東京都美術館の 『エル・グレコ展』いってきました。
素晴らしかった。。 美しかった。。 そんな言葉しか出てこない…(笑)
エル・グレコの絵がなぜ好きかというと、それが『絵』だから。。 絵、としてこれでいい、と描かれて、 絵として惹きつけられるから。 、、なんて言うのかな、、 細密に本物みたいに描かれているのでもないし、 ダ・ヴィンチなどのようにどうやったらこんな風に描けるのだろう、、と驚嘆するものでもないし、、
でもその絵の前に立ったときに言葉をのんでしまう。
とは言うものの、 エル・グレコをこれだけまとめて見たのは初めてでした。 年代順の展示というわけではなくて、 最初のセクションに 晩年にトレドで描いた肖像画が展示されていたのですが、、
その絵の中の人物の まなざしがおだやかなこと 温かいこと つややかなこと 優しいこと。。
それは 次の聖人像のセクションにうつっても同じなのでした。 マグダラのマリアのみずみずしい瞳、、 「聖家族」で母子を見守る父ヨセフの嬉しそうな眼、、
「エル・グレコ展」公式HP>>
大作 「無原罪のお宿り」は天井の近くまで 壁いっぱいの高さまであり、 多くの人が聖堂の祭壇画の雰囲気を感じとろうとして、 絵の前にしゃがみ込んで 下から見上げて鑑賞していました。 もちろん私も、、
サイトや画集で見るのとはやはり全然 光の美しさ、 色や絵具のタッチの美しさが違いましたね。。 画像でみるとなかなか見えない、 背景の空の微妙な色合いや、 三日月や 太陽や、 足下の薔薇や百合、 そして蛇。

「無原罪のお宿り」のパッケージのチョコレートを記念に。 楕円の箱は小物入れか 小さなレリーフにしてもいいな。
***
エル・グレコの クレタ島からフィレンツェ、そしてトレド という足跡を辿って知ったこと。。 エル・グレコは最初は ポスト・ビザンチン様式のイコン画家として修業をしていたということ。
そしてイタリア絵画に出会い、 西洋式絵画の人物表現や背景の風景描写など自分のものにしていったということだけれど、、
やはり祭壇画を描くときの、 人物の長く引き伸ばされたS字の造形や、 リアリズムより栄光・法悦の印象を与えるようなイエス像とか、、 正教のイコンとつながるものがあるような気がする。 私の大好きなアンドレイ・ルブリョフや ノヴゴロドのイコンみたいな。。
だから好きなのかも、、 って気づいた。
エル・グレコの宗教画がたくさん見れたことも良かったのだけれど、 何と言っても 同時代人を描いた肖像画の その親密なまなざしが深く心にのこって、 全部見終わった後、 もう一度最初に戻って見直してきました。
だから、、 宗教画であると同時に トレドの町の人々の肖像でもあるという 「オルガス伯爵の埋葬」が観られたら どんなにすばらしいだろうと思います。 それも サント・トメー聖堂の中の その場所の光の中で見られたら、、 ほんとうに。。
***
これから開催される美術展のチラシ、、

