SakuraとRenのイギリスライフ

美味しいものとお散歩が大好きな二人ののんびりな日常 in イギリス

日本食が買える韓国系スーパー SEOUL PLAZA

2015年03月31日 | 【イギリス生活】
そういえば、Coventryに引っ越してから、あんまりLondonに行かなくなりました。
理由はColchesterにいた時より電車代がとても高くなってしまったことと、近所でいいスーパーを発見したので、Londonまで買出しに行かなくても良くなったからです。

Cannon Parkにある「SEOUL PLAZA」です。


ここでSakuraが必要としている基本的なものは、ほぼ揃います。(お米、日本酒、お茶、醤油、お好み焼きソースなど調味料、アジア系の野菜(ニラ、豆もやしなど)、焼きそば、冷食の枝豆、餃子の皮、薄切りのお肉、油揚げなど。)

Londonに行くたびに買っていた納豆も・・!!!こんな近所で買えるなんて。ありがたや。


お味噌もあります。


私のおすすめ商品は、キムチ。このお店には市販のものと、お総菜コーナーにあるおそらく手作りのものがあって、私は後者のキムチをよく買ってます。Renはスパイシーなものがダメなので、いつも一パック買って独り占めです。

ここはLondonの日系スーパーに比べ、地方だからか価額も全体的に安め、店内もきれいで、店員さんもとても感じがいいです。

引っ越すまで、おそらくずっとお世話になります

(投稿者/Sakura)

Matthew Flinders, Delegated Governance and the British State (Oxford University Press, 2008)

2015年03月30日 | 
本を読むのにも「適切なタイミング」というものはあるのだな、と最近改めて思います。
「適切なタイミング」でないときに読んでしまっても無駄になることは全くないとは思いますが、その本のメッセージや魅力を十分に認識することができないことがある。

イギリスに来る少し前に、Colin Hay, Why We Hate Politics (Polity Press, 2007)を読みました。
そのときは、この本は重要な問題を正面から扱っている野心的な試みだ、という印象くらいしか残らず、なぜ「W.J.M Mackenzie Book Prize」という、「なにやらすごそうな賞」を受賞したかがよく分かりませんでした。

でも、この本が書かれた時代的文脈や研究動向等の背景をある程度分かった段階でふと読み返してみて、いかにこの本が素晴らしいかが分かりました。
「W.J.M Mackenzie Book Prize」とは、年に一回、イギリス政治学会がその年に出版された最も優れた本に授与する賞ですが、その後のイギリス政治学に与えた影響の大きさを見ると、この本が受賞したことはとても納得がいく。
ということは、他の「W.J.M Mackenzie Book Prize 」受賞作品も素晴らしいんじゃないか!?

というわけで(前置きが長くなりました)、論文で引用されているのを見かけて少し気になっていた、Matthew Flinders, Delegated Governance and the British State: Walking without Order (Oxford University Press, 2008)を読んでみました。
ちなみに、これはColin Hayさんの次の年(2009年)の受賞作です。



本書は、世界各国で多用されているdelegated governanceに焦点をあて、それがイギリスにおいてどのように運用されているか解明しようとしたものです。
delegated governanceとは、省庁の機能や責任を別の、独立していたり半官半民だったりする政府外の機関に委任する統治手法で、それによって政府はその政策の推進に日常的な細かい社会政治的問題に煩わされることなく効率性や有効性を追求することが可能になります(p.3)。

それだけに、この統治手法は多くの文献によってはじめから「民主主義に反する、よくないもの」と前提されて議論されてきた。
しかし、我々はdelegated governanceについてほとんど理解していないのではないか(pp.12-13)。
本書における著者の基本的な研究の動機はおそらくこの点に求められると思います。

さて、本書の主な貢献は次の2点です。
①イギリスのdelegated governanceにおいて、委任が行われる条件、組織形態、委任の程度等において一貫した思想が欠如していることを示したこと(「Walking without Order」)
②全体像が全く明らかになっていないdelegated governanceを同心円状の「ロシアンドール」モデルでとらえる枠組みを提示したこと


