SakuraとRenのイギリスライフ

美味しいものとお散歩が大好きな二人ののんびりな日常 in イギリス

King's Cross Platform 9 3/4

2013年12月25日 | 【イギリス生活】
イギリスに来るまではSakuraもRenもあまりハリーポッターを読んだり観たりしていなかったのですが、ある機会があってたまたまハリーポッターの映画を観たときにその物語にはまってしまいました。
あまりにもはまってしまって、思わず原作をAmazon.jpさんから全巻大人買いしてしまったほどです。(もちろん日本語版を。大人って良いなって思いました。)

せっかくイギリスにいるので、かの有名な(どう有名か分からない方は原作を読むか映画を観るかしてください。)King's Cross駅の9と4分の3番線ホームを訪れてみようとずっと思っていたのですが、Renたちが調べた限りではどうやったらたどり着けるのかを説明したサイトやブログを発見できませんでした。
実は1か月ほど前に挑戦したときには結局そこを見つけられずに終わったので、他にもいらっしゃるかもしれない困っている方のために(すぐ下で書くように、Renたちがあまりにもおっちょこちょいだったからかもしれないので、そんな方は誰もいないのではないかという危惧はありますが)、9と4分の3番線の見つけ方を紹介させていただきます。

ステップ1:King's Cross駅に行く
King's Cross駅は、St.Pancras駅(Euro Starの発着駅です)と隣り合っていますが、正しくKing's Cross駅に行かなくてはなりません。何を隠そう、前回のRenたちは間違えてSt.Pancras駅に行ったために、9と4分の3番線ホームを発見できずに終わったのでした。

ステップ2:9番線や10番線がある方面に向かう
「9と4分の3」は9と10の数なので、ちゃんとそっちの方面にあります。どっちが「そっち」なのかは、ちゃんと駅のいたるところに道案内があるので、それをたどっていけば大丈夫です。


ステップ3:人垣がある方に行く
9と4分の3番線は、やはり有名な観光スポットらしく、世界各国から多くの人が訪れています。テーマパークのアトラクションのように列が作られているので、並びます。


ステップ4:係りの人に従って、記念撮影する

そこには係りの人が4つの寮の色のマフラーを持って立っています。順番が来ると、どの色のマフラーが良いかを聞いてくるので、好きなものを選ぶ(「緑」とか「赤」とか、色の名前を言っても良いし、「スリザリン」とか「グリフィンドール」等と言っても良いです)とそれを首に巻いてくれます。
ホームには勢いよく侵入しないといけないので、カートを走りながら押すわけですが、そうするとマフラーは当然後ろにたなびきます、という状況を係りの人は作ってくれる(マフラーを後ろで持ってくれます)ので、うまく写真に写しましょう。
一人でここに来られた方も心配いりません。写真を撮ってくれる人が別にいて、それはのちほど9と4分の3番線ホームの隣(写真で言うと向こう側)にある「The Harry Potter Shop」で£8で購入可能です。

ちなみに、「The Harry Potter Shop」はこんな雰囲気。

店内にはポストカードやマグカップだけではなく、グリフィンドール&スリザリン寮のセーター、魔法の杖(メインキャラクターそれぞれの)等、ハリーポッターファンのテンションが上がってしまうグッズがたくさん置かれています。イギリスのお土産にちょうどいいかもしれません。
Renは本当は杖が欲しかったけど、荷物になる(この後旅行に行ったのです。それはまた改めて。)ので自粛しました。
でも、やっぱり杖、欲しかったなあ。。

(投稿者:Ren)

Adam Swift, Political Philosophy, Third Edition (Polity Press, 2013)

2013年12月22日 | 
冬休みに入って落ち着いた日々を送れていますが、勉強をしていないわけではありません。
ということを示すためにも、そろそろ本の紹介をしておこうと思います。

今回取り上げるのは、Adam Swift, Political Philosophy: A Begginers' Guide for Students and Politicians, Third Edition (Polity Press, 2013) です。


この本の第2版には邦訳があるようですが、残念ながらそのことを知ったのはこれを読み始めた後からのことでした。また、初版も第2版もRenは読んだことがありません。
従って、これまでの版との異同や邦訳の仕方の評価といったことには触れず、また、内容についても、いろんな方がすでに紹介されているようなのでこれにさらに屋上屋を重ねるようなことはせず、読んだ感想を簡単に記しておくだけにしたいと思います。

