SakuraとRenのイギリスライフ

美味しいものとお散歩が大好きな二人ののんびりな日常 in イギリス

2015英国総選挙

2015年05月09日 | 【イギリス生活】
2015年5月7日は英国総選挙でした。
今回の選挙のポイントは、テレビや新聞で言われていることを総合すると(まだイギリスの政治について自分の見解を持てるまで勉強が進んでいません。)次の5点にまとめられるのかなと思います。

①与党のConservative Partyが単独過半数を獲得して政権を維持。
②2010年からConservative Partyと連立政権を組んでいたLiberal Democratic Partyの壊滅。
③スコットランドをScotland National Party(SNP)がほぼすべての議席を獲得。ただし、引き続き与党となるConservativesも議席を獲得したことは重要(政権はスコットランドの民意を全く反映していない!とまでは言えなくなる)。
④UK Independence Party(UKIP)は得票率を伸ばしたものの獲得議席は1議席に留まる。
⑤今回の結果は誰も予想できなかったこと。

特に、⑤は今後イギリス政治学の大きなテーマになるんじゃないかと思います。
選挙前のあらゆる世論調査ではConservativesとLabourの支持率が拮抗していて、「どの政党も過半数を取れない」がほぼすべての人の一致した見解でした。
BBCの出口調査でConservativesがLabourを大きく引き離して第一党になるという予測が出たとき、感想を聞かれたLiberal Democratic Partyの元代表が「この出口結果は間違っている。もし本当だったらI will publicly eat my hat」と言ったくらいです。
いったいどうしてこういう結果になったのか、しばらく学界を賑わしそうな気がします。

選挙戦が始まってからテレビも新聞も選挙関連の報道一色でした。
SakuraもRenにとって初めて見るイギリスの選挙戦はとても面白くて新鮮でした。

特に印象に残っているのは以下の点です。
・選挙戦が本格的に始まる前のUKIP旋風が、終盤になって急に失速したこと。
・首相になるにはあまりにも頼りないとみんなに言われていたLabour代表のEd Milibandさんがテレビで何度も何度も「If I am a Prime Minister,」とか「In my next government,」とかと繰り返すので、「この人が次の首相になるんだな」となんとなく思わされたこと。
・SNPがテレビ討論会後に急に台風の目として浮上したこと。
・Liberal DemocratのNick Clegg代表がどんどんやつれていったように見えたこと。
・BBCが選挙以外の報道をこの期間ほとんどしなかったこと。

選挙当日に大学を歩いていたら、なんとキャンパス内にある建物が投票所になっていました。





これは人がいないときを狙って撮ったのですが、投票にはたくさんの若者(学生)が来ていました。
こんなにたくさんの人が政治に関心があるのかと感銘を受けましたが、これは大学内に寮(=住所)があるからできることで、日本だと難しいだろうなあ。


今後のポイントとしては、
①Conservativeが過半数を取ったとはいっても、ギリギリの数なので政権は「造反」に対しては脆弱になってしまったこと(BBCの報道の慧眼)。
②SNPはスコットランドのほぼすべての議席を獲得したものの、与党に入れなかったので、どこまで「スコットランドの声」を政策に反映させられるか。もしそれが全然できないということになれば次の選挙でLiberal Democratsと同じように壊滅するのではないか(Sakuraの慧眼)。
③UKIPの象徴的代表のNigel Farageさんが落選して、代表を辞任したけど、彼を失ったUKIPは今後どうなるのか。
④Cameron首相はEUを脱退するかどうかのレファレンダムを行うつもりだけど、英国の人たちはどういう判断をするのか。
というところでしょうか。


今日書いたことの多くは誰かが言っていることで何も新しいことはないけど、自分の頭の整理のためにメモしておきました。

(投稿者:Ren)

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