SakuraとRenのイギリスライフ

美味しいものとお散歩が大好きな二人ののんびりな日常 in イギリス

子育て中のグースに襲われないで彼らを観察する方法:一つの仮説

2015年05月17日 | 【イギリス生活】
SakuraとRenが住んでいる大学キャンパス内には大きな池があって、そこにたくさんの水鳥たちが住んでいます。
彼らは現在子育て真っ最中。

カナダガン(Canada Goose)
※名前は、ネットで写真検索をして推測したものです。以下同じ。


ハイイロガン(Greylag Goose)


オオバン(Coot)



池の周りをそんな彼らを観察しながら散歩するのが最近の僕たちの日課です。

でも、子育て中の彼らはとてもセンシティブです。
特にグースたちは、彼らを近くで観察しようとすると、低い声で「サー」とうなって警告し、警告を無視すれば容赦なく人間にも襲いかかってきます。

実はRenは最近彼らの攻撃の対象になってしまいました。
一羽の卵を温めていたカナダガンに近づいてみたとき、彼女(お母さんグースだと想定)がとても警戒して、「サー」と僕がそれまで一度も聞いたことのなかった低い声を出しました。
それが彼らの最大の警告音だということを知らなかった僕は彼女にさらに近づきます。



次の瞬間、背後からものすごい勢いで何かが近づいてきたことを感じました。
振り返ってみると、すぐ近くに一羽のカナダガン(おそらくお父さんグース)。
彼も「サー」という音を出して、今度は僕に向かってきます。
「もしかして怒っているのか?」と気づいたときはもう遅すぎました。
翼を大きく広げて飛びかかってきたそのグースに驚いた僕は、湿っていた草に足を滑らせ転倒。
そこに落ちていたたくさんのグースの糞によって、僕は糞まみれにされてしまいました。

それ以来、グースに近づくのが怖くなったRen。
でも子供たちを近くで観察したい。

そう思っていたところ、彼らに襲われないで観察する方法(候補)を見つけてしまいました。
それは、「彼らが来そうなところで待ち伏せする」です。

グースは頻繁に子供を連れて池を泳ぎます。



泳いでいる彼らを池の近くのベンチから見ていたSakuraとRen。
一泳ぎしたあと、彼らは僕たちのベンチのすぐ傍の岸を上がってきました。

両親グースと子供グースたちは岸を上がって、草を食べながら僕たちの方にどんどん近づいてきます。
こんなに近づいてしまったらまた攻撃されてしまうんではないかと思ってベンチから逃げ出す準備をしていたのですが、子供たちが僕たちのすぐ近くにいるときも両親は特段警戒したり敵対的なそぶりを見せません。
僕たちの目の前で一生懸命に草を食べ続けていました。

ここで浮かんだ仮説が、グースたちは外からやってくる者に対しては警戒するけど、最初からそこにいた者に対してはあえて攻撃をしかけたりはしない、というもの。
ただし、これはまだ実証データに乏しい仮説に過ぎません。
しばらく待ち伏せ作戦を繰り返してみて、本当に彼らに攻撃されないか確かめようと思います。

ちなみに、この仮説は少なくとも白鳥には当てはまりません。
実は現在キャンパス内にいる白鳥も卵を温め中なのですが、彼女の近くにいるとたまにお父さんスワンが襲ってきます。
ある日、白鳥の巣の近くのベンチで日向ぼっこをしていたとき、数メートルしか離れていない隣のベンチから女の子(たぶん大学生)の悲鳴が聞こえました。
その子は僕たちが来る前からそのベンチに座ってヘッドフォンで音楽を聴きながらスマートフォンをいじっていたのですが、その彼女を突然お父さんスワンがくちばしでつついたり噛んだりして攻撃したのです。
「ただ座っていただけなのに」と後でSakuraに話しかけてきた彼女は指に怪我をしていました。
子供たちを観察するのが楽しい季節ですが、命がけで子供たちを守ろうとする親たちには注意が必要です。

仮説の妥当性、白鳥の卵が無事にかえるかどうか等について、後日続報したいと思います!

(投稿者:Ren)

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