一つのケースになったとはいえ、
かなりのData-drivenな類のプロジェクト。
余裕をもって、先に先にと作業を進めてきたが、
前の「貯金」も切れてしまった。
そんなわけで、平日はオフィスで最後の帰宅者となり、
土日も出勤ということが続いてきた。
やっと目処がついて現時点に至るわけだが、
あるブログを読んでいて、
ふと気づいたことがある。
今回のケース、
いわゆるスコープは全世界。
(といっても主要マーケットは極、米、欧、APACなのだが)
ただ、欧州は国よる特性がかなり違う
(例えば、UKとドイツ、フランス)
こともわかってきた。
フランスって・・・
ということにある種の「答え」になるブログの標記を見つけたので、
記してみる。
「職業意識
激しく低い。昼食は2時間。
交代ではなく皆一斉に行くため、昼時は開店休業状態の店が続出。
夜は早々に帰り、7時前でもオフィスビルの電気はかなり消灯済み。
閉店前の店では店員が露骨に帰れサインを出してくる。
閉店直前に値段を聞いたら、「分らないから他の店に行ってくれ」と
いう有り得ない返事が来たことがある。そして、バカンスは2ヶ月。
また、フランス人自信が堂々と「フランスにサービスという概念はない」と
豪語するように、
自分の義務の範囲外の仕事を積極的にしようとする人間は少ない。
フランスの3つ星のレストランよりも、日本のファミレスの方が
よっぽどサービスマインドに溢れている。
総合すると、なんで先進国でいられるのか不思議になる。
一言で言って、恐ろしいまでの学歴・エリート主義で、
日本どころの話ではない。
グランゼコールと呼ばれるエリート養成高等教育機関があり、
政治家や官僚になりたければ、一流政治系グランゼコールを
出なければいけない。
一流企業で役員になりたければ、商業系一流グランゼコールを
出なければいけない。
と簡単に言うが、各グランゼコールの入学者は300人/年程度で、
東大より遥かに狭き門である。
そもそも、グランゼコールの受験者を選抜する試験がある。
その中でも特に、政界をENAと呼ばれるグランゼコール出身者が、
経済界をHECという名の学校出身者が牛耳っており、
フランスの戦後の首相の7割がENA出身者、現在も
現大統領シラク、現首相ドピルバン、次期大統領選の有力候補ロワイヤルも全員ENA卒業生。
ちなみに、ENAの年間入学者数はたかだか100人程度である。
また、上場企業CEOの40%がHEC出身者だそうだ。
HECの卒業生は22、23の若造にも関わらず、
そうしたエリートが集まる戦略コンサルと投資銀行以外では、
いきなり中間管理職に就く。
ENAなどは、学生のくせに公務員扱いで国から給料が支給される。
こうしたエリートが、ヒエラルキーの頂上を占める階層からまず滑り落ちない
一方で、それ以外の人間が上の階層へと上り詰める事も、ほぼ不可能である。
大学出身者でも職がなく、
運よく職に
就けてもグランゼコール出身者を追い抜く事はまずないそうだ。
究極のトップダウン型運営が政治経済界に行き渡っており、
国全体から見れば塵ほどの数の人間がフランスと言う国を動かしている。
ただ、確かにこのエリート君達は平均して極めて優秀で、日本人以上に
働くようだ。ワタクシの会社のパリ拠点で働いていたHEC出身者は、
ズバ抜けて優秀で、
本来ローカル採用の人間にはあり得ないのだが、特例で本人の
希望を叶える形で香港に異動した。
また、先日話す機会があった、HECに次ぐ商業系グランゼコールの女子生徒の
意欲と行動力も鼻血もんであった。
日本で半年インターン、
日本語を覚え、モデルの仕事とシステム系の資格取得を平行して行い、
現在はパリで別のインターン中。
そこのマネージャーいわく、インターンなのに他の社員よりも遥かに
優秀だそうだ。
こうした類の例は、直接間接問わず無数に聞いて来た。
しかし、この行き過ぎたエリート主義が、
上記したような職業意識の著しい低下に繋がっているのは
間違いなく、また社会全体の硬直を引き起こす重大な一因となって
昨年の秋の暴動に発展したとも言える。
その他諸々、あらゆる問題の根源が、ここにあると思われる。」
これって、フランス革命に似ている?と感じたのは私だけ?
