戦略コンサルティングの本質

戦略コンサルの本質 What's Strategic Consulting?  一戦略コンサルの個人的見解・徒然日記

CRMとQAは紙一重

2008-01-18 | workstyle
CRMといっても顧客管理のアプリケーション名ではない。

ある人曰く、
「『パートナー』は顧客を包み込む包容力が必要」と。
つまり、そもそも顧客はやりたいことがわかってない場合も多い。
だから、何でも受けるつもりで仕事を取るべきだと。
それが、CRM(クライアントリレーション管理)だと。


ある意味正しく、ある意味間違っている。


恐らく、「『信頼』をどう勝ち取るか?」がCQ(大論点)だと思うのだが。
上記の「寛容さ」で信頼を勝ち得ることもそうかもしれないが、

この場合、「仕事は取ったが、さてどうしようか?」になりかねないし、
実際、そのために、「火を噴いたり」、
結果として顧客の「信用を損なう」ことも多々あるケース。

また、「上」は「営業成績」として、
特に「巨額」の場合、評価されるが、一番苦労するのはEMだ。
「いいトコ取りしやがって!」と心の底で思っているに違いない。

「やることがわかってないなら、提案段階で『つつく』、『仮説を明示する』」
ってのが順当のような気がする。
これでスコープや目的が明確になるし、
リスクヘッジにもつながる。
所謂QAの視点。
仮に、客には示さないとしても、キックオフ前には
社内のチームで共有しておくべき。

これができない、できていないってことは、
明らかに、
「何をクライアントに聞いてきたの?」
「で、どうするつもり?」
ってことになる。

この二つを使い分けれることが
真の「パートナー」なり「EM」だと思う。

それとも、単に個人の感覚?価値観の差なのだろうか・・・