①については、これまでいくつもの専門家や調査委員会が政府に対してdelegationの全体像を明らかにするように求めてきたにもかかわらず、未だにそれぞれのつくられた機関がどういう権限を持っているか、どういう条件でどういう組織形態がとられているのかはおろか、そもそもどういう機関が存在するかというリストも存在していないことが明らかにされます(p.67)。
その背景として著者は、何らかの理論に基づいて体系的に制度を構築することに対する政治エリートたちの懐疑心の存在を指摘し、外部からの明確な基準や理論に基づいてdelegated governanceを運用せよとの要求は国家のシステムが現実にどう動いているかについての知識が欠如していることの現れと映っていたとしています(p.92)。

ここで興味深いのはウエストミンスター・モデルとの関わり。
ウエストミンスター・モデルは責任と権限の中央集権を含むところ、実際はイギリスの政治制度は委任を多用するなど極めて分散的なものとして発展してきた(第3章)。
でも、ウエストミンスター・モデルが正統な理念として人々に定着していたために、逆説的にその現実は覆い隠され、今日のような形で発展することを可能にした。

別のところ(p.133)では、こんなふうにも述べられています。
正統な思考の型としてのウエストミンスター・モデルは以下の役割を持っている。
一方で、ウエストミンスターモデルがあることによって、delegationの全体像を明らかにしてしまうことは大臣が議会により直接的に責任を負うような形への改革を刺激してしまいかねず、delegationの利点を享受する行政としてはそれはやりたくない。
他方で、ウエストミンスターモデルの存在で、政策に関する注目は大臣がいる省に向かうので、その分、delegated governanceへの注目を逸らすことができる。また、delegationをしていたとしても大臣はいつも議会に答責性を追っていることになっているから、このモデルは「political confort blanket」ともなってくれる。
これまで単純に「イギリス=ウエストミンスター型」と短絡的に結び付けていた僕にとって、実は現実はそんなに単純ではないという著者の指摘は衝撃的でした。

さて、このように全体像が全く明らかになっていない中で、著者はdelegated governanceを含めた英国のガバナンスの全体構造を示すものとしてRussian Doll Modelを提示します(p.108ff)。
このモデルは同心円の9つの層とその外側のいくつかのまとまりでできており、一番コアに官邸と大臣省、それらの外側にトップが大臣ではない庁、executive agencies(どう訳せばいいやら何も分かりません。以下同じ。)、Special Health Authorities、Execitive Non-Departmental Public Bodies、・・・と続いていきます。

このように構成する利点は、第一にdelegated governanceの要素同士の相互関係を含む全体像を示せること、第二に長期的な機関の動き(delegationの度合いの)をフォローすることが可能になること、そして第三にこの枠組みは英国だけじゃなくて他の国にも使うことができること(p.129)。
情報も全然出ていなくて、制度的にも大変複雑な(同じような名称でも委任の程度が全然違ったり、その機関の任務を記した文書の文言も統一性がない(p.102))な中で、著者が全体像をこのような形に整理するのに費やしたであろう労力と時間とインスピレーションの鋭さを思うと、眩暈がします。


著者の立場は、delegationそのものには反対しないものの、答責性の確保の点から、これが一貫した理論なしに恣意的に運用されてきていることを批判するもの。
おそらくイギリスの政治にものすごく興味がないと手に取られることがなさそうな本ですが、現在のガバナンスに不可欠な役割を担っている政府関係機関のあり方に興味のある方にもとても参考になるのではないかと思います。

僕はこれまでイギリス政治についての専門書や論文をほとんど読んでこなかったし、delegated governanceの先行研究として引用されたものもほとんど知らない状態でこの本を読みました。
たぶん、この本を読む「適当なタイミング」ではまだなかったんだと思いますが、それでもとても感銘を受け、そしてわくわくしながら読める作品でした。
もう少し研究が進んだ後に、またこの本に戻って来ようと思います。


(投稿者:Ren)

Leamington Spaの桜並木

2015年03月26日 | 【イギリス生活】
SakuraとRenが暮らす大学からバスで40分ほどのところにあるRoyal Leamington Spa。
ここにはお洒落なレストランが何軒もあるので、それを目当てにたまに出かけています。