上流階級にしいたげられた民衆が暴動を起こしたわけだが、
地位や権利を手に入れた民衆が
また階級主義を享受しているということではなかろうか。
これに比べると日本の「格差主義」なんて、まだかわいいものか。
かなりのData-drivenな類のプロジェクト。
余裕をもって、先に先にと作業を進めてきたが、
前の「貯金」も切れてしまった。
そんなわけで、平日はオフィスで最後の帰宅者となり、
土日も出勤ということが続いてきた。
やっと目処がついて現時点に至るわけだが、
あるブログを読んでいて、
ふと気づいたことがある。
今回のケース、
いわゆるスコープは全世界。
(といっても主要マーケットは極、米、欧、APACなのだが)
ただ、欧州は国よる特性がかなり違う
(例えば、UKとドイツ、フランス)
こともわかってきた。
フランスって・・・
ということにある種の「答え」になるブログの標記を見つけたので、
記してみる。
「職業意識
激しく低い。昼食は2時間。
交代ではなく皆一斉に行くため、昼時は開店休業状態の店が続出。
夜は早々に帰り、7時前でもオフィスビルの電気はかなり消灯済み。
閉店前の店では店員が露骨に帰れサインを出してくる。
閉店直前に値段を聞いたら、「分らないから他の店に行ってくれ」と
いう有り得ない返事が来たことがある。そして、バカンスは2ヶ月。
また、フランス人自信が堂々と「フランスにサービスという概念はない」と
豪語するように、
自分の義務の範囲外の仕事を積極的にしようとする人間は少ない。
フランスの3つ星のレストランよりも、日本のファミレスの方が
よっぽどサービスマインドに溢れている。
総合すると、なんで先進国でいられるのか不思議になる。
一言で言って、恐ろしいまでの学歴・エリート主義で、
日本どころの話ではない。
グランゼコールと呼ばれるエリート養成高等教育機関があり、
政治家や官僚になりたければ、一流政治系グランゼコールを
出なければいけない。
一流企業で役員になりたければ、商業系一流グランゼコールを
出なければいけない。
と簡単に言うが、各グランゼコールの入学者は300人/年程度で、
東大より遥かに狭き門である。
そもそも、グランゼコールの受験者を選抜する試験がある。
その中でも特に、政界をENAと呼ばれるグランゼコール出身者が、
経済界をHECという名の学校出身者が牛耳っており、
フランスの戦後の首相の7割がENA出身者、現在も
現大統領シラク、現首相ドピルバン、次期大統領選の有力候補ロワイヤルも全員ENA卒業生。
ちなみに、ENAの年間入学者数はたかだか100人程度である。
また、上場企業CEOの40%がHEC出身者だそうだ。
HECの卒業生は22、23の若造にも関わらず、
そうしたエリートが集まる戦略コンサルと投資銀行以外では、
いきなり中間管理職に就く。
ENAなどは、学生のくせに公務員扱いで国から給料が支給される。
こうしたエリートが、ヒエラルキーの頂上を占める階層からまず滑り落ちない
一方で、それ以外の人間が上の階層へと上り詰める事も、ほぼ不可能である。
大学出身者でも職がなく、
運よく職に
就けてもグランゼコール出身者を追い抜く事はまずないそうだ。
究極のトップダウン型運営が政治経済界に行き渡っており、
国全体から見れば塵ほどの数の人間がフランスと言う国を動かしている。
ただ、確かにこのエリート君達は平均して極めて優秀で、日本人以上に
働くようだ。ワタクシの会社のパリ拠点で働いていたHEC出身者は、
ズバ抜けて優秀で、
本来ローカル採用の人間にはあり得ないのだが、特例で本人の
希望を叶える形で香港に異動した。
また、先日話す機会があった、HECに次ぐ商業系グランゼコールの女子生徒の
意欲と行動力も鼻血もんであった。
日本で半年インターン、
日本語を覚え、モデルの仕事とシステム系の資格取得を平行して行い、
現在はパリで別のインターン中。
そこのマネージャーいわく、インターンなのに他の社員よりも遥かに
優秀だそうだ。
こうした類の例は、直接間接問わず無数に聞いて来た。
しかし、この行き過ぎたエリート主義が、
上記したような職業意識の著しい低下に繋がっているのは
間違いなく、また社会全体の硬直を引き起こす重大な一因となって
昨年の秋の暴動に発展したとも言える。
その他諸々、あらゆる問題の根源が、ここにあると思われる。」
これって、フランス革命に似ている?と感じたのは私だけ?
上流階級にしいたげられた民衆が暴動を起こしたわけだが、
地位や権利を手に入れた民衆が
また階級主義を享受しているということではなかろうか。
これに比べると日本の「格差主義」なんて、まだかわいいものか。