ちなみに、邦訳タイトルは『政治哲学への招待――自由や平等のいったい何が問題なのか?』で、風行社から出ています(有賀誠・武藤功訳、2011年)。
今日ご紹介する第3版は第2版にグローバル・ジャスティスやジェンダー平等の議論を追加し、政治哲学を現実世界にどう適用するかという記述を少し入れているとのこと(p.xii)ですが、これを受けた邦訳改訂版は出されるのでしょうか?さすがに原書が2013年10月に出たばっかりだからか、Renが出版社のHPを見てみた限りではそういう情報はありませんでした。

さて、本書の特長は、入門書に徹していることではないかと思います。
他の定評ある政治哲学の教科書としてWill Kymlicka, Contemporary Political Philosophy: An Introduction, Second Edition (Oxford University Press, 2002)があります(この本も邦訳があります。『新版 現代政治理論』(千葉眞、岡崎晴輝訳、日本経済評論社、2005年))が、本書はこの本と作り方を大きく変えることでユニークさを保っているような気がします。

具体的な違いを述べましょう。
まず手に取った瞬間に分かることとして、本書(247ページ)がKymlickaのもの(497ページ)と比べて圧倒的に薄いことがあります。
薄いだけじゃなくて、本の大きさも一回り小さいし、文字の大きさも少し大きくなっています。
本書の想定読者が政治哲学を初めて学ぶ学生や政治哲学に興味のある一般読者であることがここに反映されています。
Kymlickaの本について、そう自分で言っているほど入門的な本ではない(p.10)、とSwiftさんは評しています(褒めて言っている、と僕は解釈しました。)が、もしRenが初めて政治哲学の本を読もうと思ったときに誰かにKymlickaさんのものを手渡されたら、その時点で挫折しているんじゃないかと思います。

もちろん、薄いといっても、5つのテーマ(社会正義、自由、平等、コミュニティー、民主主義)についてかなり突っ込んだ議論が展開されていて、本書を読んでいて物足りないと感じることは全くありませんでした。
どれも政治について論じられる際によく登場する概念ですが、それぞれについてそれをめぐってどんな論争が行われているかを分かりやすく説明してくれて、大変勉強になりました。
特に、コミュニタリアンからリベラリズムに対しての批判を批判的に検討しているコミュニティーの章は、サンデル先生がなぜかすんなり受け入れられてしまった現在(もうブームは終わってしまっているのでしょうか??)の日本の人たちにもっと読まれても良いのではないかと思いました。

Kymlicka版との2つ目の大きな違いとしては、Reference(文献表)がないことが挙げられます。
もちろん、SwiftさんもRawlsだったりRazだったりDworkinだったりの主張を紹介するときは、彼らの名前もちゃんと明記しています。(名前だけじゃなくて、国籍や生まれた年、没年が書かれていました。)
でも、本の後ろにReferenceがついていないので、あとで彼らの論文や本を参照したいと思ったら、本文の中を頑張って探さないといけない。
「Rawls(1971)」みたいなのがたくさんあると読者が近寄りづらくなってしまう、という考慮があるのかもしれないけど、Renの個人的な好みとしては、Referenceがちゃんとついている方が好きです。(索引はついているので、気になるところを探すことはもちろん可能になっています。)

3点目の違いは、文の紡がれ方。
Kymlicka版はきちっきちっとそれぞれの学説を解説していってくれているところに強みがあると思う(学説中心 vs. テーマ中心、という違いも両者にはありますね)のですが、Swiftさんはまるでレクチャーを目の前でしてくれているような軽妙な文章になっています。(ここらへんの語り口をどう日本語で訳されているのか、帰国したときに確認するのが楽しみです。)
挿話がところどころで入ったり、現実世界の例もたくさん提示していたりして、大変readableな、読んでいて飽きない文章でした。


本書は特定の立場が優れている/劣っていると読者に提示せずにそれぞれの概念が何を意味しているのか明確にすることで読者が何らかの立場を整合的に取る手助けをする、というスタンスで書かれています(pp.1-4)が、読んでいくと実際にはリベラリズム、もっと細かく言うと、平等志向的なそれを支持していることが伝わってきます(特に「平等」の章を参照)。
ただ、おそらく著者が妥当とは思っていない見解の強いところや、著者に親和的な見解の弱点を公平に紹介しているので、著者と見解を異にする人でもそれほどイライラせずに読めるのではないかと思いました。