最近はFirst Year Reviewの書類作りに追われているのですが、この街へ息抜きを兼ねてディナーを食べに行ってきました。
バス時間の関係で予約していた時間よりかなり早めに着いてしまったものの、時間つぶしができそうな店がほとんど閉まっているというイギリスの地方によくある事情で、そういえばこの街ではいままであまりしてなかった散歩をして時間が来るのを待ちました。

そうしているときに発見したのがこちら。



まるでSakura&Renのホームタウンのくにたちを思わせるような桜並木。
イギリス各地でたまに桜を見かけることはありますが、桜並木を見るのは初めてのことです。

イギリスでは桜はちょっと日本よりも早く咲きます。
ここの桜はもうだいぶ散ってしまっていましたが、それでも花見するには十分。



満開のときに、晴れた昼間に来たかったです。
場所は、Leamington Spaで一番目立つ綺麗な教会「All Saints Church」の傍のLeam Terraceという通り(教会の前はPriory Terraceという名前になっています)。
3月下旬頃にもしLeamington Spaに来る機会のある方がもしいらっしゃれば、是非、ここもチェックしてみると良いと思います。




(投稿者:Ren)


今年度のイタリア語クラスが終わって

2015年03月13日 | 【イギリス生活】学生生活
今週で今年度のイタリア語の授業が終了しました。
初回は先生の怖そうな雰囲気に緊張感が走っていたクラスですが、回を重ねるごとに我々も先生もお互いのキャラクターを把握し出して、どんどん楽しいクラスになっていきました。
もう来週からクラスがないんだなと思うと、少し寂しい気持ちになります。

僕がイタリア語のクラスを受けようと思った理由の一つとして、「博士論文の事例研究の対象にイタリアを選ぶかもしれない」ということがありました。
政府の公表物を初めとする一次資料を読むためにはイタリア語が読めないといけないし、イタリア政治の論点について英語文献には書いていない重要な洞察がイタリア語文献にはあるかもしれない。
でも、何度かの指導教授との話し合いを経て、結局イタリアは事例研究の対象から外れることになりました。

では何がイタリア語を続けるモティベーションになったかというと、それはやはり「英語以外の言語も使える人でありたい」という気持ちでした。
イギリスにやってきて、3か国語以上話せるヨーロッパ人が珍しくない(イギリス人はだいたい英語だけですが。)ことに僕は衝撃を受けました。
「3か国語以上話せる人」との出会いは、初めてイギリスで住んだManningtreeの時代からたくさんあったのですが、一番最近のショックはベルリンの国会議事堂見学ツアーのお客さん対応係をしていた若い女性を見たことです。

その、たぶん20代前半だと思われる方は、入場整理券(見学は無料だけど、人数制限があるので入りたい時間を予約する必要がある)を求めて列に並ぶ観光客のところにやってきて、「あと何分くらい待たなければならないか」や「どの時間帯のチケットがまだ残っているか」といったことを様々な言語を駆使して説明し、質問も受け付けていました。
彼女が扱えた言語は、ドイツ語、英語、フランス語、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語。
僕たちの前に並んでいる方とフランス語で会話した後に、僕たちと英語で話し、後ろの方にはイタリア語で対応。歩いてきた人にドイツ語で対応し、その後またイタリアの人と会話。
そんな彼女の姿を見て、深い尊敬を抱くとともに、自分より若い人がこんなに多くの言語を扱えるということに衝撃を受けました。
僕の目指すべき姿は、ここで出会ったこの若い女性のあり方にあります。

このイタリア語クラスは学生を主な対象としたものではなく、受講者の多くは近隣の地域で仕事をしている大人たちでした。
彼ら大人たちはイギリスの文化を前提としてイタリア語を習うので、イタリア人の先生の言うことに対して、「イギリスでは○○なのに」とか「英語ではこういうときは~~と言う」などいう反応をしていて、僕たちにとってはイタリア語及びイタリア文化を英語及びイギリス文化と比較して学べるという、極めて恵まれた環境だったと思います。

