戦略コンサルティングの本質

戦略コンサルの本質 What's Strategic Consulting?  一戦略コンサルの個人的見解・徒然日記

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2006-11-27 | case
成約。

前々から言って(行って)いた仕事が取れることになりました。

こういった仕事で感じたこと。

1.ブランド大事

 コンサルとは無形のサービスなので、企業のブランドが重要。
 提案書でいくら上手く説明してみても、
 クライアントからしてみてみれば、不安なもの。
 特に成果物の内容やその深さ。
 コンサルを初めて使う会社(または部署)にとってみれば
 なおのこと。
 こんな時、企業のブランドが
 品質や信用の代替物となります。

2.部署によって費用面の特性が異なる

 プロフィットセンターであれば、
 調査費という名目で、それなりの大きさの予算があるのだけど、
 コストセンターや研究開発部門(企業によっては分社化)は
 財布の口が堅いのは言うまでもない。
 
 また、それに伴って社内の決裁のプロセスが煩雑化したり、
 時間が想定以上にかかることが多い。
 こちらの都合ではないし、
 こちら側であまりコントロールできるものではないのだけど。
 片や、そんな自社の都合に構わず、
 「いついつまでに、間に合わせて欲しいんだけど・・」のような
 時間上の制約を設けてくる。

 提案活動は、こんな時間上の制約を見越して
 作業計画を立てることも重要。

3.できないことは、「できない」と言う

 Client Expectation Controlの一つ。
 上記2.に述べた部署は特に、わざわざ外部の専門家に頼んだのに、
 といったような過度な期待を背負わせることが多い。
 (事業部系の部署は、コンサルを使い慣れているせいか、
 こんなもんでしょ、という場合が多いか。)

 また、期待外れに終わった場合、その部署を含めたクライアント全体の
 信用を失うことにもつながり兼ねない。
 論点と情報ソースを明示、こんなシナリオや仮説を検証していくんですよ、
 と作業の対象を相手にイメージさせ、納得してもらうことが重要。
 これによって、フィープライシングと相対的な感覚をつかんでもらうことも。

 まあ、ノルマもあるし、失注につながらないよう
 フィーも高く、っていうのが理想ではあるのだけど。