政治哲学をちゃんと勉強しようと思ったら、本書をまず読んで、その上でKymlickaさんのものやそれぞれの論者の本や論文に進むのが無理もなく、また必要な方法なのかもしれません。(本書の表紙にもそれが暗示されているように思います。この本の役割は政治哲学の「階段」の前まで読者を連れていくことだけだ、と。)
Renのコースは政治哲学を専門的に勉強するものではないのだけれど、もうちょっと発展的な本にもこれからチャレンジしていきたいなと思います。
読んでいて楽しく、またその分野の議論をさらに詳しく勉強してみたいと思わせてくれる、素晴らしい入門書でした。


(投稿者:Ren)


Manningtreeに似てる?Wivenhoe

2013年12月21日 | 【イギリス生活】
以前、友人のManningtree時代の大家さんが、「WivenhoeはManningtreeみたいなところだから、Manningtreeが好きならきっと気に入ると思う」と言っていたのを思い出して、この前、Wivenhoeまで行ってきました。

猛スピードで走り抜けていく車たちに怯えながら狭い歩道をSakuraと2人で歩いていって(予想以上に遠くて、だいたい45分くらいかかりました。)なんとかたどり着いたWivenhoeは、確かにManningtreeのような雰囲気を持った街でした。

中心部にあった教会。


おそらくそれを使ってSailingが行われているのであろうボートたちがたくさん停泊している海岸。
この柵にはWivenhoeの街のマークもついていますね(右側。左側は、なんだろう??)。


駅前の風景。


駅舎。どこにも説明が書いてありませんでしたが、これを見る限り、1863年からここに立っているっぽいです。


SakuraとRenくらいManningtreeラブな人間でないと、この写真だけ見たら「ここはManningtreeですよね?」と間違えてしまいそうなくらい似ていました。
Manningtreeと比べたら街の規模が少し大きい(従って、Manningtreeよりもたくさんの店がある)ところが主な違いでしょうか。

Wivenhoeにはうちの大学関係者(先生、スタッフ、学生)がたくさん住んでいるらしいのですが、確かに、散歩をしてみた限りではとても住みやすそうな街でした。
High Streetに美味しそうなティールームがあったので、また天候が穏やかな日にでも改めて散歩しに行ってこようかと思います。


(投稿者:Ren)

学生たちの尻拭い??

2013年12月20日 | 【イギリス生活】学生生活
SakuraとRenがそうしているように、大学の中に住んでいる多くの学生はTESCOを利用しています。
ただ、TESCOまでは歩いて15~20分ほど。しかも、大学が高台にあるので、帰り道はかなりの坂道を上って来なければなりません。
毎日買い物に行くのも大変なのでまとめ買いをすることになりますが、そうなると当然荷物が大変重くなります。

でもまあ生活するためには買い物をしないわけにもいかないので、重いなあ、辛いなあと思いながらも毎回家まで歩いて持って帰っている(たまに1.5リットル×6本のミネラルウォーターを買うので、そのときは本当に大変なんです!)のですが、ある日、がらがらとTESCOのカートを押して大学に向かっている学生たちを目撃してしまったのです。
確かに、カートをそのまま持ち帰れば重いものを持たなくてもいいから楽だ。
しかし、家まで押していったカートはどうしてるのだろうか、次回の買い物の際にTESCOまで押して持って行っているのか(そうでないとTESCOのカートがどんどん少なくなってしまうから、TESCOも黙っていないだろう。)。

ところが、しばらく注意して観察してみても、行きの道のりで空のカートを押してTESCOへ向かっている人に出会わないのです。
TESCOまでの道で出会うカートには、みんな肉やら野菜やらジュースやらをたくさん積まれていて、それらはみんな大学へ向かっている。
それではどうして、大学内がカートでいっぱいにならないのだろう。

そんなことを思いながらしばらく経ってから、衝撃の光景が目に入ってきました。


・・・黄色いベストを着た人がTESCOのカートを車に詰めている。
きっと、この車はTESCOに向かい、これらカートを返却するのでしょう。
学生たちの「尻拭い」がこうやって大学の職員さん(または委託業者さん)によって行われているということですね。

