戦略コンサルティングの本質

戦略コンサルの本質 What's Strategic Consulting?  一戦略コンサルの個人的見解・徒然日記

new firm? consulting firm trend 2

2006-12-30 | industry
ピーシーワークス:

 このブログ業界紹介でも何度か登場してるんですが、
 ピーシーワークスが
 「ベイカレント・コンサルティング」へ社名変更(07年1月1日付)
 するようです。

 ベイは湾を意味し、ヒトなどのリソースが集まることをかけているそうです。
 PCWコンサルティングのページがなくなったと思ったら、
 社名変更を意図していたとは。
 サービスメニューを見てみると、
 戦略グループもあるようです。
 名前倒れにならなければ良いのですが・・・。
 確かここ、新卒採用主体のはずですが。
 TYPE2月号(1/9発売)のコンサル特集にも出るようです。


富士通:
 
 先日の日経新聞に記事が出ていたので、紹介。
 
 富士通、コンサル集約、富士通総研に
 重複解消で効率化

 (日本経済新聞2006年12月25日)

 富士通は、来年四月、情報システムのコンサルティング部門を
 子会社の富士通総研(東京・港)に統合する。
 約二百六十人の同部門社員を移管し、コンサルの窓口を一本化する。
 業務の重複を解消するとともにノウハウを集約して事業効率を上げ、
 受注増を狙う。
 企業の内部統制強化などで情報システム構築の需要は増加しており、
 コンサル事業の受注競争も激化する見通しだ。

 コンサルティング事業本部を富士通総研に全面移管する。
 同本部のニ百六十人の社員のうち百七十人がコンサルタントで、
 富士通総研は当面、計約三百人のコンサルタントで業務を手掛ける。
 将来は外部からの採用を増やすなどして
 二〇一〇年までにコンサルタントを倍増させる計画だ。

 現在は情報システム関連のコンサルは富士通本体が、
 経営や業務にプロセス改善に関するコンサルは富士通総研が担当している。
 だが、企業経営にIT(情報技術)活用が不可欠となり、
 顧客管理や生産管理など重複する分野が増えていた。
 統合で富士通本体はコンサル業務から撤退する。

 統合後は富士通がコンサル業務を富士通総研に委託する。
 同時に新技術・素材の開発を担当する
 富士通研究所(川崎市)や、
 富士通総研の経済研究部門との連携を強化する。
 他のグループ各社のコンサル部門は当面現状を維持するが、
 富士通総研が全体を統括する。

 米富士通コンサルティング(ニュージャージー州)や
 英富士通サービス(ロンドン)など海外子会社との連携も推進。
 内部統制強化や災害時の事業継続確保など、
 欧米が先行する領域で最先端のノウハウを活用する。

 富士通と富士通総研のコンサル事業の合計売上高は〇七年三月期で
 約百億円の見込み。
 統合により一〇年までに売上高を倍増させる計画だ。

 情報システム大手では
 日立製作所が今年十月に一〇〇%子会社の日立コンサルティング(東京・港)に
 コンサル業務を集約した。
 NECやNTTデータなども効率向上を狙いコンサル事業を再編する
 可能性が高い。



 ブログ注)
 NECのコンサルティグ事業は、出資先として
 ・アビームコンサルティング
 が
 NTTデータのコンサルティング関連企業としては
 ・ザカティコンサルティング(旧キャップジェミニジャパン)
 ・NTTデータ経営研究所(略称「経営研」)
 ・NTTビジネスコンサルティング(旧NTTデータシステムデザイン)
 がある。


 富士通についても以前から書いていますが、
 コンサルティング部門でも、戦略のみを切り出し、
 富士通の冠を着せずに、投資ファンドからの出資も仰ぐなどして、
 外部戦コンのパートナークラス以下を採用、
 06年の下期から事業開始、
 という大胆な計画を立てていましたが、
 こういう形に終結したのでしょうか。
 そもそも、この計画も事業上の戦略というよりは、
 ITコンサルと以外のコンサルとの報酬体系格差是正を
 目的としたもののようです。
 業界他社と比べ安いらしいですから。