イギリスで暮らしていて最近強く思うのは、大人と付き合うことの大切さです。
大人と付き合うことで、学生たちと話しているだけでは分からない、「イギリス社会における適切な振舞い方」や「どういう話し方・表現を用いるのが良いのか」といったことを学ぶことができます。
僕たちは夫婦で来たことやたまたま近くにいた方々のご親切等の幸運が重なって、大人たちと付き合う機会がたくさんありました。
このことで学べたことがいかに多かったか。
この経験は確実に僕たちを成長させてくれているし、それは僕たちの人生をより豊かにしてくれるでしょう。

もちろん、その分、僕たちは若者たちとつるんでいないし、若者たちがいまどういうことを考えているのかを知る機会は比較的少なかったと思うので、留学生活をする上でどちらが優越した経験かはそう簡単には語れません。
でも、イギリス文化を知りたいと思う僕にとって、大人たちと付き合うことができたことは非常に良かったなと思っています。
大人と付き合うまた一つのきっかけがイタリア語の授業で提供されていたことはとても幸せなことでした。

イタリア語クラスの先生からは「6か月間何もしないとせっかく学んだことをすべて忘れてしまう」ということで、
・イタリア語コミュニティーに参加してイタリア語を話すこと
・イタリア語の簡単な本が出版されているから、それを読むこと
を強くおすすめされました。

ここでイタリア語を忘れてしまっては、一生「中級者」レベルには進めないので、これからもイタリア語を学び続けようと思います。
試験がもうないのでどれくらい本気で学べるか、自分の精神力が試されるところだけど。

(投稿者:Ren)

北ウェールズ旅行記(3)Conwy

2015年03月12日 | 【イギリス生活】旅行
北ウェールズ旅行記の最終回はConwyについてです。

ConwyはLlandudnoからバスで20~30分くらい。
今回はConwyが終点ではないので、バスのアナウンスの存在がとてもありがたかったです。

ちなみにConwyには鉄道駅もあるのですが、切符をインターネットで注文したときに「request only stop」という恐ろしいことが書かれてありました。
止まってくれなかったら困るので、今回の旅の往路の電車の中で何度も車掌さんを呼び止めて「Conwyに行きたいんですけど、どうしたらいいですか?」と聞くRen。
そのたびに「あとで別の人が来るから、その人に伝えて」と言われたものの、伝えるべき適切な人は最後まで現れず、でも電車はConwyで止まってくれました。
復路についても、Conwyの駅に、「リクエストがないと電車は止まらないので、運転手に明確な合図を送って止めてください」との表示があったため、Renは電車が近づくとバスを止めるのと同じ仕方(手を横に出す)で合図を送ったのですが、同じプラットフォームにいた人は誰もそんなことはしていなくて、恥ずかしい思いをしました。
いったい何が正解だったのでしょうか。

さて、Conwyも一番の見どころは城です。
Conwy CastleはCaernarfon Castleにすごく雰囲気が似ていますが、後者より若干小さい感じ。



ここもたくさんあるタワーに上って、城を見下ろしたり街を見渡したりすることができます。
今回は前回の反省を活かして、上ったのは2つくらい。(教会でも城でも、西洋の古い建物の階段はかなり急です。)



この城がどういう背景で建てられ、どういう役割を担っていたかを詳しく解説してくれる展示があれば良いのですが、そういうのを見つけることはできませんでした。(ちょこっとした解説はありました。)
なので、せっかく行ってきたけど、CaernarfonについてもConwyについても、『地球の歩き方』を超える知識が僕に追加されることはありませんでした。

城の中にいたときは天気に恵まれなかったのですが、昼食をとって外に出るといつの間にか良い天気になっていました。



日差しがとても気持ち良かったので城壁の上を歩くことに。
Conwyは城壁の保存状態がとても良く、城を取り囲む城壁のほとんどを歩くことができます。



城壁は城から離れるにつれて高度があがっていきます。
Renは高いところが怖いので、この写真を撮ったときは、手が震えていました。



そして、一番高いところからConwyの街並みとConwy城が綺麗に見えました。
(もちろん、このときも手が震えていたので、カメラを落とさないように必死でした。)