きっと学生たちに「自分で持ってきたものは自分でちゃんと返しなさい」とか言っても、誰も言うことを聞かないんだろうなあ。
カートを持って帰ってきている学生たちは、自分たちで返さなくてもこうやって誰かが返してくれることを分かっているから自分で返しには行かない、誰も返しに行かないから誰かがこうやって学生たちの代わりに返しに行かなくてはならない、それを見て他の学生たちもカートをどんどん持って帰ってきてしまう(そしてもちろんそれを自分では返さない)、仕方がないから誰かがTESCOにまとめて返しにいく…。

まったく、最近の若者は!!と思ってしまった、おじさんなRenでした。


(投稿者:Ren)

Colchester Castle Parkに行ってきました

2013年12月19日 | 【イギリス生活】
Colchesterの目玉観光スポットだと思われるCastle Park。
いつもバスでは通るけど、なかなか行けずにそのままになってました。Renも冬休みになったことだし、いざ!

Castle Parkの入口。あいにくの雨でどんよりな空です。


入口を入って道なりに左に進むと、城らしき建物を発見。あれ、でもゲートが・・・

なんと。。工事中で城の中には入れませんでした2014年春頃に再オープンするそうです。

このまま帰るのも何なので、Parkの中を散歩していると、ちょこちょこ動く動物を発見。

ご飯中のリス。人にも慣れてるので、近寄ってもあまり逃げません。

さらに奥に歩いていくと、川があって、

ご飯中?の白鳥もいました。自然が多くて、お散歩をするにはとても良いとこですね。お城が再オープンしたら、また行きたいと思います。

余談ですが、バスのチケットを買う時に「2 return tickets to キャッスル パーク、please?」と言ったら、
「あぁ、カッスル パークね!」と運転手に言われました。確かに「can」も「カン」って本当に言ってるし、キャッスルもカッスルなのかも。

(投稿者/Sakura)

イギリスにおけるバスの乗り方

2013年12月18日 | 【イギリス生活】
Londonみたいな都会だと地下鉄網が発達しているので皆さん地下鉄で移動するんだろうなと予測される(東京とまったく同じですね)のですが、Colchesterのような田舎だとそういうわけにはいきません。
日本の地方都市と同じように、Colchesterでは多くの人は自家用車かバスを利用します。
といわけで、今日はColchesterにおけるバスの乗り方についてご紹介します。(イギリス全土でこの通りかどうかは自信がないので、タイトルはちょっと誇大広告気味ですね(笑))

①バス停を見つける
バス停は、日本のように標識みたいなのがただ立っているタイプと、座って待っているところがあるタイプがあります。
大学の最寄りのバス停はたくさんの学生が利用するからか、後者のタイプ。


②お目当てのバスが来たら運転手さんに合図をする。
合図の仕方は、「手を上げる」ことになっていたはず(どこかで見ました)が、誰も手を上げていません。
皆さん手を斜め横に出しているだけです。(自転車の手信号の「停止」と同じ感じ。)
合図が運転手さんに通じると、バスは止まってくれます。通じなかった場合は通り過ぎてしまいます。


③バスに乗って(前方の入口から)料金を払う。
料金は行先によって違うので、どこまで行きたいかを運転手さんに言います。
イギリスの交通機関に共通してみられる特徴ですが、往復(Return)チケットがかなり割安なので、帰ってくる予定がある方は「Return ticket to ○○, please」などと言うと良いと思います。
ただし、往復チケットくださいって言っているのに片道チケットを出される時があるので、出されたチケットにちゃんと「Return」と書いてあるか、受け取るときにその場で確認しましょう。
後で行っても、取り合ってくれません。

④降りたい停留所に近づいたらブザーを鳴らして知らせる。
問題は、バスのアナウンスが皆無なこと。
対策としては、「自分と同じ場所に行く人を探してその人と一緒に降りる」、「バスの運転手さんに「ここに行くのは初めてだから次になったら教えてくれ」と頼んで、運転手さんの近くに陣取る」などが考えられますが、最近、「google mapで自分の位置を確認して、目的地の接近を知る」というハイテクグッズを持っている人向けの方法もあることを知ったので一応ご紹介だけしておきます。ちなみに、SakuraとRenはスマートフォン保持者ではないので、この方法は技術的な問題で採用できません。



