戦略コンサルティングの本質

戦略コンサルの本質 What's Strategic Consulting?  一戦略コンサルの個人的見解・徒然日記

expectation control

2006-10-04 | workstyle
「クライアントをコントロールする」

プロジェクトマネジメントの方法論なんかでも
出てくるのかもしれないが、
クライアントの期待を管理することである。

成果物やその深さ、幅を初めに決めておかないと、
えらいことになる。
VPまたはPTNR(パートナー)クラスがやってくれれば良いのだが、
旧会計事務所系、すなわちシステム部隊が社内にあるところは
できないことが多い。
私も昔えらい目にあった。
(まぁ、戦略系ではほとんどないだろうけど。)

会計系での理由は、仕事のとり方。
システム系では、とにかく額を膨らませ、
億単位で仕事を取る。
細かいことはあとから決める。
金額に合わせ、テーマや頭数を決めるくらいだ。
結局、PMやその下が、後で苦労することになる。

こういったファーム内の問題がある一方で、
客の方にも問題がある。
だからコントロールしなければならないのだが。
ファームを使い慣れているところならいざ知らず、
使いなれてこないところは、
時間内、金額内であれば、何でもやってもらおうとする。
あれも、これも、後から要求が出てくる。
「事例も欲しいな」とか。

クライアントに迎合しないこともそうだが、
広い意味でコントロールできることが
PMも含め、シニアクラスがすべきことなのである。

CEATEC

2006-10-03 | strategy
アジア最大の電機見本市。
毎年開催される。
電機メーカーやデバイスメーカーが数多く出展する。

テレビ東京のワールドビジネスサテライトでも報道していたが、
電機メーカー各社のブースは
薄型テレビ一色だそうだ。
ただし、各社の戦略は異なる。

Panasonicは、
ラインナップと大型によるフルHD化。
市場を世界と捉え、東欧への積極的投資など、
世界でのシェアアップを狙う。
価格競争に対抗できるよう、規模の経済による収益確保。

機能に関しては、
DVDレコーダー DIGAとの連携(VIERA Link)を打ち出しているし、
ようやく日の目を浴びるようになったか、
インターネットテレビ(Tナビ)についても。

TV CMでもやっていた、小雪と鯨のイメージが強い、
103型の大型プラズマTV。


SHARPは
AQUOSで、更なる大型化とフルHD化。
フルHDに関しては、プラズマよりも小型サイズで実現している。
インターネットTVのラインナップも出始めている。

HITACHIはやはり録画機能。
何故、ここまで録画にこだわるか。
WBSによると、
昔、HDDを初めて商用生産したのは日立らしいのだ。
東芝が、将来、TVにブルーレイ録画機能をつけるかもしれない、
とほのめかしているらしいが、
Panasonic、Sonyもそのそぶりを見せていない。
どうなるのか?

HITACHIは、来春(今秋?)50型でのフルHDプラズマテレビを発売予定。
実現すれば、プラズマでは一番小さいサイズのフルHDとなる。

頑張れ、パイオニア!


mobile working

2006-10-02 | workstyle
オフサイトによる働き方。

と言っても、サテライトオフィス=自宅からではなく、
移動中の新幹線の中から、書いている。

便利になったと言えば、便利になった。
だってオフィスじゃなくても、インターネット、モバイルで
つないでるんだもんなぁ・・・。
私がコンサルになった頃は、
まだ主流はMac。
Windowsも3.0が入り始めた頃。
インターネットだって、Explorerよりも、NetScapeが主流だった。

こう考えると、コンサルっていう知識業は、
こういったITの進展と共に進化、深化してき実感がある。

とは言え、移動時間はこんなモバイル社会であったも
短くはならない。物流のような世界である。
移動時間は結構無駄が多いので、嫌いである。



投資銀行青春白書

2006-10-01 | qol
投資銀行のIBD部門の内側を垣間見れる文庫本。
以下、内容紹介(Amazon.co.jpより、若干加筆)

■外資系投資銀行・新人OLの青春物語!■

外資系投資銀行「マンハッタン証券」の新人OLミヤビが、入社してから大規模M&A案件に挑み、
仲間と一緒に成功させるまでを描いた青春小説。
経済の知識ゼロで入社してしまったミヤビは、右も左もわからな
いまま、入社直後のNY研修も遊び半分、
「さぼった」とみなされ、落ちこぼれ状態に。
瀕死の状態で配属で「拾って」くれたのは投資銀行部(IBD)。
先輩社員の指導の元、大手化粧品会社のM&Aに挑むことに。

徹夜でプレゼン資料を作成したり、同僚のリストラ、クライアントの接待、
海外出張など、日常の出来事を紹介しながら、
多彩な経験をして成長していく。
ミヤビと先輩社員との淡いラブストーリーっぽい話もあり。

軽快でわかりやすい文章を通して、経済、株式、企業ファイナンスなどの
知識が楽しみながら身につくのも特徴。本物の投資銀行マンだった著者が、経験
をフルに生かして書いた一冊。

内容(「BOOK」データベースより)
今時の女子大生ミヤビが選んだ就職先は、外資系投資銀行。
もちろん、経済や株式の知識はゼロ。
最初はみんなの足をひっぱるばかりだったミヤビだが、
不運な?指導係の梶田といっしょに大手化粧品メーカー(メリー化粧品、
通称「メリーちゃん」)
の大規模M&A案件(米国アーサー化粧品の買収)に取り組んでいく。
楽しく読みすすんでいくだけで、
外資系投資銀行の業務を疑似体験することができ、
株式市場や企業の資金調達、M&Aといった知識を自然に身につけることができます。

(これは言いすぎ。読んだだけでは、M&Aの知識はつきません!!)

元外資系投資銀行マンの著者による渾身の一冊です。

ミーハーと言われ様が、
息抜きの本として買って読んでしまいました。
なーる、って感じ。
今まで、分からなかったことが、わかりました。

書評にはいろいろ買いてありましたが。
ホントの厳しさが伝わってないとか。

戦コンものでも書こうかなぁ、なんて。
女性、ってイメージで書くと難しいか・・・
戦コンに限らず、IBでも落ちこぼれって、ほされて終わり、ってケースが
多いと思うんだけど。