もしConwyを訪れたときに天気に恵まれたとしたら、城壁ウォーキングはmust-doだと思います。
天気の条件が等しくないのでCaernarfonにはフェアではないことを自覚していますが、でも、Conwyのほうが街が綺麗だったし、見るところも多かったです。
北ウェールズ旅行をするなら、Conwyをメインにして、Caernarfonは時間があったら行くところにしても良いように思いました。


今回の旅のまとめ。
・Conwyがおすすめ。晴れていたら城壁の上を歩きましょう。
・Llandudnoは街自体も素晴らしいしConwyやCaernarfonへのアクセスもとても良いので、宿泊先としておすすめです。


(投稿者:Ren)


北ウェールズ旅行記(2)Caernarfon

2015年03月11日 | 【イギリス生活】旅行
北ウェールズ旅行記の2つ目は、今回のメインイベント(のつもりだった)Caernarfon。

CaernarfonはLlandudnoから5番のバスで90~100分ほど。
往復(というか一日乗り放題)で一人£5.00でした。

イギリスでバスに乗ると常に「どこで「降ります」ボタンを押すべきか問題」に悩まされるのですが、この地域のバス(Arriva bus)では電光掲示板&アナウンスで次の停留所を教えてくれるのでとても助かりました。(Caernarfonは終点なので、行きに関してだけなら別にこれがなくても困らなかったと思いますが。)
さらに、Coventryのnational expressバスとは全然違って、「運転手さんに話しかけても反応してくれる」し、「細かいコインがなくてもおつりをくれる」という素晴らしさ。
ArrivaさんがCoventryに進出してくださらないかなと本気で思いました。(念のために補足すると、イギリスがどこでもnational expressと同じというわけではありません。Colchesterのバス会社Firstはちゃんと運転手さんは反応してくれたし、おつりもくれました。)

ちなみに、Llandudnoでは全く見かけなかったウェールズ語を話す人たちがCaernarfonに近づくにつれて多くなってきます。
ようやく「外国」に来ているんだなという気持ちになりました。

さて、Caernarfonはイギリスの王室の皇太子即位式が執り行われる由緒正しいCaernarfon Castleがあるところ。



本来であれば入場料を払わなければならないのですが、補強工事が行われていてアクセスできない場所があるということで、無料で入場することができました。

外側から見る印象よりも城内は広くて開放的。
天気が良かったら、もっと緑が鮮やかに映えて素晴らしかったんだろうなと思います。



ここも風がものずごく強くて、おかげでウェールズの旗が綺麗にはためいていました。



なお、城にはたくさんのタワーがあって、そのほとんどに上ることができます。
なんとなく全部のタワーに上ってしまいましたが、見える景色はほとんど変わらないので、上るならどれか一つで良いかもしれません。

さて、Caernarfon Castleは良かったものの、Caernarfonはこの城以外に見るところがほぼありません。
城と城の周りのほんの少しの道以外は荒れていて雰囲気があまりよくありませんでした。

ただ、昼食に入ったクレープの店「Scoops」はとても美味しかったです。



クレープと聞くとどうしてもスイーツを思い浮かべてしまいますが、ちゃんとチーズやオニオンの乗った食事用のものもあります。
店内はほとんど地元の人ばかりでウェールズ語が飛びかっていましたが、店員さんにはちゃんと英語が通じました。


楽しみにしていたCaernarfonですが、あまり街の居心地が良くなかったのですぐにLlandudnoへ戻りました。
昼食の時間を入れても、滞在時間は3時間程度。(往復のバス時間の方が長かった…。)
『地球の歩き方』には「北ウェールズを代表する中世の古都」とあるのですが、ちょっとそれは言い過ぎなんじゃないかなと思います。
確かにCaernarfon Castleは良かった。でも、ここをメインの目的地にして旅行するほど良いとまでは感じませんでした。

(投稿者:Ren)