というわけで、アナウンスがないこと以外は、ほとんど日本と同じです。
車内には「優先席」もあったりして、これも日本と同じ。
初めての場所に行くときは不安な思いをしなくてはならず大変不便なのですが、地方都市に住もうとするとバスと付き合っていかざるを得ません。
イギリスの人たちはこの問題をどうやってクリアしてるのか、気になるところです。


(投稿者:Ren)

買い物のついでにカフェで一服

2013年12月17日 | 【イギリス生活】
ManningtreeからColchesterにやってきてから、ある程度以上の大きさの店には必ずと言っていいほどカフェが併設されていることに気が付きました。
Manningtreeにはそもそもカフェが少ないし(人もそんなにいないし)、大きな店もないのでそんな景色に出会わなかったのです。

僕たちがよく行く(少なくとも2日に1回)スーパー「TESCO」、時々訪れるタウンセンターのスーパーや小さいデパート、たまに行く家具屋さん、これらすべてにカフェがついていて、その店に買い物にやってきたお客さんたちがコーヒーや紅茶を飲んで寛いでいます。
国立でいうなら、西友や紀ノ国屋にスターバックスとかエクセルシオールがついているイメージ。(西友の道路を挟んだすぐ近くにタリーズはありますけど、こちらのは同じビルの同じフロアにあるんです。)

皆さんカフェが好きなんですね、と思いながらSakuraとRenも誘惑に勝てずに買い物に行くたびにカフェに入ってしまいます。(買い物に来たご褒美!ということにしています。)


ちなみに、このカフェ「COSTA」はスーパー「TESCO」に併設されているもので、看板の向こう側がスーパーの売り場になっています。
スーパーのカートをそのまま押して入ってくる方もたくさんいらっしゃいます。

この日に飲んでいたのは、ホットチョコレート(左)とカプチーノ(右)。
サイズがとても大きくて、これでもPrimo(=スモール)です。
最初は日本と同じ感覚でMedio(=ミディアム)を頼んでいたのですが、全部飲むのが結構つらい量でした。
でも、こちらの人たちはだいたいMedio以上をオーダーして軽々と飲んでいるので不思議です。やっぱり身体のつくりが日本人とは全然違うんでしょうね。



(投稿者:Ren)


イギリスのクラッカー

2013年12月16日 | 【イギリス生活】
最近クリスマスパーティーに参加する機会が何度かあったのですが、そこで必ず登場するのがクラッカー。
日本だとクラッカーは円錐の形をしていて、紐を引っ張ると「パーン」と音がして何かが飛び出てきたと記憶しているのですが、こちらのクラッカーはこれとだいぶ違います。

まず、形が全然違います。
円柱が3つくっついているような形。


これをどうするかというと、3つ並んでいる円柱の端と端を2人の人が持ってせーので引っ張るんです。
パーティーだと、何人もの参加者がいるので、みんなで円になっておなかの前で腕をクロスして端を持ちます。

引っ張ると、パンと音がして(でも、日本と違ってそんなに大きな音は出なかったような気がする)、円柱に入っているものが出てきます。
出てくるといっても飛び出てくるわけではありません。ただ中身が取り出せるようになるだけです。(出口が空くので、中身がこぼれてくるだけ。)
中に何が入っているかと言うと、典型的には紙でできた冠とジョークが書かれた紙。簡単なおもちゃが入っているタイプのものもあります。


紙の冠とかおもちゃとかがそんなに嬉しい年頃でもないRenとしては、ジョークが大変気になります。(でも、なんとなく紙の冠はかぶってしまうんですけど(笑))
書かれているジョークのいくつかをご紹介すると、

・Why was 6 afraid of 7?
 ⇒Because 7 8 9.
・Who is never hungry at Chirstmas?
 ⇒The turkey - he's always stuffed!
・What did the grape do when it got stepped on?
 ⇒It let out a little wine.
・What did the fish say when it swam into a wall?
 ⇒Dam.

