SakuraとRenのイギリスライフ

美味しいものとお散歩が大好きな二人ののんびりな日常 in イギリス

カプチーノが飲みたい

2015年06月11日 | 【イギリス生活】
イギリスにやってきてそろそろ2年になりそうなのですが、未だにできないことがたくさんあります。
その一つがカフェでカプチーノを問題なくオーダーすること。
何が問題なのかというと、カプチーノくださいと言ったはずなのに、ティーが出てくることが多いのです。(ちなみに、ティーをオーダーしたはずなのにカプチーノが出てくることもたまにある。)

今までにトライしたのは次の作戦。
(1)「カップチーーーノ」と、「チー」の音を強調して言う
イタリア語の発音を意識した作戦です。
でも、それでも「a cup of tea?」と聞き返されたり、何も言わずにティーが出てきたりします。

(2)「キャプチーノ」
イタリア語を習っていた時に、イギリス人がイタリア語を英語風の発音で読んでいたことに着想を得てトライしてみました。
「cup」はどう考えても「キャップ」とは読まないはずなのに、それでも、やっぱりティーが出てきます。

(3)「カップオブティー」
結局、これまでで一番「成功率」が高いのは、「Could I have a cup of tea?」とオーダーすることです。
そうオーダーするときは本当にティーが飲みたいのですが、他の言い方をするよりもカプチーノが飲めます。

「a cappuccino」と「a cup of tea」は全然違うのに、一体どうすればいいのでしょうか。
あまりにも通じないので、元気がよほどあるとき以外はラテを頼むRenです。

(投稿者:Ren)

過保護なsupervisor

2015年06月10日 | 【イギリス生活】学生生活
パネルからの「指摘事項」を受けて今後の方針を相談するため、指導教授とミーティングしてきました。

約束の時間よりちょっと遅れてきた(←いつものこと)先生から「合格おめでとう」と言われて始まったミーティング。
「こんなに深刻な問題をたくさん指摘されているのにどうして合格できたのか信じられないです」と言うと、次のような展開が待っていました。

先生:「彼らは何か文句をつけることが仕事だから、それは問題なんじゃなくてただのコメントだよ。」
Ren:「そうなんですか。でも、指摘事項はかなり厳しくて、、、」
先生:「どんなコメントをもらってたんだっけ?」
Ren:「(指摘事項が記載された紙のコピーを渡しつつ)コメントは全部で5点で、特にこれこれの点とそれそれの点が重要なんじゃないかと思ってます」
先生:「どれどれ。・・・このコメントは完全に的外れだよ。君の議論の重要なポイントを理解できていない。」
Ren:「え、そうなん・・・」
先生:「次の点についてもたいした話じゃないよ。・・・ちょっとは修正が必要かもしれないけど、全体的に見て、特に深刻な変更はいらないと思う。・・・」

指摘がかなり厳しいものだったので、研究計画に抜本的な変更が必要なんじゃないかと思っていたのですが、先生から出てくるのは肯定的なことばかり。
仮にパネルのコメントがポイントを外しているものだったとしても、それは僕のプレゼン(&事前提出したペーパー)がクリアでなかったからだと思う(そのせいで伝えなければならないメッセージが伝わらなかった)し、質疑応答でちゃんと応答できなかった責任は全部僕にある。
でも、おそらくそれは承知の上で、相手の良いところをちゃんと見つけて指摘してくれるのは、本当にありがたいことです。
そうされないとどんどん自信をなくしてしまう僕も問題だし、そうしてくれる先生も過保護だと思わなくもないけど、この先生が指導教授で良かったと思いました。
研究者に将来なろうがなるまいが、こういう人になりたいものです。

結局、微修正は行われるものの、方向に大きな変更なく研究を続けることになりました。
それを説得力ある形で整理してクリアに提示できるようになることが当面の課題になりそうです。
PhDの学位は独立した研究者であることをシグナルするものだと思うから、僕も早く先生にいろいろ励まされたりサジェストされなくても自分で自分のすべきことをできるようにならないといけないですね。
課題の大きさや必要になりそうな方向転換を思ってここ最近暗くなっていたのですが、先生の部屋を出るときには「この楽しい研究をどんどんしたい!」と明るい気持ちになっていました。

宿題をもらったので、次回もまたほめてもらえるように頑張ろうと思います。
(あっ、またほめてもらうことを目標にしてしまった…。笑)

(投稿者:Ren)

「First Year Review」合格!