北ウェールズ旅行記(1)Llandudno

2015年03月10日 | 【イギリス生活】旅行
週末に北ウェールズに旅行に行ってきました。

一番の目的は、『地球の歩き方』を読んでいて行きたくなったCaernarfon訪問。
ところが、Caernarfonまでは電車が通っていない。でも『地球の歩き方』を見ると、この街の近くにConwyという別の観光地が載っている。
ということで、せっかくなのでConwyも「ついでに」行くことにしました。

今回宿泊したのは、Llandudno。
旅行を決めたのが出発の数日前だったのでConwyで手ごろなホテルが空いておらず、「仕方なく」近くのこの町に泊まることに。

でも、以上の「ついでに」と「仕方なく」が結果としては大正解でした。
その理由を含めて、これから何回かに分けて書いていこうと思います。


まず、Llandudno。



『地球の歩き方』には「スランドゥドゥノ」と書いてありますが、泊まったB&Bのご主人に確認したところ、どうやら「クランディドゥノ」と読むようです。
発音の仕方が分かるように大胆に書くなら、「Clandidno」のような感じでしょうか。

Llandudnoは、North ShoreとWest Shoreの2種類のビーチを楽しめるところが特に魅力的。
ビーチリゾートとして発展してきたので、街もとてもお洒落&綺麗でした。
さらに、Great Orneという山がすぐ傍にあり、また、少し遠くを見るとSnowdoniaの山々も見えるので、山を見るのが好きな人にもおすすめ。

さて、2つある海岸のうち、リゾートとして整備されているのは、North Shore。
ここにはホテルが立ち並んでいて、夏はきっと物凄い数の人たちで溢れるんだろうなと思います。



一方で、West Shoreの方面にはおそらくこの町と恋に落ちて移住してきたんだろうなと思われる人たちの家々がたくさんあって、海岸も落ち着いていて海水浴というより散歩したくなる雰囲気。
ここから見る夕焼けが特に素晴らしかったです。こんなに美しい夕日を見たのは久しぶりでした。



また、この街をめがけてたくさんの人々がやってくるからでしょうか、街の中心にはとても大きな教会がありました。



「Holy Trinity Church Llandudno」という、およそ150年前にできたParish Churchなのですが、教会の方に聞いてみたところ、元々Great Orneに教会が建てられていたものの、人が多くなってきたので、「Cathedralistic」(「大聖堂的」?どういうところがそうなのかは聞けませんでした。)な教会を新たに建てたとのこと。

内部はシンプルで、とてもRen好み。



「The Angel」という、キリストの生涯を天使の身体や羽に彫ったもの(これができたのは、1970年頃と比較的新しいようです)もあって、ちょっと不気味ですが一見の価値ありです。




LlandudnoからはConwy・Bangor経由でCaernarfonへのバス(乗り換えなし!)が頻繁に出ているので、ConwyやCaernarfonに観光に行く分にはまったく困りません。
レストランもとても種類が豊富なので、フィッシュ&チップスしかない、という事態には間違っても陥りません。
ConwyやCaernarfonに行こうという方にはここでの宿泊を強くおすすめしたいところです。
機会があればシーズン中(夏)にもう一度来てみたいと思いました。

ただ、風がめちゃくちゃ強いのには驚きました。
どのくらい強いかというと、普通に立っているのが不可能なくらい。
一年中こうなのか、それとも夏は穏やかなのか、気になるところです。

(投稿者:Ren)

大変なことがまとめて終わってくれた日

2015年03月06日 | 【イギリス生活】学生生活
指導教授はとても素晴らしい方なのですが、それでもミーティングのときは緊張します。
わざわざ時間を取ってもらうわけだから手ぶらではいけない(そうすると何も決まらないで終わってしまう)ので、その日話したいことについてまとめたレジュメをだいたい作っておかないといけません。
そのミーティングで当面の作業方針が決まるので、何をすべきか、何をしたいかについての自分なりの考えもあらかじめ持って行かなければなりません。