ジョークの解釈を試みるのは野暮なのでやめておきますね。

こういう何気ないところにも日英の文化の違いがあって興味深いですね。


(投稿者:Ren)

Manningtree's Magical Christmas 2013

2013年12月15日 | 【イギリス生活】
Manningtreeでのクリスマスイベントに行ってきました。
Colchesterに引っ越してしまってもやっぱりManningtreeが好きで、いろいろ口実を見つけては遊びに来てしまうSakuraとRenです。

夏のストリートフェスティバルのときのように、12時頃から道路が通行止め(歩行者天国)になって、14時からイベントがスタート。
スコットランド(?)のパイプバンドに先導されてサンタクロースがパレード。サンタクロースはパブ「Crown」に入っていきました。



今日は天候にも恵まれたけど、風もあってとても寒い。
そのせいなのかどうかは分からないけど、人出は夏のフェスティバルと比べると少なめだったように思います。



そして、暗くなるのもものすごく早くて3時過ぎにはもう薄暗くなってしまいました。
夏には野外ステージでライブが行われていたけれど、今日はその代わりにDJがやってきてクリスマスソングのクラシックス(「All I Want For Christmas Is You」(Mariah Carey)とか「Last Chirstmas」(Wham)とか「Wonderful Chirstmas Time」(Paul McCartney)とか。日本で言うと、山下達郎さん並みの「古典」か。)を中心としたセレクトをしていました。DJの彼はずっとそこにいたんだけど、寒くなかったのか心配です。
他にもここではちびっ子&ちょっとお姉さんの子供たちによるチアリーディングのパフォーマンスが行われて、お客さんから暖かい声援を受けていました。



でも、今日のイベントはパフォーマンスはそんなになくて、どちらかといえばショッピング中心。
High Streetに出店がたくさん出ていて、様々な商品や食べ物&飲み物を売っていました。
食べ歩き好きなSakuraとRenは、迷いながら美味しそうなものを物色。
もちろん、ヴィエニーズ・フィンガーは食べました。せっかくManningtreeに来たのに、これを食べないわけにはいかないですからね。



いまやこの街でのいろんなイベントに必ずと言っていいほど登場する「Manningtree's Mud Pie」が昔SakuraとRenの住んでいた家の前で売っていたので、これも迷わず購入。
サクサクのタルト生地の中にちょっと硬めのチョコでコーティングされたムースチョコが入っているお菓子で、最近のRenたちのお気に入りです。どのくらい好きかというと、ヴィエニーズ・フィンガーとどっちが好きか迷うくらい。




日が沈んでさらに寒くなったので、Dedhamで作られたワインを温めた「Mulled Wine」を飲みながら帰宅しました。(地元経済に貢献しよう!プロジェクト。Dedhamが「地元」に含まれるかどうかは難しいところだけど。言うまでもなく、Renたちにとって地元とはすなわちManningtreeです。)
身体が温まってよかったけど、Renは普通のワインのほうが好きかな。(Sakuraは大変気に入った模様です。)




街を二人で歩いていたらたくさんの方々に声をかけてもらえました。(知り合いだった人からだけでなく、僕たちは知らなかったけど相手が僕たちのことを知っているという人からも。やっぱり東洋人がほとんどいない街だから、僕たちの存在ってすごく目立っていた(る)んですね。)
この街にやってきてから4か月。僕たちもだいぶ知り合いが増えたのかなと思います。(実際に住んでいたのは1か月半ほどだけだけど。)
せっかくできた知り合いの人たちとのこのつながりを大切にしていきたいものです。


(投稿者:Ren)

イギリスの学生を勉強させる素晴らしいインフラ

2013年12月14日 | 【イギリス生活】学生生活
イギリスの大学院に通っていると、日本とは全然違うなと感じることがいくつかあります。
今日はそのうちの一つをご紹介したいと思います。
ただし、Renは政治学の大学院で勉強していたことはないので同列に並べることはできないだろうし、そもそもRenが大学を卒業したのはもうずいぶん経つので事情はかなり変わっているかもしれない、ということを念頭に置いて読んでいただければと思います。

よく言われているように、こちらでは毎週のようにかなりのリーディングアサインメント(これを読んできなさいねという宿題)が課せられます。
ただ、これはRenが通っている大学・学部だけかもしれないのですが、時々アメリカに留学されていた方から聞いていたような「毎週読み切れないほどの文献が指定される」「毎週このくらい(40~50センチメートルを示すジェスチャー)本を読まないといけない」ということは、現在までのところありません。

