
冷え込んだ朝、Wan達はいつになく静かな様子で起床しました。
全員が個々にノアの亡骸にそっと触れた後、いつも通り排泄を済ませてから 朝ご飯をいただきました。
朝ご飯、ノアちゃんが好きだったレバーの煮汁と手羽先のスープを混ぜたものを、全員のフードにかけてあげました。
今日は、昨日の朝(9:55)亡くなったノアちゃんとお別れの日です。

◇盲導犬を引退したノアちゃんをユーザーさんの処から連れて来たのは2010年三月七日、雨の降る寒い日でした。
帰って来る事はないと思っていたWanが、生まれた家に10年振りに帰って来た記念すべき日でした。
(1999年12月13日生れ)

数日かけてゆっくりノアの身体を調べました。
酷い欠陥が幾つか見つかりましたが、使役犬の10歳としては「まあこんなものか


そして幾日か経って、上手にリハビリをして14~15歳くらいまでは生かしてあげられたら良いなと、漠然と思ったものです。

毎日と言ってよいくらい、広い自然の中に連れ出しました。オフリードで長い時間遊んで、身体のバランスの狂いを調べ
ました。

最初は戸惑いをみせていたノアちゃんですが、徐々に徐々に、虫や蛙のいる自然の草原が好きになって行きました。




◇ほゞ一ヶ月かけて体力をつけ 体調を整えたノアは、3月30日に動物病院へ行き各種検査を受けました。
(全身麻酔をかけての手術に、耐えうる身体か否かを調べて戴いたのです、、、)





◇徐々に健康を取り戻したノアちゃん。
先住犬のクラウスのケージに入って寝るのが好きでした




◇よく遊び、よく食べて、よく寝かせる、更によく寝かせる・・・そしてリハビリ(ウォーキングと指圧・マッサージ・ストレッチ)
現役時、熱中症になって一命をとりとめた事もあるノアちゃん、健康回復の為の毎日だったと言っても良いでしょう。

◇新陳代謝を促し、血行を良くしリンパの流れを整え成長ホルモンの分泌を促す為にも、シャンプーは定期的に欠かせま
せんでした。

初めは面倒臭がって、抵抗も見せたノアちゃんでしたが、すぐにお風呂大好き婆さんになったのでありました。




この年、記念に作ったエコバッグ。




◇奇しくもノアちゃんの帰ってきた年(2010年4月)に、新しい子犬を迎えた三家族がいらっしゃいます。


その三家族はその後ひょんな処でバッタリと出会い、大の仲良し家族になったのです



その仲良し三家族が、今回行なわれるホームカミングディーのお手伝いをしてくれる事になっています。


何かの縁(ノアちゃんの不思議な力)を感じますが、こんな事ってほんとうに嬉しいものです。
◇ノアちゃんの亡骸は、10時ちょうどに火葬されました。お棺を含めた総重量は、約27キログラムでした。

一時間後に「お骨」となって現れたノアちゃん。
シッカリしていたと驚かれた職員の方、一番大きな(7寸)人間用の「骨壷」に納めさせて頂きました。
(時期をみて盲導犬協会へ返納)

◇10年間の使役に耐えたノアちゃんの身体を健康に保つために、試行錯誤も含めて色々な対策を講じてみました。

◇毎日の給餌の内容は現役当時のものからは大きく改善され、良質なドライフードに副食物主体のものに替えられました。
主に良質なたんぱく質を主体としたサプリメント(グルコサミン・コンドロイチン・コラーゲンなど)、小魚、エキストラバージン
オリーブオイル等を日常的に適量与えて、給餌上のストレスを無くしました。
組織細胞を賦活させて、急性化膿性疾患や末梢神経性疾患に効果があると言う事で「ルミンA」と言うサプリメントも併用
していました。
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お疲れさまでした