2015年06月08日 | 【イギリス生活】学生生活
そういえばまだ書いていなかったのですが、博士論文の中間報告会が先月開催されました。
各自の研究計画についてのプレゼンテーション(20分+20分質疑応答)を3人の教授(「パネル」)の前で行い、十分な研究の進展が認められる場合にのみ、次の学年に進むことが許される(合格しなければPhDコースからMPhilコースに転籍になる)、僕たち1年目の博士課程の学生たちにとっての最大のイベントです。

僕はプレゼンテーションに苦手意識はなかったのですが、今回はなぜかとても緊張したので初めて原稿を用意(読み上げ式にしました)。
授業中のプレゼンの練習でクラスメイトから指摘された疑問に応答しながらも、基本的に同じ線で問題意識、先行研究、研究計画を発表しました。

がちがちになりながら行ったプレゼンテーションは散々な出来でした。
先行研究の整理の杜撰さ、概念の曖昧さ、検証方法の甘さ、ありとあらゆるところから批判をいただいてしまい、あまり上手な応答もできず。
パネルの中に有名な政治哲学の先生が含まれていて、始まる前は「この先生から質問してもらえるなんて光栄だ!」などとミーハーなことを考えていたのですが、一番厳しい質問をこの先生からいただいてしまいました。
プレゼンの仕方についても準備についても反省すべき点がたくさんあるのですが、これは今後につなげていこうと思います。

中間報告会が開催されてから結果が出るまで3週間ほど。
あの出来では不合格になっても文句は言えない、と怯える日々を送っていました。

その結果がようやく先週通知されました。
本文に何も書いていないメールの添付ファイルをおそるおそる読んでみたところ、

「[T]he panel has considered your submission carefully and I am delighted to be able to tell you that you have passed」(強調、引用者)!!

ただ、合格の通知と一緒にパネルから伝えられた「懸念事項」(来年の中間報告(Second Year Review)までに対応することを要求されるもの)は、プレゼンの散々な出来を反映して、深刻なものが5つも挙げられていました。(一人ひとりにこうやって丁寧にアドバイスをしてくれるのはとてもありがたいことだなと思います。)
博士論文完成までの道の険しさと自分の課題の多さを改めて思い知りましたが、とりあえず無事に合格できて本当によかったです。

早速指導教授に結果を報告するとともに、今後の方針を相談するためにミーティングのアポイントを取ったら、
「おめでとう。これは大きな達成で、君はこのことを誇りに思うべきだ」
「パネルからのコメントは研究のこの段階のものとしては通常のもの(だからそんなに深刻にとらえなくて良い)」
というメールをもらえました。

ほめられて伸ばされたい僕の性格をよく理解していらっしゃる。先生、大好きです!!

(投稿者:Ren)

白鳥の雛が孵りました

2015年06月06日 | 【イギリス生活】
グースやオオバンの子供たちはたくさん見かけるのに、なかなか白鳥の子供たちを見ないので先月からずっとやきもきしていましたが、久しぶりにいつも白鳥が卵を温めている草むらを見に行ったところ彼女の姿が見えない。
もしかして、と思って池の周りを探してみたら、、、



ようやく白鳥の子供たちを見ることができました。

僕たちの観察では彼女が温めていた卵は6つ。



泳いでいる子供たちも6羽だから、すべての卵が無事に孵化したことになります。
彼女は雨の日も風の日も、いつもいつも卵を温めていました。
その努力が見事実ったようで、安心しました。

『みにくいアヒルの子』で描かれているとおり、子供たちは灰色。
ちなみに、写真には写っていませんが、もう一羽の白鳥は池の中ではなくて池の淵から子供たちを見守っていました。
(近づく僕たちを警戒していたのかもしれません。あまり近づくと攻撃されそうで怖かったのでやまときました。)

これから彼らがどういうふうに成長していくのか楽しみです。

(投稿者:Ren)