一例として、ある週(真ん中の10月28日から始まった週)の予習文献を数えてみましょう。

授業(1):論文1つ
授業(2):論文6つ
授業(3):論文2つ
授業(4):文献1の2つの章+文献2の2つの章

こうして挙げてみると、「読み切れないほど」とか「40センチ~50センチ」という量とは全然違うのかなという感じがします。
それでもRenの英語力ではこれを読むだけで大変苦労しました。
上の例よりもたくさんの文献が指定される週ももちろん珍しくなくて、これとエッセイやプレゼン等が重なってしまって、ちゃんと文献を読み込めないで授業に出るというスリリングな体験をしなければならないことも何度かありました。
英語力の向上が急務ですね。冬休み中にどれだけ上がるか分かりませんが。

そして、量がこれだけであるということは、留学体験者からたまに聞いていたテクニックである「スキミング」(≒斜め読み)を使わなくても間に合う、ということを意味します。
いや、むしろ、スキミングはあまり好ましいものとはされていないようです。
ある授業で我々学生が先生の質問にうまく答えられなかったときに、「ただスキムするんじゃなくて、文献を注意深く読んでこないとだめじゃないか」と叱られたことがあります。
Renは本に線を引いたり書き込みをしながらでないとちゃんと読むことが出来ず、どうしてもスキミングができない(しようとしても、ほとんど頭に入って来ない)ので、スキミングしないととても間に合わないくらいの量を指定されなくて大変安心しました。
他の国・大学・学部はどうかは分かりませんが、スキミングは英米の大学で学ぶための必須の能力ではない、と言えそうです。


さて、このように「そこまでめちゃくちゃではないけどそれなりに多い量」を毎週読むことになるのですが、「これらを必ずしっかり読んできなさい」と言われるかわりに、「必ず読めるように学生を支援する仕組み」がちゃんと用意されています。
それが、「大学図書館との連携」です。

毎週の必読文献・論文はシラバスにあらかじめ詳細に記されてあるのですが、これが図書館にも提供されており、図書館がこれをもとに「リーディングリスト」を作成します。
このリーディングリストにはリンクが貼ってあって、その本ないし雑誌がどこにあって現在どういう状況にあるのか(貸出中か否か)が分かるようになっています。
さらに、「American Political Science Review」や「American Journal of Political Science」をはじめとする有力な雑誌に掲載されている論文はオンラインで入手(&プリントアウト)できるようになっていて、わざわざ雑誌本体を探し出してコピー機で一枚一枚コピーする必要がありません。
こういう仕組みが日本の大学でもあったら、学生たちももっとしっかりと勉強できるのではないかなと思ったりします。

ただ、このためには満たされなければならない条件が他にもあります。
ある授業を履修しているのは1人ではないので、必然的に同じ文献への需要が競合することになります。
Renは日本で学生をしていた頃はあまり図書館に行っていなかったのでもしかしたら勘違いなのかもしれませんが、たしか日本の大学の図書館は基本的に本は1冊ずつしかなかったように記憶しています。
こちらの大学の素晴らしいところは、よく使われる文献が必ず複数冊あることです。(学部生も使うようなものだと5、6冊あることも珍しくありません。)
さらに、これらの本が①「一般書棚」(院生は学期終わりまで借りられる!)と②「Student Collection」(一週間借りられる)と③「Short Loan Collection」(4時間のみ借りられる)に振り分けられていて、どうしても必要(かつ③に所蔵されている)本だと、数時間待てばその文献が入手できることになります。
(一例として、King, Keohane, and Verba, Designing Social Inquiry(いわゆるKKVですね)の場合、②に5冊、③に2冊あります。)

これだけ至れり尽くせりの環境を整備されてしまっては予習をちゃんとしないわけにはいかないですよね。
英米の大学は学生をちゃんと勉強させている、それに比べて日本の大学は、、、みたいなことが言われますが、このようなインフラの充実度合も認識しておかないといけないのかなと思います。


おまけ。
Renがいま通っている大学の図書館名物のリフト(エレベータ)。
ドアもなく、ノンストップで動いています。



左側が上に行き、右側が下に動きます。



うまく乗り降りしないと身体が挟まれそうなので、毎回ドキドキしながら利用しています。
階段もあるけれど、このスリルが癖になってしまって、Sakuraといつも楽しんで乗っています。


(投稿者:Ren)