錯乱坊の彷徨える日々

フィールドでの出会いに癒しを求めて…

アナプチクス(顎器)

2020年01月24日 | 石ころ
いやぁ・・・・ 
先の記事である【コウイカの顎器(顎板)】の続きを直ぐにUPするつもりでしたが、一昨日の夜から体調が思わしくなくて今になっちゃいました。
すんません

と言うことで、早速お話へ・・・


👆これは北海道から産出したアンモナイトの顎器でアナプチクス。
以前にゾルンフォーヘンの顎器をUPしたことがありましたが、あちらはアプチクス。
えっ!?
何が違うのかって?
ですよねぇ・・・
先の顎器はアプチクスで、こちらはアナプチクス。
はい、アとプチクスの間にが入るのです。
ただ、それだけ・・・
あははは、冗談ですよ。


確かに呼び方も違いますが顎器の形状が違います。
見てのとおり上のアナプチクスは一枚ですが、アプチクスの方は2枚の貝殻が合わさったような構造になっています。
要するに、ここに引いた黄色い線の部分で二つに分かれているのです。
※以前にUPした画像を参考に・・・
ただ、これだけを見ていると何がなんだか全く分からないと思うんですよね。
だから・・・・


コウイカの顎板(顎器)をアナプチクス風に加工して、このアナプチクスに重ねると・・・
これがアンモナイトのカラストンビなのです。
ただ、アンモナイトが持つ顎器にはアナプチクスやアプチクスの他にコレオイドとか、いろんなタイプがあります。
だから、この顎器に限らず化石を割りだしたとして得体が知れないモノだからと直ぐにポイせずに保管しておくことをオススメします。
と、言うか・・・
それが何時の日が大きな発見に繋がるかもしれないのですから。


そして最後に・・・
もう一度、コウイカの顎板(顎器)と見比べると、アンモナイトもイカと同じ仲間なのですから基本的に同じ形をしているということが理解いただけたかと。
今の生き物から昔の生き物を知る。
そして、逆に昔の生き物から今の生き物を知る。
視野を広く持つことで小さな石ころであっても大きな情報を提供してくれるものです。

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