せっかくプレゼンテーションが終わったというのに、また連日夜遅くまで作業してレジュメを作って今日のミーティングに備えました。
僕はよほど自信なさげに見えるのでしょう、今回もいつも通りいろいろ励まされてミーティング終了。(あとで「毎回励ましてくれてありがとうございます」と御礼メールを送っておきました(笑)我ながら世話が焼ける。。)
ここ数か月の懸案だったケーススタディの対象が大まかに固まって、研究の全体像がようやく見えてきた気がします。
自分がどこに向かっているか全然分からなくて大丈夫かと焦っていたけれど、僕も少しは進歩できているのかもしれません。

それにしても、「しなくてはいけないことに追われるよりも、常にいま自分が一番したいことをするのが博士課程の研究において一番重要なことだ」と言う先生が指導教授であることは本当に幸せなことです。
この先生のおかげで楽しい学生生活が送れています。
自分の好きなことを好きなだけする、こんな生活がいまここイギリスで実現しています。


懸案と言えば、今日はイタリア語最後のアセスメントの日でもありました。
この試験に合格しようがしまいが別に構わないはず(落ちたからといって何らかのサンクションがあるわけではない)なのに、なぜか「あんまり悲惨な点数は取りたくない」と思ってしまって、この試験があることのプレッシャーをずっと感じていました。
残念ながら手ごたえはあまりないものの無事終わったので、これでもう試験を受けることはありません。
あと1回残っている授業はリラックスして受けることができそうです。


短時間でプレゼンテーション、指導教授とのミーティング、イタリア語のアセスメントが重なるというストレスフルな週でしたが、大変なことがまとめて終わってくれて今解放感を味わっています。
First Year Reviewのための書類作りに今度は急いで移らないといけないのですが、少しゆっくりしようかなと思います。
とりあえず、今日は久しぶりに早く寝ます。

(投稿者:Ren)

「First Year Review」プレゼンテーションの練習

2015年03月04日 | 【イギリス生活】学生生活
博士課程1年目の学生対象の授業でプレゼンテーションをしてきました。
これは5月中旬に予定されている「First Year Review」の一環としての何人かの教授のパネルを前にしたプレゼンテーションの練習という位置づけ。
同時に、この授業の担当教授は博士課程のディレクターなので、我々学生が着実に研究を進めていっているかを「First Year Review」の前に確認し、本番で悲惨なことにならないようにアドバイスする目的もあるのかもしれません。

プレゼンテーションをしなければならないことはこの授業が始まったときに知らされていて、ずっとプレッシャーに感じていました。
特に冬休みから今までは、このプレゼンテーションをどう乗り切るかばかり考えていたような気がします。
僕みたいな「なんちゃってCandidate」とは違ってクラスメートたちはしっかりとした「PhD Candidate(博士候補者)」なので、あまりにしょうもない発表をしてしまうと質疑応答のときにみんなにボコボコにされてしまう、という恐怖がありました。

でも、普段インプット(文献の読み込み)ばかりしている僕は、こういう機会がないとアウトプットできません。
アウトプットする過程でこれまで読んだ文献や自分の問題意識を整理でき、いままで迷走しているような感覚しかなかった自分の歩みを統合することができました。
「First Year Review」のためのessayを書き出す前に一度自分のプロジェクトの枠組みをまとめられて、とても有意義だったと思います。

プレゼンテーション自体は概ね好評で、クラスメート&担当教授からたくさんのコメントをもらうことができました。
準備にかなり力を入れて作ったものなのに、よくみんな一回聞いただけでこんなにコメント(批判)できるなとみんなの知性に驚嘆する一方で、突っ込みどころ満載なことに気づかなかった自分の組み立ての甘さを反省したり。
今回のプレゼンテーション資料をベースにこれから提出資料を作っていくので、いただいたコメントにうまく応答していければいいなと思っています。


ずっとストレスに感じていたプレゼンテーションが終わったので打ち上げをしたいところですが、今週はこれからすぐに指導教授との面談があったり、イタリア語の試験があったりして心が休まりません。
指導教授との面談の際には、前回出された宿題の答案を持って行かないといけないので、これから急いでその資料作りです。
イタリア語は最近どんどん難しくなってきているのでちゃんと勉強しないと試験問題に全く歯が立たなさそうだけど、、、諦めるしかないかな。

(投稿者:Ren)