漱石、、 ターナー、、 キャパ、、 円空。
東京藝術大学美術館で5月から開催の 『夏目漱石の美術世界展』、、 漱石が文学作品中で言及した絵とか、 漱石が描いた絵とか、 装丁とか、、
http://www.tokyo-np.co.jp/event/soseki/index.html
ラファエル前派などは以前にも見たものが多いけれど、 いちおう見に行ってみようかな、、と思ってる。 面白そうなのは、、
『三四郎』のラストに出てくる 作中で画家の原口さんが描く<美彌子>の絵、というのを再現したらしい…(笑) 誰が描いたんだろう、、 藝大の先生かな。 東大の三四郎池のほとりで出会った時の、 夏の着物の美彌子、、でしたよね。 、、たのしみ。
季節もいいし、、、 その前に 三四郎池に行ってみなくちゃ。
素晴らしかった。。 美しかった。。 そんな言葉しか出てこない…(笑)
エル・グレコの絵がなぜ好きかというと、それが『絵』だから。。 絵、としてこれでいい、と描かれて、 絵として惹きつけられるから。 、、なんて言うのかな、、 細密に本物みたいに描かれているのでもないし、 ダ・ヴィンチなどのようにどうやったらこんな風に描けるのだろう、、と驚嘆するものでもないし、、
でもその絵の前に立ったときに言葉をのんでしまう。
とは言うものの、 エル・グレコをこれだけまとめて見たのは初めてでした。 年代順の展示というわけではなくて、 最初のセクションに 晩年にトレドで描いた肖像画が展示されていたのですが、、
その絵の中の人物の まなざしがおだやかなこと 温かいこと つややかなこと 優しいこと。。
それは 次の聖人像のセクションにうつっても同じなのでした。 マグダラのマリアのみずみずしい瞳、、 「聖家族」で母子を見守る父ヨセフの嬉しそうな眼、、
「エル・グレコ展」公式HP>>
大作 「無原罪のお宿り」は天井の近くまで 壁いっぱいの高さまであり、 多くの人が聖堂の祭壇画の雰囲気を感じとろうとして、 絵の前にしゃがみ込んで 下から見上げて鑑賞していました。 もちろん私も、、
サイトや画集で見るのとはやはり全然 光の美しさ、 色や絵具のタッチの美しさが違いましたね。。 画像でみるとなかなか見えない、 背景の空の微妙な色合いや、 三日月や 太陽や、 足下の薔薇や百合、 そして蛇。

「無原罪のお宿り」のパッケージのチョコレートを記念に。 楕円の箱は小物入れか 小さなレリーフにしてもいいな。
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エル・グレコの クレタ島からフィレンツェ、そしてトレド という足跡を辿って知ったこと。。 エル・グレコは最初は ポスト・ビザンチン様式のイコン画家として修業をしていたということ。
そしてイタリア絵画に出会い、 西洋式絵画の人物表現や背景の風景描写など自分のものにしていったということだけれど、、
やはり祭壇画を描くときの、 人物の長く引き伸ばされたS字の造形や、 リアリズムより栄光・法悦の印象を与えるようなイエス像とか、、 正教のイコンとつながるものがあるような気がする。 私の大好きなアンドレイ・ルブリョフや ノヴゴロドのイコンみたいな。。
だから好きなのかも、、 って気づいた。
エル・グレコの宗教画がたくさん見れたことも良かったのだけれど、 何と言っても 同時代人を描いた肖像画の その親密なまなざしが深く心にのこって、 全部見終わった後、 もう一度最初に戻って見直してきました。
だから、、 宗教画であると同時に トレドの町の人々の肖像でもあるという 「オルガス伯爵の埋葬」が観られたら どんなにすばらしいだろうと思います。 それも サント・トメー聖堂の中の その場所の光の中で見られたら、、 ほんとうに。。
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これから開催される美術展のチラシ、、

漱石、、 ターナー、、 キャパ、、 円空。
東京藝術大学美術館で5月から開催の 『夏目漱石の美術世界展』、、 漱石が文学作品中で言及した絵とか、 漱石が描いた絵とか、 装丁とか、、
http://www.tokyo-np.co.jp/event/soseki/index.html
ラファエル前派などは以前にも見たものが多いけれど、 いちおう見に行ってみようかな、、と思ってる。 面白そうなのは、、
『三四郎』のラストに出てくる 作中で画家の原口さんが描く<美彌子>の絵、というのを再現したらしい…(笑) 誰が描いたんだろう、、 藝大の先生かな。 東大の三四郎池のほとりで出会った時の、 夏の着物の美彌子、、でしたよね。 、、たのしみ。
季節もいいし、、、 その前に 三四郎池に行ってみなくちゃ。