(G.キング=R.O.コへイン=S.ヴァーバ(真淵勝監訳)『社会科学のリサーチデザイン:定性的研究における科学的推論』(勁草書房、2004年)はもちろん必読文献なんだと思いますが(ある授業で、「みんな学部のときにKKVを読んだと思うけど、そこでは・・・」みたいなことを言われてショックを受けました。。)、この本も本書の後に読むべきものかも。KKVはRenのもう一つの留学予習教材だったのですが、正直に言ってあまりよく理解できませんでした。いま読んだら、もっと良く分かりそう。)


(投稿者:Ren)

大学は選挙の季節

2014年03月01日 | 【イギリス生活】学生生活
このところ、大学内のいろんなところにポスターが貼られていました。


何かと言うと、学生団体(Student Union)の選挙ポスター。
会長(President)を始めとして、様々な役職担当の副会長(Vice President:学生活動を担当する人、学生団体の広報担当の人、大学と授業や成績の付け方等について交渉する人、留学生支援の担当、などなど)にいろんな人が立候補して、その人の支援者たちと一緒に積極的な選挙活動を実施していました。

選挙活動の内実は、、、
・ポスターやフェイスブックなどで自分が実現したいことを表明
・キャンパス内で有権者たる学生たちにその人に投票してもらうよう要請(「この人は私の友達なんだけど、すっごく良い子なの。だから投票して!」みたいなのもありました(苦笑))

などで、興味深いことに「演説」はありませんでした。

投票は今週一週間ずっと行われていて、大学全体がこの選挙で大盛り上がりでした。
写真は天候に恵まれた木曜日のもの。


胸に名札をつけた人が、学生相手にその人に投票するよう呼びかけています。

せっかくの機会なので、僕も投票してみました。
投票場はこちら。


特設テントが出来ていて、投票ブースがしっかりと設けられています。
面白いのは、投票はコンピュータで行うことと、それぞれの役職について、一人を選んでも良いし、第二候補、第三候補と順番をつけて投票してもよかったこと。
誰が当選するのか。当選人が判明したらどういうイベントが行われるか、いまから楽しみです。

(投票者:Ren)